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当記事では、MinecraftにおすすめのゲーミングPCと推奨スペックを検証している。Minecraftは、コアユーザーの多い人気タイトルで熱中度が非常に高い。すでにかなりのプレイ時間に達しているヘビーユーザーも多いはずだ。Minecraftは求められるスペックが低いと思われがちだが、Modによってはそれなりのスペックが要求される。Modを使用しなければそこまで高性能なゲーミングPCは必要ない。推奨PCはページ下部の「Minecraft推奨おすすめゲーミングPC」で紹介しているので参考にして欲しい。

Minecraft(マインクラフト)の推奨スペック

Bedrock Edition

Bedrock Editionsuisyou

Java Edition

Java Editionsuisyou

徹底解剖推奨環境

  • OS:Windows 10
  • CPU:Ryzen 5 4500
  • GPU:GeForce GTX 1650
  • メモリ:8GB RAM

Minecraft(マインクラフト)の必要スペックを検証

古いタイトルで要求スペックは低め

Minecraftは2009年にα版が登場し、2011年に正式リリースとなった。要求スペックは正式リリース後から徐々に高まり、マルチサーバーが導入されたβテストあたりからCPUの要求スペックが底上げされた。2024年現在、Java Editionの推奨環境に指定されているCPUはCore i5-4690で、このCPUは2014年に登場している。アップデートで要求スペックは高まっても、10年前のCPUで対応できることから、要求スペックは低いと判断できる。

Bedrock Edition(旧:統合版)は、Java Editionよりも要求スペックは低めだ。ただ、メモリ容量に関しては、必要環境・推奨環境ともにJava Editionの2倍の容量が指定されている。様々なプラットフォームに対応するBedrock Editionは、Java Editionとは違うシステムであることがわかる。

Minecraftを快適にプレイするために必要な性能は、現行の最低限であるRyzen 5 4500とGeForce GTX 1650の組み合わせで十分だ。Minecraftは全画面でプレイするのではなく、ウィンドウで小さな画面でプレイすることに適している。プレイスタイルはそれぞれだが、起動時の解像度が低めになっていることからも推奨解像度は低めだ。テクスチャ解像度が低いため、解像度を高めてもグラフィックがよくなるわけではない。

Minecraftのベースとなった「Cave Game」でも解像度は1280×720のHD解像度以下だった。つまり、公式の推奨環境はフルHDなどの解像度を想定していないように思う。もっとも、5年前のミドルクラスの性能があれば、解像度を上げることで高まる負荷は体感できないほど小さい。Minecraftが人気になったのは、いわゆる低スペックな環境でも遊びやすいのも要因だ。設定を下げれば10年以上前のミドルクラスでも対応できる。とくにBedrock Editionは、タブレット程度の性能があればプレイできる。

Minecraftをバニラ(初期状態)でプレイするなら、ゲーミングPCを選ぶ必要はない。どちらかというと、別のゲームを中心に考えた方がいい。別のゲームをプレイできるならMinecraftもプレイできるからだ。後述するMinecraft with RTXや影Modの導入を検討するならそちらの項目をチェックしてほしい。

Minecraft with RTXは負荷が増大する

Minecraft with RTXsuisyou
Minecraftには、Bedrock Edition(統合版)とJava Editionの2種類がある。家庭用ゲーム機は統合版しかプレイできず、パソコンはどちらもプレイできる。PC版のMinecraftはJAVA & BEDROCK Editionとして同梱されているので購入時に選択することはない。同梱される以前に購入した場合は別途購入が必要なので注意してほしい。Minecraft自体にも様々な種類が存在する。

その代表格がMinecraft with RTXやマインクラフトストーリーモードだ。ここではMinecraft with RTXに焦点を当て紹介していく。ストーリーモードはゲームジャンル的に全く別物だからだ。Minecraft with RTXの「RTX」は、リアルタイムレイトレーシングに対応したMinecraftを意味する。これまでのレイトレーシングではなく、リアルタイムにレイトレーシングを行う技術で、光の反射や物体の反射が即時処理されよりリアルな描写が可能となる。

