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パルワールド(Palworld)の必要スペックと推奨PCを検証した。2024年1月に登場し瞬く間に人気を集めて爆発的なユーザーを獲得したオンラインゲームだ。2024年が始まってすぐに今年を代表するタイトルが登場となる。サバイバルゲームには珍しいカジュアルなグラフィックと、ありそうでなかったようなゲームシステムで多くのユーザーを虜にしている。

他タイトルとの類似性も含めて賛否分かれる部分はあるものの、自由度の高さと遊びやすいゲーム性で面白いゲームであることは間違いない。シミュレーション・アクション・サバイバルの要素を持ち、それぞれのよさをうまく融合している。現在はまだ早期アクセス中でありながら、完成度が高いのは評価できる。価格も3,000円と破格だ。これからのアップデートにも期待していきたい。

パルワールドの必要&推奨環境

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最低環境推奨環境徹底解剖最低徹底解剖推奨
OSWindows 10 /11 64bitWindows 10 /11 64bitWindows 10 /11 64bitWindows 10 /11 64bit
CPUCore i5-3570KCore i9-9900KRyzen 5 4500Core i5-13400F / Ryzen 5 7500F
GPUGTX 1050RTX 2070RTX 3050RTX 4060 Ti
メモリ16GB32GB16GB32GB
パルワールドは2024年1月に登場した最新のオンラインゲームだ。自由度の高いゲームであるため、要求スペックはどうしても高くなる。まだ早期アクセスの段階であることからも性能には余裕を持たせたい。特に注目したいのはメモリ容量だ。最低環境でも16GB、推奨環境では32GBとなっている。一部の海外タイトルでは推奨環境に16GBが指定されることもあるが、ゲーム全体で見れば異例だ。

また、推奨環境に旧世代とはいえCore i9が挙げられるのも珍しい。CPUとメモリは、PCゲームの中でも類を見ないほど要求スペックが高い。パルワールドを快適にプレイする環境を整えるには、現行でもミドルハイクラス以上の性能が必要だ。早期アクセスが終了すると、かつてのARK: Survival EvolvedCities: Skylines 2のように推奨環境が跳ね上がることもある。

パルワールドの推奨環境ギリギリを狙うのはあまり得策ではない。早期アクセス中のゲームは、推奨環境にかなり余裕をもたせた性能を選ぶ方がいい。アップデートで負荷が大きくなる可能性も視野に入れておくべきだ。ギリギリを狙いすぎると、少しのことで推奨環境から外れてしまう。快適な環境は構築できても、時間が経つほどに性能が苦しくなる。予算を抑えずに、理想的な性能を目指すべきだろう。

パルワールドは、そのゲーム性から進行していくほどに負荷が増大していく傾向にある。序盤はオブジェクトもなく、シングルプレイならある程度フレームレートも安定するはずだ。徐々に建築物やオブジェクトが増え、捕獲したパル(モンスター)の数が増えればそれだけ負荷がかかる。

実際にゲームをプレイしてみた感想として、現時点の推奨環境は中終盤を見据えた性能ではないかと見ている。少なくとも、序盤のうちはミドルクラスでも十分に耐えられるくらいに思えた。その一方で、負荷が大きくなる要因も多く、油断ならないゲームであることも理解できた。パルワールドを快適にプレイするためには、妥協のない性能を選ぶことは必須と言える。

パルワールド(Palworld)の特徴

様々なゲームからヒントを得たゲーム性

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パルワールドは、パルと呼ばれるモンスターを倒したり、捕まえたりすることがメインになるゲームだ。サバイバル要素も強く、空腹を満たしたり、寒さを凌いだりと、リアル系のサバイバルゲームとも言える。グラフィックデザインは非常にカジュアルで、かわいらしいものとなっているのが珍しい。リアル系のサバイバルゲームは、かわいらしさのかけらもない世界で生き抜くことになるのでパルワールドのような展開は新鮮である。

パルワールドの特徴は、どこかで見たことのある、プレイしたことのある要素が多いことだ。悪い意味で捉えられていることもあるが、人気ゲームの要素を取り入れることでプレイしやすくなっている。早期アクセスということで、説明もなしにその世界に放り出されるが、直感的に何をすればいいのかが分かるシステムだ。

基本的なシステムはMinecraftARK: Survival Evolvedの要素が強く、システム自体はほぼARK: Survival Evolvedの影響を色濃く受けている。モーションやフィールドのグラフィックは、家庭用ゲームのゼルダの伝説やポケットモンスターに近い。戦闘システムとは別に、パルを捕まえて仲間にする流れは、完全にポケットモンスターである。拠点となるパルボックスにパルを放つ様は、2017年に登場したスライムランチャーを思わせる。

多くのゲームに似通った部分はありつつも、パルワールドにしかない楽しさがある。ヒントを得て、それを上手く活かせている。まだ早期アクセスということもあり、全体的なバランスや詰めの甘い箇所は見受けられる。ただ、早期アクセスということを考えれば、非常に完成されたゲームに仕上がっているのではないだろうか。ここからのアップデート次第で、世界的に人気のゲームとして、長く遊ばれるようになりそうだ。

誰でもわかりやすい簡単操作

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キーコンフィグを見ても分かるように、操作はいたってシンプルなものだ。できることは膨大にありながらも、操作に必要なキーをここまで抑えられるのは素晴らしい。PCゲームに慣れていない方でも遊びやすいのではないだろうか。PCゲームをプレイしてきた方なら、説明を受けなくてもプレイできるはずだ。これはシンプルな操作と似たシステムを持つゲームが多いことから、経験によるものとも言える部分だ。

