フォートナイトの推奨スペックを検証をしていく。バトルロワイヤルというジャンルにおいて圧倒的な人気を博しているタイトルだ。バトルロワイヤルモードなら無料で遊べるというのもユーザーを惹き付ける理由の一つだろう。当ページの最後で「フォートナイト推奨のおすすめゲーミングPC」をまとめている。要求スペックの低いタイトルで、ロークラスのゲーミングPCやグラフィックボード非搭載のビジネスモデルでも遊べる。
無料であること要求スペックの低さがプレイヤーの増加に繋がっている。コンシューマ機やスマートフォンでの展開を可能にしている要因でもある。フレームレートを高め、より快適にプレイできることからSwitch/PS4などの家庭用コンソールからゲーミングPCに切り替えるユーザーも多い。当サイトへの問い合わせも多くなっている。
PUBGが火付け役となり、バトルロワイヤル系というジャンルが誕生した。当初フォートナイトは建築を行いモンスターの襲撃を防ぐタワーディエフェンス風のタイトルだった。L4DとMinecraftを組み合わせたようなタイトルで発表されていたが、2017年にバトルロイヤルモードを発表。実装日には100万人を超えるアクセスで一気に人気を博した。
プレイヤーの目的は、最後までチームとして残ることだ。できる限り長く生き残り、邪魔になる敵を倒すだけだ。シンプルで分かりやすいルールと、建築による創造性、遊びやすいスペックという唯一無二の武器で今もなお圧倒的な人気を誇るタイトルだ。2018年フォートナイトは、PUBGが持つ320万アクセスを超える340万アクセスを記録したのは記憶に新しい。
パソコン(Win、Mac)、PS4、Xbox one、Nintendo Switch、iOSなど様々なプラットフォームでプレイできるのも嬉しい。PUBGはバトルロワイヤルというジャンルを開拓した。その後フォートナイトはジャンルを一般的なものにまで落とし込んだ。PUBGの要求スペックは高く、高性能なゲーミングPCがなければプレイすることは難しかったこともあって、プレイできなかったユーザー層がこぞってフォートナイトに集まった。スペックが低くても面白いゲームがあるということを証明したタイトルでもある。
当ページの目次
フォートナイトの必要&推奨環境公式
最低環境 | 推奨環境 | 最高設定環境 | 徹底解剖推奨環境 | |
---|---|---|---|---|
OS | 10/11 64-bitまたは Mac OS Mojave 10.14.6 | Windows 10/11 64-bit | Windows 10/11 64-bit | Windows 10/11 64-bit |
CPU | Core i3-3225 3.3 GHz | Core i5-7300U 3.5 GHz AMD Ryzen 3 3300U | Core i7-8700 AMD Ryzen 7 3700X | Core i5-14400F |
GPU | Intel HD 4000 AMD Radeon Vega 8 | Nvidia GTX 960 AMD R9 280 | Nvidia RTX 3070 AMD Radeon RX 6700 XT | Nvidia RTX 4060 Ti |
VRAM | - | 2GB | 2GB | 2GB |
メモリ | 8GB RAM | 8GB RAM | 16GB RAM以上 | 16GB RAM以上 |
ストレージ | - | NVMe SSD | NVMe SSD | NVMe SSD |
公式の必要環境と推奨環境についてまとめている。フォートナイトの必要環境は変わらず低く、グラフィックボードを搭載していないパソコンでもプレイできる。しかしながら、以前はメモリ4GBが最低環境だったが8GBになり、推奨環境も8GBから16GBに底上げされている。大型アップデートが行われ、じわじわと要求スペックは高まっているのは注意したい。
ゲームエンジンなどの根本が変更されない限り、CPUやグラフィックボードの性能はいきなり大きく変更されないはずだ。そのため、高まりつつあるメモリ容量に気を付けていればいい。現在のゲーミングPCのほとんどが16GB搭載なので、メモリ容量に関してはそれほど心配はいらない。中古パソコンのように古いモデルを購入する際は確認が必須だ。
また、CPUやグラフィックボードは大きく変わらないだけで、何度かのアップデートで底上げされているのも事実だ。ギリギリの性能であれば、徐々に安定したゲームプレイが難しくなっていくだろう。少し前まで144fpsの安定ができていたのに、いつの間にか120fpsでの安定になっているような状況が生まれる。設定を下げて対応できるうちはまだ大丈夫だ。視認性の問題で設定を下げにくくなったあたりから、性能不足が顕著になったと言えるだろう。