それに合わせてテクスチャ解像度も高まり、Minecraftとは思えない圧倒的なビジュアルを実現している。これはJAVA版の影Modとは比べ物にならないほど鮮やかだ。その分だけ要求スペックも高い。推奨環境にはGeForce RTX 20シリーズ以上となっている。快適にプレイするにはGeForce RTX 4060 Ti程度のスペックは見ておきたい。レイトレーシングに対応した最低グレードであるGeForce RTX 2060やGeForce RTX 3050では満足なゲームプレイが難しい。

統合版にはModを導入することができない。JAVA版のように影Modを導入してグラフィックの品質を高めることもできなかった。それを公式で補ったのがMinecraft with RTXだ。もっとも、Minecraft with RTXはWindows環境でしか動作しないため、統合版ではなくJAVA版をプレイすれば解決することだ。Minecraftというゲームの性質上、グラフィックの品質を高めることで負荷は高くなるものの、建造物などMinecraftの世界をより鮮やかに、美しく彩ることができる。全てのクラフターが求める理想的な世界を構築できる。負荷は高くても、一度はプレイしてみてほしい。

リアルタイムレイトレーシングとは

レイトレーシングはレンダリング(データから画像や映像を描写させる)に用いられる技法の一つだ。光を計算し、3Dの映像をリアルにする技術で、光の反射を行うものだ。水面に反射するプレイヤー以外のオブジェクトの破損、爆発も計算により反射させるものだ。

このレイトレーシングの技法をリアルタイムに適用するのがリアルタイムレイトレーシングだ。即時反射するように設計されている。Direct X Raytracingとレイトレーシングに対応したグラフィックボードを使用することで、リアルタイムにレイトレーシングのレンダリングを可能にした技術だ。

Minecraftの概要

世界一の販売数を誇るPCゲーム

Minecraftは登場から15年近く経っても愛され、今もなお多くのユーザーを魅了している。世界一のPCゲームと言っても過言ではないはずだ。ゲームをより身近にし、子供から大人まで老若男女にプレイされている。ユーザーだけではなく、ゲームクリエイターにも影響を与え、革命を起こしたゲームだ。Minecraftは世界で最も販売されたゲームであることから、どういったゲームなのかを知らない人の方が珍しいのではないか。

「Minecraftライク」・「Minecraft風」という表現で伝わるくらいには有名だ。このMinecraftは「ボクセル」というジャンルのゲームだ。立方体で作り上げ世界、四角い積み木で構成されたゲームという具合だろうか。Minecraftの登場以降、ボクセル系のゲームは爆発的に登場した。人気になったゲームもあれば、話題にならず消えたゲームもある。それほどまでに、Minecraftはゲームに大きな影響を与えた。

一時はSteamにはMinecraftのインターフェイスを持つゲームで溢れかえっていたくらいだ。シミュレーション系のゲームにもボクセルというジャンルがポピュラーな存在になっていた。シンプルなゲーム性はModで世界をさらに広げた。RPGやスポーツゲームにシステムを改変するModもある。バトルロワイヤルのようなルールを持ったModもあり、Minecraftにできないことはないとまで言われている。この自由度は、どんなオープンワールドのゲームでも敵わないだろう。

プレイスタイルは無限大

Minecraftの魅力は発想やアイデア次第で、無限の可能性を秘めていることだ。建物や建造物にギミックを加えたり、デザインを重視したり、単なる積み木ゲームではない。冒険に出るのもよし、巨大な建造物を作り上げるのもよしだ。クリエイティブモードのマルチプレイで、誰もが驚くものを作り上げるユーザーもいる。地下帝国作ったり、縛りプレイで楽しんだりと千差万別なプレイスタイルがある。

