当記事では、ゲームプレイにおすすめのゲームパッドを紹介している。ゲームパッドとはゲーム向けのコントローラーのことだ。まだパソコンゲームを始めたばかりでマウスとキーボードの操作に慣れていない初心者の方や格闘ゲーム・シミュレーションゲームをプレイしている方は必見だ。PS5やSwitchなどの家庭用コンソールでは一般的なデバイスだが、パソコンでゲームパッドを利用する方はそれほど多いわけではない。
当ページの目次
ゲームパッドを使用するメリット
初心者の方でも親しみやすい
キーボード+マウスの操作に慣れていない初心者の方にとってゲームパッドは心強い存在だ。キーボードとマウスを使う場合移動と視点移動を別々のデバイスで行うことになり、慣れていなければ難易度の高い操作方法になってしまう。実はほとんどのPCゲームでゲームパッドの入力に対応している。コンシューマーゲームをプレイしていた方にとっても馴染み深いものだろう。両手で一つのデバイスを操作するという方式はやりやすい。
キーボード+マウスの利点は移動と視点移動をスムーズに、かつ高速に行えるという特徴がある。激しいアクションゲームなどでは視点移動を正確に素早く行える。ゲームジャンルによってはゲームパッドに対してそれだけで有利になる。もちろん、キーボード+マウスが最高の入力デバイスというわけではなく向き不向きがある。
例えば、モンスターハンターシリーズのように、元々コンシューマーで展開されていたものではゲームパッドの方が無駄がない。正確な操作という点ではゲームパッドの方が容易に感じられる。それに加えてゲームパッドなら、横になりながら、両肘をつきながらなどポジションを選ばずにゲームに没頭できる。マウスとキーボードでも特殊な置き方をすれば一定の自由さは担保されるが、どう工夫してもゲームパッドほどの自由さはない。
要するに、楽な姿勢でゲームをプレイできるというメリットがあるのだ。普段からPS5やXboxを使用している方であれば使い勝手がよく存分にゲームに没頭できるはずだ。コントローラーに慣れている方なら操作に関して問題が起きにくく誤操作が少ない。直感的に操作できるというわけだ。
PlaystationやXboxシリーズのコントローラーは、パソコンでもゲームパッドとして使用することができる。「L2ボタンを押しながら」別のボタンを押すことでバインドできるボタンを増やせる。ボタンの少ないゲームパッドでもゲームパッドだけでキーが完結できるようにすることも可能だ。コンバーターを使用すればPS2やPS1のコントローラーを使用することも可能だ。ただし、様々な問題やトラブルを生む可能性があるので注意してほしい。
安価に快適なゲーム環境を作れる
ゲームパッドはゲームをプレイする上でオールラウンドな入力デバイスだと言えるだろう。特化したデバイスに比べると器用貧乏な面もあるが、ほぼ全てのゲームにほどよく対応できるのは強みだ。常に次点の位置をキープしており、良くも悪くも幅広いゲームに対応しやすい。レース系のゲームを例に考えてみよう。レースにおいてはキーボード+マウスよりも対応しやすく、ハンドルコントローラーよりも落ちる。格闘ゲームでもキーボード+マウスよりも操作性がよく、アーケードコントローラーよりも落ちる。
そして最も主張したいのはその価格の安さだ。安価なものでは1,000円程度、高くても2万円するかどうかだ。これがハンドルコントローラーなら最低でも2万円ほどになる。キーボード+マウスなら安いもので2,000円程度だが、ゲーミングデバイスとして一定の基準を超えるものならキーボードで1万円~3万円、マウスで5,000円~2万円だ。
安価な製品でも他のデバイスと比べて粗悪品が少なく、満足度の高い操作が実現するのは嬉しい。普段はキーボード+マウスの筆者も、ゲームによってはゲームパッドを使用している。昔からキーボード+マウスの環境だったことから、使用頻度はそれほど高くはない。
ゲームパッドがなくてはとても快適にプレイできないゲームもある。横スクロール系のゲームでは特に顕著だ。そういった時のために、安価ながら使いやすいゲームパッドは準備している。マウスパッドよりも安価なものを使用しているが、特に何の不満も感じていない。ゲーマーならキーボード+マウスをメインとしていても用意しておいても損はないはずだ。
