当記事では、G-Tune P6-I7G60BK-Aの評判とレビューをまとめている。2023年4月24日に発売された新しいゲーミングノートPCだ。発売時から19,900円価格が下がりより購入しやすくなった。価格が高めなモデルの多いG-Tuneでは貴重な一台だと言える。16.0インチWUXGAディスプレイを搭載していて快適なゲームプレイが可能だ。CPUにはCore i7-13700Hを、グラフィックスにはGeForce RTX 4060 Mobileを搭載している。設定次第では十分高リフレッシュレートを目指せる性能を持つ。
G-Tuneは、マウスコンピューターのゲーミングブランドだ。セール前提の価格設定となっていてコスパがずば抜けたモデルは少ない。基本保証3年間、24時間365日の電話サポートと手厚いサービスが魅力的だ。プレミアム価格でもある程度納得できるだろう。なお、G-Tune P6-I7G60BK-Aについては値下げが適用となり評価は高い。
当ページの目次
G-Tune P6-I7G60BK-Aのスペック
ブランド名 | G-Tune |
---|---|
製品名 | G-Tune P6-I7G60BK-A |
液晶サイズ | 16.0インチWUXGA 165Hz |
価格 | 229,900円(税込) |
CPU | Core i7-13700H |
グラボ | GeForce RTX 4060 Mobile(140W) |
メモリ | DDR4-3200 32GB |
SSD | 1TB Gen4 NVMe対応 |
HDD | 非搭載 |
重さ | 約2.34kg |
バッテリー駆動時間 | 約7.5時間 |
コスパ | 7.6 |
G-Tune P6-I7G60BK-Aのゲーミング性能
Core i7-13700H(CPU)
Core i9-13980HX | |
Core i9-13950HX | |
Core i9-13900H | |
Core i7-13700H | |
Core i9-12900HX | |
Ryzen 9 7940HS | |
Core i9-12900HK | |
Core i9-12900H | |
Core i7-12700H | |
Ryzen 9 6900HX | |
Ryzen 7 7735HS | |
Ryzen 9 6900HS | |
Core i5-12500H | |
Ryzen 7 6800H | |
Core i7-11800H |
G-Tune P6-I7G60BK-AではCPUにIntel第13世代のCore i7-13700Hを搭載している。ゲーミングノートPCでもっとも採用されることの多いCPUだ。14コア20スレッドと高スペックで、モバイル向けモデルとして高いパフォーマンスを発揮する。従来モデルのCore i7-12700Hと比べて13%程度処理性能が向上している。旧世代のCore i9シリーズを上回る性能は圧巻だ。競合モデルのRyzen 9 7940HSと比べても性能は上だ。ゲームプレイだけではなくゲーム実況・動画編集・画像編集などのクリエイター作業にも適している。
GeForce RTX 4060 Mobile(GPU)
RTX 3080 Mobile | |
RTX 4070 Mobile | |
RTX 4060 Desktop | |
RX 6800M | |
RTX 3060 Desktop | |
RTX 4060 Mobile | |
RTX 3070 Mobile | |
RTX 4050 Mobile | |
RTX 2070 Mobile | |
RTX 3060 Mobile | |
RTX 2060 Mobile | |
RTX 3050 Desktop | |
GTX 1660 Ti Mobile | |
RTX 3050 Ti Mobile | |
RTX 3050 Mobile |
当該モデルでは、グラフィックスにAda Lovelace世代のミドルクラスであるGeForce RTX 4060 Mobileを搭載している。従来モデルのRTX 3060 Mobileと比べて15%以上処理性能が高くなった。RTX 3070 Mobileを上回る性能は評価できる。フルHD環境でのゲームプレイを考えている方に最適だ。レイトレーシング性能も向上していてある程度の対応力を持つ。とくにDLSS 3.0に対応しているタイトルなら100fps以上を目指すことも現実的だ。
G-Tune P6-I7G60BK-Aの特徴&注意点
RTX 4060 Mobile搭載の高パフォーマンスモデル
G-Tune P6-I7G60BK-Aは、最新のGeForce RTX 4060 Mobile搭載の高パフォーマンスモデルだ。フルHD環境で思う存分ゲームを楽しみたい方はぜひチェックしておこう。旧世代のRTX 3070 Mobileと同等のパフォーマンスを期待できる。CPUにはCore i7-13700Hを搭載していてグラフィックボードとのバランスも良好だ。16.0インチ165Hzディスプレイを活かすのに十分だろう。
ゲーミングノートPCの場合、グラフィックスが70番台になると一気に価格が跳ね上がってしまうためコスパに優れた60番台が狙い目となる。各BTOメーカーが力を入れるのは60番台のモデルだ。メモリDDR4-3200 32GB・SSD 1TB Gen4 NVMeと構成も抜群だ。カスタマイズをしなくても通用する。メモリの規格がDDR5でないのが少し残念だがそこまでパフォーマンス面に与えるわけではない。ストレージも1TBの容量があればたくさんのゲームや動画を保存しても問題ない。クラウドサービスや外付けのストレージを活用すれば鬼に金棒だ。
