画像引用元:https://www.pc-koubou.jp/
スペックレビュー&性能ベンチマークを検証していく。6コア6スレッドとスペックは控えめながらゲーム用途において最低限必要な性能を持つCPUだ。中古価格10,000円前後で購入でき、予算を抑えたいユーザーにおすすめだ。ビジネスモデルにぴったりといえるかもしれない。用途を限定すれば非常に優秀なCPUである。
60番台以下のグラフィックボードと合わせて価格的な優位性を追求するのがおすすめだ。BTOメーカーのゲーミングPCで10万円以下のモデルを探すとRyzen 5 3500を搭載していることが多いことに気付くだろう。半導体不足によって価格が高騰するまでは税込7万円台のモデルも販売されていたほどだ。高い性能を求められる用途全般は苦手なので性能をよく理解して選んでもらいたい。2026年3月時点だと中古ゲーミングPCの在庫はほとんどないようだ。
すでに後継モデルである「Ryzen 5 4500」が発売されている。Zen 2アーキテクチャのリフレッシュモデルだ。ハイパースレッディングに対応となったことでより高いパフォーマンスを発揮する。6コア6スレッドから6コア12スレッドへとスペックが引き上げられた。
- 長所
-
- 軽めのゲームプレイ、ビジネス用途に最適
- ゲームに最低限必要な性能と低価格が魅力
- 短所
-
- ゲーム性能はそこまで高くない
- 中古ゲーミングPCはラインナップ僅少
よくわかる!!Ryzen 5 3500の特徴まとめ
| コードネーム | Zen 2 |
|---|---|
| プロセス | 7nm |
| コア/スレッド数 | 6コア/6スレッド |
| 定格/最大クロック | 3.6 GHz/ 4.1 Ghz |
| L3キャッシュ | 16MB |
| TDP | 65W |
| 発売日 | 2020年02月22日 |
| MSRP | $129 |
| 中古価格 | 5,980円~ |
| 評価 | ・総合評価 3.0 ・ゲーム評価 2.5 |
Ryzen 5 3500の基本情報
スペック
| Ryzen 5 3500 | Ryzen 5 3600 | Ryzen 5 2600 | |
|---|---|---|---|
| メーカー | AMD | AMD | AMD |
| コードネーム | Zen 2 | Zen 2 | Zen+ |
| プロセス | 7nm | 7nm | 12nm |
| CPUコア数 | 6コア | 6コア | 6コア |
| スレッド数 | 6スレッド | 12スレッド | 12スレッド |
| 定格クロック | 3.6 GHz | 3.6 GHz | 3.4 GHz |
| 最大クロック | 4.1 Ghz | 4.2 Ghz | 3.9 GHz |
| TDP | 65W | 65W | 65W |
| MSRP | $129 | $199 | $199 |
| 発売日 | 2020年2月22日 | 2019年7月7日 | 2018年4月19日 |
Ryzen 5 3500は、2020年2月に登場した第3世代のRyzenシリーズだ。前世代のRyzen 5 2600よりも僅かに上回る性能を持っている。Zen 2に変わりポテンシャルが高い。前世代のx600よりも高いx500ということで、性能と価格面で大きく進歩したCPUと言える。価格は$199→$129と性能が同等以上だと考えるとかなりお買い得であることがわかるだろう。
選びやすい価格と実用に耐え得る性能でローエンドなゲーミングPCやビジネスモデルに使い勝手が良い。Ryzen 5 2600と比較すると総合的な性能は上回っているが、スレッドは半分になっているのでマルチ用途でどうなるのか気になる。マルチ性能も同等以上にまで登っていれば、ローエンドの選択肢はRyzen 5 3500に固まりそうだ。
クロック数は一つ上のRyzen 5 3600に近くRyzen 5 3500Xと同じで、シングルコアに強くなったRyzen 5 2600というのが大方の見方である。L3キャッシュはRyzen 5 3600から半減の16MBだ。現時点では総合性能はRyzen 5 2600から8%ほどの上昇となっている。最新版に置き換えられただけで用途はRyzen 5 2600と変わらないだろう。価格が安くなって登場した分だけ選びやすさが上という程度だ。
Intel製CPUと比較
| Ryzen 5 3500 | Core i5-9400 | |
|---|---|---|
| メーカー | AMD | Intel |
| コードネーム | 7nm | 7nm |
| プロセス | Zen 2 | Coffee Lake-R |
| CPUコア数 | 6コア | 6コア |
| スレッド数 | 6スレッド | 6スレッド |