ゲームパッド使用の注意点まとめ
BANされるゲームがある
ゲームプレイに便利なゲームパッドだが、一部のゲームではゲームパッドの使用が禁止されているものがある。これはjoy to keyのようなツールで連射、マクロ操作が可能であることが要因だ。サミー777タウンはゲームパッドの使用が禁止されていて、原則キーボードとマウスの操作となっている。
コンバーターを使用すればゲームパッドをマウスやキーボードと誤認させることはできる。しかしながら、公式で禁止となっている行為に該当するため、最悪の場合BANされる可能性がある。このコンバーターについては人気バトロワ系のApex Legendsでも問題となっている。Apex Legendsはキーボード+マウスとゲームパッドには大きな違いがある。それは視点移動や操作で不利なゲームパッドにはリコイル補正がついている。
要するに銃を連射しても反動がほとんど反映されず、ほぼ全てが集弾されるというものだ。一度使用すると分かるが、非常に凶悪なシステムである。このシステムからApex Legendsの上位勢のほとんどはゲームパッドを使用していると言われるほどだ。キーボード+マウスのプレイヤーがコンバーターを使用し、キーボード+マウスをゲームパッドとして認識させるとどうなるか。答えはキーボード+マウスの操作性に加えて、ゲームパッドの補正を得られることになる。
公式にこれは禁止行為となっており、コンバーター使用はBANと明言されている。この事例は稀なケースながら、ゲームパッドの使用が禁止されているものから、関連するコンバーターの使用も問題なることがある。これだけは留意しておきたい。今回はサミー777タウンやApex Legendsに焦点を当てた。ただ、ゲームパッドの使用が許可されているゲームであっても、連射やマクロはBAN対象になる。
高機能なゲームパッドを使用していると、連射やマクロを使用する意図がなくても誤動作が認識されることもなくはない。最近は高機能ゲームパッドをほとんど見かけなくなったのは、こういった経緯があるからだろうか。ちなみに、元々コンバーターはPS2のように規格の合わないコントローラーをUSBに変換するコネクターのような役割で使用されていた。それを逆手に取った手法がポピュラーになり問題となった。コンバーター自体がチートツールというわけではないことは付け加えておく。
ゲーム上不利になってしまうことがある
フォートナイトなどの一部のゲームでは入力機器によってマッチメイキングされる傾向にある。ゲームパッドとキーボード+マウスではゲームパッドが不利になりやすいからだ。前述のApex Legendsのように補正があれば別だが、補正のないゲームでは視点移動の面でキーボード+マウスには敵わない。ゲームによってはゲームパッドよりもキーボード+マウスが有利になる。アクション要素の強い対人系のゲームではその傾向が強い。Apex Legendsだけが特別なだけである。
ゲームパッドは多くのゲームで操作性の面でキーボード+マウスより上回る。左右の入力に強弱をつけ、かつ高速操作が求められるようなレースゲーム、乗り物を扱うゲームでは特にその傾向は強い。そういったゲームはハンドルコントローラーやフライトコントローラーには劣る。それでも、キーボード+マウスよりは操作性は高いので、キーボード+マウスがメインでもゲームパッドは所持しておく方がいい。プレイできるゲームの幅、快適性が広がるからだ。
ゲームパッドのみ、キーボード+マウスのみではゲームが不利になったり、進行が困難になったりすることもある。どちらか片方ではなく、今の時代は両方所持しておく方がいい。特にキーボード+マウスがメインであるなら安価なものでも持っておくと便利な場面はあるはずだ。
ゲームパッドの選び方ガイド
価格
ゲームパッド選びで最も重要なのは価格だ。予算に合うことが前提となるため、まずは価格から探す方がいい。どれだけゲームパッドを重視しているか、どういった機能を求めているかで選択すべき価格帯は変わってくる。ゲームジャンルによっては使う程度なら3,000円程度を上限に安価なモデルがいい。
