gpusli画像引用元:https://www.msi.com/(MSI公式HP)

当記事では、SLI搭載のゲーミングPCについて解説している。SLI接続あるいは搭載モデルに興味がある方はぜひ参考にして欲しい。SLI環境の構築にはコストも掛かり一般ユーザー向けのモデルではないが、こんなものもあるんだと楽しむことができるのではないかと思う。

現行のRTX 30シリーズだとフラグシップモデルのRTX 3090 Ti/RTX 3090のみがSLI(NVLink SLI)に対応している。専用のNVLIN BRIDGEを購入する必要がある。もっともここまで来るとゲームプレイを目的としているわけではないはずだ。これまでのSLIとは認識を変えた方がよいだろう。

当記事自体は2020年の記事をアーカイブと残している形だ。2022年時点ではすでにSLI接続のゲーミングPCは販売されていない。それはグラフィックボードの性能が上がってSLI接続のメリットがなくなってしまったためだ。

SLIって何のこと!?

msinvlinkbridge画像引用元:MSI NVLink GPU Bridge

SLIとは、NVIDIAで呼称されるグラフィックボードを複数枚搭載することが可能となる技術のことだ。NVLINK ブリッジと呼ばれる接続パーツを使用することで実現できる。AMDではCrossFireXと呼ばれている。SLI=NVIDIA、CrossFireX=AMDと考えておけば間違いない。

つまり、ブランドごとに呼び方が違うだけで、中身はグラフィックボードの複数枚挿しということを指している。この技術を活用することで非常に高いグラフィック性能を再現することができ、ユーザーによっては大きなメリットを感じることができるだろう。当然デメリットも存在しているのでその両方をよく理解したうえで判断して欲しい。

メリットとしては純粋な性能の向上が挙げられる。それに付随してグラフィックボードの延命ができる。さらに、ゲーミング環境を一新しないのであればコストパフォーマンスは良好となる。一方、デメリットはケースや電源などの環境を変更しなくてはならない可能性があり、安定性を犠牲にしなくてはならないこともあるという点だ。コスト面は無視できないだろう。より具体的にそれぞれを見ていこう。

メリットとデメリットから見るSLIの魅力

次にSLI接続のメリットとデメリットを見ていこう。デメリットの方が項目が多いが、SLIの特殊性が故に仕方のないことだと言える。それらを理解した上で行うべきことなのだ。

メリット:性能向上と費用対効果の高さ

メリットとしては性能の向上とコスパの良さが挙げられる。単純に2つのグラフィックボードを搭載すれば性能は2倍となる。例えばGTX 1060を2枚搭載すればGTX 1080に近い、或いは超える性能となる。GTX 1060の最安値は22,000円程度、GTX 1080は55,000円となっている。つまり、GTX 1080より1万円以上安くその性能を再現することが可能となる非常にお得とも言える技術だ。

もう一つこんなユーザーがよく用いる。それは「型落ちのグラフィックボードを搭載しているユーザー」だ。GTX 560のように、すでに取り残されたようなグラフィックボードを搭載している場合、現行に置いていかれないようにGTX 560のSLIにする。これで買い替えせず、GTX 560を1つ購入することで現行のミドルエンド程度の性能を確保できる。

寿命を伸ばすと言えるかは難しいが、現役の期間は延長できるため重宝しているユーザーも多い。ただ、次世代グラフィックボードの登場で価格が低下している旧世代のミドルエンド程度なら、素直に買い換えたほうよくなっているのだが…。

デメリット1:掛かる手間と不安定さ

メリットと比べるとデメリットがやや目立つのがSLIなのでしっかりと理解しておく必要がある。まず、SLI搭載を希望するなら手間が掛かってしまうことは許容しなければいけない。マザーボードなどのハードウェアが、SLIやCrossFireXに対応しているかどうかから始まる。マザーボードが対応してなければ交換しなくてはならず、ミニタワーなどの小型ケースなら拡張性が低いため物理的に不可能なこともある。

なのでマザーボードとケースの確認をし、その上で交換を視野に入れなくてはならない。型落ちのグラフィックボードの延命にSLI化する場合は特に電源の交換もしなくてはならない。また、性能が引き上げられると同様に消費電力や発熱も2倍となるので、最低でも700W以上のものにはしておきたいが一律ではないので注意が必要だ。単純にグラフィックボードを増やせば終わりというわけではないのだ。初心者の方は避けた方がよいだろう。

デメリット2:対応ゲームではないと力を発揮しにくい

そして最大のデメリットは「SLIやCrossFireXに対応していないゲームがある」ということだ。いくら高性能になってもゲーム側でSLIに対応していない限り期待値通りのスコアが出るわけではないということを知っておいて欲しい。ある程度ハードに関する知識がある方向けのものだ。

