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当記事では、省スペースが魅力の小型ゲーミングPC特集としていくつかのモデルを紹介している。ゲーミングPC=大きいという概念をぶち壊してくれる。小さなサイズのゲーミングPCは、根強い人気があり探しているゲーマーも多いだろう。コンパクトなので机の上に設置しても邪魔にならないのは大きなメリットだ。ゲーミングPCの常識を覆すキューブ型モデルについても紹介している。すぐにイチオシモデルをチェックしたい方は「小型ゲーミングPC特集」から該当の項目にすぐに遷移できる。

もしかしたらすでにBTOメーカーの店舗で実機を見て、ゲーミングPCはミニタワーでもかなり大きいということに驚いてコンパクトなゲーミングPCを探しているという方もいるかもしれない。私も初めてミドルタワーのゲーミングPCが手元に届いたときにはその大きさに戸惑ったものだ。自宅が狭くて玄関から部屋に運ぶのも一苦労だった。とにかく小さいパソコンでゲームをしたいという方が知りたい情報をまとめた。ゲーミングノートPCとは違った特徴がある。

デスクの上にもおけるコンパクトさが最大の魅力!

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小型ゲーミングPC最大の特徴が机の上に置いても違和感がないコンパクトなデザインだ。片手で持ち上げられるぐらい軽いのは素晴らしい。テーブルの上に置いている左側のモデルは「arkhive Gaming Custom AC-AR8X30IGA5-DE」で採用されているケースでかなり小さいことがわかる。グラフィックボードを搭載できるぎりぎりのラインだと言えるだろう。

これ以上コンパクトなケースだと物理的なスペースがなくグラフィックボードを搭載することは難しい。右側はG-Tuneのキューブ型ケースとなる。これでもミニタワーに比べると一回り小さいことがわかる。グラフィックボードを搭載する余裕もある。Ampere世代のミドルクラスであるGeForce RTX 3060 Ti搭載モデルまでラインナップにある。このクラスまで選べるのは排熱対策や各パーツの省電力性に磨きが掛かっていることの証明だろう。

小型ゲーミングPCのデメリット&注意点まとめ

高性能モデルは選択できない

基本的に小型ゲーミングPC=性能は控え目だと考えておくとよい。基本的にはCore i5シリーズ/Ryzen 5シリーズ・RTX 3050/GTX 1650など低価格帯のモデルが中心となる。ゲーミング性能は高くなく、フルHD環境で設定を下げることが前提となる。次に存在している排熱の問題及びスペースの問題もあって高性能なパーツは搭載できないのだ。

特にグラフィックボードは高性能になればなるほど大型化されるので物理的に搭載することが難しくなる。TSUKUMOのキューブ型モデルであるG-GEAR miniやG-Tuneのキューブ型ケースではAmpere世代のミドルクラスであるRTX 3060 Ti搭載モデルが選択できる。かなり異例の存在だ。高性能モデルを探しているなら候補にいれてもよいかもしれない。

排熱性能はどうしても低くなる

小型ゲーミングPCは排熱性能が高くないことを知っておいて欲しい。排熱性能は基本的にケース内部の余裕、ケース本体のエアフローによって決まる。ケース自体が小さくなると本体内部にパーツがぎっちり詰められた形になりエアフローが妨げられる。ミニタワーやミドルタワーと比べて排熱性能は高くない。

対策として夏場は特にエアコンや扇風機を使って温度管理を徹底的に行うべきだろう。パソコンのパーツが熱を持ってしまうとパフォーマンスは落ちてしまう。場合によっては故障の原因となってしまうこともある。小型のゲーミングPCを使用するなら必ず覚えておくべき事項だと言える。

同じ構成でもミニタワーと比べて割高

注意点として小型のゲーミングPCは割高だ。価格が高騰する要因は2つだ。1つは、売れ筋モデルというわけではなく大量生産に向いていないため在庫リスクがありプレミアム価格となっているということ。もう1つは、排熱性能の弱さをカバーするためにケースにコストが掛かっていることが挙げられる。最近はグラフィックボードやCPUの発熱量も上がりより排熱にコストが掛かるようになっている。そいういう意味ではミドルクラスまでが最適なのかもしれない。

メッシュ採用ケースもある

littlegear
小型PCあるいはキューブ型のPCをよく見るとわかるが、側面のメッシュ面積がミニタワーなどと比べて明らかに大きい。その分剛性を高めたり、高容量・高規格な電源ユニットを採用するなどコストが掛かるので、価格が高くなるのは仕方がないだろう。上記はG-Tuneの小型PCのケースだ。ほぼ全面がメッシュとなっていて冷却性能を高めている。

