Razer FintechからRazer Cardが発行されることが決まり注目を集めています。いわゆるVISAプリペイドカードで事前チャージをしておけばVISA加盟店舗での決済に利用できるというものです。決済時にRazerのロゴが光るという粋な演出がオシャレです。ゲーミングカードと言えそうですね。その発行目的や特徴などについて詳しく見ていきましょう。残念ながら今のところ日本国内での発行はなさそうです。
当ページの目次
Razer Fintechとは？
画像引用元：https://press.razer.com/
Razer Cardを発行するRazer Fintechについてもう少し詳しく見ていきます。Razer Fintechは、Razer Inc.の金融工学部門で東南アジアにおいて広範なO2O決済ネットワークを持っています。日本ではそれほど馴染みの深い企業ではありませんが、もしかしたら今後日本にも本格的に参入する可能性はあるかもしれません。
Razer Card発行の目的は、若年層及びミレニアム世代のニーズを満たす決済システムを提供すること（Razer Inc., 2020）です。Razer Fintechが力を入れている東南アジアではまだまだ多くの方が銀行口座を持っていないあるいはクレジットカードを所有していません。（Diego de Sartiges et al., 2020）東南アジアにおいて伸び代があるということです。シンガポールでネット専業銀ライセンスの申請を行っています。（Impress Watch, 2020）2019年にはVISAとの提携を発表（Business Wire, 2019）していました。
特に若い方を囲い込むにはこういったインパクトのある決済システムは有効でしょう。Razer Fintechは、世界で初めてのグローバルな若者向け銀行を設立したいと考えています。このRazer Cardはその一歩と言えますね。2021年1月からシンガポールで発行開始となります。その後グローバルにRazer Cardの発行が始まるでしょう。
Razer Cardの特徴
決済時にRazerのロゴが光る
一番の特徴は決済時にRazerのロゴが光る（PREMIUM CARD）ことです。世界初の試みだということです。確かに光るゲーミングデバイスは見たことがありますが、プリペイドカードは見たことありませんね。その他光らないSTANDARD CARD及びVIRTUAL CARDの2種類があります。ブラックの券面が高級感を演出しています。あまり派手なのカードは持ちたくないいう方はSTANDARDを選択するとよいでしょう。
キャッシュバックを受けられる
Razer Cardを利用するとキャッシュバックを受けることができます。キャッシュバック額に制限がないというのはシンガポールでは初です。
- 常時1.0%キャッシュバック
- RazerStoreなどでは5.0%キャッシュバック
VISA加盟店舗での利用で1%のキャッシュバックを受けられます。非常に高い還元率を持っていますね。
Razer Storeでのショッピング及びRazer Goldの購入で5.0%のキャッシュバックを受けられます。Razer Goldとはゲームやオンラインショップで利用できるクレジットのことです。
ゲームのようなリワードシステム
Razer Payを通してゲーム（Gamified）のようなロイヤルティープログラムを提供していくということです。決済頻度などによってレベルが上がっていくということでしょうか。ゲーミングプリペイドカードらしく新しい試みだと言えます。まだ詳しく公表されていませんので続報を待ちたいですね。
Razer Cardの現在
ベータテストで約1,300人が利用中
公式リリースを前に2020年12月31日まで1,337人の選ばれたユーザーはRazer Cardをひと足早く体験することができます。バーチャルカード及び通常のカードを体験しています。ユーザーフィードバックを得ることでより製品のプロセス向上に活かされます。
このベータテストではRaserStoreでの買い物及びRazer Gold購入時に10%のキャッシュバックを受けられます。通常の倍のキャッシュバックと太っ腹です。さらに、ゲームのようにミッションを完了することでレベルが上がり、$2,000の価値があるRazer Gear（ファッション）に交換することもできます。楽しみながらRazer Cardを利用する仕組みがあります。
日本で発行される未来はあるのか！？
βテスト自体はシンガポールで行われていて一般公開後もすぐに日本で発行されることはないでしょう。東南アジア特に銀行口座やクレジットカードを持っていない若い世代が多いエリアがメインとなるはずです。VISAとの提携自体東南アジアでの普及がメインとなっています。
それでも最近は日本でもキャッシュレスが流行していますので、今後日本で発行される可能性もあると思います。Razerブランドも認知されていますし、もし発行されれば一定のユーザーは獲得できると思います。次にTwitter上で評判を集めてみました。多くの方がこのRazer Cardに対してよい印象を持っているようです。
”Razer Card”に関する評判まとめ
RazerCardほしいねｗｗｗきれいやんｗRT
— モカ=るあ (@mocaXXdrop) October 7, 2020
これカッコよすぎだろwwwwwwwww
オレカード持たない主義だけど欲しくなったわwww#RAZERCARD pic.twitter.com/SnHLkujObG— 寶格麗-불가리- 🌏🗻🌸 (@bvlg4r111) October 7, 2020
RazerCardの続報って出た？
— 聖グレイル💙🔱【ユメノグラフィア】 (@Grail_YG) October 13, 2020
RazerCard普通に欲しいんですけど！
早く日本でも対応して欲しいな。
もちろんロゴが光るタイプが欲しい。#RazerJP
— noname666(KAKAchan) (@noname666_kaka) October 7, 2020
RazerCardの話ありましたけど、かねてから「ゲーマー用の提携クレジットカード」は需要あるでしょって思ってたんですよねえ。まあRazerのあれはプリペイドですけど。
— 超オスねこ (@SuperOscat) October 9, 2020
面白いｗ
Razerが世界初の光るプリペイドカードを発表 決済時にロゴが光るhttps://t.co/m0MlHMuLJ2
— 現金いらず (@nogenkin) October 7, 2020
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参照サイト一覧
- Razer Fintech and Visa Unveil New Prepaid Card to Transform Digital Payments Experience for Youths and Millennials in Singapore（Razer Inc., 2020）
- Southeast Asian Consumers Are Driving a Digital Payment Revolution（Diego de Sartiges et al., 2020）
- アリババやシャオミ、Razerなどがネット専業銀ライセンスをシンガポールで申請（Impress Watch, 2020）
- Razerとビザが東南アジアの決済の変革に向けた提携を発表（Business Wire, 2019）
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