Core i7-2700K
Core i7-2700Kのスペックレビュー&性能ベンチマークを検証している。2011年10月にSandy Bridge世代のフラグシップモデルが登場した。2011年1月に発売されたCore i7-2600Kのクロック周波数が引き上げられたモデルで機能面などで追加された要素はない。つまり、Core i7-2600Kを所有されている方が買い替える意味はないということだ。Core i7-2700Kは、4コア8スレッドというスペックでゲーミングPC向けモデルだと考えてよさそうだ。

Core i7-2700Kのスペック比較

i7-2700Ki7-2600KFX-8150
メーカーIntelIntelAMD
コードネームSandy BridgeSandy BridgeZambezi
プロセス32 nm32 nm32 nm
トランジスタ数11.6億11.6億12億
ダイサイズ216 mm²216 mm²315 mm²
CPUコア数448
スレッド数888
定格クロック3.5 GHz3.4 GHz3.6 GHz
最大クロック3.9 GHz3.8 GHz4.2 GHz
L3キャッシュ8MB8MB8MB
対応メモリDDR3-1333DDR3-1333DDR3-1866
内蔵GPUIntel HD 3000Intel HD 3000非搭載
ソケットSocket 1155Socket 1155Socket AM3+
TDP95 W95 W125 W
PCI-ExpressGen 3, 16 LanesGen 3, 16 LanesGen 2
MSRP$332$317$245
中古価格4,980円~2,990円~データなし
発売日2011/10/242011/01/092011/10/12
Core i7-2700Kは、Core i7-2600Kと同じSandy BridgeのCPUだ。プロセスは32nmだ。トランジスタ数・ダイサイズも変わっていない。4コア8スレッドも共通となっている。定格クロックはCore i7-2600Kと比べて0.1GHz高く、最大クロックも0.1GHz高い。L3キャッシュは8MBと共通だ。その他対応メモリ・内蔵GPU・ソケット・TDPと変更はなしだ。MSRPは$15高く$332となっている。中古価格では5000円の差がある。

競合モデルのAMD FX-8150と比較していく。コードネームはZambeziだ。プロセスは32nmとCore i7-2700Kと同じだ。トランジスタ数は4%多く12億となる。ダイサイズはCore i7-2700Kよりも46%大きく315m㎡となる。CPUコアが8コアとCore i7-2700Kの倍だ。ハイパースレッディングには対応していないものの物理コアが多いというのはメリットだと言える。

定格クロックはFX-8150の方が0.1GHz高く、最大クロックもFX-8150の方が0.3GHz高い。L3キャッシュは8MBと同じだ。対応メモリはDDR3-1866とより上位規格に対応している。内蔵GPUは非搭載だ。ソケットはSocket AM3+となる。TDPは125WとCore i7-2700Kよりも31%高い。PCI-Expressは、Gen 2をサポートしている。MSRPは$245だ。現状中古でのタマを見つけることができなかった。発売時期はほぼ同時期だ。

Core i7-2700Kの最新評価【2023年】

性能が低くゲーミングCPUとして通用しない

i7-2700kgamescore

グラフを見てわかる通り、Core i7-2700Kは2023年時点でお世辞にも処理性能が高いとは言えないCPUだ。12年前に発売されたCPUではさすがに通用しない。スコア的には20,000を目安にしたいところだ。Intel第10世代になるとCore i3シリーズ(Core i3-10100)でも20,000を超えてくる。ゲーム市場も大きく変わってCPU負荷の高いタイトルも増えて来ているので、今Core i7-2700Kを選ぶ理由はないだろう。

なお、次世代モデルのCore i7-3770Kでもそれほど性能が伸びておらずおすすめできるわけではない。どうしてもCore i7-2700Kと合わせるならGTX 950やGTX 970などの古い世代の50番台のグラフィックボードとなる。ボトルネックの不安が解消されるからだ。サブパソコンなどであれば悪くないのかもしれない。

中古価格は5,980円~と妥当な水準

i7-2700kchuko202311
2023年11月時点での、じゃんぱらでの中古価格は4,980円からとなっている。1年前と比べると2,000円程度安くなった。当然価格が安いのにも理由はある。5,000円を切る価格だと飛びついてしまいそうだが、いくら安くてもCore i7-2700Kの性能では満足の行くゲームプレイは難しい。ゲームプレイを考えるなら予算は中古でも10,000円前後は用意しておきたい。例えば、Intel第10世代のCore i3-10100Fなら8,980円で購入できる。現行のCore i3-13100なら15,480円だ。

Core i7-2700Kの評価&特徴【発売時点】

i7-2600Kと比べてそれほど性能は伸びていない

Core i7-2700Kは、Core i7-2600Kと比べてそれほど性能が伸びているわけではない。数値で言えばパフォーマンスアップは5%程度だ。Core i7-2600Kでオーバークロックをすれば同等のパフォーマンスを期待できる。もっともCore i7-2700Kもオーバークロックの余力があるためより高みを目指せることは間違いない。

ゲームプレイなど負荷の掛かる作業においては優位性がある。もちろん動画のエンコードや画像編集などにおいても高いパフォーマンスを発揮するCPUだ。4コア8スレッドというスペックでトップモデルだ。

