ドスパラが販売する「GALLERIA ZA7C-R48S」のレビューをまとめた。Core i7-14700KF×GeForce RTX 4080 SUPER搭載のハイエンドクラスのゲーミングPCだ。GeForce RTX 4080 SUPERは、GeForce RTX 4080のリフレッシュモデルのような存在だ。性能差は小さいが、価格が抑えられている。新しいハイエンドクラスとして、フラグシップモデルであるGeForce RTX 4090に次ぐ存在となっている。トップクラスの性能は、解像度を選ばずフルHDから4Kまで対応可能だ。高いリフレッシュレートも実現可能で、ゲーム環境を全く選ばない性能が持ち味と言える。
構成も充実しており、これぞハイエンドクラスといったモデルだ。ゲーミングPCとしての完成度も高く、コアなゲーマーにも受け入れられるはずだ。圧倒的な性能は、これから登場してくるゲームにも不安要素がない。数年先もハイエンドクラスとして君臨できるだけの性能がある。コストパフォーマンスよりも性能を重視するなら、GALLERIA ZA7C-R48Sは適した選択肢となるはずだ。
当ページの目次
GALLERIA ZA7C-R48Sのスペック解説
メーカー | ドスパラ |
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ブランド名 | GALLERIA |
製品名 | GALLERIA ZA7C-R48S |
価格 | 409,979円(税込) |
CPU | Core i7-14700KF(レビュー) |
グラフィックボード | GeForce RTX 4080 SUPER(レビュー) |
メモリ | DDR5-4800 32GB |
ストレージ | SSD 1TB NVMe Gen4 |
電源 | 1000W 80PLUS TITANIUM |
マザーボード | チップセットZ790 |
おすすめ度 | Aランク |
評価 | ・コスパ 8.7 —–内訳—– ・コスパ(CPU・GPUメイン) 7.4 ・構成 10.0 ・品質/サポート 8.6 |
各タイトルの対応表
Apex Legends | FORTNITE | パルワールド |
---|---|---|
・240Hz ・144Hz | ・240Hz ・144Hz | ・144Hz ・60Hz |
★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。
GALLERIA ZA7C-R48SはCore i7-14700KFとGeForce RTX 4080 SUPERを搭載したハイエンドクラスのゲーミングPCだ。圧倒的なゲーム性能で、今後登場してくるであろう負荷の高いゲームにも対応できる。人気のApex Legendsやフォートナイトは想定できるほぼすべての環境に対応可能だ。推奨環境の高いパルワールドでさえも環境を選ばない。ゲームに関しては何の不安もストレスもない。幅広くゲームをプレイするのであれば、理想的とも言える性能だ。
GALLERIA ZA7C-R48Sの性能まとめ
ゲーミングPCは、CPUやグラフィックボードなど様々なパーツの集合体だ。とくにCPUとグラフィックボードの性能がゲーミングPCには重要だ。ここではCPUとグラフィックボードに注目して詳細を見ていく。パソコンに慣れていない方は、スペックや型番から性能のイメージしにくいはずだ。性能や特性を知ることで、ゲーミングPCの性能が理解しやすいと考えている。
Core i7-14700KF(CPU)
GALLERIA ZA7C-R48Sは、CPUにIntel第14世代のCore i7-14700KFを搭載している。20コア28スレッドとマルチコア性能に優れたCPUである。ゲーム性能スコアは38,356で従来モデルのIntel第13世代Core i7-13700Kと比べて2%ほどの伸びに留まっている。ゲーム性能はCore i7-13700Kと同等という評価だ。Intel第12世代の最上位であるCore i9-12900Kよりも15%ほど性能が高い。このことから、Core i7-14700KFの恩恵は、第12世代以前のCPUでなければ体感できない。
Core i7-14700KFの強みはオーバークロックに対応していることだ。GALLERIA ZA7C-R48Sには、水冷式CPUクーラー・チップセットZ790・電源1000W TINTANIUMでオーバークロックにも余裕がある。オーバークロックを想定しているならCore i7-14700に対して優位性がある。非オーバークロックの状態では、Core i7-14700KFとCore i7-14700に性能差は1%ほどしかない。仮にGALLERIA ZA7C-R48SのCPUをCore i7-14700Fなどに変更できれば、コストパフォーマンスの観点からもおすすめできる。Core i7-14700KFに大きなアドバンテージがないことは残念でならない。
