FRGHLMB650WS1113NTK

公式サイト

フロンティアが販売するGHLシリーズ「FRGHLMB650/WS1113/NTK」のレビューを行った。フロンティアの週間セール対象モデルでコストパフォーマンスが高い一台だ。コストパフォーマンスは10.0の最高評価だ。ハイエンドクラスと言ってもよい高いゲーム性能を持ち、高性能なモデルでも珍しいほど充実した構成を併せ持つ完成度の高いモデルとなっている。価格もしっかり抑えられ、弱点が見当たらない。ハイクラス以上のゲーミングPCを探しているならFRGHLMB650/WS1113/NTKが第一候補になるはずだ。サポート面などは大手BTOメーカーに劣る点は理解しておこう。

BTOメーカー「フロンティア」について

フロンティアは、ヤマダ電機グループに属するBTOメーカーだ。セール・キャンペーンに強く高コスパなモデルを多数揃えている。コストパフォーマンス重視でゲーミングPCを選びたいならチェックしておく価値がある。カスタマイズ費用も抑えられていて選びやすい。一方で、納期がやや長め・延長保証に加入できないモデルもある、サポート時間が短いなどのデメリットがある点は押さえておこう。

長所
  • 最高評価のコストパフォーマンス
  • 充実した圧倒的な構成
  • 最新ゲームにも対応できる高い性能
  • ケースデザインが秀逸
短所
  • ゲームプレイと比べてクリエイティブ作業の適正がやや低い
  • ショップのサポートはやや弱い
こんな方におすすめ
  • 予算を300,000円以下で組んでいる方
  • 最新のゲームも快適にプレイしたい方
  • コストパフォーマンスを重視する方

FRGHLMB650/WS1113/NTKのスペック

FRGHLB760WSA

ブランド名 フロンティア
製品名 FRGHLMB650/WS1113/NTK
価格 274,800円(+送料3,300円)
CPU Ryzen 7 9800X3D(レビュー)
CPUクーラー 空冷(CPS RT400-BK)
グラボ Radeon RX 9070 XT(レビュー)
メモリ DDR5-5600 32GB
SSD 2TB Gen4 NVMe
電源 750W 80PLUS PLATINUM
マザーボード チップセットB650
おすすめ度 Sランク
評価 ・コスパ
10.0

・ショップ評価
9.5

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FRGHLMB650/WS1113/NTKのカスタマイズ項目を評価

パーツ おすすめ度 詳細
ケース 好みで選択 +0円
OS 変更なし
オフィスソフト 変更なし
セキュリティソフト 変更なし
CPUクーラー SilverStoneサイドフローCPUクーラー ブラック
【Hydrogon D120 ARGB-V2】 +8,800円
CPUグリス AINEX JP-DX2 ナノダイヤモンドグリス +2,970円
メモリ 64GB(32GBx2)PC5-44800(DDR5-5600)DDR5 SDRAM +18,700円
NVMe SSD [1st] 変更なし
NVMe SSD [2nd] 変更なし
ハードディスク 変更なし
電源 850W ATX3.1電源80PLUS PLATINUM(日本コンデンサ仕様) +2,200円
Steamアプリ Steamクライアントソフトウェア +0円
追加オプション 変更なし
パスワード管理 変更なし
保証 プレミアム保証(標準1年+2年延長保証)+29,920円
オンサイトサービス(訪問部品交換サービス) 変更なし
パソコン出張設置サービス 変更なし
データ復旧サービス 変更なし
「J-ONEcall」電話&リモートサポート 変更なし

一般的なBTOパソコンで人気のカスタマイズ項目を黄色のマーカーで示している。FRGHLMB650/WS1113/NTKは標準構成が優れているモデルなので、カスタマイズはそれほど重要ではない。基本的には標準構成で十分だ。カスタマイズの恩恵があるとすればメモリと電源だ。メモリ32GBはRyzen 7 9800X3DとRadeon 9070 XTの組み合わせを持つゲーミングPCにおいて最低限の容量と言える。

今後登場するゲームは推奨環境に32GBが要求されることもあるだろう。そのとき、性能自体は余裕があってもメモリ容量に余裕がないという事態を防ぐ意味で64GBのメモリ容量を検討してもよさそうだ。動画を視聴しながらゲームするなど、意外とメモリを消費する場面は多い。性能が高いモデルだからこそ、メモリ容量に余裕を持たせる恩恵は大きい。