ハード面だけではなくソフト面も優秀
G-Tune P6-I7G60BK-Aには、「Mouse Control Center」がプリインストールされている。使い方もわかりやすく各設定を直感的に変更可能だ。上記の画像の通りパワーセッティングがワンクリックで行える。ゲームをプレイするならパフォーマンスモードにしておこう。フレームレートを安定させることが可能だ。消費電力が上がってしまうので外出時などはうまく切り替えるとよい。
”Fan Boost”をクリックすればファンの稼働がMAXとなる。負荷の掛かる作業を行う際に活用するとよいだろう。ブーストするとファンの音がかなり大きくなるので、カフェなどでの使用は推奨しない。その他Mouse Control Centerではファンクションスイッチの設定やキーボードバックライトの設定が行える。ファンクションスイッチの設定では”ディスクリートGPU”の項目をONにしておくとよい。ゲーミングノートPCとしてパフォーマンスを最大化できる。
手厚いサービス・サポートで初心者も安心
G-Tune P6-I7G60BK-Aを販売するマウスコンピューターでは手厚いサービス・サポートが提供されている。他社BTOメーカーと比べてゲーミングノート本体の価格が高めであってもサービス面まで考慮すれば納得できるように思う。例えば、基本保証3年間は1万円以上の価値がある。少なくとも3年間は何かトラブルがあっても出費を抑えられるので購入しやすいだろう。パソコンの落下や水漏れなどによる故障は対象外だ。別途破損盗難保証サービスに加入すればカバーできる。
24時間365日の電話サポートも魅力の一つに挙げられる。パソコンを使っている上で困ったことがあればいつでも相談できる。周りにパソコンに詳しい人がいない方にとっては心強い存在だ。+5,500円の安心パックサービスに加入すれば、専用ダイヤルが用意されさらに即日修理が可能となる。ワンランク上のサービスを受けたい方はカスタマイズを確認しておくとよい。
競合モデルとの比較
ブランド | G-Tune | GALLERIA |
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イメージ | ||
型番 | G-Tune P6-I7G60BK-A | GALLERIA XL7C-R46 |
価格 | 229,800円(税込) | 194,980円(税込) |
送料 | 2,200円(税込) | 3,300円(税込) |
納期 | 最短翌営業日 | 最短翌営業日 |
保証 | 3年間 | 1年間 |
液晶サイズ | 16.0インチ 165Hz | 15.6インチ 144Hz |
解像度 | WUXGA (1920×1200) | FHD (1920×1080) |
重量 | 約2.34kg | 約2.20kg |
バッテリー駆動時間 | 約7.5時間 | 約6.4時間 |
CPU | Core i7-13700H (14コア20スレッド) | Core i7-13700H (14コア20スレッド) |
GPU | RTX 4060 (140W) | RTX 4060 (140W) |
メモリ | DDR4-3200 32GB | DDR4-3200 16GB |
SSD | 1TB Gen4 NVMe | 500GB Gen4 NVMe |
HDD | 非搭載 | 非搭載 |
ACアダプター | 230W | 230W |
公式 | 公式 | 公式 |
比較対象モデルとしてドスパラの「GALLERIA XL7C-R46」をピックアップした。価格差は34,820円でGALLERIA XL7C-R46の方が安い。送料を考慮するとその差は33,720円だ。G-Tune P6-I7G60BK-Aは通常約3営業日の出荷だ。+2,200円翌営業日出荷サービスを選択すれば翌営業日出荷となる。GALLERIA XL7C-R46の保証は1年間と標準的だ。2年の延長は11,698円(6%)、3年の延長は19,498円(10%)となる。つまり、G-Tune P6-I7G60BK-Aの3年保証は20,000円程度の価値がある。
GALLERIA XL7C-R46の液晶サイズは15.6インチ144Hzだ。G-Tune P6-I7G60BK-Aは16.0インチ165Hzと一回り大きい。本体重量はG-Tune P6-I7G60BK-Aの方が6%重い。バッテリー駆動時間はG-Tune P6-I7G60BK-Aの方が18%長く約7.5時間だ。CPU・GPUは共通だ。G-Tune P6-I7G60BK-Aは、メモリ・SSDがそれぞれ倍増だ。GALLERIA XL7C-R46はカスタマイズでも増量できない。G-Tune P6-I7G60BK-Aの方が33,720円高いが、保証が3年と長いことと構成が充実していることから選択するメリットがある。補足としてキーボードの癖がなくビジネス用途でも使いやすい。GALLERIA XL7C-R46はエンター周りのキーが小さく使いづらい。
G-Tune P6-I7G60BK-Aのベンチマーク(一般)
Cinebench R23
マルチコアが16770で、シングルコアが1887だった。Core i7-12700Hと比べてマルチコアが26%高く、シングルコアも4%高い。Core i9-12900HXやCore i9-12900HKよりも性能は上だ。