GeForce RTX 4080 SUPER(GPU)
GeForce RTX 4080 SUPERは、2024年1月31日に発売された最新のグラフィックボードだ。下位グレードのGeForce RTX 4080との性能差は1%に満たず、同等という評価である。GeForce RTX 4080 SUPERを選択するメリットは、GeForce RTX 4080と比べて定価が$200安いところにある。すでにGeForce RTX 4080を所持している方には魅力のないグラフィックボードだが、これからハイエンドクラスを選択する方には魅力的な存在と言える。GeForce RTX 4080 SUPERの登場で、GeForce RTX 4080の価格が下がればよかったが、搭載モデルでは取り扱いが減少する程度だった。現時点ではGeForce RTX 4080のマイナーチェンジ版、廉価版のような位置付けだ。価格が安くなったことは体感しづらい。性能で差別化を図ることができていれば、もっと大々的な注目を集めていただろう。
GeForce RTX 4080 SUPERの強みはなんと言っても性能の高さである。推奨環境を満たせないゲームはない。高リフレッシュレート、高解像度問わずに快適なゲームプレイが実現できる。リアルタイムレイトレーシングのような最新技術にも最適なグラフィックボードだ。新しいゲームに完璧な対応ができるのはハイエンドクラスの強みと言える。
GALLERIA ZA7C-R48Sの特徴&注意点
素晴らしいゲーム環境を手にできる一台
GALLERIA ZA7C-R48Sの魅力は、なんと言ってもゲーム性能の高さだ。グラフィックスに採用されているGeForce RTX 4080 SUPERのパフォーマンスは、現行のNVIDIA製グラフィックボード2位の実力がある。トップのGeForce RTX 4090は価格が高く手を出しにくいこともあり、実質的に最上位クラスと言っても過言ではない。
GeForce RTX 4090は特性的にゲーム向けとは言えない側面もある。GeForce RTX 4080 SUPERの高い性能を支える構成も見逃せない。ハイエンドクラスともなれば、価格よりも性能や構成が優先される。構成を削ったハイエンドクラスは迫力が落ちる。GALLERIA ZA7C-R48Sは、ハイエンドクラスらしい構成で性能を支えている。メモリ容量32GBは、負荷の高いゲームには必要とされるものだ。
メモリ容量に余裕があることで、GeForce RTX 4080 SUPERの性能を発揮できる環境となっている。ゲームに関連する用途に対応できる素晴らしい性能こそがGALLERIA ZA7C-R48Sの強みだ。スペックを気にせず、最新のゲームをプレイできる。環境も選ばず、やりたいことに対応可能だ。ハイエンドクラスにしかない特徴をしっかり持ったモデルである。
CPU・グラフィックボードの性能が高くても、メモリ容量が不足しているとパフォーマンスを発揮できない。場合によってはメモリ不足でクライアントがダウンすることもある。32GB標準搭載はこのクラスにとっては必要なものだ。32GBを超える容量があってもいいと思うほどだ。推奨環境16GBのゲームも増え、一部のタイトルでは32GBが要求される。メモリ16GBが要求されるゲームでちょうど16GBを搭載しているだけでは、余裕があるとは言えない。
16GB搭載モデルなら大丈夫であるという指標にはなっているが、実際にはゲーム以外のアプリケーションを起動することがほとんどだ。その時に32GBあれば、様々なアプリケーションの起動にも対応できる。配信や動画投稿を行うのであれば、対応したソフトを起動することにもなる。
税込40万円オーバーという価格が人を選ぶ
GALLERIA ZA7C-R48Sは、性能に関しては人を選ばない強みを持っているということはすでに述べた通りだ。その一方で、価格に関しては人を選ぶモデルだ。ゲーミングPCを購入しようとする方にとって、409,979円という価格は予算オーバーと感じることが多いだろう。ゲーミングPCで選ばれる価格帯は、最も多いもので15万円前後だ。次いで20万円前後である。
その倍以上の価格となるGALLERIA ZA7C-R48Sはなかなか選択しにくいものと言える。ハイエンドクラスは性能や構成が充実していてこそで、価格はあまり重要視されない傾向にある。この価格帯のモデルを選べる方にとっては、40万円でも41万円でもそう大きく変わるものではないからだ。結果として高価格帯のモデルが集中しがちだ。
中には50万円台を超えるようなモデルも存在している。メーカーもそれを理解しているのか、ハイエンドクラスは同じ性能帯でも価格差が大きい。ミドルクラスやミドルハイクラスと違い、コストパフォーマンスを重視したモデルが少ない。それは前述したように、ハイエンドクラスの性能を活かしにくい構成になるからだ。他の性能帯には見られない特殊な構成を持つモデルもあり、価格の幅が広いのがハイエンドクラスだ。
