Ryzen 5 7500Fのスペックレビュー&性能ベンチマーク検証を行った。ついにZen 4アーキテクチャ採用でコストパフォーマンス重視のRyzen 5シリーズを入手できた。6コア12スレッドとスペックは平凡だが、アーキテクチャの進化でパフォーマンスの底上げが行われている。国内では単品販売はされておらず、基本的にはBTOメーカーなどのシステムに組み込まれている形でのみ手に入れられる。末尾のFはIntel製CPUと同様にCPU内蔵グラフィックス非搭載モデルを意味する。
Ryzen 5 3500(Zen +)→Ryzen 5 4500(Zen 2)→Ryzen 5 5500(Zen 3)と続く高コスパモデルだ。今でもRyzen 5 4500搭載モデルが販売されているが、次世代のRyzen 5 7500F搭載モデルが気になっているユーザーも多いはずだ。L3キャッシュ容量が増えてどこまでゲーム性能が向上しているかに注目したい。Ryzen 5シリーズの完成形に近づいているように思える。搭載ゲーミングPCの評価も含めて詳しく見ていこう。「Ryzen 5 7500F搭載おすすめゲーミングPC」で各モデルの特徴を解説している。パソコン工房・マウスコンピューター・ドスパラ・TSUKUMOで取り扱いがある。
Ryzen 5 7500Fの基本情報
コードネーム | Zen 4(Raphael) |
---|---|
プロセス | 5nm |
コア/スレッド数 | 6コア / 12スレッド |
定格/最大クロック | 3.7 GHz / 5.0 GHz |
L2キャッシュ | 6MB |
L3キャッシュ | 32MB |
PBP(TDP) | 65W |
MTP(PL2) | 88W |
ソケット | AM5 |
発売日 | 2023年6月22日 |
MSRP | $179 |
価格 | 国内販売なし |
特徴 | (+)6コア12スレッドの高コスパCPU (+)大容量L3キャッシュを搭載している (+)マルチコア・ゲーム性能が大きく向上している (-)国内での販売はない (-)搭載モデルに割安感はない |
評価 | ・総合評価 7.0 ・ゲーム評価 7.5 |
当ページの目次
Ryzen 5 7500Fのスペック
他のRyzen 5シリーズと比較
Ryzen 5 7500F | Ryzen 5 7600 | Ryzen 5 5500 | Ryzen 5 4500 | |
---|---|---|---|---|
メーカー | AMD | AMD | AMD | AMD |
コードネーム | Zen 4(Raphael) | Zen 4(Raphael) | Zen 3(Cezanne) | Zen 2(Renoir) |
トランジスタ数 | 65.7億 | 65.7億 | 107.0億 | 98.0億 |
プロセス | 5 nm | 5 nm | 7 nm | 7 nm |
ダイサイズ | 71 mm² | 71 mm² | 180 mm² | 156 mm² |
I/Oプロセス | 6 nm | 6 nm | - | - |
I/Oダイサイズ | 122 mm² | 122 mm² | - | - |
CPUコア数 | 6 | 6 | 6 | 6 |
スレッド数 | 12 | 12 | 12 | 12 |
定格クロック | 3.7 GHz | 3.8 GHz | 3.6 GHz | 3.6 GHz |
最大クロック | 5.0 GHz | 5.1 GHz | 4.2GHz | 4.1 GHz |
L2キャッシュ | 6MB | 6MB | 3MB | 3MB |
L3キャッシュ | 32MB | 32MB | 16MB | 8MB |
対応メモリ | DDR5-5200 | DDR5-5200 | DDR4-3200 | DDR4-3200 |
CPUクーラー | Wraith Stealth | Wraith Stealth | Wraith Stealth | Wraith Stealth |
CPU内蔵グラフィックス | 非搭載 | Radeon Graphics | 非搭載 | 非搭載 |
PCI-Express | Gen 5, 24 Lanes | Gen 5, 24 Lanes | Gen 3 | Gen 3, 16 Lanes |
ソケット | AM5 | AM5 | AM4 | AM4 |
PBP(TDP) | 65W | 65W | 65W | 65W |
MTP(PL2) | 88W | 88W | - | - |
MSRP | $179 | $229 | $159 | $129 |
