
当記事では、「GALLERIA RL7C-R35-5N」の評判とレビューをまとめている。2024年5月17日発売の、Core i7-13620H×GeForce RTX 3050 Mobileを搭載したゲーミングノートPCだ。ディスプレイは15.6インチ(フルHD)を搭載している。エントリークラスのモデルで、予算を抑えたい方向けだと言える。多くのゲームにおいて60fpsをクリアできる性能を持つ。グラフィックスは一世代前のエントリークラスで性能は高くない。性能を理解した上で購入しよう。
メモリとSSDの価格高騰の影響はゲーミングノートPCにも及ぶ。一時は114,980円で販売されていたが、徐々に価格が上がり、今は161,980円で販売されている。16万円台でも国産ブランドであることを考えれば納得できる範囲だ。この価格帯で購入できるモデルが激減中なため、エントリークラスのゲーミングノートPCを探している方はぜひチェックして欲しい。GeForce RTX 3050 Mobile搭載モデルのベンチマーク的存在だ。このモデルの価格に対して高いか安いかで、他のゲーミングPCを評価できる。
GALLERIA RL7C-R35-5Nのスペック

| ブランド名 | GALLERIA |
|---|---|
| 製品名 | GALLERIA RL7C-R35-5N |
| 液晶サイズ | 15.6インチFHD 144Hz |
| 価格 | 139,980円(+送料3,300円) |
| CPU | Core i7-13620H (10コア16スレッド) |
| グラボ | GeForce RTX 3050 6GB |
| メモリ | DDR5-4800 16GB |
| SSD | 500GB Gen4 NVMe |
| 電源 | 180W ACアダプター |
| 重さ | 約2.10kg |
| バッテリー駆動時間 | 約3.8時間(動画再生) |
| おすすめ度 | Aランク |
| 評価 | ・コスパ 7.7 ・ショップ評価 9.8 |
15.6インチFHDディスプレイを搭載したゲーミングノートPCだ。144Hz対応で快適にゲームを楽しめる。価格は161,980円だ。送料を含めると165,280円となる。コスパ指標は7.7と高めだ。CPUにはCore i7-13620Hを、GPUにはGeForce RTX 3050 6GB Mobileを搭載している。メモリDDR5-4800 16GBで必要十分だ。ストレージはSSD 500GB Gen4 NVMeを搭載している。最低限の容量といったところで必要に応じてカスタマイズを検討しよう。ただし、カスタマイズ費用が高額していることもあり、特にメモリに関してはカスタマイズが現実的ではない。電源は180W ACアダプター付属だ。重さは約2.10kgだ。バッテリー駆動時間は動画再生時で約3.8時間だ。おすすめ度はAランクとなっている。
GALLERIA RL7C-R35-5Nのゲーミング性能レビュー
Intel Core i7-13620H(CPU)
| 型番 | 総合性能 |
|---|---|
| Ryzen 9 7940HS | 23,630 |
| Core i9-13900H | 22,429 |
| Ryzen 7 7840HS | 22,324 |
| Core i9-12900H | 22,003 |
| Core i5-13500HX | 21,874 |
| Core i7-13700H | 21,514 |
| Core 7 240H | 20,656 |
| Core i7-12700H | 20,397 |
| Core i5-13450HX | 20,096 |
| Core i7-13620H | 19,917 |
| Ryzen 9 6900HX | 18,732 |
| Ryzen 5 240 | 18,612 |
| Core i5-13500H | 17,996 |
| Core i7-12650H | 17,863 |
| Ryzen 7 7735HS | 17,562 |
| Ryzen 9 6900HS | 17,127 |
| Core i5-12500H | 17,085 |
| Ryzen 7 6800H | 17,045 |
| Ryzen 5 7535HS | 15,357 |
| Core i7-11800H | 15,631 |
| Core i5-13420H | 14,259 |
Core i7-13620Hは、Intel第13世代のおけるハイクラスのCPUでゲーミングCPUとして高い性能を持っている。ハイブリッドコアアーキテクチャを採用していて6つのPコアと4つのEコアを搭載している。10コア16スレッドとまずまずのスペックだ。スペック的にはどちらかというとCore i5シリーズ寄りだ。
