Radeon RX 7700 XT
Radeon RX 7700 XTのベンチマークを検証している。2023年9月に上位モデルのRadeon RX 7800 XTと同時に発売された。同じGPUを採用し、スペックを落とした下位モデルという位置付けだ。MSRPの差は$50とそれほど大きくないため、下位モデルであるRX 7700 XTはコストパフォーマンス的には不利な立場にある。

ミドルクラスのRX 7600とは性能差・価格差共に大きいのが気になるところだ。国内での販売状況についても詳しく見ていく。一応これでRadeon RX 7000シリーズのラインナップがすべて揃ったことになる。ミドルクラスとミドルハイクラスの間を埋めるモデルは登場しないだろう。

Radeon RX 7700 XTのスペック

世代RDNA 3.0
プロセス5nm
CUDAコア3,456
ベースクロック1700 MHz
ゲームクロック2171 MHz
ブーストクロック2544 MHz
GPUメモリGDDR6 12GB
Infinity Cache48MB
TDP245W
MSRP$449
国内価格65,850円~
発売日2023/09/06
よくわかる!!Radeon RX 7700 XTの特徴まとめ

  • (+)RX 6700 XTと比べて20%近くも性能が高い
  • (+)省電力性が向上している
  • (+)AV1エンコードをサポートしている
  • (+)DisplayPort 2.1に対応している
  • (-)RX 7800 XTとの価格差が$50と小さい
  • (-)レイトレーシング性能は競合に大きく劣る
  • (-)搭載ゲーミングPCのラインナップは少なめ

Radeon RX 7700 XTのスペック比較

Radeon RX 6700 XTと比較

RX 7700 XTRX 7800 XTRX 6700 XT
コードネームRDNA 3.0RDNA 3.0RDNA 2.0
GPUNavi 32Navi 32Navi 22
プロセス5nm5nm7 nm
ダイサイズ200 mm²200 mm²335 mm²
MCDプロセス6 nm6 nm-
MCDサイズ36.6 mm² x436.6 mm² x4-
トランジスタ数281億281億172億
CUs546040
ストリームプロセッサ3,4563,8402,560
RTコア数546040
AIコア数108120-
ベースクロック1700 MHz1295 MHz2321 MHz
ゲームクロック2171 MHz2124 MHz2424 MHz
ブーストクロック2544 MHz2430 MHz2581 MHz
GPUメモリGDDR6 12GBGDDR6 16GBGDDR6 12GB
メモリクロック18.0 Gbps19.4 Gbps16.0 Gbps
メモリバス192 bit256 bit192 bit
メモリバス帯域幅432.0 GB/s620.8 GB/s384.0 GB/s
L2キャッシュ2MB4MB3MB
Infinity Cache48MB64MB96MB
FP32 Compute35.17 TFLOPS37.32 TFLOPS13.21 TFLOPS
TDP245W263W230W
補助電源2x 8-pin2x 8-pin1x 6-pin+
1x 8-pin
バスインターフェイスPCIe 4.0 x16PCIe 4.0 x16PCIe 4.0 x16
出力1x HDMI 2.1a
3x DisplayPort 2.1
1x HDMI 2.1a
3x DisplayPort 2.1
1x HDMI 2.1
3x DisplayPort 1.4a
価格$449$499$479
国内価格65,850円~80,800円~50,980円~
発売日2023/09/062023/09/062021/03/18

RX 7700 XTはRDNA 3.0アーキテクチャを採用したグラフィックボードだ。上位モデルであるRX 7800 XTと同じGPU「Navi 32」が選択されている。チップレット技術を採用しているのがポイントだ。つまり、GPU本体(GCD)とメモリコントローラー(MCD)に分けられているトータルのダイサイズは346.4m㎡だ。ダイが2つに分割されることで歩留まりが向上してコストを抑えた製造が可能だ。

RX 7700 XTではCUが54とRX 7800 XTよりも10%少ない。ストリーミングプロセッサも10%少なく3,456となる。RTコア・AIコアもCUに依存するためそれぞれ10%少ない。クロック周波数はRX 7700 XTの方が高くなっている。ベースクロック30%、ゲームクロック2%、ブーストクロック4%高い結果だ。GPUメモリはGDDR6 12GBでRX 7800 XTよりも25%少ない。メモリクロック・メモリバスもダウングレードされている。メモリ帯域幅は30%狭く432.0 GB/sに留まる。