国内価格 | 販売なし | 34,980円~ | 15,480円~ | 9,980円~ *中古価格 |
搭載PC価格 | 159,800円~ (RTX 4060 Ti) | 219,980円~ (RTX 3060) | - | 139,800円~ (RTX 4060 Ti) |
発売日 | 2023年07月22日 | 2023年01月14日 | 2022年04月04日 | 2022年04月04日 |
定格クロックはRyzen 5 7600よりも0.1GHz低く、最大クロックもRyzen 5 7600よりも0.1GHz低い。L2キャッシュは6MB・L3キャッシュは32MBだ。上位モデルと同じキャッシュ容量なのは心強い。対応メモリはDDR5-5200となる。Ryzen 5 7500Fは、Ryzen 5 7600とは違ってCPU内蔵グラフィックスは非搭載だ。外付けのグラフィックボード(dGPU)搭載が必須となる。TDPは65W・PL2は88Wだ。MSRPは$179で、Ryzen 5 7600よりも$50安い。搭載モデルは159,800円~購入可能だ。
旧世代のRyzen 5 5500と比較していく。Ryzen 5 5500はZen 3アーキテクチャを採用したモデルだ。トランジスタ数は107.0億とRyzen 5 7500Fよりも63%多い。プロセスは7nmで一世代古い。ダイサイズは180m㎡と、Ryzen 5 7500Fの193m㎡よりも6%小さい。CPUコア・スレッド数は6コア12スレッドと共通だ。定格クロックはRyzen 5 7500Fの方が0.1GHz(3%)高く、最大クロックもRyzen 5 7500Fの方が0.8GHz(20%)高い。
Ryzen 5 5500のL2キャッシュはRyzen 5 7500Fの半分で3MBだ。L2キャッシュも半減で16MBとなる。Ryzen 5 7500Fになってキャッシュ回りが強化されている。Ryzen 5 5500はDDR4-3200メモリをサポートしていてDDR5メモリには非対応だ。CPUクーラーはWraith Stealthと共通だ。PCI-ExpressはGen 3だ。TDPは65Wとなる。MSRPは$159でRyzen 5 5500の方が$20安い。国内価格は14,380円だ。搭載モデルは販売終了となっている。
最後に2世代前のRyzen 5 4500のスペックを見ていこう。トランジスタ数は98.0億だ。プロセスは7nmで、ダイサイズは156m㎡となる。6コア12スレッドとスペックは共通だ。定格クロックは3.6GHzでRyzen 5 7500Fよりも0.1GHz低く、最大クロックも4.1GHzでRyzen 5 7500Fよりも0.9GHz低い。L2キャッシュは3MBでRyzen 5 7500Fと比べて半減で、L3キャッシュは1/4で8MBとなる。対応メモリはDDR4-3200だ。CPUクーラーはWraith Stealthだ。
PCI-ExpressはGen 3, 16 Lanesだ。TDPは65Wと変わっていない。MSRPは$129でRyzen 5 7500Fよりも$50安い。国内価格は中古で10,000円前後だ。搭載モデルの価格は139,800円~となる。同じGPUを搭載していた場合の価格差は20,000円でRyzen 5 7500Fとの性能差を考えると妥当な価格設定ではないかと思う。
Core i5-13400と比較
Ryzen 5 7500F | Core i5-13400 | Core i5-14400 | |
---|---|---|---|
メーカー | AMD | Intel | Intel |
コードネーム | Zen 4(Raphael) | Raptor Lake | Raptor Lake-R |
トランジスタ数 | 65.7億 | - | - |
プロセス | 5 nm | 10nm | 10nm |
ダイサイズ | 71 mm² | 257 mm² | 215 m㎡ |
I/Oプロセス | 6 nm | - | - |
I/Oダイサイズ | 122 mm² | - | - |
CPUコア数 | 6 | 10(6P+4E) | 10(6P+4E) |
スレッド数 | 12 | 16 | 16 |
定格クロック(P) | 3.7 GHz | 2.5 GHz | 2.5 GHz |
最大クロック(P) | 5.0 GHz | 4.6 GHz | 4.7 GHz |
定格クロック(E) | - | 1.8 GHz | 1.8 GHz |
最大クロック(E) | - | 3.3 GHz | 3.5 GHz |
L2キャッシュ | 6MB | 9.5MB | 9.5MB |
L3キャッシュ | 32MB | 20MB | 20MB |