メインゲームにゲームパッドを使用するのであれば、激しい操作にもしっかり対応できる高品質なものを選びたい。簡単に言ってしまえば、ゲームパッドにいくらまで出せるかである。どのくらいまで許容できるかだ。ゲーミングPCやゲーミングデバイスのように、ワンランク上をのモデルを目指さなくていい。予算内にしっかり収まる、あるいは少し余裕のあるモデルがベストだ。
ゲームパッドは高耐久といえども消耗品に該当する。無理して手を伸ばしたモデルも半永久的に使用できるわけではない。ゲームパッドそのものの故障だけではなく、スティックやキーボードに異常は起こりやすい。そういった部分も考慮して納得できる価格のモデルを選ぶことをおすすめしたい。
有線あるいは無線
有線タイプと無線タイプはどちらも人気がある。有線タイプは価格が安く、充電や電池交換の必要がない。選びやすさと手軽さで人気がある。高機能なモデルでも無線タイプと比べると安価なことも大きい。コストパフォーマンスの高さで有線に分がある。デメリットはケーブルが引っかかったり、邪魔になったりすることだ。これによりケーブルの断線で故障する可能性が出てくる。
ゲームパッドの故障とケーブルの不具合により、耐久性は使い方で上下する。無線タイプはコードを気にせず、どこでも場所を選ばずにゲームプレイができる。昔と比べて操作の遅延はほとんど感じられなくなったことで今は無線が主流になりつつある。有線も根強い人気はあるが、前述のデメリットから無線の方にアドバンテージがあるようにも見える。
無線タイプのデメリットは価格が高いこと、充電や電池交換が必要なことだ。充電中はケーブルと接続となるので有線と同じ形になる。しかし、充電ケーブル自体は換えが利くので断線などの不具合でも対応しやすい。また、強く引っ張ることになっても充電ケーブルがゲームパッドから抜けるだけでダメージが入りにくい。耐久性という面では強みがある。電池式は交換が手間になりやすく、長時間あるいは頻繁にゲームをプレイするとバッテリー切れを起こす。
タイプによっては充電切れの告知がないので突然操作不能になる。タイミングによっては勝敗を決する場面であることも考えられるので、常に注意を払わなければならない。有線と無線ではメリット・デメリットが明確にある。しかしながら、基本的には予算にさえ合えば好みで選ぶくらいでいい。どちらかが魅力的に思えればそちらを選べばいいだけだ。特徴は大きく異なるので、迷ったらデメリットを飲み込めるかどうかで判断すればいい。
入力方式
入力方式もチェックしておきたい。Direct InputあるいはX Inputのいずれかを選択することになる。使用感としてはどちらも大差はない。ゲームによってはX Inputのほうがチュートリアルと連動したキー表示になるので便利なことがあるぐらいだ。
- Direct Input
- X Input
簡単に言えば挿したらすぐ使えるタイプだ。メーカーごとにボタンの数字がバラバラで、買い替えた際は再設定が必要となる。注意したいのはDirect Inputは旧規格となりつつあることだ。X inputに対応していなければ、X inputのみに対応したゲームで認識されないこともある。そういったゲームはそこまで多くなく、よほど古いゲームパッドでなければ両方に対応したものが主流だ。
Microsoftが展開している接続方式で、Xboxのために用意された規格だ。ボタンごとの数字が統一されているため、キーの割り当てが最初からされているので簡単に使うことができる。現在ではこちらが主流であり、ゲームもX inputを前提に設計されていることがある。Xboxのコントローラーはスティックと十字キーがPS系と上下逆になっている。そのため、PS系のX input対応コントローラーは少し設定が必要なこともあるので注意したい。
ゲーマーにおすすめのゲームパッド【2023年】
Logicool G F310r
- おすすめ度:★★★★★
- 価格:1,691円
- ワイヤレス:×
Logicool G F710r
- おすすめ度:★★★★☆
- 価格:3,315円
- ワイヤレス:◯
MSI FORCE GC30 V2
- おすすめ度:★★★★☆
- 価格:4,627円
- ワイヤレス:◯
SteelSeries Stratus Duo
- おすすめ度:★★★★★
- 価格:9,473円
- ワイヤレス:◯
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