当記事では、Magnate MH 第13世代Core搭載のレビューをしている。ビジネスモデルながらグラフィックスにエントリークラスのGTX 1650を搭載している。グラフィックボードを搭載しているとは言っても旧世代の50番台のモデルでゲーム性能が高いわけではない。CPUが最新のCore i5-13400Fにリニューアルされている。
6,000円の値下げが適用となり、108,980円で販売中だ。性能あるいはクラスを考えると10万円を切って欲しい。もちろん今後価格が下がる可能性もあるが、昨今の状況を考えると仕方がないのかもしれない。Core i5-13400F×GTX 1650の組み合わせで税込10万円台は判断が難しいところだ。CPU性能重視のビジネスモデルとして見れば評価はまずまずだが、今はコストパフォーマンスの高い比較対象モデルを推したい。
当ページの目次
Magnate MH 第13世代Core搭載のスペック解説
ブランド名 | Magnate |
---|---|
製品名 | Magnate MH 第13世代Core搭載 |
価格 | 108,980円(税込) |
CPU | Core i5-13400F |
GPU | GeForce GTX 1650 |
メモリ | DDR4-3200 16GB |
SSD | NVMe 500GB |
HDD | 非搭載 |
電源 | 450W BRONZE |
マザーボード | チップセットH610 |
光学ドライブ | オプション |
カードリーダー | 搭載不可 |
おすすめ度 | Bランク |
評価 | ・コスパ 6.8 ・構成 5.0 ・品質/サポート 10.0 ・総合評価 10.0 |
Magnate MH 第13世代Core搭載の価格推移
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各タイトルの対応表
Magnate MH 第13世代Core搭載はCore i5-13400FとGTX 1650を搭載したロークラスのモデルだ。ゲーミングPCではないが、グラフィックスにGTX 1650を搭載していることで最低限のゲーム性能を有している。ただし、グラフを見てわかるように、新しいゲームや高負荷への対応力はない。フォートナイトのような負荷の軽いゲームやApex LegendsをフルHD環境でプレイすることが精一杯だ。高リフレッシュレートは厳しいが60fps環境は築きやすいので、エントリークラスとしては悪くない性能だ。
Magnate MH 第13世代Core搭載のゲーミング性能
Intel Core i5-13400F(CPU)
Core i7-13700K | |
Ryzen 9 7900X | |
Core i9-12900K | |
Core i5-13600K | |
Core i7-12700K | |
Core i7-12700 | |
Ryzen 7 7700X | |
Core i5-13500 | |
Core i5-12600K | |
Core i5-13400 | |
Ryzen 5 7600X | |
Ryzen 7 5800X | |
Core i7-11700K | |
Core i5-12400 | |
Core i7-11700 | |
Core i5-11400 |
Core i5-13400Fは、最新の第13世代ミドルクラスのCPUとなっている。10コア16スレッドと従来モデルのCore i5-12400よりも大きく性能が向上している。25%以上も性能が高く前世代の上位モデルであるCore i5-12600Kに匹敵する性能を誇る。動画編集・動画のエンコードなどのクリエイター作業にも最適だ。
これからのミドルクラスを支えるCPUとして注目している。ゲーミングCPUとしての人気が高く多くのモデルで採用されることになるだろう。性能が高くなったことでGTX 1650とのバランスは崩れている。GTX 1650との組み合わせは性能が無駄になる可能性がある。
GeForce GTX 1650(GPU)
RTX 3060 | |
RTX 2060 SUPER | |
RTX 2060 | |
RTX 3050 | |
GTX 1660 Ti | |
GTX 1650 SUPER | |
GTX 1060 3GB | |
GTX 1650 | |
GTX 1050 Ti | |
GTX 1630 | |
GTX 1050 | |
GTX 950 | |
GTX 660 Ti | |
GTX 750 Ti | |
GTX 750 |