人気は下火でBTOメーカーのラインナップは少ない

小型ゲーミングPCが欲しいと思ってもラインナップが少なく選択肢はほとんどないと考えておこう。ハイエンドのグラフィックボードが搭載されていることはない。GeForce RTX 3050やGTX 1650などエントリークラスが中心だ。ある程度決められたラインナップにユーザー自身が合わせる必要がある。大手BTOメーカーのドスパラでも小型モデルは取り扱っていない。

G-TuneではLITTLEGEARブランド(G-Tune PLシリーズ)があるが、少し前に比べて明らかに力を入れていない。G-Tuneの場合はどちらかというと一般消費者向けではなく企業のイベントなどをターゲットにしているのだろう。同様にTSUKUMOやパソコン工房でもラインナップが僅少だ。初めの頃は各メーカーがこぞって小型のゲーミングPCを投入していたのだが…

イチオシの小型ゲーミングPC特集【2023年】

kogatagamingおすすめの小型ゲーミングPCを紹介している。小型=キューブ型が多い。一番左がG-Tune PL-Bで採用されている小型ケース、真ん中がarkhive Gaming Custom GC-A7G35Sで採用されている「ASRock DESKMEET X300/B/BB/ Mini-ITX」、そして一番右がarkhive Gaming Custom GC-A7Sで採用されている「ASRock DESKMEET X300/B/BB/ Mini-ITX」だ。arkhive Gaming Custom GC-A7Sは小型だが、本体内部にグラフィックボードする物理的なスペースがなくゲーミングPCと呼ぶのは難しい。

ブランドGALLERIAG-GEARG-TuneASRockASRockSilverStone
イメージGALLERIA RM5C-G60SG-GEAR mini (2)G-Tune PL-B (2)arkhive GC-A7Sarkhive GC-A7G35SSUGO 14
製品名R-ClassG-GEAR miniLITTLEGEARDeskMini X300DeskMeet X300SUGO 14
サイズミニ小型小型小型小型小型
GPU搭載×
220mm183mm178mm80mm168mm247mm
奥行き440mm390mm395mm155mm219mm368mm
高さ425mm300mm285mm155mm218mm215mm
重さ約14.0kg約7.5kg約7.1kg約1.4kg計測中約4.9kg
ASRock 1は非常にコンパクトだがグラフィックボードを搭載することができずCPU内蔵グラフィックスに頼る形になる。ゲームプレイを快適に行うことを考えると妥当な選択肢とは言えない。その他のケースについてはグラフィックボードを搭載することが可能だ。

arkhive Gaming Custom GC-A7S(ark)

arkhive Gaming Custom GC-A7S価格:129,800円(税込)
CPU:Ryzen 7 5700G
GPU:Radeon Graphics
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:1TB NVMe
HDD:非搭載
電源:120W AC電源

公式サイト

arkhive Gaming Custom GC-A7Sで採用されているPCケースは「ASRock DESKMEET X300/B/BB/ Mini-ITX」は、もっともコンパクトなケースの一つだ。省スペース性を徹底的に追求したい方はチェックしておこう。CPUにはRadeon Graphics搭載のRyzen 7 5700Gが選択されている。Radeon Graphicsのグラフィックス処理性能は低く低解像度・低設定ならかろうじてゲームプレイに対応できるが、フルHD環境で快適なゲームプレイは難しい。ライトゲーマー向けのモデルだと言える。メモリ16GB、SSD 1TBと構成も十分だ。ゲーミングPCとしてよりもビジネスモデル+αとして考えるのがよいだろう。

arkhive Gaming Custom AC-AR8X30IRN4-DE(ark)

価格:139,800円(税込)
CPU:Ryzen 7 5700X
GPU:Radeon RX 6400
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:1TB NVMe
HDD:非搭載
電源:500W 80PLUS BRONZE

公式サイト

Ryzen 7 5700X×Radeon RX 6400搭載のエントリークラスのゲーミングPCだ。CPUクーラーにはNoctua NH-L9a-AM4を採用している。全高37mmのロープロファイル設計の高品質モデルだ。BTOパソコンで採用されるのは珍しい。Ryzen 7 5700Xは8コア16スレッドとマルチコア性能の高いモデルだ。ハイクラスのモデルで発熱量も高めなので高性能なCPUクーラーは心強い。8リットルの省スペースPCでゲームプレイができるのは驚くしかない。メモリ16GB、SSD 1TB NVMeと構成も十分だろう。