トラップハウスで効率を極めることも、露天掘りで採掘の効率を求めることも一つの遊び方だ。罠を多く配置したトラップハウスを仲間内で楽しむのも、遠くのマップまで素早く移動させる手段を確立するのも、Minecraftを楽しめるコンテンツの一つだ。用意されたシステムを工夫とアイデアで、誰も思いつかない仕組みを築くこともできる。

Modを用いれば機械化や工業化も可能だ。空を飛び、龍を倒し、半自動化で生産を強化。Minecraftでやりたいと思ったことは、ほとんどが実現できることだ。そこにたどり着くまでの工夫もまた楽しめる要素である。Minecraftには無限大の楽しみ方がある。飽きてしまう方もいるかもしれないが、遊び方に制限を加えてしまうのはプレイヤーである。Minecraftは全てを受け入れてくれる。

自分のプレイスタイルはこうだと、固く考えてしまうとできることも少なくなる。これまでとは違うプレイスタイルに挑戦することで、Minecraftの世界は広がっていく。筆者も当初は基本的な遊び方しかしていなかった。素材を集め、何かを建てる。素材を取りに行くために装備を整え、より危険な場所に冒険へ向かう。一般的なロールプレイをなぞっていた。

それが楽しかったのも間違いない。しかし、遊び方が一方通行になると、とたんにやりたいことがなくなってしまうものだ。できないことのないMinecraftだからこそ、Modにしても、コンテンツにしても遊び尽くすくらいがいい。その中で自分に合った遊び方が見つかるはずだ。

Minecraftは他のゲームと違い、ステージが用意されているだけだ。そのステージで何をするかはプレイヤーに委ねられている。システムに沿った遊び方はチュートリアルと言ってもいい。システムを応用したような遊び方になってからが本番だ。これだけ長くじっくり遊べるゲームは他にない。

影Modでグラフィック品質が向上

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Minecraftで最も人気のあるModは「影Mod」だろう。Minecraftのテクスチャに陰影を追加し、テクスチャ解像度を高めてグラフィック品質を向上させるModだ。ポクセルの粗いドットから、区切りのないスムーズな描写に変更される。見た目がよくなる反面、負荷が増大するので注意してほしい。CPU:Ryzen 7 5700X、GPU:GeForce RTX 4060以上、メモリ:16GB RAMが目安となる。OSはWindows 64bitだ。

Modはユーザーが作成した動作改変ファイルだ。公式のものではないため、推奨環境は表記されないのが一般的である。Minecraftの影Modも非公式のもので、人気はあっても動作が保証されていない。導入は自己責任となる。Minecraftの特徴であるポクセルのドットというグラフィックが大きく変わり、テクスチャ解像度も大きく変更される。当然要求されるスペックは高くなる。

Modを導入していないバニラ状態では10年前のミドルクラスでも対応できる。しかし、影Modを導入すると現行のミドルクラス並のスペックが必要だ。動作を安定させるためには、GeForce RTX 4060は搭載しておきたい。ギリギリを攻めるならGeForce RTX 3050 8GBやGeForce GTX 1660 SUPERだろうか。影Modを導入した状態で、トラップタワーのような建築は性能がなければむずかしい。これまで通りのプレイスタイルを維持するためにも、現行のミドルクラス程度の性能は必要だ。

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上記の画像は左側が通常時、右側が影Modを適用した時の視点だ。水がリアルになり、光を反射している。リアルタイムレイトレーシングではなく、レイトレーシングが適用される形だ。水面の反射するグラフィックも鮮やかになっているのがわかるはずだ。Minecraftを敬遠する方の中には、グラフィックのシンプルさが合わないという意見もある。負荷を軽減し、遊びやすくしたのが裏目に出た。類似したゲームに一定のプレイヤーがいるのも、グラフィック品質が高いからだろう。