GTX 1650は、最低限の性能を持つグラフィックボードとなっている。Pascal世代の50番台よりは性能の底上げが行われた。およそ50%程度ゲーミング性能が伸びている。それでもゲームを快適にプレイするよりも価格を抑えるためのGPUという立ち位置に変わりはない。ゲームへの対応力に期待し過ぎてはならない。
価格相応の性能は標準設定でも厳しいタイトルもある。どちらかと言うと少し古めのゲームをプレイを予定しているユーザーにおすすめだ。最新のゲームもプレイしたいと考えているならミドルクラスのグラフィックボードを搭載したモデルを選択するべきだ。具体的にはGTX 1660 SUPER以上がおすすめだ。
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Magnate MH 第13世代Core搭載の特徴
6,000円引きで選びやすすくなり評価を伸ばす
Magnate MHの魅力は、税込108,980円と価格が抑えられていて選びやすいことにある。ゲーミングPCではなく、ゲームもプレイできる一般向けモデル(ビジネス)だ。性能や構成は標準以下なのでゲームプレイがメインの方にはおすすめしづらい側面がある。それに余りある価格の安さから一部のゲーマーにも選ばれているモデルだ。
一般向けモデルは、ゲーミングPCと比べて採用されているケースの性能に大きな差がある。主にエアフローや冷却性能で差が生じる。本来であれば、この差は大きなものとしてデメリットになる。しかしながら、Magnate MHののようにロークラスの性能帯では、それほど重要視されない要素である。見た目さえ気にならなければ、一般向けモデルも決して悪い選択肢ではない。
また、ケースにコストがかかっていないことが一般向けモデルの強みでもある。マザーボードのチップセットなどパーツもコストカットが行われ、抑えられたケースやパーツのコストはそのまま価格に反映されている。Magnate MHの低価格は一般向けモデルだからこそ実現できていると言える。
Magnate MHは価格の変動が激しいモデルの一つだ。一般的に低価格帯のモデルは価格が変わっても1,000円単位と変化自体は大きくない。今回の6,000円引きは評価を高めるのに一役買っている。6,000円の値引きが今後適用されるかはわからない。候補に入っているのであれば、過去最安値と言える108,980円の間に選択しておくとよいだろう。
価格の変動が激しいということは、当然値上げの可能性もある。Magnate MHは109,980円以下ならおすすめだが、11万円台に突入すると評価が落ちる。期間限定のような扱いかもしれないので、選択は急いだ方がいい。ここから価格が下がるよりも、値上げされる可能性の方が現実的だからだ。低価格なモデルは安いうちに選択してこそである。
性能が低いことを理解して選べばいい選択となる
Magnate MHの性能は決して高くない。Magnate MHはゲームもプレイできる一般向けモデルだが、ゲーム性能は現行最低限程度しかない。本格的なゲームプレイや最新のゲームは苦手である。Magnate MHでのゲームプレイは60fpsを目指すところから始まる。144Hz環境やWQHD環境でのゲームプレイには適していない。フルHDやそれ以下の解像度で60fpsでのゲームプレイを想定しなければならない。
性能をよく理解した熟練者か、本格的な環境を想定していない初心者の方に適したモデルだ。価格が安いということは、それなりの理由がある。Magnate MHはケースとパーツでコストカットを図り、性能も削って価格を抑えたモデルだ。プレイできないゲームはなくても、快適にプレイできるかは別だ。最新のゲームや視点移動の激しいゲームだと、フルHDの最低設定でも60fpsで安定しないゲームもある。
CPUはCore i5-13400Fを搭載しているため、CPUで処理する用途では問題ない。ビジネス寄りの一般向けモデルなので、その役割はしっかり果たせる。作業をメインに簡単なゲームプレイもできるモデルというのが素直な評価だ。価格の安さに釣られて選択すると後悔するかもしれない。性能の低いモデルは、性能の低さを理解して選択しなければならない。
その上で、想定している用途に対応できると判断してから選びたい。そういう意味で、価格は初心者向けでも性能は初心者向けとは言いにくい部分がある。古いゲームをメインに考えているなら、十分対応はできる。用途を限定していれば選びやすいモデルとしておすすめできる。