Adobe Photoshop CC
PugetBench for Photoshopでのスコアは1124だ。i7-12700H×RTX 3060 Mobileと比べて23%もスコアが高い。
Adobe Premiere Pro
PugetBench for Premiere Proでのスコアは357だ。RTX 4050 Mobile搭載モデルよりもスコアが低く現在原因を調査中だ。最近最新版が公開されて比較がしづらいため他のモデルとの比較は省略する。
CrystalDiskMark
Gen4 NVMe接続だけあって十分な速度が出ている。Gen3よりも40%以上も高速だ。SATA接続やHDDとの差は大きい。
G-Tune P6-I7G60BK-Aのベンチマーク(ゲーム)
Blue Protocol
Blue Protocolでは高画質で164.4fps、最高画質で133.8fpsだ。165fpsまでは届かないものの高リフレッシュレートでのゲームプレイも現実的なラインとなる。比較的負荷の高いMMORPGでもRTX 4060 Mobile搭載モデルなら対応しやすい。
Forza Horizon 5
Forza Horizon 5になると高リフレッシュレートを目指すならエクストリームを避けた方がよい。その一つ下の最高設定なら126.0fpsと十分な数値が出ている。RTX 3060 Mobileと比べて30%-35%程度フレームレートが高く、RTX 3070 Mobileよりも上だ。
フォートナイト
フォートナイトでは最高設定でも133.0fpsと高いフレームレートが出ている。高設定まで落とせば175.0fpsと高リフレッシュレート対応モニターのパフォーマンスを引き出せる。RTX 3060 Mobileと比べて最大30%もフレームレートが高い。
Cyberpunk 2077
ウルトラでも95.7fpsと十分なフレームレートが出ている。RTX 3060 Mobileと比べて40%以上もフレームレートが高い。
Cyberpunk 2077-RT
最後にDLSS 3.0の凄さを見ていただこう。レイトレーシング低で44.5fps、レイトレーシングウルトラで30.7fpsとかなり厳しい数値となっている。そこにDLSS 2.0を活用すると50%-60%程度フレームレートが高くなる。DLSS 3.0のFrame Generationの有効化でDLSSなしの状態と比べて2.3倍~2.6倍もフレームレートが高い。ウルトラでも79.8fpsと快適にゲームを楽しめる。DLSS 3.0に威力は凄まじい。DLSSは上位モデルよりもミドルクラス以下のモデルで恩恵が大きいように思う。
G-Tune P6-I7G60BK-Aの本体レビュー
梱包
黒を貴重としたオシャレな箱で届く。心踊ることも間違いなしだ。
中を開けると本体が出てくる。丁寧にケースに入れられている。
電源ケーブル及びACアダプターもケースに入れられている。その下には説明書などがある。
本体正面
THEゲーミングノートPCと言えるオーソドックスなデザインだ。普通のノートパソコンではないことは一目瞭然だろう。狭額縁デザインを採用していて視認性が高い。
本体天板
天板にはGTUNEのロゴが刻印されている。ホワイトのカラーがオシャレだ。
本体右側
本体右側にはカードリーダー・USB 3.0 Type-A×2が配置されている。右側のUSBはマウスに使うことになるだろう。
本体左側
本体左側にはUSB 2.0 Type-A×1、マイク入力・ヘッドフォン出力端子が配置されている。
本体背面
本体背面にはmini DisplayPort、USB 3.1 Type-C、HDMI端子、ネットワーク端子、電源端子が配置されている。モニター関連は背面から行うことになる。通気口が2つ設けられている。
キーボード
使い勝手のよいキーボードを採用している。16.0インチモニター搭載で本体が大きいこともあってキーの配置やサイズに違和感を感じない。ビジネス用途にもおすすめだ。
ACアダプター
ACアダプターは230Wのものが同梱だ。性能を考えると妥当な水準だ。ビジネスノートのアダプタと比べると二回り大きい。
管理人による総評(G-Tune P6-I7G60BK-A)
G-Tune P6-I7G60BK-Aは、2023年4月に発売されたゲーミングノートPCだ。マウスコンピューターによって販売されている。今回貸出機でレビューを行った。CPUにはCore i7-13700Hを、グラフィックスにはGeForce RTX 4060 Mobileを搭載したモデルだ。売れ筋の組み合わせだと言える。16.0インチ165Hzディスプレイを活かせる性能を持つ。Forza Horizon 5やCyberpunk 2077など負荷の高いタイトルでも設定調整次第で十分高フレームレートを出せる。メモリDDR4-3200 32GB、SSD 1TB Gen4 NVMeと構成も充実していてカスタマイズは不要だろう。基本3年保証・24時間365日の電話サポートと充実のサービスが魅力だ。他社BTOメーカーよりも価格が高くても検討する価値がある。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
229,900円(税込) | i7-13700H | RTX4060 |
メモリ | SSD | HDD |
32GB | 1TB | 非搭載 |
*最新価格は公式サイトを参照