| 定格クロック | 3.6 GHz | 2.9 GHz |
| 最大クロック | 4.1 Ghz | 4.1 Ghz |
| L3キャッシュ | 16MB | 9MB |
| TDP | 65W | 65W |
| MSRP | $129 | $182 |
| 発売日 | 2020年02月22日 | 2018年10月20日 |
コア数及びスレッド数共に同じだ。アーキテクチャでは14nmプロセスであるCore i5-9400と比較して技術の進化が感じられる。プロセスの縮小化によってRyzenシリーズは大きくパフォーマンスが向上した。性能ではRyzen 5 3500が上回り、登場時の価格でもRyzen 5 3500の方が安い。登場から1年以上経つCore i5-9400Fに対しては当然のように強みを見せつけている。
この後登場してくる第10世代のCore i5シリーズに対してどこまで迫れるかというのが焦点となるだろう。ゲームでの性能はCore i5-9400Fの方が高い。これはIntel製CPUの強みだ。また、ゲーミングPCに搭載される場合、価格差が広がらないこともあるので参考程度に見ておきたい。
Ryzen 5 3500のゲーム性能を検証【2026年版】
最低限のゲーム性能を持つにとどまる
| 型番 | 性能 | 価格 | コスパ | コア/スレッド | ソケット |
|---|---|---|---|---|---|
| Core i3-14100F | 14,980 | 1.723 | 4/8 | LGA1700 | |
| Ryzen 5 5500 | 15,980 | 1.546 | 6/12 | AM4 | |
| Core i3-12100F | 14,480 | 1.606 | 4/8 | LGA1700 | |
| Ryzen 5 3600 | 11,980 | 1.792 | 6/12 | AM4 | |
| Ryzen 5 4500 | 12,480 | 1.685 | 6/12 | AM4 | |
| Core i5-9600K | 10,980 | 1.897 | 6/6 | LGA1151 v2 | |
| Core i3-10100 | 8,980 | 2.235 | 4/8 | LGA1200 | |
| Core i5-9400 | 8,980 | 2.218 | 6/6 | LGA1151 v2 | |
| Core i5-9400F | 7,980 | 2.496 | 6/6 | LGA1151 v2 | |
| Ryzen 5 3500 | 9,980 | 1.989 | 6/6 | AM4 | |
| Core i5-8400 | 6,980 | 2.828 | 6/6 | LGA1151 v2 | |
| Ryzen 3 3300X | - | - | 4/8 | AM4 | |
| Core i7-7700K | 11,980 | 1.622 | 4/8 | LGA1151 | |
| Core i3-9100 | 2,980 | 6.512 | 4/4 | LGA1151 v2 | |
| Core i7-7700 | 7,980 | 2.429 | 4/8 | LGA1151 | |
| Core i7-6700K | 6,980 | 2.749 | 4/8 | LGA1151 | |
| Ryzen 3 4100 | 8,980 | 2.126 | 4/8 | AM4 | |
| Ryzen 7 2700 | - | - | 8/16 | AM4 | |
| Core i7-6700 | 4,980 | 3.754 | 4/8 | LGA1151 | |
| Ryzen 5 2600X | - | - | 6/12 | AM4 | |
| Ryzen 5 2600 | 4,980 | 3.660 | 6/12 | AM4 |
2022年4月にRyzen 5 3500の後継モデルであるRyzen 5 4500がリリースされた。アーキテクチャはZen 2と共通だが、ハイパースレッディングに対応したことで性能の底上げが行われている。マルチスレッド性能では60%以上も高くなった。一方で、ゲーミング性能は伸び悩みRyzen 5 3600との差も大きい。せめてRyzen 5 3600寄りの性能であれば評価できたのだが、Ryzen 5 3500寄りとなってしまった。
中古に目を向けるとRyzen 5 3500は検討する価値がありそうだ。Ryzen 5 3500の中古価格が9,980円と格安だ。Intel製CPUと比べるとゲームプレイ時の安定感は見劣りしてしまう場面もある。次世代のRyzen 5 4500の入手が困難な状況となっている中で、コストパフォーマンスを重視するなら悪くない選択だ。Ryzen 3 3300XやRyzen 3 4100は中古でのタマがなく選択肢に入らない。
