画像引用元:http://games.dmm.com/detail/kancolle/
ハイスペックゲーミングPCで2Dゲームあるいはブラウザゲームをプレイすることについて私の考えをまとめておきたいと思う。どんどん新しいグラフィックボードやCPUが登場してゲーミングPCはハイスペックになっている。それに合わせて最新タイトルの要求スペックも上昇傾向にある。例えば「Cities: Skylines II」の推奨スペックはCore i7-9700K×RTX 2080 Tiと驚くべきものだ。
負荷の軽い昔ながらの2Dタイトルでも同様にハイスペックなゲーミングPCあるいはグラフィックボードが必要なのだろうかと疑問に思われる方も多いだろう。ここではハイスペックが要求される3Dタイトルではなく、2Dタイトルにおけるゲームプレイについて触れていく。艦これなどのブラウザゲームも人気があり問い合わせも増えている。
当ページの目次
基本的にブラウザゲームでゲーミングPCは不要
基本的にブラウザゲームではグラフィックボードを搭載したゲーミングPCは不要だ。ビジネス向けのデスクトップパソコンやノートパソコンでも問題ない。3Dタイトルもプレイしたいならグラフィックボードは必須だが、2Dがメインである場合はグラフィックボードはなくても問題ない。サードウェーブ(ドスパラ)のMagnateシリーズ/Lightningシリーズでもオッケーだ。
グラフィックボードを搭載していることで負荷が高くなるゲームも存在していた。カクつき・ラグ・遅延が発生するケースもあったのだ。高い負荷を持つゲームに対応するために、性能を高くすると負荷の軽いゲームに対応できなくなるとは皮肉だ。2Dゲームをメインゲームにしている人にとっては悩みの種となるだろう。今もグラフィックボードが干渉してしまい上手く動作しないゲームもあるかもしれない。
ゲームの背景に3Dグラフィックが採用されているような2DゲームはLoLと同じく2.5D扱いとなり、負荷は軽いがグラフィックボードが必要となる場合もある。ゲームだから必ずしもグラフィックボードが必要というわけではなく、環境に大きく依存してしまうということがわかる。このようなタイトルの場合はグラフィックボードがあることがマイナスになりづらい。
CPUと違ってグラフィックボードはマザーボードに搭載するだけで誰でも簡単に搭載できる。つまり、万が一後から必要になったとしてもらどうとでもなるということだ。もちろん高品質な電源ユニットが必要になる点は忘れてはいけない。どのようなタイトルをメインにプレイするのかで考えることを推奨する。
2Dタイトルの推奨環境を検証
主要タイトルの推奨スペック
タイトル | 要件 |
---|---|
艦これ | Windows 8以降 Mac OSX 10.11以降 |
GEFORCE NOW | Windows 7以降(64bitのみ) macOS 10.11以降 |
SDガンダムオペレーションズ | Windows 8.1/10/11(日本語版) Core i3以上 4GB RAM以上 |
ガンダムネットワーク大戦 | Windows 8.1/10/11 MacOS 10.12 Sierra以降 Intel Core i3 第4世代以降 4GB RAM以上 |
CPU内蔵グラフィックスで十分対応できると考えてよい。旧世代のAMD RyzenシリーズやIntel製CPUでも末尾にFを冠したモデルにははCPU内蔵グラフィックス機能がなく、パソコンを使用する上でグラフィックボードが必須だ。その場合はエントリークラスのGeForce GTX 1650やGeForce GT 1030などでも問題ない。最新のRyzen 7000シリーズではCPU内蔵グラフィックスが標準搭載となりグラフィックボードがなくても問題なくなった。
ノートパソコンも性能が上がっていてブラウザゲームをプレイするならミドルクラス相当でも対応できる。ブラウザゲームでも主流は2Dであり、ブラウザを起動できる環境であればパソコンのスペックはほぼ無関係だ。基本的には一定のCPU性能さえあればよいということだ。
最近はブラウザゲームも進化していてリアルタイムプレイに対応したタイトルも増えている。また、一部のMMORPGがブラウザやスマホに対応するなどユーザー獲得に力を入れているように思える。これらのゲームは比較的最適化されているため、どんな環境でもある程度プレイすることができる。
2Dゲームの要求スペックは常に低いのか?