電源は750W 80PLUS PLATINUMを採用している。構成的に電源は変更しなくても問題はない。先々CPUやグラフィックボードなどを交換して長く使用することを想定するなら、電源容量は850W以上をおすすめする。Radeon 9070 XTよりも高い性能を持つグラフィックボードは、次世代のものであっても消費電力は大きくなりやすい。電源の交換は手間がかかるので、先に変更しておくと手間がない。先をあまり考えていないなら変更するメリットは小さくなる。

ストレージは標準で2TBあるので変更は不要だ。他に検討するとすればCPUクーラーだろうか。冷却性能を高めるのはもちろんのことだが、一番はRGBライティングに対応した派手さの演出だ。クリアサイドパネル採用ケースでは、CPUクーラーのLEDは影響が大きい。LEDの光で派手さを演出するなら変更を推奨したい。

保証については好みで選択しよう。基本保証が1年間で、+29,920円で3年間の延長保証に加入できる。これは本体価格の11%弱で他社と比べて少し高い。将来の出費を絶対に抑えたいと考えるユーザー向けだ。

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FRGHLMB650/WS1113/NTKの特徴

ゲームへの対応力が高い

Apex Legends フォートナイト モンハンワイルズ マイクラ
Apex-Legends
・200fps

・144fps
fortnite
・200fps

・144fps
monsterwilds
・120fps

・60fps
minecraft1
・影Mod

・通常

FRGHLMB650/WS1113/NTKはCPUにRyzen 7 9800X3Dを、GPUにRadeon RX 9070 XT搭載のハイエンドモデルでゲーム性能は高い。CPUにゲームに特化したRyzen 7 9800X3Dを搭載している。Radeon RX 9070 XTと組み合わせることでハイエンドクラスに匹敵するパフォーマンスを発揮できる。この組み合わせなら画質を求めながら高いフレームレートを引き出せそうだ。高いフレームレートを求める本格的なスタイルから、美麗な映像を求めるスタイルまでカバーしている。ゲームジャンルを問わない対応力は、コアなゲーマーにもおすすめだ。

Apex Legendsフォートナイトといった対人要素の強いゲームでは、フルHDで240fpsを目指せる。快適で有利な環境を構築できることから、プロ志向のゲーマーにとって理想的なモデルとなる。

モンハンワイルズのような最新ゲームでも、フレーム生成を利用すれば最高設定で快適にプレイできる。特にRadeon RX 9000シリーズとの相性がよいタイトルでNVIDIA製モデルと比べても優位性がある。さらに、VRAM 16GBが推奨されるDLC「高解像度テクスチャパック」も適用可能だ。高いフレームレートと鮮やかなグラフィックを両立できる贅沢な性能を有している。

高い負荷のかかる環境ではなくても性能を活かしやすい。要求スペックの低いマイクラではオーバースペックながら、影Modやマルチサーバーなどに余裕を持って対応できる。マイクラは攻略情報をブラウザで表示しながらプレイしたり、動画を視聴したりすることが多いはずだ。ゲーム単体なら負荷は軽くても、複数のアプリケーションを起動すると負荷は高くなる。どういった環境でも快適にプレイできる余裕のある性能は、じっくりマイクラの世界を楽しめるはずだ。

AMD最上位のRadeon RX 9070 XTとゲーム性能最高峰のRyzen 7 9800X3Dの組み合わせなら、プレイできないゲームを探す方が難しい。強いて言えば高解像度でのゲームプレイだろうか。対応力はあっても、WQHD(2560×1440)を基準に考えたい。ゲームによっては4Kの最高設定も実現可能だが、すべてのゲームが4Kで快適にプレイできることを保証できない。

FRGHLMB650/WS1113/NTKは、あくまでもハイエンドに近いハイクラスのゲーミングPCだ。高すぎる負荷や環境に完璧な対応はできない。それでも、多くの方が理想とするゲーム毎の環境を実現できる性能がある。