もしも、フォートナイトのためにゲーミングPCを買い替えるとすれば、性能不足を痛感したタイミングだ。買い替えの基準は最高設定での推奨環境を軸に考えたい。最高設定でプレイしなくても、それだけ性能に余裕があれば安定したゲームプレイが可能だからだ。その最高設定推奨環境を現行モデルに置き換えたのが当サイト基準の推奨環境である。
CPUはCore i5-14400Fであれば、アップデートが繰り返されても安心だ。グラフィックボードはGeForce RTX 3070に近い性能を持つGeForce RTX 4060 Tiを推奨している。これは絶対に安心できるラインというわけではない。長く使うことを考えれば性能は高い方がよい。GeForce RTX 4060 Tiの性能があれば、設定を下げれば対応し続けられるだろうという予想だ。常に最高設定でプレイするなら、GeForce RTX 4070 SUPERクラスはあった方がよい。
あまり理想を追いすぎると、ハイエンドクラスを選択することになる。ある程度自分が必要とする環境に合った性能を見極めたい。必要環境は最低設定で30fps程度まで落ち込む場面があり、推奨環境は標準設定で100fps程度を目指せる。当サイト基準の推奨環境はフルHDの標準より少し高い設定で200fpsを目指す性能だ。必要環境を目指すことはないと思うが、最低でも推奨環境程度の性能は見ておきたい。
徹底解剖サイト推奨環境
推奨環境(60Hz) | 推奨環境(144Hz) | 推奨環境(240Hz) | 最高設定 | |
---|---|---|---|---|
CPU | Ryzen 5 4500以上 | Core i5-13400以上 | Core i5-13400以上 | Core i7-13700以上 |
GPU | GTX 1650以上 | GTX 1660 SUPER以上 | RTX 3060以上 | RTX 3070以上 |
メモリ | 8GB以上 | 16GB以上 | 16GB以上 | 16GB以上 |
フォートナイトはプレイ環境によって要求スペックが大きく変わる。。60fpsでの安定で十分なら、Ryzen 5 4500とGeForce RTX 3050 6GBの組み合わせでも十分だ。ただし、最高設定を想定しているわけではないので、設定を標準より下げて調整する必要がある。144fpsの安定を目指すと、要求スペックは現行のミドルクラス程度になる。これも標準設定よりも下げればもう少し低くても対応自体はできる。しかし、そうなるとアップデートにより快適性を損なう可能性が生じる。
長く安定してゲームプレイするためにもGeForce RTX 4060は必須と言えるだろう。240fpsの張り付きを目指すとなれば、現行のハイクラス程度の性能が必要だ。最高設定を避ければGeForce RTX 4060 Ti程度でも240fpsを安定させることはできる。フォートナイトは要求スペックとは裏腹に、負荷を感じる場面がそれなりに多い。性能には少し余裕を持たせるくらいがちょうどよい。最高設定でのゲームプレイを想定するなら、ハイエンドクラス一歩手前の性能が必要だ。
ここでは240fps+最高設定を想定しているため、144fpsの最高設定や60fpsの最高設定はここまで必要ない。60fpsで最高設定を目指すなら推奨環境(144Hz)、144fpsで最高設定を目指すなら推奨環境(240Hz)のように、一つ上の環境を参照すれば間違いない。フォートナイトの推奨環境は登場時と比べて高くなっている。現時点でギリギリの性能を狙うよりも、今後のアップデートで要求スペックが高くなっても対応できるくらいの性能を選びたい。
今は60fpsで安定するくらいでいいと思っていても、フォートナイトをもっと楽しみたいと感じるかもしれない。必要な性能ギリギリではなく、必要な性能よりも少し上を狙うくらいがちょうどいい。144Hz対応モニターを購入しても、性能が不足していると144fpsを出せず満足な環境を構築できない。アップデートで負荷が少し高まり、少し前の推奨環境では60fpsを切る場面が増えてきた。そういったトラブルはオンラインゲームにはつきものだ。
コンシューマーゲームのように、一定のスペックで安定するというようなことはない。また、フォートナイトを介して、別のゲームに興味が出ることもある。その時に、性能が足りずにプレイできないなんてことは悔しい。必要な性能よりもワンランク上を目指す方が長くゲームを楽しめる。また、買い替えの時期も伸びるので、結果的に安く済むこともある。ゲーム推奨モデル選びは難しい。推奨モデルだから何を選んでもいいわけではない。予算の関係で欲しい製品が選べないこともある。
そんな時はセールやキャンペーン時期を狙うのがいい。セール情報に関しては当サイトでも発信している。また、ランキングでお得なモデルがランクインしていることもあるので合わせてチェックしておきたい。一定の性能を満たしていれば、推奨モデルにピックアップされていないモデルでも問題ない。
