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画像引用元:https://www.amazon.co.jp/

当記事では、Radeon R7 370の性能スペック&ベンチマークを解説している。このグラフィックボードは当時のエントリークラスのグラフィックボードで、FULL HD環境(1080p)でゲームをプレイすることを想定して作られた。

わずか$150でエントリークラスのグラフィックボードを入手できるのはこの時代から始まった。それまでは35%高い$200が最低必要だったが、GTX 950と同様に価格の引き下げに成功している。ただし、2020年時点では性能的にかなり厳しい状況に置かれている。もっともこのモデル自体知名度が高いわけではない。

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Radeon R7 370の概要

スペック比較

 R7 370R9 270
アーキテクチャCuracaoCuracao
製造プロセス28nm28nm
CUDAコア数1024基1280基
コアクロック-900MHz
ブーストクロック975MHz925MHz
GPUメモリ2GB2GB
メモリタイプGDDR5GDDR5
メモリバス帯域幅179.2 GB/s179.2 GB/s
TDP110W150W
価格$149$179
発売日2015/06/182013/11/13
Radeon R7 370についておよそ1年半前に発売されたRadeon R9 270と比較していく。アーキテクチャは同じCuracaoで大幅に進化したわけではないことがわかる。CUDAコアが20%ダウンしている一方で、ブーストクロックを5%引き上げている。メモリタイプやメモリ容量にも変わりはない。消費電力が25%引き下げられて価格も15%安くなった。性能は僅かながら伸びている。

GPUは”Trinidad(トリニダード)”と呼ばれていて、Pitcairn(ピットカーン)コアのバージョンだ。このGPUの登場はRadeon HD7850が販売された2012年まで遡る。このコアは、同様に2012年にリリースされたRadeon HD 7870にも搭載されていて、R7 265のようなAMDの次のシリーズにリサイクルされている。また、修正されてよりパワフルなコアのバージョンがR9 270とR9 270Xに現れた。そのためAMDはこの汎用性の高いコアの元をとっていると考えて良いだろう。

NVIDIA製モデルと比較

 R7 370GTX 950GTX 750 Ti
アーキテクチャCuracaoGM206GM107
製造プロセス28nm28nm28nm
CUDAコア数1024基768基640基
コアクロック-1024MHz1020MHz
ブーストクロック975MHz-1085MHz
GPUメモリ2GB2GB2GB
メモリタイプGDDR5GDDR5GDDR5
メモリバス帯域幅179.2 GB/s105 GB/s86.4 GB/s
TDP110W90W60W
価格$149$159$199
発売日2015/06/182015/08/202014/02/19
Radeon R7 370について競合であるGTX 750 Ti及びGTX 950と比較しながらスペックを見ていく。Radeon R7 370は、元々NVIDIA製GTX 750 Tiに合わせてリリースされたグラフィックボードということを理解しておいて欲しい。そう考えるとまず比較するべきなのはGTX 750 Tiとなる。GTX 750 Tiとは共通している部分が多い。製造プロセスやメモリタイプは共通している。消費電力が45%抑えられているのもポイントだ。価格は$199とやや高めになっている。

R7 370が登場しておよそ2ヶ月後にGTX 950が登場した。GTX 750 TiよりもCUDAコアを20%増やして性能の底上げがされた。その上価格も$40下げることでRadeon R7 370の存在感が薄くなってしまった。性能的にはわずかにGTX 950が上回っている。AMDからするとRadeon R7 370で$150以下の価格帯で簡単にトップの座を狙えると考えていた。事実、GTX 750 Tiよりも高いパフォーマンスを安く実現することができた。しかし、AMDはNVIDIAの新しいモデルがどれほど強力なのかを予想できなかったのだ。

性能

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現行モデルまでのグラフィックボードも含めて性能を見ていこう。Radeon R7 370は、Radeon R9 270よりも5%だけパフォーマンスが向上している。GTX 950と比べると20%程度の差がある。GTX 750 Tiに対してはしっかりと差をつけることができたが、後発のGTX 950との戦いは完敗だ。

その後GTX 1050→GTX 1650→GTX 1650 SUPERと発売されてエントリークラスのグラフィックボードの性能も底上げされている。2020年時点ではやはり通用しないと考えてよい。基本的には使用を推奨しない。もっとも中古でもほとんど販売されておらず新しく購入するのは難しいはずだ。

Radeon R7 370発売当時の評価

Radeon R7 370は、不運なローエンドクラスのグラフィックボードだ。本来比較対象はGTX750Tiであり、GTX 750 Tiを大きく上回っていたモデルだったはずだ。価格も大差なく非常に優秀なグラフィックボードという評価は海外の話だ。日本円にするとその後発売されたGTX 950よりも高くなんとGTX 960と同等になってしまう。

為替レートの影響をもろに受けることになる。後述しているが、そのような事情もありあまり国内ショップで搭載PCが販売されているのも見ない。最安値モデルはGTX950と同等だが・・・これにより本来の比較対象の2ランク上の相手と比較されてしまうことになった。どう考えても不利となる。事実GTX 950には性能面で勝てない。

消費電力に関しても20%~50%程多くなってしまっている。これはAMDの古いアーキテクチャのせいだといえる。性能はR7 270のリネームに近く、GTX 960と比較すると勝るところが何一つない。ゲーミングPCに搭載されている場合はGTX 960搭載モデルより安価なことがあるのでその点では選択肢としてありだろう。

と、思ったがドスパラにはR9 380とR7 360はあるがR7 370は存在していないようだ。さぞ無念なことだろう。ちなみにこれらもそれぞれリネームモデルに近い。

Radeon R7 370のベンチマーク

1920×1080(FULL HD)環境で最高設定での平均フレームレートを計測。R7 370自体がエントリークラスのグラフィックボードで高解像度でのゲームプレイを前提をしていないためそれ以上の解像度では計測していない。焦点はエントリークラスのグラフィックボードでどのぐらいのスコアが出るのかということを知って欲しい。

Battlefield 4

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GTX 750 Tiに比べておよそ40%スコアが高くなっている。GTX 950とほぼ同等の性能だ。さすがに最高設定でのゲームプレイは厳しいので一つ下げる必要がある。エントリークラスでも十分ゲームを楽しむことができるだろう。

Tomb Raider

r7370tombraider

AMDをサポートしているタイトルだがスコアでは少し苦戦している。R7 370は36fpsとGTX 950よりも20%劣っている。GTX 750 Tiともそれほど差がないのが残念だ。

Hitman: Absolution

r7370hitman

GTX 750 Tiと比べて35%高いフレームレートを計測。明らかに性能がアップしていることがわかる。元々のターゲットであるGTX 750 Tiは圧倒している。GTX 950と比べるとやや劣る程度だ。

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ベンチマークテスト環境

desktoppc

CPUIntel Core i5-4690K
メモリAsrock Z97 Extreme6
マザーボードGigabyte Z370 Aorus Gaming 7
電源ユニットSilverstone Strider Series (700w)
参照元:Nvidia GeForce GTX 950 Review (TECHSPOT)