影Modを使えばとてもMinecraftとは思えないグラフィックに変えられる。鉱石が見つけにくいなど、プレイ中に少し不満を感じる部分はある。しかし、これだけグラフィックがよくなれば、その程度のことは気にならない。慣れてくれば問題ないだろうと広い心で許容できる。Minecraftに少し飽きてきた方は、影Modを入れると少し違った楽しさが見出だせるかもしれない。

影Modを入れた状態でおもしろい地形を見つけると、受ける印象も違ってくる。建造物・建築物もこれまでとは違ったリアル路線を目指せるはずだ。最初から入れるのではなく、少し時間が経ち、Minecraftに慣れてきた頃の導入をおすすめしたい。いい意味で刺激を受けるはずだ。

Minecraft向けおすすめのゲーミングPC

Lightning AT5(ドスパラ)

Lightning価格:89,980円+送料3,300円
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:GeForce RTX 3050 6GB
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:550W 80PLUS BRONZE
コスパ:9.9

公式サイト詳細

Lightning AH5はMinecraftをバニラ状態で快適にプレイできる性能がある。影Modを適用してのゲームプレイはむずかしく、トラップタワーなど負荷の増大する場所も苦手だ。シングルプレイではそこまで性能の低さは露呈しないが、マルチサーバーでのプレイは注意が必要だ。設定を下げればある程度快適にプレイできるため、最低限Lightning AT5を選んでおきたい。価格が安く選びやすいので、エントリーモデルとしておすすめだ。

Lightning-G AV5W Ryzen5 4500搭載 (ドスパラ)

Magnate-G MTW12th価格:129,980円+送料3,300円
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:GeForce RTX 4060
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:調査中

公式サイト

Ryzen 5 4500×GeForce RTX 4060搭載のゲーミングPCだ。Lightning-Gシリーズは、ドスパラが新しく市場に投入した高コスパブランドとなる。マインクラフトをプレイするには十分だろう。メモリDDR4-3200 16GB、SSD 1TB Gen4 NVMeと構成も充実している。電源ユニットは650W BRONZEだ。次に紹介しているNEXTGEAR JG-A5G60よりも4,820円安く購入できるが、送料3,300円が掛かる。実質の価格差は1,520円だ。マウスコンピューターは基本保証が3年と長いのでやや見劣りしてしまうかもしれない。ケースデザインやブランドなど好みで決めてしまって問題ない。

NEXTGEAR JG-A5G60 (マウスコンピューター)

nextgear価格:134,800円(送料込)
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:GeForce RTX 4060
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 1TB NVMe
電源:750W 80PLUS BRONZE
コスパ:7.9

公式サイト詳細

NEXTGEAR JG-A5G60では、グラフィックボードがミドルクラスになり、Minecraftを快適にプレイできる。よほど高い負荷のかかる環境でない限りは144fpsの維持もできる。影Modを導入しても60fpsは維持できそうだ。CPU性能が控えめなため、CPU負荷が高くなるModには注意したい。工業化Modなど、複数のオブジェクトが動作するModは苦手だ。カクつくことは少なく、ある程度安心してプレイできる性能はある。

Victus 15L (インテル)パフォーマンスプラスモデル(HP)

Victus 15L価格:242,000円 169,000円(送料込)
CPU:Core i7-14700F
GPU:GeForce RTX 4060 Ti
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 1TB NVMe
電源:500W 80PLUS BRONZE
コスパ:調査中

公式サイト

Minecraftに影Modを導入したり、Minecraft with RTXをプレイしたりするならVictus 15L (インテル)パフォーマンスプラスがおすすめだ。Minecraft with RTXの推奨環境を満たしているため、ほぼ全てのModにも余裕を持って対応できる。Minecraftはピストンやレッドトーチを本格的に組み上げると負荷がかかる。そういった用途に対応するなら、Victus 15L (インテル)パフォーマンスプラスはおすすめしやすい。Minecraftを遊び尽くすことのできる性能だ。

参照外部サイト

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