この場合はシングルの性能より少し落ちる、あるいは不具合が出るというデメリットがある。特定の用途にのみ効果を発揮するという点では、ウルトラハイエンドに近いものがある。そもそも現行モデルのSLIや3wayはウルトラハイエンドに近づける、もしくは超える程度にとどめておきたい。

TITAN X 3wayとかロマンはあるが一体何にどう使えばいいのか検討もつかない。そしてグラフィックボードが増えると発熱もそうだが、音も2倍になり結構気になるようになるかもしれない。一時は対応タイトルについてNVIDIAが公表していたが、今はSLI自体をほとんど見かけなくなりページは削除されている。

SLIの将来性は高い!?特性をしっかりと理解しよう!

SLIでの性能はGPUメモリが重要!

SLI自体は、感覚的にはOC(オーバークロック)に近いもののように思える。SLIは、ゲームによっては対応していないということがあり、オーバークロックよりもハードルは高い。SLIは基本的に2ランク上の性能に近いものとなるが、搭載されるGPUメモリに左右される部分はある。

GTX 1060 SLIならGTX 1080になるのは、GTX 1060がGPUメモリ3GBであるからということもあるだろう。GTX 1070 SLIならGTX 1080 Tiが2ランク上となる。しかしながら、GTX 1070のGPUメモリは8GBなのでGTX 1080 Tiよりも性能が高くなるというように。そういう意味ではGTX 1070以上のSLIからが本番となりそうだ。

グラフィックボードは1枚挿しのほうが当然安定するが、今後はそうとも言い切れない。ひょっとするとSLIやCrossFireXがデフォルトのような存在になっていくかもしれない。シミュレーター系のゲームではプレイ方法によって要求されるスペックは青天井と言ってもいい。

SLIはゲーマーにとってのロマンだ!

基本的にSLIはゲーマーにとってロマンだ。つまり、実用性を度外視した結果だと言えるかもしれない。それでもプレイするゲームの用途に合わせて構築するのがベストであると考えれば、SLIにする理由がある時点でそれがユーザーにとって推奨環境なのだろう。基本無料のゲームをメインとしているならばGTX 1080ですらオーバースペックなのでしっかりと用途確認しておこう。

今、ミドルタワーでSLIに対応したマザーボードで電源に余裕があったとしても、もう一枚グラフィックボードを搭載するときは電源などの買い替えを検討する必要がある。場合によってはPCケースなども交換しなければいけない可能性もある。意外と排熱が追いつかない、音がうるさいなどの環境の変化ですぐに手放すユーザーも少なくないのだ。オークションには結構綺麗な状態のグラフィックボードが販売されていることもあるほどだ。

メリットもデメリットも多いSLI/CrossFireXは、シングルGPUでは辿りつけない境地を目指すユーザーには効果が高そうだ。GTX 1070やGTX 1080のSLIでも見える景色は違うかもしれないが、プレイするゲームによってはその効果を体感することはないだろう。2022年時点では恩恵はかなり小さくなったと考えてよい。

SLI搭載のゲーミングPC一覧

G-Master SLI-Z490-NVL(サイコム)

G-Master SLI-Z490-NVL価格:393,970円(税込)
CPU:Core i7-10700K
GPU:GeForce RTX 2080 SUPER SLI
メモリ:DDR4-2933 16GB
SSD:512GB NVMe
HDD:非搭載
電源:CORSAIR 850W GOLD

RTX 2080 SUPERの2枚挿しモデルとなっている。4K解像度でのゲーム適性が高い。税込40万円近い価格はケースや電源ユニットに対する投資だ。CPUにはオーバークロック対応のCore i7-10700Kを搭載している。SLIモデルにはやや物足りなさがある。メモリ16GB、SSD 512GBと構成は平均的だ。2020年の発売当時なら充実の構成だったとも言える。

MASTERPIECE i1730PA3-SP-DL(G-Tune)

masterpiece価格:849,800円(税込)
CPU:Core i9-9980XE
GPU:GeForce RTX 2080 Ti SLI
メモリ:DDR4 64GB
SSD:NVMe対応M.2 1TB
HDD:3TB
電源:1200W GOLD

G-Tuneが誇る最高峰のゲーミングPCだ。スペック的にはほとんど見たことがないかもしれない。グラフィックボードにはRTX 2080 Tiの二枚挿し(SLI)、CPUにはCore i9-9980XEを搭載している。この性能をどのように活かすかはユーザー次第だ。さらにW水冷モデルとなっているため熱対策もばっちりだ。ハードな使用にも耐えうる高いパフォーマンスを持っている。税込み80万円を超える価格は驚きだが、予算があう方なら検討する価値がある。

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