それ故に、他の性能帯のモデルと比べて、特性の異なる選択肢が多い。あまりパソコンに慣れていない方だと迷ってしまうだろう。GALLERIA ZA7C-R48Sは価格こそ40万円台と高価ながら、予算に合うならおすすめしやすいモデルである。突飛なモデルではなく、基本に忠実で無難なモデルだからだ。ハイエンドクラスのゲーミングPCを探しているなら、一度はチェックしているはずだ。価格の高さで人を選んでしまうが、予算に合うなら間違いのないモデルである。
競合モデルとの比較
ブランド | GALLERIA | GALLERIA |
---|---|---|
イメージ | ||
製品名 | GALLERIA ZA7C-R48S | GALLERIA XA7C-R48S |
ケース | ミドル | ミドル |
価格 | 409,979円 | 369,980円 |
送料 | 3,300円 | 3,300円 |
CPU | Core i7-14700KF(水冷) | Core i7-14700F |
GPU | RTX 4080 SUPER | RTX 4080 SUPER |
メモリ | DDR5-4800 32GB | DDR4-3200 32GB |
SSD | 1TB NVMe Gen4 | 1TB NVMe Gen4 |
電源 | 1000W PLATINUM | 850W GOLD |
マザボ | Z790 | B760 |
納期 | 最短翌営業日 | 最短翌営業日 |
保証 | 1年間 (最長5年間) | 1年間 (最長5年間) |
電話サポート | 24時間365日 | 24時間365日 |
公式 | 公式 | 公式 |
レビュー | 当ページ | レビュー |
40,000円安くなることに価値を見いだせるなら悪くない。構成のダウンを妥当と捉えられるかで評価は変わるだろう。ただ、GALLERIA XA7C-R48Sを選択できる予算があるなら、少し手を伸ばしてGALLERIA ZA7C-R48Sを選択する方が将来的にプラスになる。何かを妥協すると、ハイエンドクラスのよさが損なわれるかもしれない。まずはGALLERIA ZA7C-R48Sを候補に加えて検討してもらいたい。
パソコンケースレビュー
正面
新しいケースはユーザー目線に立ったモデルだ。GALLERIAのロゴが真ん中に位置している。吸気口が正面下部から両サイドに変わり排熱効率が大幅にアップしている。グラフィックボードなどのパーツの高性能化による発熱量をカバーするのに十分だ。
I/Oパネル
I/Oパネルは本体の上部に斜めに配置されている。USB端子も豊富で利便性が高い。ゲーミングヘッドセットを使う際にもコードが曲がらず使い勝手がよい。天板にものを置くことも可能だ。
右側面
本体右側はシンプルだ。前面のメッシュ部分には青色のシートが内部に貼り付けられている。
左側面
本体サイドには吸気口が見える。また、クリアガラスパネルを採用していてゲーミングPCらしさが演出されている。高級感のあるデザインは評価も高い。
下側
本体下側にもファンが見える。メッシュパネルはワンタッチで取り外すことができてメンテナンス性に優れている。
背面
背面は参考として見て欲しい。搭載するグラフィックボードによって変わる可能性がある。
管理人による総評(GALLERIA ZA7C-R48S)
GALLERIA ZA7C-R48Sは、Core i7-14700KF×GeForce RTX 4080 SUPER搭載のハイエンドクラスのゲーミングPCだ。圧倒的なゲーム性能で、スペックも環境も選ばないハイエンドクラスらしいモデルだ。負荷の高い最新ゲームにも余裕を持って対応できる。リアルタイムレイトレーシング・高リフレッシュレート・高解像度など、ゲームに合わせた環境を構築できる。幅広くゲームをプレイする方に適したゲーミングPCである。
GALLERIA ZA7C-R48Sの特徴は性能だけにとどまらない。DDR5-4800 32GBのメモリは、GeForce RTX 4080 SUPER搭載モデルには最適なメモリ構成である。DDR5-4800はメモリ速度がDDR4よりも速く、CPUの処理をスムーズにする効果がある。メモリはゲームを含むすべての用途で使用されるため、容量に余裕のある32GBはハイエンドクラスに恩恵がある。SSDもGen4接続の1TBが採用されている。高速の読み書き、保存領域の余裕から利便性が高い。速度はゲームのローディング、容量は都度アンインストールしなくてもよくなる。何をするにもストレージは利用するため、GALLERIA ZA7C-R48Sに採用されているストレージなら安心だ。全体的に見て、完成度の高いゲーミングPCだ。予算に余裕があるなら選んで後悔のないモデルと言える。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
409,979円 | i7-14700KF | RTX4080S |
メモリ | SSD | HDD |
DDR5 32GB | 1TB | 非搭載 |