L2キャッシュは半減で、Infinity Cacheも25%少なく48MBに留まる。メモリ周りは大きくスペックダウンが図られていると言える。FP32 Computeは5%程度低く35.17 TFLOPSだ。TDPは6%低く245Wとなる。補助電源・バスインターフェース・出力は共通だ。MSRPの差は$50と小さいが、国内の販売価格は14,950円程度の差が開いている。市場が性能差を踏まえた価格設定に変化させた形だ。

旧世代のRX 6700 XTと比較していく。RX 6700 XTはRDNA 2.0アーキテクチャのモデルでGPUにはNavi 22を採用している。ダイサイズは335 m㎡だ。RX 7700 XTになって3%程度大きくなっていることになる。GPU本体だけで見れば40%程度小さくなりこれがコスト削減につながっている。トランジスタ数は63%程度増えて172億から281億になった。CU数も35%増えて54となる。ストリームプロセッサおよびRTコア数もそれぞれ35%増えている。

クロック周波数についてはRX 7800 XTになって引き下げられている。もっとも重要なブーストクロックは2%未満の差だ。GPUメモリ容量はGDDR6 12GBと変わっていない。メモリクロックは13%速く18.0 Gbpsへと強化された。メモリバスは192 bitと共通だ。メモリバス帯域幅は12%広く432.0 GB/sとなる。L2キャッシュは1MB減って2MBだ。Infinity Cacheも半減で48MBとなる。FP32 Compiuteは2.6倍で35.17 TFLOPSに跳ね上がっている。

TDPは6%高く245Wだ。補助電源は1×6-pin + 1×8-pinから2×8-pinへと変更されている。出力についてはDisplayPortが1.4aから2.1へと進化した。価格は$30安価だ。国内の販売価格では14,870円の差がある。コストパフォーマンス的にはRadeon RX 6700 XTが上だ。

GeForceシリーズと比較

RX 7700 XTRTX 4060 Ti 16GBRTX 4060 Ti 8GB
コードネームRDNA 3.0Ada LovelaceAda Lovelace
GPUNavi 32AD106AD106
プロセス5nm5nm5nm
ダイサイズ200 mm²188 mm²188 mm²
MCDプロセス6 nm--
MCDサイズ36.6 mm² x4--
トランジスタ数281億229億229億
CUs or SMs543434
CUDAコア数3,4564,3524,352
RTコア数543434
AIコア数108136136
ベースクロック1700 MHz2310 MHz2310 MHz
ゲームクロック2171 MHz--
ブーストクロック2544 MHz2535 MHz2535 MHz
GPUメモリGDDR6 12GBGDDR6 16GBGDDR6 8GB
メモリクロック18.0 Gbps18.0 Gbps18.0 Gbps
メモリバス192 bit128 bit128 bit
メモリバス帯域幅432.0 GB/s288.0 GB/s288.0 GB/s
実効メモリバス帯域幅1,995.3GB/s554.0 GB/s554.0 GB/s
L2キャッシュ2MB32 MB32 MB
Infinity Cache48MB--
FP32 Compute35.17 TFLOPS22.06 TFLOPS22.06 TFLOPS
TDP245W165W165W
補助電源2x 8-pin1x 16-pin1x 16-pin
バスインターフェイスPCIe 4.0 x16PCIe 4.0 x8PCIe 4.0 x8
出力1x HDMI 2.1a
3x DisplayPort 2.1
1x HDMI 2.1a
3x DisplayPort 1.4a
1x HDMI 2.1a
3x DisplayPort 1.4a
価格$449$499$399
国内価格65,850円~68,800円~55,790円~
発売日2023/09/062023/07/182023/07/18

RX 7700 XTの競合モデルはNVIDIA GeForce RTX 4060 Tiだ。RTX 4060 Tiは、VRAM容量の異なるモデルが2種類あって$100の差がある。MSRPで見るとRX 7700 XTはその間に収まる。RX 7700 XTは登場したばかりでまだまだ価格は高めだが、今後は60,000円台中盤ぐらいまでは下がるのではないかと思う。そこまで下がれば一気に魅力的なモデルとなる。2024年2月になって65,850円まで価格が下がった。GeForce RTX 4060 Tiと比べても十分戦える価格設定になったと言えるだろう。

