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当ページでは、グラフィックボードとは何かについてわかりやすく解説している。グラフィックボードは、その名の通りグラフィックス処理を行うパーツでゲームをプレイしたい方やクリエイター作業を行う方にとっては身近なものだろう。安価なモデルだと2万円前後から、ハイエンドモデルだと30万円近い価格と幅が広い。必要な性能からグラフィックボードを選択することが大切だ。

なお、このグラフィックボードはすべてのパソコンに搭載されているわけではなく、一般的なユーザーからするとその役割が見えにくいかもしれない。内蔵グラフィックスが搭載されているCPUならグラフィックボードがなくてもパソコンとしては機能するのだ。純粋にグラフィックボードの性能を知りたい方は、「現行のグラフィックボード性能比較表」を参考にしていただければと思う。現行モデルを中心に各グラフィックボードの性能をグラフ化している。

グラフィックボードのその他呼称

このグラフィックボードにはいくつかの呼び方があり、GPU・グラボ・ビデオカード・グラフィックカードなどはいずれも同じものを指していると考えてよい。

グラフィックボードって何?

PCがディスプレイに映像を映し出すためのパーツがグラフィックボードで、ビデオカードとも呼ばれます。動画再生や簡単な映像編集レベルなら、PCに標準で搭載されているグラフィック機能で十分ですが、3Dゲームや高解像度のゲームをプレイするなど、高度な映像処理をする場合にはグラフィックボードが必要になります。

引用元:(価格.com, 2023)

グラフィックボードは、名前の通りグラフィックをモニターに映し出す役割を担っている。価格.comで定義がわかりやすくまとめられていたので引用している。DirectXを使用したゲーム動画をスムーズに描写したり、3D CADなどの画像処理をしたりするのを得意としている。

人間に例えるとすると作業をする人の右脳ということになるだろうか。計算のような論理的なものを扱う左脳ではなく、映像を映し出す(書き出す)ということで右脳がしっくりとくる。少しこじつけ感があるが・・・

3Dゲームプレイにおいてはこのグラフィックボードがとても重要な役割を果たす。ゲーミングPC=グラフィックボードを搭載していると考えてよいだろう。快適にゲームをプレイするには必須となる。高解像度でのゲームプレイを考えるなら高性能なグラフィックボードが必要だ。

モニター出力やブラウザゲーム・Photoshopなどでの簡単な3Dグラフィックス処理であれば3D処理性能の低い「CPU内蔵グラフィックス」でも対応可能だ。また、YoutubeやNetflixなどでもグラフィックボードは不要となる。なぜなら、これらの動画は2Dで3Dグラフィックス処理性能は求められないからだ。

具体的な機能と役割

グラフィックボードの役割は、ゲームや3D CADなどでの画像描写における計算処理を行うことだ。グラフィックボードはCPUとは異なりグラフィックス処理に長けている。専用のグラフィックボードがあることで映像の質を大きく向上させることができる。

比較的ローエンドのコンピュータの場合、出力像を作り出す能力はマザーボードやCPUに一体化されている。つまり、CPU内蔵グラフィックスを活用して3D処理を行うということだ。グラフィックボードが必要なのは3Dゲームをプレイするなど3Dグラフィックスを取り扱う方ということになる。

グラフィックボードは、スロットを経由してコンピューターのマザーボードに接続される。スロットは、アクセラレイティッド・グラフィックス・ポート(AGP)や周辺機器高速接続端子(PCIe)と呼ばれる。ハイエンドのビデオカードはたくさんの熱を放出する。

そのため、ビデオカードは放熱板を装備していて熱対策が行われている。放射版は、通常GPUの上部右側に位置していて、ファンが追加されていることもある。多くの金属片から成り立っていると考えてよい。放熱板のおかげで熱を均等に逃がすことができるというわけだ。

グラフィックボードの種類

デスクトップ or ノート

当ページでは主にデスクトップ向けのグラフィックボードを中心に取り扱っているが、ノートパソコン向けのグラフィックボードもある。基本的にはデスクトップ向けのモデルのスペックを落としたバージョンだと考えるとよい。同じ型番でもデスクトップ向けのモデルとノート向けのモデルではパフォーマンスは全く異なることを理解しておこう。購入する際はその点を注意する必要がある。

ノート向けモデルになるとスペースの関係上グラフィックボード本体をコンパクトにする必要があるためどうしてもデスクトップ向けモデルのスペックをそのまま維持することは難しいのだ。それでも世代を重ねるごとにパフォーマンスは大きく引き上げられている。