一般的に2Dタイトルで要求されるスペックは高くない。それでは「2Dゲーム=低スペックPCでプレイ可能である」というのはいつでも当てはまるのだろうか。2Dのゲームはグラフィックボードを搭載することでカクつくことがあり、ハイスペックなパソコンは適していないことがある。
反対に低スペック過ぎても同様のケースが確認されているので、グラフィックボードを搭載せずCPU性能にこだわれば快適になるのではないかと仮説を立てる。いくつかの条件で検証してみたが、全ての2Dゲームがグラフィックボード非搭載でもカクつくということはなかった。万が一2Dゲームでカクつきなどがれば最適化の問題が考えられる。
グラフィックボードは3Dに強く2Dに弱いので、2DのゲームをプレイするのであればCPUのグラフィック機能が最も適しているとも言える。例外もある。例えばLoLは、ゲーム自体非常に軽いもののグラフィックボード非搭載では遅延が出ることがある。厳密に言えばLoLは完全な2Dではないので仕方ないが・・・
一方、3DゲームでもFEZは設定によってはグラフィックボードがなくても快適な動作が可能だ。対戦形式である以上設定を下げることで、近づかないと敵プレイヤーの存在を視認することができない等の戦いにおいて不利になることもあった。現在確認できる中では2Dゲームでグラフィックボードが必要というものはないように思える。
2Dタイトル=ゲームとして劣るということはない
2Dやドット絵などのゲームもSteamでは高く認知されている。艦これなどのブラウザゲームも2Dタイトルに含まれる。これらのタイトルが人気であることを考えると必ずしもグラフィックの美しさや最新のゲームがゲーム性においても優位に立っているというわけではないということがわかるだろう。2Dタイトルだからとしてゲームとして劣るわけではないのだ。そこがゲーム業界のおもしろいところでもある。
一般的にハイスペックな環境があればどんなタイトルでも快適にプレイできることが約束されている。最近は美しい3Dによる美しいグラフィックをウリにしているゲームが増えているので、ゲーミングPCに求められる環境・スペックも高くなっているのは事実だ。中には、ラグナロクオンラインのような長寿ゲームやウルティマオンラインのように長年支持されているゲームも存在している。
世界で最も遊ばれているLoLは分類としては3Dではあるが、2Dに近いグラフィックとなっていると言える。見下ろし型である以上、2D寄りであると考えることもできる。それでもなお人気があるため、やはり2Dのゲームであってもゲーム性においては必ずしも劣っているわけではないのだ。
ブラウザゲームに最適なBTOパソコンを紹介
STYLE-M06M-124-UH3X(パソコン工房)
価格:69,800円(税込)
CPU:Core i5-12400
GPU:Intel UHD Graphics 730
メモリ:DDR4-3200 8GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:350W 80PLUS BRONZE
コスパ:調査中
Core i5-12400搭載のビジネスモデルだ。Core i5-12400は6コア12スレッドと現行モデルと比べると見劣りしてしまうが、ビジネスモデルとしては十分だ。当然ブラウザゲームをプレイする上で不足はない。メモリDDR4-3200 8GBとやや控え目だ。ここはカスタマイズで増設しておくとよいかもしれない。ストレージはSSD 500GB NVMeと必要十分だ。電源ユニットは350W BRONZEを採用している。
Lightning AH5(サードウェーブ)
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:GeForce GTX 1650
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:450W 80PLUS BRONZE
コスパ:7.9
ここまで予算を増やせばグラフィックボード搭載モデルを選択できる。ブラウザゲームだけではなく3Dタイトルのプレイもできる。予算的にはビジネスモデルとそこまで変わらない。Ryzen 5 4500はZen 2アーキテクチャ採用のRyzenモデルで最低限のゲーム性能を持つ。ブラウザゲームであれば不足はない。メモリDDR4-3200 16GB・SSD 500GB NVMeと構成も充実している。電源ユニットは450W BRONZEを採用している。
HP 14-emスタンダードモデル(HP)
114,400円(税込) 72,081円(税込)
液晶:14.0インチFHD
CPU:Ryzen 5 7530U
GPU:Radeon Graphics
メモリ:LPDDR5-5500 8GB
ストレージ:SSD 256GB NVMe
コスパ:調査中
Ryzen 5 7530U搭載のビジネスモデルだ。セール期間中は72,081円で購入できる。送料が無料なのも大きなメリットだ。14.0インチフルHDディスプレイを搭載している。本体重量は焼く1.39kgと軽くて持ち運びがしやすい。Ryzen 5 7530UはZen 3アーキテクチャ採用のモデルで6コア12スレッドというスペックだ。ブラウザゲームやビジネス用途であれば十分過ぎる性能を有している。メモリLPDDR5-5500 8GB・SSD 256GB NVMeと構成は最低限に留まるが、ブラウザゲームの推奨スペックは満たす。
THIRDWAVE DX-R5(サードウェーブ)
液晶:15.6インチFHD
CPU:Core i5-1335U
GPU:Intel Iris Xe Graphics
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
コスパ:調査中
15.6インチフルHDディスプレイ搭載のビジネスノートパソコンだ。本体重量は約1.70kgとなる。持ち運びも行いやすい。CPUにはIntel第13世代のCore i5-1335Uを搭載している。ハイブリッドコアアーキテクチャ採用で10コア12スレッドと高スペックだ。グラフィックスにはIntel Iris Xe Graphicsを搭載している。CPU内蔵グラフィックスとしてはまずまずの性能を持つ。メモリDDR4-3200 16GB・SSD 500GB NVMeと構成も十分だろう。
当記事のまとめ
2Dタイトルにおいては、グラフィックボードを搭載したハイエンドのゲーミングPCではカクついたり、遅延してしまったりする可能性がある。これはそもそもゲーム側でこのようなハイエンドモデルでのプレイをしておらず最適化がうまくできていないために起こる。基本的に2Dタイトルでは外付けのグラフィックボードは不要だ。
今ならCPU内臓のグラフィックボードで十分対応できる。そのため場合によってはビジネスモデルでも十分ゲームプレイができると考えて良い。3Dタイトルをプレイする予定があるのであればゲーミングPCを購入するべきだが、もしそうでないのであれば価格の安いビジネスモデルの購入を検討しよう。ゲーム=グラフィックボードが必要というのは間違いだ。
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艦これですが2期になってから3Dをほどほどに使用してますよ
オンボードのチップセットで耐えられるレベルの3D描画ですが…
CPU回して乗り切っている状況なのでその辺とのトレードオフになるかと
グラボ乗ってた方がCPU負荷は確実に減ります