G-GEAR mini GI5A-E221BN/CP1(TSUKUMO)

G-GEAR mini GI5J-C212T価格:139,980円(税込)
CPU:Ryzen 5 5600
GPU:GeForce RTX 3060
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:1TB NVMe
HDD:非搭載
電源:500W SILVER

公式サイト

TSUKUMOのコンパクト型ゲーミングPCだ。サイズは幅183mm×奥行き390mm×高さ300mm、重さ約7.5kgとなっている。かなりコンパクトで本命だ。グラフィックボードにミドルクラスのRTX 3060を搭載している。Ampere世代のグラフィックボードで従来モデルのRTX 2060 SUPERと同程度の処理性能を持つ。CPUには高コスパが魅力のRyzen 5 5600を搭載している。下位モデルのRyzen 5 5500/Ryzen 5 4500と比べるとワンランク高い性能を得られる。グラフィックボードとのバランスも良好だ。

G-GEAR mini GI5J-C230BN/CP1(TSUKUMO)

G-GEAR mini GI5J-C212T価格:169,980円(税込)
CPU:Core i5-13400F
GPU:GeForce RTX 3060
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:1TB NVMe
HDD:非搭載
電源:750W 80PLUS GOLD

公式サイト

G-GEAR miniシリーズの最上位モデルだ。グラフィックスにはAmpere世代のミドルクラスであるRTX 3060を搭載している。この性能帯のグラフィックボードを搭載できるということは排熱の問題をクリアできたということだ。CPUにはミドルクラスのCore i5-13400Fを採用している。フルHD環境でのゲームプレイに最適だ。ハイブリッドアーキテクチャを採用していて10コア16スレッドと高いスペックを誇る。電源ユニットには高性能な750W GOLDを採用している。高品質な電源採用で本体にこもる熱の軽減効果を期待できる。コンパクト型のゲーミングPCで最高峰のパフォーマンスを持つ一台だ。

G-Tune PG-I5G6T(G-Tune)

littlegear価格: 214,800円(税込)
CPU:Core i5-13400F
GPU:GeForce RTX 3060 Ti GDDR6X
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:512GB NVMe
HDD:非搭載
電源:750W 80PLUS BRONZE

公式サイト

今では希少なキューブ型のゲーミングPCとなっている。取っ手があるため部屋間の移動も行いやすい。サイズ感的には「G-GEAR mini」が近い。本来はゲーマー同士が集まってゲームをプレイするために開発されたのだ。グラフィックスにはミドルクラスのRTX 3060 Ti GDDR6X版を搭載している。60番台ながらゲーミング性能が高くフルHD環境で高リフレッシュレートを実現できるポテンシャルを持つ。CPUには高コスパのCore i5-13400Fを搭載している。10コア16スレッドというスペックでパフォーマンスが高い。メモリ16GB、SSD 512GBと構成は平均的だ。チップセットは高コスパなB660を採用している。

arkhive Gaming Alliance ASRock SPIRITS(ark)

arkhive Gaming Alliance ASRock SPIRITS価格:299,800円(税込)
CPU:Core i7-13700F
GPU:GeForce RTX 4070
メモリ: DDR5-5600 32GB
SSD:1TB NVMe
HDD:非搭載
電源:750W 80PLUS GOLD

公式サイト

Core i7-13700F×RTX 4070搭載のミドルハイクラスのゲーミングPCだ。PCケースにはSilverStone製の「SUGO 14」を採用している。サイズ感的にはG-TuneやG-GEARの小型PCと同等だ。Core i7-13700FはIntel第13世代の高パフォーマンスモデルで高い性能を持つ。16コア24スレッドとスペックが高く動画編集などの作業にも対応できる。CPUクーラーはNocutua製デュアル120mmファン搭載のサイドフロー型のNH-U12Sを採用している。キューブ型ケースだからこそのこだわりだ。通常のクーラーでは十分な冷却を見込めない。RTX 4070ならWQHD環境でのゲームプレイに最適だ。タイトル次第では高リフレッシュレートも目指せる。小型PCのエアフローを考えると70番台のグラフィックボードを抑えておくのが吉だ。メモリ16GB、SSD 1TB NVMeと構成も充実している。メモリ規格が高クロックなDDR5-5600となっているのは興味深い。電源ユニットは750W GOLDを採用している。

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