中古のラインナップはほとんどない
中古ゲーミングPCの在庫が豊富なパソコン工房やドスパラでもほとんどタマがない状況だ。無理にRyzen 5 3500搭載モデルを選択するのではなく、Ryzen 5 3600やCore i5-10400などの同性能帯モデルを候補に入れるとよい。搭載ゲーミングPCならそこまで大きく価格が変わることはないはずだ。
THIRDWAVE GALLERIA RM5C-R36
価格:95,800円+送料2,200円
CPU:Ryzen 5 3500
GPU:GeForce RTX 3060
メモリ:DDR4 16GB
ストレージ:SSD 512GB
電源:非公開
マザボ:非公開
コスパ:調査中
GPUにGeForce RTX 3060を搭載したモデルだ。大容量VRAM搭載グラフィックボードということで高値安定だ。構成はメモリDDR4 16GB、SSD 512GBとなる。電源などは非公開だ。記事を執筆していて気付いたが、製品名とスペック表で表記が異なっている。もしかしたらCPUはRyzen 5 3600かもしれない。
Ryzen 5 3500の特徴まとめ【発売時点】
選びやすい価格と性能が魅力のCPU
Ryzen 5 3500の最大の特徴は価格の安さだろう。Ryzen 5 2600は$199、Ryzen 5 3500は$129なので価格が安く、性能が高いという次世代ならではの特徴を持っている。ローエンド、ミドルクラスのゲーミングPCに大きな影響を与えるコストパフォーマンスの高さは魅力的だ。Ryzenシリーズは上位モデルの存在感が大きく、低価格帯はいまいちパッとしない製品ばかりだった。
例えば、低価格帯のRyzen 5 3400Gはビジネスモデルに適しており、ゲーミングPCには搭載されているモデルはほとんど無い。あってもとてもおすすめすることはできない。一方、Ryzen 9 3900Xのような高性能なCPUはビジネスモデルではなく、クリエイティブな用途に適したモデルに搭載されやすく、高性能なグラフィックボードも確実に搭載されている。
その点、Ryzen 5 3500はビジネスモデルにもゲーミングPCにも搭載できる性能であるため、様々なモデルに採用されている。ハイクラスなビジネスモデルや価格を抑えたゲーミングPCに適したRyzen 5 3500の登場でRyzenシリーズは低価格帯に弱いという意識を打ち壊すことに成功した。
用途をしっかり限定して使用するべき
Ryzen 5 3500は本格的にゲームをプレイするためにはやや性能が不足気味、性質はIntelで言うところのCore i5-9400とそっくりである。合わせるならGTX 1660 Tiが限度で、それでも性能を上手く活かせるかは微妙なラインだ。高性能なグラフィックボードと合わせて搭載されているモデルも存在しているが、Ryzen 5 3500では物足りなく感じてしまうだろう。
GTX 1660やGTX 1650などを搭載したモデルであれば満足度の高いCPUとなる。CPU性能に合わせたグラフィックボードの選択が重要だ。価格が安いことで注目を集めているモデルで、BTOメーカーのラインナップも増加傾向にある。評価にばらつきがあるのは用途を限定しきれていないところにありそうだ。
ゲームのCPU要求スペックが低くても設定を少し下げてプレイするだけで高い快適性が得られるようになる。負荷の高いアプリケーションを起動させたり、CPU処理を求められる作業をしたりする場合は他のアプリケーションを一旦閉じるなどで対策できる。もっとも、ゲーム以外での用途ではCPU性能が不足するようなことはあまりないだろう。
安い順に並べるとRyzen 5 3500搭載モデルが多い
各BTOメーカーのゲーミングPCを安い順に並べてみるとRyzen 5 3500搭載モデルが多いことに気付くはずだ。それだけ価格に特化したCPUだと言える。GTX 1650やGTX 1650 SUPERなどのエントリークラスのグラフィックボードと合わせるのに最適だ。
税込9万円台、10万円台のモデルを見つけられる。ゲーミングPCとしては非常にリーズナブルだ。もちろんゲーミングPCとしての性能はそれほど高くないが、性能を理解した上で購入するのであれば止めはしない。実質現行モデルで後継モデルはリリースされておらずRyzen 5 3500は現役だ。
Ryzen 5 3500のゲームベンチマーク一覧
ゲームのスコア計測方法はフルHD環境でグラフィックボードを統一してCPUの性能を計測している。単位はfpsでフレームレートを指している。ここではフレームレートに注目するというよりはCPU同士の相対的なスコアを見て欲しい。
Assassin’s Creed : Odyssey