対応メモリ | DDR5-5200 | DDR5-4800 DDR4-3200 | DDR5-4800 DDR4-3200 |
CPUクーラー | Wraith Stealth | 付属 | 付属 |
CPU内蔵グラフィックス | 非搭載 | UHD Graphics 730 | UHD Graphics 730 |
PCI-Express | Gen 5, 24 Lanes | Gen 5, 16 Lanes | Gen 5, 16 Lanes |
PBP(TDP) | 65W | 65W | 65W |
MTP(PL2) | 88W | 148W | 154W |
MSRP | $179 | $221 | $221 |
国内価格 | 販売なし | 35,860円~ | 35,480円/通常 31,980円/Fモデル |
搭載PC価格 | 159,800円~ (RTX 4060 Ti) | 132,980円~ (GTX 1660 SUPER) | 179,800円~ (RTX 4060 Ti) |
発売日 | 2023/07/22 | 2023/01/03 | 2024/01/08 |
6つのPコアと4つのEコアを採用している。Pコアのみハイパースレッディングに対応している形だ。Ryzen 5 7500FはPコア相当のコアが6コアということになる。Eコアは非搭載だ。Pコアの定格クロックはRyzen 5 7500Fの方が1.2GHz(48%)高く、最大クロックもRyzen 5 7500Fの方が0.4GHz(9%)高い。Eコアのスペックを見ると、定格クロックが1.8GHzで最大クロックが3.3GHzとなる。Pコアよりはクロック周波数が抑えられている。
Core i5-13400はL2キャッシュが9.5MBと多いが、L3キャッシュはRyzen 5 7500Fの方が60%も多くなっている。Core i5-13400の対応メモリはDDR5-4800・DDR4-3200だ。DDRメモリをサポートしているのはコスト面で有利だ。Core i5-13400もCPUクーラー同梱だ。内蔵グラフィックスにはIntel UHD Graphics 730を搭載している。もちろんCPU内蔵グラフィックス非搭載のCore i5-13400Fも選択可能だ。
PCI-ExpressはGen 5, 16 Lanesとなる。Core i5-13400のPBPは65WとRyzen 5 7500Fと共通だが、MTPは148WとRyzen 5 7500Fよりも69%高くなっている。Core i5-13400のMSRPは$221だ。国内価格は35,860円~となる。搭載モデルの価格は132,980円~だ。搭載モデルの価格を見る限り価格的にはCore i5-13400が有利だ。なお、搭載モデルの場合はCPU内蔵グラフィックス非搭載のCore i5-13400Fが選択されることが多い。なお、次世代のCore i5-14400Fだと国内販売価格は31,980円~となっている。搭載モデルの価格はRyzen 5 7500Fよりも+20,000円程度見ておくとよい。
Ryzen 5 7500Fの特徴&注意点
Ryzen 5 7600に匹敵する高いゲーム性能を誇る
Ryzen 5 7500Fのゲーム性能スコアは28,981とまずまずだ。フルHD環境×高リフレッシュレートなど一般的な用途であれば不満は感じないだろう。6コア12スレッドと昨今のコアインフレ事情からするとやや平凡だが、ゲーミング性能は高めでIntel第13世代のCore i5-13400と同等のスコアとなっている。旧世代のRyzen 5 5500と比べて34%もゲーム性能が高い。今でも現役で2世代前のRyzen 5 4500と比べても37%高い。Ryzen 5 4500と完全に置き換わることができれば間違いなく人気モデルになる。
L3キャッシュ容量が32MBとRyzen 5 5500の2倍、Ryzen 5 4500の4倍と大幅に増えたことがゲームプレイにおいてプラスに働いている。Ryzen 5シリーズのエントリークラスの弱点が克服された。これまではキャッシュ回りが弱くややゲームにおいてハンデがあったからだ。Ryzen 5 7500FはZen 4アーキテクチャ採用のラインナップの中でも後発のCPUだが、性能を見ればある程度納得できるように思う。国内で単体販売されていないのが残念だ。Ryzen 5 5500やRyzen 5 4500の後継モデルとして確固たる地位を築けたはずだ。
省電力性が高い
