House Flipper 2(ハウスフリッパー 2)の推奨スペックを検証していく。House Flipper 2は2023年12月に登場した最新ゲームだ。前作のHouse Flipperをよりパワーアップさせた内容になっており、今まで以上にリフォームを楽しめるようになった。選択できる家具も増え、DLCなしでも庭をいじれるようになった。特殊な構造の家が増えていること、設置の自由度の高さで飽きにくい。
ゲームボリュームも大きく、誰もでも長くじっくり遊べるようになっている。気になる部分や不具合などは残るものの、ゲームの楽しさでマイナスを打ち消せる。注意したいのは、そのゲーム性と操作性から3D酔いしやすいことだ。家をリフォームする楽しさを体験できるゲームはハウスフリッパーシリーズにしかない。じっくりゆっくり楽しめるゲームなので、サブゲームとしてもおすすめだ。搭載モデルは、「House Flipper 2向けおすすめのゲーミングPC」で紹介している。
当ページの目次
House Flipper 2の推奨環境
公式推奨スペック
徹底解剖サイト推奨スペック
House Flipper 2の推奨環境考察
House Flipper 2は、前作のHouse Flipperよりも画質がよくなり、できることも増えている。
そうなると負荷も大幅に増大していく。ゲームの性質上オブジェクトが大量にあり、CPUの負荷も高めだ。Core i5-14400ほどあればまずまずだ。最高設定で100fps以上の安定を求めるとCore i7-14700Fくらいは必要になる。AMD製CPUならRyzen 7 5700XとRyzen 7 7700を基準にするとよい。
フルHDの最高設定では、GeForce RTX 3080 12GBであってもかなり負荷を感じる。ゴミや落書きの多い状態では、100fpsを超えることも難しい。使用率が98%以上となることから、GeForce RTX 3080 12GBではスペック不足だ。現行のGeForce RTX 4070程度では、最高設定で高リフレッシュレートは目指しにくいと理解しておこう。
当サイトの推奨環境は標準設定で60fps程度を基準にしている。もしも、144Hzや240Hz環境で最高設定を実現するなら、ハイエンドクラスが必要だ。最低設定でもゲームプレイに支障はないので、あまりスペックを求めすぎるのはおすすめしない。後半になると規模の大きい家も増え、ハイエンドクラスでも負荷を感じそうだ。
サンドモードでは、自分で家を建てることができる。ゴミの配置も含めてクリエイトできるので、サンドモードを100%楽しむなら、当サイトの推奨環境は最低限必要だと考えている。ロークラスでは快適なゲームプレイは難しいことは理解しておきたい。2023年12月に登場した最新のゲームで、負荷はかなり高いので注意してほしい。
House Flipper 2の概要&特徴
じっくり楽しめるゲーム性が魅力
House Flipper 2は、前作同様にのリフォームや掃除がメインのゲームだ。制限時間はなく、依頼に合わせて進めていくことになる。ある程度お金が貯まると、家そのものを購入できる。依頼されることはなく、自分の好みの家に作り変えることができる。壁を壊して間取りを変えたり、壁の色を変えたりとできることの幅は広い。
前作ではDLCコンテンツだった庭もある程度弄ることができる。木や石、花や庭を彩るライトも設置可能だ。今作では害虫がいないので、虫が苦手な方でも遊びやすい。ただ、前作をプレイしていた方なら、掃除機の挙動で思い出してしまいそうだ。そのくらい前作を踏襲したゲームとなっている。
依頼はメールで届き、全ての依頼をこなしてからHouse Flipper 2は始まると言える。依頼を全てこなす頃には、用具の使い方もマスターしているはずだ。依頼はメインストーリーでありながら、チュートリアルのような位置付けだ。家を購入してリフォームして販売する。これこそがHouse Flipper 2のスタート地点である。
何にも縛られず、自分好みの家に仕上げていく。庭に小屋を作る要領で、家を増築するようなこともできる。また、前作よりも家の規模が大きくなっている。小さな家でも前作の中規模程度はある。長くじっくり楽しめるゲーム性である。やりこみ要素として、一度販売した家を購入することもできる。何度でも遊べるので終わりはない。
中盤以降は金銭にも余裕が出てくるので、設置する家具や設備の費用を気にしなくてよくなる。高級志向の家、あえてレトロな家に仕上げるなど遊び方は様々だ。夜でも作業しやすいライト系のアイテムが充実しているのは嬉しい。庭や外壁の作業も見にくくない。
常時昼に固定できれば手っ取り早いと感じる部分はある。ただ、夜の方がライトの光り方がわかりやすい。夜の見え方を極めるというのも一つだろうか。ベランダを増設・撤去もできる家もあり、夜の見え方は工夫次第で大きく変わる。ホラーチックな家もできるので、楽しみ方は無限大と言えるかもしれない。
