radeonr9furyx
画像引用元:https://www.amazon.co.jp/

当記事では、Radeonの最高峰グラフィックボード「R9 Fury X」の性能スペック&ベンチマークを紹介している。さすがに7年前のグラフィックボードということもあって2022年時点だとそれほど高い性能を持っているとは言えない。直近のモデルだとエントリークラスのGTX 1650 SUPERと同程度だ。それでも初めてメモリに高性能なHBM1を採用したことで注目された。その後のRadeonシリーズの基礎を築いたモデルだと言える。

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Radeon R9 Fury Xの概要

基本スペック

 R9 Fury XR9 390XR9 295X2
アーキテクチャFijiGrenadaVesuvius
プロセス28nm28nm28nm
トランジスタ数89億62億62億
ダイサイズ596 mm²438 mm²438 mm²
CUDAコア数4096基2816基2816基×2
コアクロック---
ブーストクロック1050MHz1000MHz1020MHz
GPUメモリ4GB8GB4GB×2
メモリタイプHBM1GDDR5GDDR5
メモリインターフェイス4096bit512bit512bit×2
メモリ幅512 GB/s320 GB/s320 GB/s×2
TDP275W290W500W
価格$649$430$1499
発売日2015/6/242015/6/182014/4/21
Radeon R9 Fury Xで採用されているFijiアーキテクチャは、従来のTongaをベースに作られている。プロセスは28nmと共通だ。トランジスタ数がR9 390の62億から89億へと44%も増えている。ダイサイズも一回り大きくなり596m㎡となった。スペック的には期待が持てそうだ。

GPUダイは4つのシェダーエンジンが搭載されている。シェダーエンジンごとに搭載されるコンピューターユニット(CU)が11個から16個に増えた。それぞれのCUには64個のストリームプロセッサーがあるのでエンジンごとに1,024個(16×64)のストリームプロセッサーがあるということだ。つまり、合計4,096(4×1,024)のコア数があるということになる。

その他注目すべきはGPUメモリに新しい規格であるHBM1を採用していることだ。R9 295×2やR9 390Xで採用されているGDDR5よりも性能が高い。メモリインターフェイスの広さがポイントだと言える。R9 295×2のおよそ4倍だ。R9 390Xの8倍ということになる。結果的にメモリ幅についても1.6倍と大幅に強化されている。

WQHD環境や4K解像度などメモリ幅を生かせる場面で輝く。一方で、GPUメモリ容量が4GBと少ないのが高解像度でのゲームプレイにどのような影響を与えるのかは気になるところだ。TDPについてはR9 390Xと比べて5%抑えられている。価格差は$219と大きい。

NVIDIA製モデルと比較

 R9 Fury XGTX 980 Ti
アーキテクチャFijiGM200
プロセス28nm28nm
CUDAコア数4096基2816基
コアクロック-1000MHz
ブーストクロック1050MHz1075MHz
GPUメモリ4GB6GB
メモリタイプHBM1GDDR5
メモリインターフェイス4096bit384bit
メモリ幅512 GB/s336.5 GB/s
TDP275W250W
価格$649$649
発売日2015/6/242015/6/1
競合となるNVIDA製のGTX 980 Tiと比較していく。価格はどちらも$649とハイエンドモデルらしい価格設定になっている。プロセスは同じ28nmだ。CUDAコアやクロック周波数についてはアーキテクチャが異なるため純粋に比較することは難しい。参考程度に留めておくとよいだろう。

CUDAコア数は、R9 Fury Xの方が45%多くなっている。ブーストクロックはGTX 980 Tiの方が2%程度高い。GPUメモリはGTX 980 Tiでは6GBと50%多い。メモリタイプはオーソドックスなGDDR5を採用している。メモリインターフェイス及びメモリ幅については大きな差がある。メモリ周りはHDM1を採用しているR9 Fury Xの方が優勢だ。