推奨環境や自分の求める環境に合った性能のモデルを予算内で選んでほしい。快適なゲームプレイができると、楽しめるのはもちろん、上達の近道にもなる。まずは予算内で最高の性能を持つモデルを探すことが手っ取り早い。どうしても分からない時はいつでも問い合わせてほしい。その時々の最良のモデル選びに微力ながら力になれるかもしれない。
フォートナイト向けおすすめのゲーミングPC
LEVEL-M1P5-R45-LAX (パソコン工房)
価格:99,800円+送料2,200円
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:GeForce RTX 3050 6GB
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:10.0
ゲーミングPCらしいケースデザインを採用していながら10万円を切る価格は素晴らしい。最安値クラスの一台だ。フォートナイトを標準設定で60fpsの環境を構築できる。最低限必要な性能を有したオーソドックスなフォートナイト推奨モデルとなりそうだ。まずはLEVEL-M1P5-R45-LAXを中心に、予算や環境に合わせて性能を選ぶ方がいい。144fpsのような高リフレッシュレートでの安定は少しむずかしい場面もあるのが、最低設定で100fps程度なら目指せるフォートナイトのエントリークラスである。
NEXTGEAR JG-A5G60 (マウスコンピューター)
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:GeForce RTX 4060
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 1TB NVMe
電源:750W 80PLUS BRONZE
コスパ:8.9
CPU性能が少し心もとないが、設定を下げることで144fpsでの安定を目指せる性能を有している。ゲーミングPCらしいデザインのケースを採用しているので見た目もよい。SSD容量が1TBなのでハイライトの保存にも余裕がある。また、保証期間が3年間で、他のモデルよりも2年間多く保証期間が用意されているのもポイントだ。初めてのゲーミングPCに選びやすい安心感がある。コンシューマーゲーム機からの移行ならおすすめだ。
LEVEL-M7P5-R57X-SL9X (パソコン工房)
CPU:Ryzen 7 5700X
GPU:GeForce RTX 4060 Ti
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:9.5
LEVEL-M7P5-R57X-SL9Xは、高設定で144fpsを実現するのに最適な性能を有しているモデルだ。性能と価格のバランスが素晴らしく、コストパフォーマンスも優秀だ。快適にフォートナイトをプレイするなら、まずはこの性能から考えてもいい。設定次第で240fpsに届くモードもあるので、本格的な環境を整えられる。フォートナイトをメインのゲームに考えるなら、LEVEL-M7P5-R57X-SL9Xがおすすめだ。
GALLERIA RM7C-R47 (ドスパラ)
CPU:Core i7-14700F
GPU:GeForce RTX 4070
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 500GB Gen4 NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:7.8
フォートナイトを標準設定以上で240fpsの張り付きを目指すならGALLERIA RM7C-R47がよい。Core i7-14700FとGeForce RTX 4070の組み合わせなら、最高設定で144fpsも目指せる。設定を調整すれば、最高設定に近い環境で240fpsも夢ではない。フォートナイトはもちろん、それ以外のゲームにも対応しやすい性能のため、幅広くゲームをプレイしたい方にもおすすめだ。
フォートナイトのおすすめスペック検証
この検証では、最高設定(Epic)でフルHD、WQHD、4K解像度それぞれでfpsを計測している。fpsについては60以上で快適、スムーズだと言われている。ただ、ゲームの性質上、60fpsで満足できるユーザーは少ないはずだ。要求スペックが低いからこそ、高リフレッシュレートでのゲームプレイが容易だ。そのため、最低でも60fpsであり、標準では144fpsくらいは出せるようになりたい。注意点として、60fps以上出せてもモニターが対応してなければ60fpsでの描写しかできない。144Hzや240Hz対応のゲーミングモニターが必要だ。