RTX 4060 Tiは、Ada Lovelace世代のグラフィックボードだ。GPUにはAD106を採用している。プロセスは5nmでダイサイズは188m㎡だ。RTX 4060 Tiの方が45%程度小さい。トランジスタ数はRX 7700 XTの方が23%多く281億だ。CUDAコア(ストリームプロセッサ)は、RTX 4060 Tiの方が多い。RTコア・AIコアはCUs/SMs数に依存する形だ。アーキテクチャが異なるため数値だけの比較は意味をなさない。参考として見るのがよい。

ベースクロックはRTX 4060 Tiの方が35%高く、ブーストクロックはRX 7700 XTの方がわずかに高い。RX 7700 XTはGPUメモリ容量が12GBで、RTX 4060 Tiの両モデルの間だ。メモリクロックは18.0 GB/sと同じだ。RX 7700 XTはメモリバスが192 bitとワンランク上だ。メモリバス帯域幅はRX 7700 XTの方が50%多くなっている。RTX 4060 TiはL2キャッシュが多く32MBとなる。一方で、RX 7700 XTは48MBのInfinity Cache(L3キャッシュ)を搭載している。

FP32 ComputeはRX 7700 XTの方が60%近くも高く35.17 TFLOPSだ。TDPはRTX 4060 Tiの方が32%程度低く165Wだ。補助電源はRX 7700 XTが2×8-pinに対して、RTX 4060 Tiは1×16-pinとなる。バスインターフェースはPCIe 4.0×16で共通だ。出力についてはDisplayPort 2.1をサポートしているRX 7700 XTの方が優れている。もっとも現時点ではそれほど普及しておらず性能差を体感できるわけではない。

Radeon RX 7700 XTの特徴&注意点

30,000近いスコアでRX 6700 XTから大きく進化

rx7700xtscore
Radeon RX 7700 XTは、RDNA 3.0アーキテクチャを採用した新しいグラフィックボードだ。29,998というスコアでミドルハイクラスとして高いパフォーマンスを発揮する。メインターゲットはWQHDあるいはフルHD+高リフレッシュレートだ。旧世代のRadeon RX 6700 XTと比べて16%も処理性能が向上している。

RX 6700 XTの後継モデルであるRX 6750 XTからしっかりとの性能の底上げが行われた。RX 6800やRTX 3070 Tiに匹敵する性能は素晴らしい。競合モデルであるRTX 4060 Tiと比べて6%程度処理性能が高い。RTX 4070とRTX 4060 Ti 16GB/8GBの間に収まっていてなかなか魅力的なモデルのように思える。

MSRPで見ればRX 7800 XTよりコスパで劣る

性能MSRPコスパ(MSRP)国内価格コスパ(国内価格)
RX 7800 XT33,128$499$66.3980,8000.410
RTX 407032,514$599$54.2883,7900.388
RX 7700 XT29,998$449$66.8165,8500.456
RTX 4060 Ti 16GB28,061$499$56.2368,8000.408
RTX 4060 Ti 8GB28,036$399$70.2755,7900.503
RX 6700 XT25,895$479$54.0650,9800.508

RX 7700 XTのMSRP(定価)は$449と上位モデルであるRX 7800 XT($499)との差が$50しかない。性能差が10%なので妥当な価格設定に見えるが、高解像度になるとその差が広がりGPUメモリ容量が少ないこともネックとなる。RX 7800 XTとの立ち位置を考えるとRX 7700 XTはせめて$399まで下がって欲しいところだ。発売当初75,000円前後で販売されていたがすぐに5%程度の値下げが適用となった。その後も値上げが続き今は60,000円台中盤で購入可能だ。

すでに国内価格では実際の性能あるいは立場が反映されているように思う。ただし、RX 7800 XTよりもRTX 4060 Tiと比べた際の優位性がない状況だ。RTX 4060 Ti 8GBは性能が6,7%劣るものの価格が17%も安くコストパフォーマンスが高い。レイトレーシング・DLSSといった新機能でも劣っているためやはりRX 7700 XTはもう少し価格が下がらないと厳しい状況だ。