不具合や不便なところもある
House Flipper 2をプレイしていると、こうなれば便利なのにと考える場面がある。広大な家をリフォームしている時はによく感じるのは、パネルなどの置き場所だ。重ねて置くことができず、床を専有してしまいがちだ。数を少なくすれば都度購入しなくてはならない。余ってしまうともったいないという感覚が残っているのが問題なのだろうか。
家具などを設置するときも、同じ家具は同じ奥行きの場所にすぐに設置したい。壁際に設置したつもりが少しズレていることがよくある。違う家具を並べると、最後までそれに気づかないことさえある。簡単にピシっと設置できれば作業効率が上がるはずだ。
不具合は随時アップデートで改善されているようだが、まだまだ残っている。掴んだアイテムが離せなくなったり、常に眼前に向かって移動してきたりする。この不具合は進行が困難になるだけでなく、メニュー画面を出すこともできない。つまり、強制終了しなければならない。セーブができていないまま終了となるので、こういったシミュレーションゲームでは致命的だ。
設置したパネルなどを除去しても残る不具合もある。これは表示が乱れてしまい、そこにどのパネルを設置したか分からなくなる。これはゲームを再起動すれば治るが、頻繁に確認できる症状だ。また、その表示が重なると負荷が高まるように感じる。動画を見ながらのゲームプレイでは、動画がカクつくほど負荷が高まっていた。
一時的ながら負荷が高まる不具合は他にもある。何故か複数の家具が重なった状態になり、ゲームの進行が困難になるほどの負荷が生じる。ただでさえ要求スペックが高めのゲームだ。ギリギリの状態ではクライアントがクラッシュしてしまうのではないだろうか。実際に複数回生じた不具合の中で、1度だけクライアントがクラッシュした。セーブを安全に行うためにも性能は重要だ。
このように、House Flipper 2はまだまだ不具合がある。それを補って余りある面白さで打ち消している。Steamの評価がやや好評に留まっているのは、こういった部分が影響していそうだ。不具合が改善されると好評以上にまでなってもおかしくない。DLCが登場してくれば、もっと盛り上がっていくことは間違いない。
House Flipper 2向けおすすめのゲーミングPC
Lightning AT5(ドスパラ)
価格:89,980円+送料3,300円
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:GeForce RTX 3050 6GB
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:550W 80PLUS BRONZE
コスパ:9.9
Lightning AT5は、House Flipper 2を最低設定でプレイできる性能を有している。CPU性能が心もとないが、GeForce RTX 3050 6GBとの組み合わせであれば、そこまで大きな問題とはならないはずだ。あくまでも最低限の推奨モデルであるため、標準設定以上でのゲームプレイは難しい。推奨モデルながら、あまりおすすめはできない。ある程度妥協できる方向けのモデルだ。
Magnate MV(ドスパラ)
CPU:Core i5-14400F
GPU:GeForce RTX 4060
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:9.4
Magnate MVは、House Flipper 2を標準設定でプレイできるモデルだ。ビジネスモデルながらGPUにGeForce RTX 4060を搭載していてゲームプレイにも対応できる。CPUとグラフィックボードの性能は標準的だ。ハウスフリッパーでも、よほど高い負荷がかからない限り快適にプレイできる。標準設定よりも少し落とすくらいがいいかもしれない。この辺りは許容範囲がどこまでかによる。まずはMagnate MVを基準に考えることをおすすめしたい。
FRGKB760/T2/NTK(フロンティア)
CPU:Core i5-14400F
GPU:GeForce RTX 4060 Ti
メモリ:DDR4-3200 32GB
ストレージ:SSD 1TB NVMe
電源:600W 80PLUS BRONZE
コスパ:10.0
FRGKB760/T2/NTKであれば、House Flipper 2を高設定でプレイできる。最高設定では60fpsの維持が難しい場面がある。あくまでも高設定までで、ウルトラ設定を適用するには少し心もとない。標準設定程度であれば100fps近くが期待できる。快適にゲームをプレイすることを考えればFRGKB760/T2/NTKがおすすめだ。