反対に、幅広くPCゲームをプレイするのであれば、あまりおすすめはできない。この先登場してくる海外のRPGなどは、必ずと言っていいほどスペックが不足するからだ。RPGは雰囲気を楽しむことで没入感が増す。軽量設定では快適性は得られても没入感は損なわれる。そういったところに我慢ができるなら、選んでも後悔することはないだろう。
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似ているモデルとの比較
ブランド名 | Magnate | Lightning |
---|---|---|
イメージ | ||
製品名 | Magnate MH 第13世代Core搭載 | Lightning AT5 Ryzen5 4500搭載モデル |
価格 | 108,980円(税込) | 91,800円(税込) |
CPU | Core i5-13400F | Ryzen 5 4500 |
GPU | GTX 1650 | GTX 1660 SUPER |
メモリ | DDR4-3200 16GB | DDR4-3200 16GB |
SSD | NVMe 500GB | NVMe 500GB |
HDD | 非搭載 | 非搭載 |
電源 | 450W BRONZE | 550W BRONZE |
マザーボード | H610 | A520 |
公式 | 公式 | 公式 |
レビュー | 当ページ | レビュー |
比較対象は同じドスパラの一般向けモデルLightning AT5だ。CPU性能は下がるが、価格は17000円も安くなる。作業への適性は落ちるものの、ゲームへの適性は格段にアップする。GTX 1650とGTX 1660 SUPERの差は圧倒的で、価格が逆であってもLightning AT5をおすすめすることになる。安くて高性能なので、ゲーム目的でパソコンを探している方におすすめだ。
CPU性能は体感できるほど下がる点は注意が必要だ。CPU性能が求められるような作業を想定しているならMagnate MHの方がバランスに優れている。おそらく、このページを確認しているということは、ある程度ゲームをプレイしたいと考えているはずだ。現時点では価格の安さとゲーム性能の高さからLightning AT5がおすすめだ。
Magnate MHのパソコンケースレビュー
本体正面
Magnate MHではミニタワーケースを採用している。スイッチと比べてもそれほど大きくないことがわかる。
本体上部
本体上部はシンプルだ。メッシュ加工なども一切ない。
本体右側
本体右側もシンプルで特に何も記載することはない。
本体左側
左側にはやや大きめの給気口がある。ファンの力を借りて多くの空気を取り入れられる。
本体背面
背面には電源ボタンや各種出力・入力端子が配置されている。電源部分にはメッシュ加工が施されていて熱を放出できる仕組みがある。
本体底面
見えづらいが底面の前方部には吸気口が設けられている。
光学ドライブ
光学ドライブが標準搭載だ。写真はBlu-rayディスク対応となっているが、初期構成ではDVDスーパーマルチドライブが搭載されている。
I/Oパネル
本体前面にI/Oパネルが配置されている。USB端子×2とヘッドフォン端子があり使い勝手は良好だ。
エアフロー
ミニタワーモデルだ。ビジネス向けモデルということもあって落ち着いたデザインとなっている。一般的なエアフローでゲームプレイにも問題はない。もっとも性能的にも熱を持ちにくく対応しやすい。
管理人による総評(Magnate MH)
Magnate MHは、Core i5-13400F×GTX 1650を搭載したビジネスPCだ。ゲーミング性能はそれほど高くなくビジネスモデル+αと考えた方がよい。CPUにはIntel第13世代のCore i5-13400Fを搭載している。6,000円の値引きで108,980円となったもののまだまだ物足りない。Magnate MHは世代を追うごとに価格が上がり選びづらくなっている。
CPU性能が高くなりすぎて高性能なビジネスPC寄りになっているようにも思える。税込7万円台(2020年5月時点、メモリ8GB)で販売されていた頃が懐かしい。かつての価格を実現するのは難しいとしてもせめて税込10万円を切ってくれれば当サイトでもおすすめができる。今は比較対象モデルを確認しておこう。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
108,980円(税込) | Core i5-13400F | GTX1650 |
メモリ | SSD | HDD |
DDR4 16GB | 500GB | 非搭載 |