当記事では、raytrek MV5 第13世代Core搭載のレビューをしている。Core i5-13400F×RTX 3060搭載のクリエイターPCだ。グラフィックボードを搭載していてゲーム性能が高くゲームプレイにも対応できる。Core i5-13400Fは10コア16スレッドと従来モデルのCore i5-12600Kと同等のスペックを持つ。Core i5-12400よりワンランク高い性能を得られる。
RTX 3060はAmpere世代で人気のグラフィックボードだ。後継モデルがまだ出ておらず今でも各BTOメーカーから搭載モデルが販売されている。クリエイターPCにも関わらず初期構成では光学ドライブ及びカードリーダーが非搭載となっているは残念だ。これは時代の流れだろう。
当ページの目次
raytrek MVのスペック
ブランド名 | raytrek |
---|---|
製品名 | raytrek MV5 第13世代Core搭載 |
価格 | 149,980円(税込) |
CPU | Core i5-13400F |
GPU | GeForce RTX 3060 |
メモリ | DDR4-3200 16GB |
SSD | NVMe 500GB |
HDD | 非搭載 |
電源 | 650W BRONZE |
マザーボード | チップセットH610 |
光学ドライブ | オプション |
カードリーダー | オプション |
おすすめ度 | Aランク |
評価 | ・コスパ 7.7 ・構成 7.0 ・品質/サポート 10.0 |
各タイトルの対応表
[table “3484” not found /]★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。
raytrek MV5 第13世代Core搭載はCore i5-13400FとRTX 3060を搭載したミドルクラスのモデルだ。まとまった性能で、多くのゲームを快適にプレイできる性能を有している。Apex LegendsやフォートナイトをフルHD環境で144Hz以上で安定させられる。設定次第では240Hzも目指せるゲームも多い。高解像度はそれほど得意ではないのでフルHD環境が推奨される。
raytrek MV5のゲーミング性能
Core i5-13400F(CPU)
Core i7-13700K | |
Ryzen 9 7900X | |
Core i9-12900K | |
Core i5-13600K | |
Core i7-12700K | |
Core i7-12700 | |
Ryzen 7 7700X | |
Core i5-13500 | |
Core i5-12600K | |
Core i5-13400 | |
Ryzen 5 7600X | |
Ryzen 7 5800X | |
Core i7-11700K | |
Core i5-12400 | |
Core i7-11700 | |
Core i5-11400 |
raytrek MV5で採用されているCPUは、Intel第13世代のCore i5-13400Fだ。10コア16スレッドとマルチスレッド性能が高く動画編集やエンコードなどのクリエイター作業にも適している。ハイブリッドコアアーキテクチャを採用して物理コア(Eコア)が増えたことがプラスに働いている。従来モデルのCore i5-12400と比べて25%前後パフォーマンスが向上した。Core i5-12600Kに匹敵する性能を持っている。競合モデルのRyzen 5 7600Xと比べてもパフォーマンスで上回っている。RTX 3060とのバランスもよく高リフレッシュレートにも対応しやすい。
GeForce RTX 3060(GPU)
RTX 3070 | |
RX 6700 XT | |
RTX 3060 Ti | |
RTX 2070 SUPER | |
RX 6650 XT | |
RX 6600 XT | |
RTX 2070 | |
RTX 3060 | |
RTX 2060 SUPER | |
GTX 1070 Ti | |
RTX 2060 | |
RX 6600 | |
GTX 1070 | |
RTX 3050 | |
GTX 1660 Ti | |
GTX 1060 6GB | |
GTX 960 |
raytrek MV5の概要&特徴
raytrekシリーズとしてはもう一歩か
raytrek MV5 第13世代Core搭載は、サードウェーブが展開するクリエイターブランドのミドルクラスのモデルだ。raytrekシリーズは、既存のドスパラ製品をベースに展開されている。ハイスペックなモデルはGALLERIAシリーズを、低価格帯はMagnateやLightningシリーズなどの一般向けPCをベースに構築されている。
例えば、raytrek MV5はMagnate MVという一般向けPCと構成が同じだ。これまでと少し違うのはチップセットがH610である点だろうか。GALLERIAシリーズをベースにしたモデルは、ベースモデルのチップセットがB760であっても採用されるチップセットはH770だった。構成で上回りながら価格はしっかり抑えている。これこそがraytrekシリーズの真髄だ。その点でraytrek MV5は少し異色だ。