これはRX 7900 XTXとRX 7900 XTの関係に近い。リリース時RX 7900 XTXが$999だったのに対して、RX 7900 XTはおよそ10%安い$899だった。性能差が20%近くまたGPUメモリ周りにも差があったことからRX 7900 XTは評価されなかったのだ。その後RX 7900 XTは$100安くなり妥当な水準に落ち着いたという経緯がある。

搭載ゲーミングPCのラインナップは少ない

Radeon RX 7700 XTを搭載したゲーミングPCはラインナップが少なく選択肢はほとんどない。記事の執筆時点ではパソコン工房・フロンティア・TSUKUMOから販売されている。ドスパラやマウスコンピューターでも取り扱いが始まる可能性があるもののやはりNVIDIA製モデルと比べると優先度は低いように思う。それはこれまでのRadeonシリーズ搭載モデルを見てもわかる。基本的には自作PCユーザー向けのモデルと言える。

同時にRadeon RX 7800 XT搭載モデルも確認しておくとよいだろう。その後ドスパラやマウスコンピューターからも搭載モデルがリリースされたため搭載ゲーミングPCの項目で紹介している。特別コストパフォーマンスが高いモデルがあるわけではないが、AMDが好きな方なら候補に入るかもしれない。発売から少し時間が経過したこともあってある程度価格も落ち着いてきている。

Radeon RX 7700 XTのフレームレート計測

Far Cry 6

farcry6rx7700xt-farcry6

Far Cry 6でのフレームレートを見ていこう。フルHDで168.5fps、WQHDで125.9fpsと十分なパフォーマンスが出ている。旧世代のRX 6700 XTと比べてフルHDで21%高く、WQHDでも28%高い。世代間で大きく伸びたグラフィックボードだ。競合モデルのRTX 4060 Tiと比べて14%-20%もフレームレートが高い。価格差を考えても妥当な範囲だ。RX 6800を上回る性能も評価できる。

Watch Dogs: Legion

watchdogslegionrx7700xt-watchdogs

Watch Dogs: LegionではフルHDで123.6fps、WQHDで92.7fpsと高いフレームレートが出ている。旧世代のRX 6700 XTと比べてフルHDで20%高く、WQHDでも25%高い。RTX 4060 Tiと比べて24%-28%もフレームレートが高く圧倒している。AMD Radeonシリーズとの相性がよいようだ。トップがRX 7800 XTであることからもわかる。

フォートナイト

fortniterx7700xt-fortnite

フォートナイトでもかなり高いフレームレートが出ている。フルHDでは182.9fpsと上位モデルと比べても遜色ない水準だ。従来モデルのRX 6700 XTと比べてフルHDで32%高く、WQHDでも4%高い。RTX 4060 Tiと比べても3%程度パフォーマンスで上回っている。上位モデルのRX 7800 XTとの性能差は16%-27%とやや大きい。

FF14

ff14画像引用元:https://www.playstation.com/rx7700xt-ff14

FF14は定番のゲーム用ベンチマークソフトだ。最近はやや頭打ちになっている。RX 7700 XTはフルHDで207.3fps、WQHDで149.6fpsという数値だ。従来モデルのRX 6700 XTと比べてフルHDで21%高く、WQHDでも30%高い。RX 6800よりもパフォーマンスが高いのは評価できる。競合のRTX 4060 Tiと比べて5%-9%程度フレームレートが高い。RTX 4070以上のモデルとはワンランク落ちてしまうが価格帯を考えると十分だろう。

Blue Protocol

blueprotocolrx7700xt-blueprotocol

Blue ProtocolでのフレームレートはRX 6700 XTと比べてフルHDで40%高く、WQHDで36%高い。競合のRTX 4060 Tiとおおよそ同等のフレームレートとなる。価格差を考えると選びづらくなってしまう。上位モデルであるRX 7800 XTになると17%-21%もフレームレートが向上する。