Ryzen 5 7500Fは省電力性に優れたCPUとなっている。Ryzen 5 7500Fが優れているというよりもZen 4アーキテクチャが優れているといった方が正しいかもしれない。Core i5-13400と同等の消費電力に抑えられているのは評価できる。Ryzen 5 7600と比べても最大で10%も消費電力が低く650W 80PLUS BRONZEでも問題なく使用できる。Ryzen 5 5500やRyzen 5 4500と比べてもワットパフォーマンスが優れていることがわかる。性能の伸びに対して消費電力はそこまで高くなっていない。Ryzen 5 5500と比べてゲーム性能が30%以上高くなっているのに対して、消費電力は15%高くなったに過ぎない。アーキテクチャの凄さが浮き彫りになった。
搭載モデルのラインナップは多くない
搭載モデルが少ない点は注意が必要だ。2024年4月時点だとマウスコンピューターとTSUKUMOから搭載モデルが販売されているぐらいで選択肢は少ない。TSUKUMOもラインナップは減少傾向にある。コストパフォーマンスを重視したゲーミングPC選びをしたいのであれば2世代前のRyzen 5 4500搭載モデルも候補に入れておくとよい。CPU性能自体はRyzen 5 7500Fに及ばないもののコストパフォーマンスを考えると悪くない。
なお、1世代前のRyzen 5 5500を搭載したモデルはほとんど販売されていない。パソコン工房で少し取り扱いがあるぐらいだ。もう少しラインナップが増えればゲーマーの選択肢も増えて市場が盛り上がるのではないかと考えている。現状低価格帯のゲーミングPCは選択肢が限られ過ぎている。
Ryzen 5 7500Fのゲームベンチマーク一覧
FF14
画像引用元:https://www.playstation.com/
FF14のベンチマーク結果を見ていく。Ryzen 5 7500Fは、従来モデルのRyzen 5 5500と比べて2%-4%程度フレームレートが向上している。Ryzen 5 4500と比べると最大で9%もフレームレートが高い。競合モデルのCore i5-13400と比べると同等のフレームレートが出ている。WQHDでは少しだけ上回っている。上位モデルであるRyzen 5 7600との差は1%-5%程度だ。
Blue Protocol
Blue Protocolでのパフォーマンスを見ていく。従来モデルのRyzen 5 5500と比べて5%-15%もフレームレートが向上している。特にフルHD環境で大きく性能が高くなった。競合モデルであるCore i5-13400と比べても6%-8%もパフォーマンスが高い。フルHD環境ではCore i5-13600Kに近い性能を有している。上位モデルであるRyzen 5 7600と比べて3%-4%程度低い。4K環境ではRyzen 5 7500Fの方がフレームレートが高くなっているのは謎だ。
Forza Horizon 5
Forza Horizon 5でのフレームレートを見ていこう。従来モデルであるRyzen 5 5500と比べて最大で4%フレームレートが高い。Ryzen 5 4500と比べると最大7%フレームレートが高くなっている。競合モデルのCore i5-13400と比べてもパフォーマンスは上だ。Ryzen 5シリーズもしっかりと性能の底上げが行われている。
Cyberpunk 2077
Cyberpunk 2077でのパフォーマンスを見ていく。Ryzen 5 5500と比べてフルHDで11%・WQHDで9%・4Kで4%それぞれフレームレートが高い。Ryzen 5 4500と比べると最大で20%もフレームレートが高くなっていることがわかる。Ryzen 5シリーズも世代を重ねて着実に性能が引き上げられている。競合のIntel Core i5-13400と比べても見劣りしない水準にある。ゲーム=Intelという図式は過去のものだ。トップもAMDの3D V-Cache搭載のRyzen 7 7800X3Dであることからも判断できるだろう。
Far Cry 6
最後にFar Cry 6のフレームレートを見ていこう。Ryzen 5 7500Fは、Ryzen 5 5500よりもフルHDで6%・WQHDで8%・4Kで1%それぞれフレームレートが高くなっている。Ryzen 5 4500と比べても最大で15%もフレームレートが高い。上位モデルであるRyzen 5 7600との性能差は最大で5%程度だ。競合モデルのCore i5-13400と比べてもゲーム性能は上だ。
Ryzen 5 7500Fのクリエイティブ性能ベンチマーク
Cinebench 2024
