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アイドルマネージャーは、2021年7月27日に登場したゲームです。PCだけではなく、PlayStation 4・PlayStation 5・Nintendo Switchなどの家庭用ゲーム機でも展開されています。プロデューサーとして、アイドルをプロデュースし、育成していく経営・育成シミュレーションゲームです。

アイドルマネージャーという名前から「アイドルマスター」のような世界観を想像してしまうかもしれません。しかし、アイドルマネージャーはそんな平和なゲームではありません。グループ内の確執・いじめ、スキャンダルなどのトラブルが発生します。スキャンダルのような責任問題が発生した場合、必ずしもスキャンダルを起こした本人に責任を取らせる必要はありません。

贔屓にしているアイドルがスキャンダルを起こしたら、そのアイドルと仲の悪いアイドルや人気のないアイドルに責任を問えます。生々しく殺伐とした雰囲気は、アイドルの闇と言えるのではないでしょうか、そんな有り得そうな業界のプロデューサーになるのが「アイドルマネージャー」です。

ゲームの進行はシンプル

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まずは空いているスペースにダンスレッスンする練習場などを建てつつ、オーディションでアイドル候補をチェックします。お金に余裕があれば、大規模なオーディションを実施できます。ランクの高いアイドルを確保しやすくなるので、ゆくゆくはそういったオーディションを実施したいものです。

マネージャーやダンス講師などのスタッフを雇い、研究ポイントを貯めて様々な要素を開放していきます。この流れをしつつ、公演や握手会でお金やファンを集めます。運営側のやることはそれほど多くありません。このゲームでは、アイドル同士の人間関係などの管理の方が重要です。

誰と誰の仲がよいのか、誰と誰が悪いのか。時には派閥ができて、対立してしまうこともあります。そういった部分で仲がよくて相性のよいアイドル同士でグループを組む方が平和です。

序盤の金策が厳しい

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400万円近くあった資金が23万円にまで減少しています。この状況をなんとかしようと四苦八苦していると、下の休憩式でアイドル二人が言い争いをしています。ここに2人以上集まると、必ず言い争いしています。何か行動を起こすべきなのかもしれません。ただ、資金難でゲームオーバーが見えている今は些細な問題です。

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とりあえず資金難を乗り越えるには借金しかありません。シミュレーションゲームは、序盤にお金を借りて効率を重視するのが定石です。それはアイドルマネージャーでも同じです。というよりも、借金しなければ進行ができないのではないかと思えるほど難易度が高い。

2週間程度で400万円程度の資金が23万円にまで下がります。支出が凄まじく、それを補えるほどの収入源がありません。序盤を抜ければ色々対策はありますが、序盤に限っては借金しかありません。これでシングルを出して、安定した収入を得られると信じて進みましょう。

売れないシングル、業界は甘くない

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アイドルの頭文字を適当にアナグラムして販売したシングル「KAKUMEI」はなんと4,200円の利益を叩き出しました。初期資金400万円+借金600万円の合計1000万円あった資金は、シングル発売時点で100万円を切っています。4,200円では何もできません。よく見てみると、販売枚数は21枚です。ファン総数63人のうち1/3しか購入していません。ファンとはなんぞや。そんな疑問が頭を駆け巡りますが、そもそも仮に全員買ってくれたとしても売上3倍の12,600円。焼け石に水どころではありませんね。

この時点でもう詰みました。地下アイドルと名乗ることすらおこがましい現実が待っていました。序盤はトライアンドエラーが必要になりそうなゲーム展開ですね。おそらく、雇用したアイドルの属性やタイプを合わせたり、曲の方向性を揃えたりするのも重要なようです。

なんとなく進めてなんとかなる。そんなぬるいシミュレーションゲームとは一味違います。実際には慣れて効率を意識できるようになれば、楽しめるゲームだと思います。他にはない切り口のゲームで、Steamのレビュー数は多くないですが、非常に好評と高い評価を得ています。