クリエイティブ性能はトップクラスではない

ryzen79800x3d-multi
上記グラフは各CPUのマルチコア性能(クリエイティブ性能)をまとめたものだ。ゲーム性能は文句なしでトップクラスだが、マルチコア性能となるとそうはいかない。Core Ultra 7 265K(F)よりも15%以上スコアが低い。ゲーム性能・マルチコア性能共に重視するならRyzen 9 9950X3D・Ryzen 9 9900X3Dが優れている。それでも従来モデルのRyzen 7 7800X3Dよりも15%以上性能が向上している。Ryzen 7 9700Xと比べても性能は高い。8コア16スレッドというスペックでは健闘しているだろう。ゲーム実況などもある程度対応できる。

圧倒的な構成が評価を支える

FRGHLMB650/WS1113/NTKの評価が高いのは充実した構成によるところが大きい。まずはメモリがDDR5-5600 32GBと大容量だ。最近だとやや一般的になりつつあるとは言ってもBTOパソコンではまだまだ16GBが主流だ。ゲームプレイだけではなく、ゲーム実況・動画編集・画像編集などのクリエイティブ作業にもプラスになる。また、複数のブラウザを開きながらゲームをプレイしたいというユーザーにとってもメリットがある。

SSD容量は驚きの2TBだ。今のところSSD容量が2TBというのは滅多に見かけない。各メーカーの最上位シリーズに採用されているくらいだろう。300,000円を下回るハイクラスのゲーミングPCではFRGHLMB650/WS1113/NTKくらいのはずだ。Ryzen 7 9800X3DとRadeon 9070 XTの組み合わせで274,800円は破格だ。その上で、圧倒的な構成を持っていることは強力な武器になる。

この価格帯で最強と言ってもよいほど、唯一無二のモデルだ。予算を350,000円で考えている方であっても、FRGHLMB650/WS1113/NTKはおすすめできる。そのぐらい突き抜けた価格と構成を持ったモデルである。構成を抑えたモデルと価格が変わらないのは驚きだ。究極のハイブリッドで、ゲーミングPCの完成形と言ってもよい。フロンティアのセールモデルだからこそ実現できた特別なモデルだ。

構成の強みは何と言っても2TBのストレージだ。メモリ32GBはそれほど珍しくなくなってきたが、2TBのストレージは今でも採用しているモデルは少ない。ストレージの容量は時代によって徐々に変わっていく。10年前なら256GBや250GBが一般的だった。いつのまにか500GBが最低になり、そろそろ1TBが最低容量になるのではないかと感じている。1TBが最低容量になれば、余裕を持たせた容量は2TBということになる。

先々そうなる未来を先取りしたFRGHLMB650/WS1113/NTKの構成は評価したい。構成を削って価格を抑えたモデルは、カスタマイズで補わなければ心もとない箇所がある。何が必要かわかっていれば問題ない。しかし、どうカスタマイズすればよいかわからない初心者の方や、初めてのゲーミングPCを購入する方にとって構成が充実しているのは心強い。

性能が高くなると価格を抑えた選びやすさよりも、構成が充実した完成度が重視されるようになる。性能を活かすために必要な構成が性能に比例するからだ。価格を抑えつつも構成を充実させたFRGHLMB650/WS1113/NTKは、誰にでもおすすめできるハイクラスのトップモデルと言ってもよい。予算内に収まるなら理想的なモデルとなるはずだ。選んでも後悔することなく、満足できるゲーミングPCだ。

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似ているゲーミングPCとの比較

ブランド FRONTIER NEXTGEAR
イメージ FRGHLB760WSA NEXTGEAR JG-A7A7X
製品名 FRGPLMB650B/WS1031 NEXTGEAR JG-A7A7X
(ホワイト)
ケース ミドル ミニ
価格 274,800円 309,800円
送料 3,300円 無料
CPU Ryzen 7 9800X3D
(8コア16スレッド)
Ryzen 7 9800X3D
(8コア16スレッド)
CPUクーラー 空冷
(CPS RT400-BK)
水冷(240mm)
GPU RX 9070XT RX 9070XT
メモリ DDR5-5600 32GB DDR5-5600 16GB
SSD 2TB NVMe Gen4 1TB NVMe Gen4
電源 750W PLATINUM 850W GOLD
マザーボード B650 A620A
無線 ◯ 対応 ✕ 非対応
納期 9営業日 7営業日
保証
(延長保証)
1年間
(最長3年間)
3年間
(延長なし)
電話サポート 10:00-19:00
(年末年始・指定休日除く)
24時間365日
公式 公式 公式
チェックポイント!!