Forza Horizon 5

forzahorizon5rx7700xt-forzahorizon5

Forza Horizon 5では期待通りのフレームレートが出ていない。RTX 4060 Tiと比べても5%-9%程度劣っている。旧世代のRX 6700 XTと比べてもほとんどパフォーマンスが向上していない。この結果から最適化が進んでいないのではないかと思う。上位モデルのRX 7800 XTがRTX 4070に及ばないことからも可能性は高そうだ。

Cyberpunk 2077

Cyberpunk2077toprx7700xt-cyberpunk2077

Cyberpunk 2077ではフルHDで125.1fps、WQHDで81.3fpsと高いフレームレートが出ている。RX 6700 XTと比べて18%-31%もフレームレートが高い。RTX 4060 Tiと比べても7%-22%も上回っている。RTX 4070に近いパフォーマンスは圧巻だ。

Radeon RX 7700 XTでRT&FSRを試す

Cyberpunk 2077

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Cyberpunk 2077でレイトレーシング性能を見ていく。前評判通りレイトレーシングは厳しい結果だ。旧世代のRX 6700 XTとほとんどパフォーマンスが変わらない。上位モデルのRX 7800 XTでも44.4fpsとそこまで高い数値ではない。競合モデルのRTX 4060 Tiと比べると35%-43%も低いフレームレートだ。アップスケーリング技術を使わないとレイトレーシング有効化でのゲームプレイはできない。

Cyberpunk 2077 FSR

Cyberpunk2077toprx7700xt-cyberpunkupscale

AMDのアップスケーリング技術であるFSR(FidelityFX Super Resolution)のパフォーマンスを見ていく。Cyberpunk 2077でレイトレーシングを有効化すると38.4fpsというフレームレートだ。それがFSRを利用することで87%もフレームレートが高くなる。フレームレートは71.9fpsとまずまず快適にゲームを楽しめる水準だ。ただし、競合のNVIDIAのアップスケーリング技術であるDLSS 3.0はさらに強力で下位モデルのRTX 4060にも及ばない。レイトレーシング性能を重視するならAMDよりもNVIDIAの方がおすすめだ。

Spider-Man: Miles Morales

Marvel’s Spider-Man Miles Moralesrx7700xt-spidermanrt-1536x1178

Spider-Man: Miles Moralesでのレイトレーシング性能を見ていく。Cyberpunk 2077よりも負荷は低いタイトルだ。従来モデルのRX 6700 XTと比べてフルHDで28%-109%も向上している。RTX 4060 Tiと比べても最大で26%もフレームレートが高い。上位モデルのRX 7800 XTとの差は12%-16%となっている。

Radeon RX 7700 XTのクリエイティブ性能

Blender(GPUレンダリング)

Radeon RX 7700 XTblenderrx7700xt-blender

BlenderでGPUレンダリング性能を見ていく。上位モデルであるRX 7800 XTと同様に振るわない結果となった。従来モデルのRX 6700 XTと比べると34%程度向上しているが、競合のRTX 4060 Tiと比べると半分以下の数値だ。RTX 3070にも届かないのは厳しい。BlenderはNVIDIA製グラフィックボードと相性のよいソフトウェアといえるだろう。

Adobe Premiere CC(動画編集)

rx7700xtpremiereprorx7700xt-premierepro

Adobe Premiere CCのスコアは957だ。その内GPU Effects Scoreは48.9となる。RTX 4060 Tiと比べて18%程度パフォーマンスが高くなっている。RTX 4060 TiよりもRTX 3060 Tiの方がスコアが高いのは気になるところだ。もしかしたら最適化状況によってはRTX 4060 Tiのパフォーマンスが大きく向上する可能性がある。

Radeon RX 7700 XT搭載おすすめゲーミングPC

LEVEL-M77M-134F-TEX(パソコン工房)

LEVEL-M価格:179,800円(税込)
CPU:Core i5-13400F
GPU:Radeon RX 7700 XT
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 1TB NVMe
電源:700W 80PLUS BRONZE
コスパ:調査中

公式サイト

Core i5-13400F×RX 7700 XT搭載のゲーミングPCだ。ミニタワーケースを採用している。比較的新しいケースである程度の拡張性は担保されていると考えてよい。税込17万円台なら購入しやすい価格帯のように思える。Core i5-13400Fは10コア16スレッドとミドルクラスながら高いパフォーマンスを誇るCPUだ。RX 7700 XTとのバランスもまずまずと言える。メモリには上位規格のDDR5-4800 16GBを搭載している。コストが掛かっている部分だ。ストレージはSSD 1TB NVMeと必要十分だろう。電源ユニットは700W BRONZEを採用している。