Cinebench 2024でのパフォーマンスを見ていく。2023年9月にCinebench R23の最新バージョンとしてリリースされた。最新アーキテクチャへの対応などでより正確なパフォーマンス計測が可能だ。Ryzen 5 7500Fのマルチコアは808、シングルコアは97となる。従来モデルのRyzen 5 5500と比べてマルチコアが37%高く、シングルコアも20%高くなった。2世代前のRyzen 5 4500と比べるとマルチコアが50%高く、シングルコアも35%高い。上位モデルであるRyzen 5 7600との性能差は3%程度とそれほど大きくない。競合モデルであるCore i5-13400と比べるとマルチコアは10%低く、シングルコアも8%低い。ハイブリッドコアアーキテクチャで10コア16スレッドとスペックが高いことが活きている。
Cinebench R23
Cinebench R23でのパフォーマンスを見ていく。Ryzen 5 7500Fのマルチコアは14,481、シングルコアは1,800だ。マルチコアではRyzen 5 7600を上回る結果となっている。計測次第では当然逆転するはずだ。従来モデルのRyzen 5 5500と比べてマルチコアが36%高く、シングルコアも37%も高い。Zen 3→Zen 4になって大幅に性能が引き上げられていることがわかる。競合モデルであるCore i5-13400と比べるとマルチコアが9%低く、シングルコアもわずかに低い。Ryzen 5 ◯500シリーズとしては十分過ぎる性能を有している。
Blender
Blenderでのベンチマーク結果をまとめた。Ryzen 5 7500Fのスコアは195.18とまずまずだ。上位68%以内に入る。旧世代のRyzen 5 5500と比べて38%高く、Ryzen 5 4500と比べても56%も高くなった。競合モデルであるCore i5-13400とのスコア差は9%でやや劣る。価格帯を考えると十分なレンダリング性能を持っている。
7-Zip
Zipファイルの展開速度及び圧縮速度をまとめた。Core i5-13400と比べて展開速度が15%速く、圧縮速度も少しだけ速い。旧世代のRyzen 5 5500よりも展開速度が39%速く、圧縮速度も2%速い。上位モデルであるRyzen 5 7600と比べると展開速度が2%遅く、圧縮速度も14%遅くなっている。10コア16スレッドのCore i5-13400を上回っているのは驚きだ。
Handbrake
Handbrakeで4分の4K動画をH.265及びH.264にエンコードした速度をまとめている。Ryzen 5 7500FはRyzen 5 5500と比べてH.264で21%速く、H.265でも22%速くなっている。Ryzen 5 4500と比べるとH.264で38%速く、H.265でも40%も速い。競合のCore i5-13400と比べるとH.264で8%遅く、H.265でも5%遅い結果だ。ここは物理コアの多いCore i5-13400が有利となる。
Adobe Photoshop(PugetBench)
PugetBenchでのスコアを見ていく。Ryzen 5 7500Fのスコアは8,250だ。参考までにRyzen 7 7700Xが8,850、Ryzen 5 7600Xが6,326、Core i5-13500が6,994だ。グラフィックスによってパフォーマンスが異なる点は理解しておこう。Ryzen 5 7500Fのスコアを見る限り期待以上ではないかと思う。
Adobe Premiere Pro(PugetBench)
Adobe Premiere Proのスコアは10525だ。グラフィックスの与える影響が大きいアプリケーションだ。参考としてRyzen 5 5600で5,243、Ryzen 5 5600Xで9,024、Core i5-13500で9,116だ。ミドルクラスのモデルとして十分なスコアが出ている。
Ryzen 5 7500F搭載おすすめゲーミングPC
LEVEL-M2A6-R75F-LAX-WHITE(パソコン工房)
価格:124,800円+送料2,200円
CPU:Ryzen 5 7500F
GPU:GeForce RTX 3050 6GB
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:調査中
Ryzen 5 7500F×GeForce RTX 3050 6GB搭載のエントリークラスの一台だ。GeForce RTX 3050 6GBはGeForce GTX 1650 SUPERに近い性能を持ちフルHD環境でのゲームプレイに適している。安価かつデザイン性の高いケースを探しているゲーマーの方は必見だ。最近流行りのピラーレスケースを採用している。RGB対応ケースファンが映える。メモリDDR5-4800 16GB・SSD 500GB NVMeと構成も抜群だ。電源ユニットは650W BRONZEを採用している。