マウスコンピューターのNEXTGEAR JG-A7A7Xと比較していく。価格差は35,000円でFRGHLMB650/WS1113/NTKの方が安く購入できる。ただし、マウスコンピューターの場合は送料がかからないため実質の価格差は31,700円だ。NEXTGEAR JG-A7A7XはCPUファンと電源容量で上回る。一方で、FRGHLMB650/WS1113/NTKはメモリ・SSD容量ともに2倍の大きさがあり、電源規格に優れるなど構成面で大きくリードしている。

なお、CPUファンに関しては、必ずしも水冷式が優れるというわけではない。水冷式は有寿命製品で一般的に5年程度での交換が推奨されるため長期的なコストは高めだ。冷却性能もパソコンの知識のある方は交換が容易でも、慣れていなければそれだけで大きなデメリットになる。交換の費用も考えれば、空冷式の方がよい場面も多い。

対してパーツ点数の少ない空冷式は寿命が長く長期間運用しやすい。CPS RT400-BKは3,000円程度のクーラーだがRyzen 7 9800X3Dを十分に冷却できる性能を持つ。対応TDPは35Wと強力だ。気になる方は上位グレードへのアップグレードを検討してもよさそうだ。総合的に判断すればFRGHLMB650/WS1113/NTKが優れていると捉えられる。性能・構成・価格の三大要素はFRGHLMB650/WS1113/NTKが圧倒的だ。セールモデルの強みが全面に出た結果と言える。

NEXTGEAR JG-A7A7Xも負けてばかりいるわけではない。強力な保証及びサポートが後押ししてくれる。基本保証3年に24時間365日対応のサポートは強力だ。FRGHLMB650/WS1113/NTKを3年保証にすれば29,920円の追加費用が発生する。これで31,700円あった価格差は逆転して220円安く購入できる。ただし、保証期間は延長できても、電話対応の時間までは調整できない。

サポートを必要としない熟練者ならFRGHLMB650/WS1113/NTKをおすすめする。優れた構成を持つ強みを活かしながら利用できるだろう。パソコンに不慣れだったり、トラブルに対応する自信がなかったりするならNEXTGEAR JG-A7A7Xも一考の価値がある。セール・キャンペーンで大幅な値引きが適用されればNEXTGEAR JG-A7A7Xも優秀な候補になるはずだ。

GPLシリーズケース詳細

正面

FRGHLB760WS1105syoumen
前面ファンが映えるケースを採用している。白色のケースデザインが今風だ。LEDはソフトウェアで制限できる。

上部

FRGHLB760WS1105jyoubu
上部にはメッシュパネルを採用していてメンテナンス性が高い。エアフロー的にも優れている。

右側面

FRGHLB760WS1105rightside
右側面はシンプルなデザインだ。ロゴの刻印などもない。

左側面内部1

FRGHLB760WS1105inside
水冷式CPUクーラーを搭載した場合の内部画像だ。最大で360mmラジエーター搭載CPUクーラーを搭載できる。拡張性は高い。

左側面内部2

FRGHLB760WS1105cpucooler
RGBファン搭載で見せるゲーミングPCに仕上がる。水冷式CPUクーラーへのカスタマイズがおすすめだ。360mmラジエーター搭載モデルなら上部のファンが3基になる。初期構成の空冷式クーラーだと上の2基のファンがなくなる。

管理人による総評

FRGHLB760WSA
Ryzen 7 9800X3D×Radeon RX 9070 XT搭載のハイエンドモデルだ。4K環境にも対応できるポテンシャルを持つ。この組み合わせだけなら279,800円という価格は妥当な範疇だ。このモデルが優れているのは充実の構成にある。メモリDDR5-5600 32GB・SSD 2TB Gen NVMeと圧倒的だ。BTOパソコン全体でみてもここまでのモデルは希少だ。ゲーム側の要求スペックも上がりメモリ32GBというのは時代の流れに沿っている。同様にデータ容量も増加傾向にありストレージ容量は多いに越したことはない。コストパフォーマンス重視で選びたいユーザーは必見だ。

価格 CPU グラボ
274,800円 Ryzen 7 9800X3D RX9070XT
メモリ SSD チップセット
DDR5 32GB 2TB B650