今回はゲーミングPC業界のトレンドについて解説していきます。当サイトは2012年に立ち上げてすでに12年目となりました。ずっとゲーミングPC業界を見てきて色々業界が変わったなと思うところがあります。トレンドとして多くのBTOメーカーが取り入れるようになった流行や時代遅れとなりほとんど取り入れられなくなったものについて見ていきます。
当ページの目次
現在のゲーミングPC業界のトレンド
多くのBTOメーカーが取り入れているものです。最近のゲーミングPC業界を知るのに役に立つのではないかと思います。基本的には一つのショップが何か新しいことを始めれば他のショップも追従していくことが多いと言えるでしょう。
白色のゲーミングPC
まず一番目立っているのが白色のゲーミングPCの登場だと思います。数年前まではゲーミングPC=黒色の無骨なデザインを採用したモデルが多く、白色のケースが選択できるのはパソコンショップセブンなどカスタマイズの自由度が高いショップで少しあるぐらいでした。基本的には自作PCで実現するしかなかったのです。
今ではマウスコンピューター・パソコン工房・フロンティアと多くのBTOメーカーが白色のゲーミングPCを採用している。各ショップの売れ筋ランキングにも入るようになり白色のゲーミングPCを選ぶゲーマーも増えています。パーツメーカーも白色のグラフィックボード・CPUクーラー・PCケースをたくさんリリースするようになり時代の流れを感じます。
ゲーミングPCセット
ゲーミングPC一式をセット販売する手法も増えてきました。ゲーミングPC本体に加えて、ゲーミングモニター・ゲーミングマウス・ゲーミングキーボード・ゲーミングヘッドセットなどの周辺機器・デバイスがセットになっています。確かマウスコンピューターがいち早く導入して、ドスパラ・パソコン工房・フロンティアなどが追従している形です。ゲーミングPCのセット商品の売れ行きは好調なようです。初心者の方にとって何も考えずに必要なもの一式を揃えられるのは大きなメリットでしょう。
デザイン性の高いPCケース
BTOパソコンのPCケースも多く変わりました。ドスパラ・マウスコンピューター・フロンティア・TSUKUMOとほとんどのメーカーがケースデザインをリニューアルしています。これまでのシンプルなデザインからクリアガラスサイドパネルを採用したデザイン性の高いモデルが増えています。ARGB対応ファンを搭載して光るゲーミングPCも珍しくありません。数年前とは全く異なると言えるでしょう。BTOパソコン=ダサいと言われていた時代は終わりました。
水冷式CPUクーラー
CPUクーラーに水冷式のモデルを採用したゲーミングPCが多いです。これはこれまで本格水冷ではなく、メンテナンス不要の簡易水冷クーラーが登場したのが大きいです。冷却性能が向上したことで安定したパフォーマンスが実現できます。特にハイエンドモデルにおいて発熱量をコントロールするためにも水冷クーラー搭載はメリットがあります。電力制限の解除を前提とする場合も水冷式クーラーを選択する方が好ましいです。
AMD Ryzenシリーズ搭載モデル
今AMD Ryzenシリーズを搭載したゲーミングPCが人気です。特に旧世代であるRyzen 5000シリーズのRyzen 7 5700XやRyzen 4000シリーズのRyzen 5 4500はコストパフォーマンスが高く各BTOメーカーが注力しています。当サイトのおすすめランキングを見ても両CPUを搭載したモデルがランクインしています。数年前まではRyzenが入り込む余地はなくIntel Core iシリーズが圧倒していました。
ECサイトリニューアル＆強化
BTOメーカーのECサイトも大きく変わったと言えます。ドスパラ・マウスコンピューター・パソコンショップセブン・フロンティアなどのショップがECサイトを大きく変更しました。デザインが優れていてユーザービリティが高いです。使いづらいサイトが多かった印象ですが、今はどのショップも見やすくて使いやすいです。
今後のトレンドとなりそうなもの
まだトレンドになっていませんが今後流行りそうなものについて触れておきます。
標準保証3年間
標準保証3年間はマウスコンピューターがいち早く取り入れたサービスです。通常BTOパソコンの保証期間は1年間が一般的ですが、マウスコンピューターでは標準で3年間の長期保証が付きます。延長保証に加入する費用が10,000円～20,000円であることを考えるとお得感があります。パソコン工房でも長期延長保証を推していますし、ドスパラでも昔から長期保証のセーフティーサービスを用意しています。もしかしたら3年間が標準保証となる日が来るかもしれません。
送料無料
送料無料サービスも魅力的なサービスの一つです。今はマウスコンピューターの製品は送料が無料です。また、パソコン工房でも会員登録をすれば送料が無料になるモデルが増えて来ています。ドスパラやサイコムでも定期的に送料無料キャンペーンを実施しています。BTOパソコンの送料は2,200円～3,300円と意外と高く購入時にネックとなります。今後送料無料が普及したらユーザーからするとこれまで以上に購入しやすくなります。
時代遅れとなりあまり見かけなくなったもの
ここ最近ほとんど見かけなくなったものについて簡単に触れておきます。
光学ドライブ搭載
光学ドライブ搭載モデルは本当に少なくなりました。特に売れ筋のゲーミングPCのほとんどは初期構成では非搭載です。必要な方はカスタマイズで追加する必要があります。今はネット環境の普及もあってオンラインで何でも手に入るようになりました。ディスクの使用頻度が激減していることを考えると納得できますね。
スリムタワー
ゲーミングPCではスリムタワーも死語になってきているように思います。一時はドスパラを初めとして多くのBTOメーカーがスリムタワーのゲーミングPCをリリースしていましたが、完全に下火になりました。CPUやグラフィックボードの性能向上もあってスリムタワーでは十分な排熱性能を確保できないということもあるのかもしれません。キューブ型のゲーミングPCはまだまだ見かけますが、意外と本体は大きくイメージしている小型ではないでしょう。今後はキューブ型のゲーミングPCも少なくなっていきそうです。