上位モデルであるCore i7-13700Hが14コア20スレッドなのでEコアが4基少なく差別化が図られている。性能差は8%前後だ。Core i5-13500Hよりも11%程度高い。競合のRyzen 7 7840HSと比べると10%劣る形だ。Zen 3アーキテクチャのRyzen 7 7735HSと比べると15%近く性能が高い。ゲーム適性もまずまずといったところだ。ハイブリッドコアアーキテクチャは強力な技術だと言える。
GeForce RTX 3050 Mobile(GPU)
| 型番 | 総合性能 |
|---|---|
| RTX 3060 Desktop | 20,322 |
| RTX 5050 Mobile | 18,808 |
| RTX 4060 Mobile | 18,709 |
| RTX 3070 Mobile | 18,646 |
| RTX 4050 Mobile | 17,262 |
| RTX 3060 Mobile | 17,197 |
| RTX 2070 Mobile | 17,075 |
| RTX 2060 Mobile | 15,883 |
| RTX 3050 Desktop | 14,734 |
| GTX 1660 Ti Mobile | 12,476 |
| RTX 3050 Ti Mobile | 11,843 |
| RTX 3050 Mobile | 11,185 |
| GTX 1650 Ti Mobile | 9,129 |
| GTX 1650 Mobile | 8,544 |
| GTX 1050 Mobile | 5,350 |
| GTX 960M | 4,155 |
| GTX 950M | 3,296 |
GeForce RTX 3050 Mobileは、Ampere世代のエントリークラスのグラフィックボードだ。50番台とは言っても従来モデルのGeForce GTX 1650 Mobileと比べると20%以上ゲーミング性能が向上している。新しい世代になって性能の底上げが行われている。レイトレーシング・DLSS機能が搭載されている点が、従来モデルの50番台とは異なる点だ。
もっともレイトレーシング性能自体はそれほど高くないため過度な期待は禁物だ。フルHD環境で設定を下げることに嫌気が刺さないのであれば選択するメリットはある。パフォーマンスの伸びを考えるとGeForceGTX 1650 TiやGeForceGTX 1650からの買い替えは推奨しない。これらのモデルからの買い替えならGeForceRTX 3050 Ti以上を選択するべきだろう。なお、VRAM 4GBモデルであるGeForce RTX 3050 Mobileとの性能差はそれほど大きくない。
GALLERIA RL7C-R35-5Nの特徴&強み
エントリークラスのベンチマーク的存在となる
GALLERIA RL7C-R35-5Nは、エントリークラスのゲーミングPCにおけるベンチマーク的存在だ。他のBTOメーカーは、GALLERIA RL7C-R35-5Nをベースに構成や価格を考えてくるはずだ。他のメーカーのゲーミングノートPCの購入を考えているならGALLERIA RL7C-R35-5Nを基準に高いか安いか判断できる。該当のモデルがGALLERIA RL7C-R35-5Nよりも安ければ購入を前向きに検討しても問題ない。
Core i7-13620H×GeForce RTX 3050 Mobileという組み合わせは予算を抑えたいゲーマーに人気が出てくるだろう。市場を見ると意外とCore i7-13620Hを搭載したモデルは少ない。ドスパラは大手BTOメーカーで他のメーカーを引っ張っているほど圧倒的な地位を築いている。とくにゲーミングノートPCについてはその傾向が強い。メモリ16GB、SSD 500GB Gen4 NVMeと今では定番の構成もドスパラから始まったように思う。今ではどのメーカーでも採用していて一般的になった。
2025年12月になって価格が上昇している。発売時点が139,980円でその後130,980円・114,980円・139,980円と順調に価格を下げていたが、今は161,980円と発売当時よりも高くなってしまった。今後も価格が上下する可能性がある。この性能帯は利益率も低くある程度価格がブレるのは仕方がないだろう。部材の価格変動の影響を受けやすいはずだ。他社BTOメーカーのモデルも確認しておくとよい。特に海外メーカーで安価なモデルを取扱っていることもある。
ビジネス目的ではやや使いづらさがある