GeForce or NVIDIA(Quadro)

グラフィックボードにはゲーム向けの「GeForce」とクリエイター向けの「NVIDIA(Quadro)」の2種類がある。当サイトはゲーミングPCを紹介するサイトなので当然GeForceがメインとなる。NVIDIA(Quadro)は、動画編集・画像編集などを得意とするグラフィックボードだ。Ampere世代からQuadroという名称が消えてNVIDIAという名称に変更となった。

NVIDIA(Quadro)について詳しく知りたい方は「プロフェッショナル向けのNVIDIA/QuadroとGeForceの違いまとめ」を参考にして欲しい。なお、Ampere世代からQuadroの文言はなくなり、NVIDIA RTXシリーズとNVIDIA Tシリーズの2つに分類されている。

グラフィックボードメモリについて

グラフィックボードは、マザーボードのように印刷回路板になっていて、それ自身にもプロセッサーとメモリー(GPUメモリ)を搭載している。プロセッサーはグラフィックス処理に特化したCPUということだ。グラフィックボード単体で一種のコンピュータになっているのだ。

これによってマザーボードに搭載されているCPUやメモリーから画像処理の負担を取り除く。GPUのプロセッサーは、一般的なCPUにとても似ていて、そのデザインは画像処理のために最適なものになっている。GPUのメモリはマザーボード上の通常のランダムアクセスメモリに似ている。詳細は下記ページにまとめている。

ゲームにおけるグラフィックボードの重要性

3Dタイトルのプレイなら必須のパーツ

このグラフィックボードは、パソコンのパーツの中でも広く認知されていて、性能によってゲームの快適さを左右する重要なパーツとなる。ゲーミングPCというからにはこのグラフィックボードを搭載しているわけだが、中には必要最低限の性能で価格を抑えたいわゆるエントリークラスのモデルも存在する。

最新のゲームを快適にプレイしたいなら高性能なグラフィックボードを搭載しているパソコンを選択すべきだ。グラフィックボードは、ゲーミングPCの価格に占める割合が大きいパーツだ。ゲーミングPC価格は選択するグラフィックボードの影響を大きく受けるということだ。

例えば、「FRGXB660/WS15/NTK」の場合本体価格は159,800円で、その内グラフィックボードの価格は6万円ほどだ。40%程度を占める形となっている。グラフィックボードとCPUのバランスを考えるとグラフィックボードの割合が大きくなるのが一般的だ。価格を抑えるにはグラフィックボードのランクを落とすのが有効だと言える。

現行の人気グラフィックボード一覧

2024年10月時点で人気のグラフィックボードは上記のとおりだ。GeForceの場合GTX 1650・GTX 1660がエントリークラス、RTX 3050がローエンドクラス、RTX 3060・RTX 3060 Tiがミドルクラス、RTX 3070 Tiがハイクラス、RTX 4070 Ti以上がハイエンドクラスとなる。どのような用途でゲームをしたいのかを考えて選択する必要がある。

グラフィックボードとCPUのバランス

CPU・GPU組み合わせ例
ゲーミングPCでは高性能なグラフィックボードを搭載していればよいというわけではない。グラフィックボードは映像描写に特化したPCパーツだ。ここではパソコンの頭脳でもあるCPUについても考える必要がある。グラフィックボードはCPUとのバランスを考えて初めてグラフィックボードのパフォーマンスを引き出すことができる。ここがゲーミングPCの難しさと言えるかもしれない。

例えば、ハイエンドのRTX 3080とミドルクラスのCore i5-12400搭載モデルだと期待以上の性能を引き出すことはできない。もっともBTOパソコンの場合この組み合わせは存在していないが…予算の振り分け的にはCore i9-12900K×RTX 3080にした方がバランスが良く性能を引き出しやすいというわけだ。

グラフィックボードドライバーの更新

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グラフィックボードの性能を最大限に引き出すにはグラフィックボードドライバーの更新が必須だ。NVIDIAもAMDも定期的にゲームへの最適化や不具合の解消などのために新しいドライバーを公開している。より快適なゲーム環境を求めるなら定期的に最新バージョンがリリースされていないか確認しておくとよいだろう。NVIDIA製グラフィックボードについては、「GeForce Experience」をインストールしておけば新しいドライバーがリリースされると自動的に通知される。アプリ上から直接ドライバーの更新ができるので便利だ。

参照外部サイト

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