気になるのはマウスのサイドボタンなどを割り当てることができないことだ。ほとんどのゲームでマウスのサイドボタンは割当ができる。普段から割り当てていると、いつもの環境を構築できないのは惜しいところだ。これも正式サービスが開始されると改善される可能性はあるので、そこまで大きな問題とは思えない。操作が難しいわけでもないので、十分代用が利く範疇である。

現在、キーボードとマウス・ゲームパッドに対応している。ゲームパッドでのゲームプレイも想定していることから、もしかすると家庭用ゲーム機でも登場するのではないかと考えてしまう。ゲームパッドでプレイできるのであれば、家庭用ゲーム機への移植があっても、問題なくプレイできるということだ。始まったばかりのゲームであるため、これからどういった展開していくのか予想もつかない。ただ、考えられること、思いつくことは簡単に実装しそうな勢いがある。

かわいらしいグラフィックが魅力

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パルワールドの最大の特徴はキャラクターデザインではないだろうか。なにかのゲームキャラクターによく似ているという話ではなく、コミカルでカジュアルな世界を作り上げているのはパルの存在だ。そのファンシーなようで、愛嬌のあるかわいらしさは、サバイバル系のゲームではめったにお目にかかれない。むしろ、サバイバル系のゲームと真反対のデザインだ。

サバイバル要素が強く、リアルなテイストになると年齢層が高めになる。また、男性人気に偏り、女性や子供受けが非常に悪くなるばかりだ。パルワールドは、そういったサバイバル要素を強めつつも、キャラクターデザインと世界観で子供から大人まで楽しめる雰囲気を作っている。

リアルな要素もありながら、それを感じさせないのはパルのインパクトによるものだろう。生き残りや空腹など二の次で、パルとの生活が第一になる。また、空腹に関しても生き残るために食べるのではなく、お腹が空いたから食べる程度のニュアンスにすり替えられている節さえある。倒すのがかわいそうになる見た目のパルを眺めているだけでも、パルワールドをプレイする価値はありそうだ。

パルワールド(Palworld)向けおすすめゲーミングPC

Lightning AS5(ドスパラ)

Lightning価格:100,980円+送料3,300円
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:GeForce RTX 3050
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:550W 80PLUS BRONZE
コスパ:7.4

公式サイト詳細

Lightning AS5は、Ryzen 5 4500×GeForce RTX 3050搭載のエントリークラスのモデルでパルワールドを最低限プレイできる性能を有している。VRAM 8GBモデルでこの価格設定は評価できる。ゲームが進んでいくと負荷を感じやすくなってくるはずだ。あくまでも最低限のゲーミングPCだ。予算を抑えつつ、ある程度プレイができるモデルである。今後のアップデート次第では、少し厳しくなる可能性がある。早期アクセス中の推奨スペックよりも余裕を持たせているので、設定やフレームレートを妥協できるなら、必要十分なモデルと言える。

LEVEL-M1A6-R75F-SLX-WHITE(パソコン工房)

LEVEL Theta価格:154,800円+送料2,200円
CPU:Ryzen 5 7500F
GPU:GeForce RTX 4060 Ti
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:7.9

公式サイト詳細

LEVEL-M1A6-R75F-SLX-WHITEは、推奨環境に近い性能を有したモデルだ。Ryzen 5 7500F×GeForce RTX 4060 Tiの組み合わせでミドルハイクラスとなる。Ryzen 5 7500Fは6コア12スレッドとスペックは控えめだが、ゲーム性能自体はCore i5-14400を上回る。メモリ容量が16GBであるため、32GBにカスタマイズすれば推奨環境を満たすことができる。価格が抑えられたモデルなので、カスタマイズがしやすいはずだ。パルワールドを快適にプレイできるくらいの性能を有している。アップデートや早期アクセスの終了で要求スペックが高くなっても対応しやすい。LEVEL-M1A6-R75F-SLX-WHITEを基準にパルワールドの推奨環境を考えていきたい。

GALLERIA RM7C-R47(ドスパラ)

galleria価格:229,980円+送料3,300円
CPU:Core i7-14700F
GPU:GeForce RTX 4070
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:6.4

公式サイトGALLERIA RA7C-R47詳細

パルワールドを快適にプレイするなら、GALLERIA RM7C-R47がおすすめだ。Core i7-14700F×GeForce RTX 4070搭載でハイクラス相当の性能を持つ。GALLERIA RM7C-R47も初期構成ではメモリ容量が16GBなので、カスタマイズで32GBへアップグレードしたい。メモリが32GBになれば推奨環境に対して余裕のある性能だ。パルワールドを最高設定でも安心だ。アップデートや早期アクセス終了で要求スペックが高くなっても、GALLERIA RM7C-R47の性能があれば余裕を持って対応できるはずだ。

GALLERIA XA7C-R47TS(ドスパラ)

galleria価格:329,980円+送料3,300円
CPU:Core i7-14700F
GPU:GeForce RTX 4070 Ti SUPER
メモリ:DDR4-3200 32GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:750W 80PLUS GOLD
コスパ:8.1

公式サイト

最新のGeForce RTX 4070 Ti SUPERを搭載したゲーミングPCだ。オリジナルのGeForce RTX 4070 Tiよりも少しだけ性能が高い。4K環境にも対応できるポテンシャルの高さが魅力だ。CPUにはIntel第14世代Core i7-14700Fを搭載している。20コア28スレッドとスペックが高くゲームプレイ以外にも対応しやすい。メモリDDR4-3200 16GB・SSD 500GB Gen4 NVMeと構成は平凡だ。メモリを中心にカスタマイズを検討しよう。電源ユニットは750W GOLDを採用している。

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