完全にベースモデルと同じ構成で、採用されているケースもロゴが違うだけの同じ汎用ケースである。Core i5-13400FとRTX 3060を搭載して14万円台なのだから十分ではある。当然、ユーザーからするとraytrekシリーズには既存の製品よりも優れた部分を持つモデルを期待しているはずだ。全く同じであるならraytrekである必要はない。
一般向けPCとクリエイター向けPCではカテゴリ的に受ける印象が違う。そういう意味ではクリエイター向けPCの方が優れた印象を受けやすい。それが狙いだとしても、あまり意味のあるモデルだとは思えない。raytrekシリーズ人気No1というのは頷けるが、もう一歩踏み込んだモデルが理想だ。優れたシリーズであるだけに期待が高くなり過ぎだろうか。
価格帯トップクラスのモデル
raytrek MV5 第13世代Core搭載への期待は大きく、少し厳しい評価になっているのは否めない。一つのモデルとしてはトップクラスである。非常に高いコストパフォーマンスを武器に、他のRTX 3060搭載モデルに対して価格面でアドバンテージを得ている。ゲーミングPCと異なり、採用されているチップセットが前世代の最低ランクであるH610が採用されている。
H610は上位の規格と比べて機能面で落ちるものの、それ以上に価格が安くなるメリットが大きい。価格を抑えたいユーザーにはそれほど問題があるものではない。現在のRTX 3060搭載モデルの中で、Magnate MVと並び価格帯トップクラスのモデルである。これはゲーミングPCではなく、一般向けPCやクリエイター向けPCだからこそ実現できている。
チップセットにしても、ゲーミングPCは最低でもB660が採用される。また、専用ケースも採用されるので掛かるコストはゲーミングPCの方が高い。それらを削ることのできる一般向け、クリエイター向けは価格を抑えやすい。これがハイスペックなモデルとなれば特徴を活かしにくいが、価格を抑えたモデルであれば特徴を活かしやすい。
一般向けやクリエイター向けはコストパフォーマンスを重視するユーザーには魅力的に見えるはずだ。性能が高くなるとゲーミングPCと比べての差が小さくなり、没個性と言えてしまう構成と価格になってくる。raytrek MV5を含めて、ミドルクラスだからこそ輝くラインナップである。
似ているゲーミングPCとの比較
ブランド名 | raytrek | Magnate |
---|---|---|
イメージ | ||
製品名 | raytrek MV5 | Magnate MV |
ケース | ミニ | ミニ |
価格 | 149,980円(税込) | 149,980円(税込) |
CPU | Core i5-13400F | Core i5-12400 |
GPU | RTX 3060 | RTX 3060 |
メモリ | DDR4-3200 16GB | DDR4-3200 16GB |
SSD | NVMe 500GB | NVMe 500GB |
HDD | 非搭載 | 非搭載 |
電源 | 650W BRONZE | 550W BRONZE |
マザーボード | H610 | H610 |
公式 | 公式 | 公式 |
レビュー | 当ページ | レビュー |
あえてMagnate MVを比較にピックアップしたのは、raytrek MV5が値上げした時を考慮してのものだ。Magnate MVが値上げすればraytrek MV5を、raytrek MV5を値上げすればMagnate MVを選べばいい。今後も価格を抑えたモデルは多く登場してくるはずだ。
中にはCore i5-13400Fほどの性能を必要とせず、Ryzen 5を搭載した価格を抑えたモデルを候補に加えるかもしれない。汎用性を考えればCore i5-13400Fであることがマイナス要素にはなりにくい。無難にraytrek MV5かMagnate MVを選んでおきたい。
パソコンケースレビュー
本体前後
右側
左側
左側内部
管理人による総評(raytrek MV5)
raytrek MVは、Core i5-13400F×RTX 3060搭載のミドルクラスのクリエイターPCだ。サードウェーブのクリエイターカテゴリーのNo.1に輝いたこともあるモデルだ。RTX 3060搭載モデルで税込14万円台は格安だ。CPUのCore i5-13400FはCore i5シリーズながらハイブリッドコアアーキテクチャ採用となり性能は高い。RTX 3060の性能を引き出すのに十分だ。メモリ16GB、SSD 500GBと構成は平均的だと言える。ビジネスモデルであるMagnate MVと全く同じ価格で構成となっているため購入前に確認して安い方を選択しよう。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
149,980円 (税込) | Core i5-13400F | RTX3060 |
メモリ | SSD | HDD |
DDR4 16GB | 500GB | 非搭載 |
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