総合性能

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総合性能を見るとGTX 980 Tiよりも劣る結果となっている。下位のGTX 980と比べても厳しい結果だ。価格を考えると完全に期待はずれだと言わざるを得ない。R9 Fury Xは、メモリバンド幅が広いことから4K解像度でのゲームプレイを得意としている。GTX 980 Tiと比較するとそれがわかる。高解像度になればなるほどその差が縮まる形だ。それでも負けてしまっているので意味がないかもしれないが…

次世代モデルのGTX 1060 6GBと同等の性能を持つに留まる。Turing世代のGTX 1650 SUPERよりも性能は劣る。現行モデルであるRTX 3050との差は20%以上と大きい。かつてのハイエンドモデル(?)でも6年の月日が流れてエントリークラスになってしまった。フルHD環境でかろうじてゲームを楽しめる程度だ。さらに、現行モデルと比べて消費電力が高く魅力的な選択肢とは言えないだろう。それだけグラフィックボードの進化が早いということだ。このクラスなら買い替えを推奨する。

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Radeon R9 Fury Xの特徴と強み

初めてHBM1を採用したグラフィックボード

R9 Fury Xは革新的なグラフィックボードとなっている。それは初めてHBM1(High Bandwidth Memory)と呼ばれるメモリを採用していることに起因する。AMDがグラフィックボードの販売がIntelに遅れてしまっていたのはこのHBM1にこだわっていたからだ。この最新のメモリ規格は垂直に積み重ねたDRAMダイを使用している。この仕組みのおかげでGDDR5やDDR4に比べて省電力でかつ優れたメモリバンド幅を実現することができる。

HBM1は今後の主流メモリになる可能性がある。主流になる可能性があるのには、主に3つの理由が挙げられる。1つにGDDR4は近い将来グラフィック性能の成長に追いつくことができなくなると考えられている。2つ目ににGDDR5だとメモリバンド幅を増やすためにたくさんのチップを物理的に設置する必要がある。結果的に消費電力が多くなってしまうのだ。最後にNANDやDRAMなどの技術は内蔵チップで恩恵を得られるが技術的に両立し得ないのだ。

HBMメモリを断念

その後AMDは次世代モデルにおいてHBM2まで採用したが、結局GDDR6を導入することになった。コスト面がネックとなってしまったようだ。AMDは先を行き過ぎてしまったということだろうか。2021時点ではGDDR6が主流だ。

2020年ではエントリークラスに留まる

Radeon R9 Fury Xは、2021年現在でも使用できるグラフィックボードだ。しかしながら、GTX 1650 SUPERよりも少し劣る性能でエントリークラスの域を超えていない。フルHD環境で設定調整が必須となる。今後は厳しくなることは目に見えている。お世辞にも高い性能を持っているとは言えない。それ以上にグラフィックボードの進化は早いのだ。

中古なら30,000円前後で購入できるが、それだけの予算があれば新品でGTX 1660 SUPERを購入できる。R9 Fury Xに関しては中古でも選ぶメリットはない。もっともほとんど市場に出回っていないモデルなので見つける方が難しいかもしれない。

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Radeon R9 Fury Xのベンチマーク

Battlefield 4

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WQHD環境においてはGTX 980 Tiよりも10%パフォーマンスが低い。4K解像度ならその差は5%に縮まる。やはり高解像度に強いグラフィックボードだと言える。R9 295×2は、R9 Fury Xよりも43%も高い。4K解像度なら38%となる。前世代のフラグシップモデルであるR9 290Xを大幅に上回っている。消費電力を度外視すればR9 295×2を選択したい。

Grand Theft Auto V

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GTX 980 Tiと同等以上のフレームレートを計測している。4K解像度では1fpsだけ上回った。R9 295X2との差は10%-14%となりやはり及ばないが、他のタイトルに比べると差は小さい。R9 390Xよりも25%高く王者の貫禄を見せている。タイトル次第で安定感のなさが垣間見えてしまう。

Hitman

hitmanryzen9390x-hitman

HitmanではGTX 980 Tiがトップになっている。WQHD環境におけるR9 Fury Xとの差は15%だが、4K解像度になるとFury Xが7%上回る。高解像度でのゲームプレイを考えるならR9 Fury Xは魅力的だ。

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参照元:AMD Radeon R9 Fury X Review (TECHSPOT)