消費電力はAMD FX-8150よりも抑えられている

Core i3-212049
190
Core i5-2500K50
195
Core i7-2600K51
205
Core i7-2700K52
211
AMD FX-815086
290
Core i7-990X114
241
アイドル最大消費電力

Core i7-2700Kは省電力性の高いCPUとなっている。Core i7-2600Kとほぼ同等の消費電力だ。競合モデルであるAMD FX-8150と比べるとアイドル時で40%低く、最大消費電力も27%も抑えられている。性能を考えるとワットパフォーマンスは優秀だ。電源ユニットなどへの投資も少しは抑えられるだろう。

Core i7-2700Kのベンチマーク

Cinebench R11.5

cinebenchr15

Core i7-990X9.30
Core i7-2700K7.19
Core i7-2600K7.04
AMD FX-81505.86
Core i5-2500K5.43
Core i3-21203.27
CPUのレンダリング性能を見ていこう。Core i7-2600Kと比べて2%程度スコアが伸びている。競合モデルのAMD FX-8150と比べても23%もスコアが高い。4コア8スレッドで、8コア8スレッドのCPUを上回るのは素晴らしい。Core i7-990Xとの差は22%だ。

PCMark 7

pcmark7

Core i7-990X5,018
AMD FX-81504,385
Core i7-2700K4,371
Core i7-2600K4,280
Core i5-2500K4,043
Core i3-21203,716
PCMARK 7は、WEBブラウジング・デコードなどより一般的な作業をメインに考えたベンチマークソフトだ。Core i7-2600Kと比べて2%程度スコアが向上している。AMD FX-8150とおおよそ同等のパフォーマンスを得られることがわかる。Core i7-990Xがトップで14%程度スコアが高い。

Handbrake

handbrake

Core i7-990X80.8
Core i7-2700K98.2
AMD FX-815099.5
Core i7-2600K101.4
Core i5-2500K130.6
Core i3-2120221.9
動画のエンコードに掛かる時間を計測している。Core i7-2600Kと比べて3%程度パフォーマンスが向上している。AMD FX-8150と比べても1%程度パフォーマンスが高い。Core i5-2500KやCore i3-2120などの下位モデルとのパフォーマンスの差が大きくなる。負荷の高い作業が中心ならCore i7シリーズは魅力的だろう。

Core i7-2700Kのゲームベンチマーク

Resident Evil 5

Resident Evil 5画像引用元:https://www.nintendo.co.uk/

Core i7-990X242
158
AMD FX-8150187
150
Core i7-2700K176
143
Core i7-2600K174
142
Core i5-2500K155
131
Core i3-2120149
121
768p1080p
Resident Evil 5では、Core i7-2600Kと比べて1fps~2fpsだけフレームレートが向上している。AMD FX-8150と比べると768pでは5%低く、1080pでは4%低い。メインストリームとしてはトップクラスのゲーム適性を持つと考えてよいだろう。

S.T.A.L.K.E.R.: Call of Pripyat

S.T.A.L.K.E.R. Call of Pripyat

Core i7-2700K118
59
Core i7-2600K117
58
Core i5-2500K108
56
Core i7-990X106
55
AMD FX-8150102
52
Core i3-212093
48
768p1080p
S.T.A.L.K.E.R.: Call of PripyatではCore i7-2600Kからの伸びはわずかだが、トップのフレームレートとなった。AMD FX-8150と比べて15%もフレームレートが高くゲーム適性の高さを見せつけている。Core i7-990Xと比べても12%もフレームレートが高い。

H.A.W.X. 2

H.A.W.X. 2

Core i7-2700K161
103
Core i7-2600K159
102
Core i5-2500K152
100
Core i7-990X150
98
AMD FX-8150146
98
Core i3-2120135
98
768p1080p
H.A.W.X. 2でもCore i7-2700Kがトップのフレームレートとなっている。Core i7-2600Kと比べても1fps~2fps高いフレームレートだ。AMD FX-8150との差は15fpsとかなり大きい。パーセンテージで言えば11%だ。ゲームプレイを考えているならCore i7-2700Kを候補に入れよう。

Core i7-2700K搭載のゲーミングPC一覧

GALLERIA HX(ドスパラ)

Galleria HX価格:104,980円
CPU:Core i7-2700K
GPU:GeForce GTX 560 Ti
メモリ:8GB
SSD:非搭載
HDD:1TB
電源:不明

グラフィックスにミドルエンドクラスのGTX 560 Tiを搭載した一台だ。フルHD環境でのゲームプレイを考えている方におすすめだ。メモリ8GB、HDD 1TBという構成となっている。

GALLERIA XG(ドスパラ)

Galleria HX価格:149,980円
CPU:Core i7-2700K
GPU:GeForce GTX 580
メモリ:8GB
SSD:非搭載
HDD:2TB
電源:不明

グラフィックスにハイエンドクラスのGTX 580を搭載している。フルHD環境以上でのゲームプレイにも対応できる。メモリ8GB、HDD 2TBと構成もワンランク上だ。

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