Ryzenに最適化されているAssassin’s Creed : Odysseyではi5-9400に近い性能を出しているのが素晴らしい。その差は4%-5%だ。上位のRyezn 5 3500XやRyzen 5 3600になるとCore i5-9400上回っている。最高設定でも安定したフレームレートを出せることがわかる。Ryzen 5 2600に対しても5%程度リードしているので、最新のCPUの強みを発揮できているのではないだろうか。
Battlefield V


Battlefield VではCore i5-9400との差が大きく35%となっている。Ryzen 5 2600にもわずかながら劣るスコアとなった。それでも設定次第で高リフレッシュレートに対応できるという点で同等だろう。ゲームによってスコアがやや上下してしまうのはRyzen 5 2600からの系譜だろうか。AMD製CPUはゲーム時のスコアの最高値と最低値の幅が広いのがデメリットだ。
Far Cry New Dawn


Far Cry New DawnはRyzenが苦手とするタイトルである。ここではi5-9400に大きな差をつけられており、スレッド数が減少したせいなのかRyzen 5 2600をも下回ってしまっている。苦手なゲームでは誤差とは言い難い差が出てしまうのは厳しいかも知れない。ただ、価格が安いと考えれば十分健闘した数値だと言えるだろう。
その他アプリケーションのベンチマーク
Cinebench R20


Cinebench R20はCPU性能をシングルコア、マルチコアで計測することが可能なツールだ。マルチコアではRyzen 5 2600よりも10%ほどスコアが伸びており、シングルコアでも違いを見せつけ、i5-9400を超えるスコアを出している。一般的なソフトやツールではシングルコアよりもマルチコアの性能が求められるため、i5-9400よりも処理性能は高いと見て間違いない。
Handbrake


Handbrakeは動画のエンコードツールだ。グラフは計測時間を表しており、数値が短いほうが高性能となる。Ryzenシリーズはx264で性能を伸ばしやすく、Intel製CPUはx265でスコアを伸ばしやすい。x265ではi5-9400に少し届かなかった中でもRyzen 5 3500のスコアはなかなか健闘できているものだろう。
Ryzen 5 3500搭載おすすめゲーミングPC
Lightning AH5(ドスパラ)
価格:84,980円(税込)
CPU:Ryzen 5 3500
GPU:GeForce GTX 1650
メモリ:DDR4-3200 8GB
SSD:500GB NVMe対応
HDD:非搭載
電源:450W BRONZE
ビジネス用途、簡単なゲームに対応できる低価格モデルだ。Ryzen 5 3500搭載最安値モデルで、幅広い用途に適している。どちらかというとビジネスモデル寄りの製品で、ゲームをメインにプレイするにはやや性能が不安な部分がある。本格的なゲームプレイにはあまり適しておらず、軽めのゲームをプレイする程度に留めるユーザー向けだ。設定や解像度を下げれば最新のゲームにも対応することはできるので、用途を限定すれば必要十分なモデルである。
Lightning AT5(ドスパラ)
価格:128,980円(税込)
CPU:Ryzen 5 3500
GPU:GeForce GTX 1660 SUPER
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:500GB NVMe対応
HDD:非搭載
電源:550W BRONZE
Ryzen 5 3500×GTX 1660 SUPER搭載のビジネスPCだ。カテゴリー的にはLightningはビジネス向けモデルだが、ローエンドクラスのグラフィックボードを搭載しゲームプレイにも適している。GTX 1650よりもワンランク高い性能を得られる。税込12万円台というのはややコスパ的に厳しい。メモリ16GB、SSD 500GBという構成を持っていてここは問題ない。
GALLERIA RM5R-G60S GTX1660Super搭載(ドスパラ)
価格:149,980円
CPU:Ryzen 5 3500
GPU:GeForce GTX 1660 SUPER
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:500GB NVMe対応
HDD:非搭載
電源:550W BRONZE
Ryzen 5 3500×GTX 1660 SUPER搭載のゲーミングPCだ。ほぼ同じ構成にも関わらずLightning AT5よりも2万円以上も高くなってしまうのが痛い。ゲーミングブランドのGALLERIAを冠するだけで価格がここまで価格が上がるのだ。ケースデザインは評価も高くここに価値を見出だせるなら選択するのもよいかもしれない。もっともこれだけの予算があればRTX 3060搭載モデルも視野に入ってしまう。
最短で選ぶ!ゲーミングPC検索ナビ
ベンチマークテスト環境

| GPU | GeForce GTX 1080 |
|---|---|
| メモリ | DDR4 16GB |





















-1.jpg)