フルHD環境でゲームをプレイするなら、それほど必要スペックは高くない。それこそ、60fpsでの安定なら10万円以下のエントリークラスのゲーミングPCでも対応できる。ロークラスのGPUでも快適にプレイできる。設定を上げたり、高リフレッシュレートに対応したりするために性能が必要になる。どの程度の環境を構築したいのかで必要なスペックも変わってくる。WQHDや4K環境はゲームプレイが有利になることがなく、フルHDが推奨される。そのため、基本的にはミドルクラス程度のモデルを基本に考えたい。その上でモニターのリフレッシュレートに合った性能を選ぶべきだ。144Hz、165Hz、240Hzなど様々なリフレッシュレートがある。その上限よりも少し余裕のあるフレームレートを出すことができれば、安定して高リフレッシュレートに対応できると言える。
注意したいのは設定だ。最高設定環境を見ると分かるように、最高設定でのゲームプレイは非常に高い性能が要求される。それこそ、Apex LegendsやPUBGを最高設定でプレイできるほどの性能だ。設定をどの程度にするかもスペック選びには重要になってくる。最低設定ではCPU内蔵グラフィック機能で対応でき、最高設定ではハイクラスの性能が要求される。これだけ幅があるということは、それだけ設定を細かくできるということでもある。最高設定を避ければミドルクラスで240Hz環境に対応できそうだ。
グラフィックボード検証
FORTNITEの設定をカスタマイズする
フォートナイトでは、追加のカスタマイズ設定を行うことができる。簡単にそれぞれの調整を試してみると良い。
View Distance(描画距離)
マップの描画をどの距離まで表示するかの設定だ。遠くを見られるようにすることで優位に立てるようなことはない。GeForce RTX 3050以上の性能を持つグラフィックボードを使用している場合は「エピック」を推奨。GPU使用率を下げてしまうため、フレームレートの安定が難しくなるからだ。「近い」に落とせば4-5%程度パフォーマンスがアップする。性能に自信がない場合は「近い」まで下げても問題はない。
Shadows(影)
この設定はシャドウマッピングに影響を与え、すべての設定の中でも最も効果が大きい。「エピック」から「オフ」にするとおよそ50%のパフォーマンス改善が見られる。「高」あるいは「中」にするだけでもフレームレートが改善するので、フレームレートが安定しない方は変更してみると良い。影の有無で描写のリアリティが大きく変わる。しかし、ゲームプレイする上で視認性を確保するため「オフ」を推奨する。
Anti-Aliasing(アンチエイリアス)
Unreal Engine 4はアンチエイリアシングにポストプロセス技術を採用している。ほとんどのグラフィックボードでパフォーマンスに影響を与えることはない。オブジェクトなどの描写を滑らかにするのでTAAが適用される「高」以上をおすすめする。ただ、アンチエイリアスに関しては好みである。品質は荒く、端がギザギザになるがくっきり描写される「オフ」。遠くまでよりクリアに見えるようになる「エピック」。最も視認しやすいと思う設定を適用する方がよい。
Textures(テクスチャ)
「高」で2GB以上あるいは「エピック」で4GB以上のGPUメモリを搭載しているのであれば大きな影響は与えない。「低」にすることで最大5%フレームレートが改善する。「低」にするとグラフィックの品質は大幅に下がるが、ゲームプレイに支障はない。GPUメモリの容量によっては思い切って「低」にするとパフォーマンスが安定しやすい。
Effects(エフェクト)
様々な環境設定に影響を与える項目だ。水のエフェクト、光のフェクト、爆発のエフェクトなどゲームの演出では必要不可欠となる。Lowにすることで20-25%パフォーマンスが改善する。これらのエフェクトはゲームプレイではそこまで重要な要素ではない。勝利を目指すならフレームレートの向上をために「低」にする方が良いこともある。爆発時の視認性も向上するため、グラフィックよりもゲーム内の勝利を優先するなら低を推奨する。しかしながら、投擲武器の軌道も消えることがあるので「中」程度にしておくのもありだ。
Post-Processing(ポストプロセス)
これを下げると光と影がよりはっきりする。光源の影響を受ける設定で、暗い場所はより暗くなり、明るい場所は眩しく見えるようになる。リアリティのある設定だが、視認性は低下するので「低」を推奨。
Motion Blur(モーションブラー)
これはデフォルトでOFFになっている。モーションブラーをONにすると残像のエフェクトが入り、視認性が悪くなる。敵を見つけるのが難しくなるため推奨しない。ONにした場合フレームレートが2-3%低下する。大体のFPSやTPSのゲームで設定できる項目だが、これを必要とする層がどれほど居るのか不思議で仕方がない。不利になるだけでなく3D酔いもしやすくなるのでメリットのない項目である。