G-GEAR aim GB5A-A231/B(TSUKUMO)

ggear-GB5A-A231B価格:197,700円(税込)
CPU:Ryzen 5 7500F
GPU:Radeon RX 7700 XT
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 1TB NVMe
電源:750W 80PLUS GOLD
コスパ:調査中

公式サイト

TSUKUMOからもすでに搭載モデルがリリースされている。G-GEARの新しいミニタワーモデルだ。スチールサイドパネルを採用して冷却性と排熱性と高めている。Ryzen 5 7500F×RX 7700 XT搭載のミドルハイクラスのゲーミングPCだ。CPUには起床なRyzen 5 7500Fを搭載している。Zen 4アーキテクチャを採用していて旧世代のRyzen 5 5500から進化を果たした。RX 7700 XTとの組み合わせだとややGPU寄りだが、グラフィックス処理性能を重視するなら悪くない選択肢だ。メモリDDR5-4800 16GB、SSD 1TB NVMeと構成も充実している。電源ユニットは750W GOLDを搭載していて万全だ。

GALLERIA XA7C-77XT(ドスパラ)

GALLERIA XA7C-R36価格:207,980円
CPU:Core i7-14700F
GPU:Radeon RX 7700 XT
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 1TB NVMe
電源:750W 80PLUS GOLD
コスパ:調査中

公式サイト

Core i7-14700F×Radeon RX 7700 XT搭載のゲーミングPCだ。Core i7-14700FはIntel第14世代の高パフォーマンスモデルで高いゲーミング性能を持つ。Radeon RX 7700 XTの性能を引き出すには十分だ。20コア28スレッドというスペックでゲーム実況・動画編集などの作業にも適している。メモリDDR4-3200 16GB・SSD 1TB NVMeと構成も十分だ。電源ユニットは750W GOLDを採用している。

G-Tune DG-I5A7X(ホワイトカラーモデル)(G-Tune)

gtunewhite価格:250,800円(税込)
CPU:Core i5-14400F
GPU:Radeon RX 7700 XT
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:750W 80PLUS BRONZE
コスパ:調査中

公式サイト

G-TUneブランドが販売するホワイトカラーモデルだ。カスタマイズでLEDカラーを選択できる。CPUにはIntel第14世代の高コスパモデルであるCore i5-14400Fを搭載している。Core i5シリーズながら性能が高くRadeon RX 7700 XTとのバランスもまずまずだ。WQHD環境でのゲームプレイに適している。フルHDなら144Hz以上の高リフレッシュレート環境を構築可能だ。メモリDDR5-4800 16GB・SSD 1TB Gen4 NVMeと構成も充実している。電源ユニットは750W BRONZE採用だ。

LEVEL-R7X7-LCR77X-TEX(パソコン工房)

LEVEL-R969-LC129K-WAXsyoumen価格:264,800円(税込)
CPU:Ryzen 7 7700X
GPU:Radeon RX 7700 XT
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:800W 80PLUS GOLD
コスパ:調査中

公式サイト

Ryzen 7 7700X×RX 7700 XT搭載のミドルハイクラスのゲーミングPCだ。7が多くて縁起のよいモデルとなっている。メモリはDDR5-4800 16GBを採用していて心強い。ストレージはSSD 1TB Gen4 NVMeを採用している。1TBあれば複数のゲームを保存してもまだ余裕がある。電源ユニットは800W GOLDを採用していて万全だ。オーバークロックにも対応できるポテンシャルがある。

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Radeon RX 7800 XTのベンチマーク検証機材

rx7800xtbenchmark

モデルベンチマーク検証機Intel Ver. 2023
CPUCore i9-13900K
GPURadeon RX 7800 XT SAPPHIRE etc.
メモリDDR5-5600 32GB
ストレージSSD 1TB Gen4 NVMe
マザーボードMSI MPG Z790 CARBON WIFI MB5911
電源玄人志向 1200W PLATINUM KRPW-PA1200W/92+