LEVEL-M2A6-R75F-SLX-MINT SHERBET (パソコン工房)
CPU:Ryzen 5 7500F
GPU:GeForce RTX 4060 Ti
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:7.0
こちらもパソコン工房が取り扱っているピラーケース採用モデルだ。ミントシャーベットのLEDがかっこいい。Ryzen 5 7500F×GeForce RTX 4060 Tiの組み合わせで税込16万円台は悪くない。メモリDDR5-4800 16GB・SSD 1TB Gen4 NVMeと構成も抜群だ。電源ユニットは650W BRONZEと十分だろう。当サイトのおすすめランキングNo.1に君臨している。やはりケースデザインが高評価の要因だ。
NEXTGEAR JG-A5G60(マウスコンピューター)
CPU:Ryzen 5 7500F
GPU:GeForce RTX 4060
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:750W 80PLUS BRONZE
コスパ:調査中
Ryzen 5 7500F×GeForce RTX 4060搭載のミドルクラスのゲーミングPCだ。税込154,800円ならまずまずな価格設定と言えるだろう。送料が掛からないのもポイントだ。フルHD環境でのゲームプレイを考えているユーザー向けだ。タイトルによっては高リフレッシュレートを目指せる性能を有している。メモリDDR5-4800 16GB・SSD 1TB Gen4 NVMeと構成も充実している。電源ユニットは750W BORNZE採用で必要十分だ。24時間365日の電話サポートと標準で3年間の保証は初心者の方にとっても心強い。
NEXTGEAR JG-A5A8X(マウスコンピューター)
CPU:Ryzen 5 7500F
GPU:Radeon RX 7800 XT
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:750W 80PLUS BRONZE
コスパ:調査中
Ryzen 5 7500F×Radeon RX 7800 XT搭載のハイクラスのゲーミングPCだ。CPUとGPUのバランスはGPU寄りだ。Radeon RX 7800 XTは、GeForce RTX 4070と同等以上のゲーム性能を有する。CPU的にRadeon RX 7800 XTの性能を引き出せない場面もあるかもしれないが、ゲームプレイにおいてそこまで大きな問題はない。メモリDDR5-4800 16GB・SSD 1TB Gen4 NVMeと構成も抜群だ。電源ユニットは750W BRONZEを採用している。3年間の標準保証と24時間365日の電話サポートで初めてのゲーミングPC購入のユーザーにもおすすめしやすい。
GALLERIA RM5R-R47 7500F搭載(ドスパラ)
CPU:Ryzen 5 7500F
GPU:GeForce RTX 4070
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 500GB Gen4 NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:調査中
GeForce RTX 4070搭載のハイクラスの一台だ。Ryzen 5 7500Fとのバランスがよいとはいえないが、グラフィック性能を重視したい方にとっては魅力的なモデルとなる。メモリDDR5-4800 16GB・SSD 500GB Gen4 NVMeと構成は平均的だ。電源ユニットは650W BRONZEを採用している。ガレリアのケースは人気が高くユーザーから支持されている。
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Core i9-14900Kのベンチマーク検証機材
モデル | ベンチマーク検証機AMD Ver. 2023 |
---|---|
CPU | Ryzen 5 7500F etc. |
GPU | GeForce RTX 4090 |
メモリ | DDR5-5600 32GB |
ストレージ | SSD 1TB Gen4 NVMe |
マザーボード | ROG STRIX X670E-A GAMING WIFI |
電源 | 玄人志向 1200W PLATINUM KRPW-PA1200W/92+ |