ビジネス用途での使用を考えている方は慎重に購入の判断をして欲しい。まずは、キーボードの形状がやや特殊だということだ。エンターキーの左下にある「、」・「。」・「?」・「_」などのキーが小さくなっている。文章をタイピングする際に「、」や「。」は利用する機会が多く、使用していて違和感がある。少しの差に見えるかもしれないが、実際に使ってみるとその差は大きいように思う。
また、本体重量が約2.10kgを2.0kgを超えていることで持ち運びもしづらい。男性の方でも鞄にいれて持ち運ぶのは不便に感じてしまうだろう。確かにゲーミングノートPCのジャンルで言えば標準的だ。しかしながら、ビジネスノートパソコンでは15.6インチでも1.5kg前後のモデルも多く重く感じてしまう。持ち運ぶ機会が多い方は注意しよう。バッテリー駆動時間が動画再生で約3.8時間と短めな点も考慮する必要がある。ゲーミングノートPCというのはこういったものだと納得する必要がある。GALLERIA RL7C-R35-5Nが悪いわけではない。
中古のタマが豊富
実は、GALLERIA RL7C-R35-5Nはすでに中古の在庫が多く割安だ。なんと新品価格の23%OFFの124,800円~購入できる。中古とはいえこれだけ価格が安くなれば候補に入れるべきだと考える。もっとも新品価格が139,980円だった時の中古価格の相場は79,800円~とさらに安かったのだが、時期が悪いので受け入れるしかない。新品の相場が上がれば中古の相場も上がる運命だ。
ドスパラの中古は品質も高くおすすめしやすい。筆者も何度も中古ゲーミングPCを購入しているが、状態がよく安心して購入できる。通常1ヶ月保証で、モバイル会員になると3ヶ月と延長される。+10%の保証料金を支払えば1年間まで延長可能だ。これで故障時の費用負担も抑えられる。GALLERIA RL7C-R35-5Nの購入を考えている方は中古を検討してもよいかもしれない。
同価格帯のゲーミングノートPCと比較
| ブランド名 | GALLERIA | MSI |
|---|---|---|
| イメージ | ![]() |
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| 製品名 | GALLERIA RL7C-R35-5N | Cyborg-15-A13UCK-4169JP |
| 価格 | 161,980円 | 199,800円 |
| 送料 | 3,300円 | 送料無料 |
| 液晶サイズ | 15.6インチ 144Hz | 15.6インチ 144Hz |
| 重量 | 約2.10kg | 約1.98kg |
| バッテリー駆動時間 (動画再生) |
約3.8時間 | 約4.0時間 |
| CPU | Core i7-13620H (10コア16スレッド) |
Core i7-13620H (10コア16スレッド) |
| GPU | RTX 3050 6GB | RTX 3050 4GB |
| 電源 | 180W | 120W |
| メモリ | DDR5-4800 16GB | DDR5-4800 16GB |
| SSD | 500GB Gen4 NVMe | 512GB Gen4 NVMe |
| 納期 | 10日 | 1-5日 |
| 保証 (延長) |
1年間 (最長5年間) |
1年間 (-) |
| 電話サポート | 24時間365日 | 24時間365日 (年末年始・棚卸実施日除く) |
| 公式 | 公式 | 公式 |
MSIのCyborg-15-A13UCK-4169JPと比較していく。GALLERIA RL7C-R35-5Nと同様に値上げされている。元々は139,800円で販売されていたが、今は199,800円とGALLERIA RL7C-R35-5Nよりも37,820円も高い。送料がかからないので実質の価格差は34,520円だ。Cyborg-15-A13UCK-4169JPも15.6インチ144Hzディスプレイを搭載している。本体重量は約1.98kgと軽めだ。バッテリー駆動時間は約4.0時間となる。CPUは共通だ。
グラフィックスは4GB版のGeForce RTX 3050 Mobileを搭載しているが、6GB版との性能差が大きいわけではない。もっともCyborg-15-A13UCK-4169JPの場合電源が120Wと抑えられているため性能もそこまで期待できない。メモリ・SSDは共通だ。納期は最短1日となる。保証期間は1年間だ。電話サポートは24時間365日だ。販売元であるアークのサポートを受けられる。両モデルを比較すれば価格が安い分GALLERIA RL7C-R35-5Nの方がおすすめしやすい。この価格帯では貴重なモデルだといえる。
GALLERIA RL7C-R35-5Nの本体レビュー
本体正面
狭額縁デザインを採用したゲーミングノートPCだ。本体重量約2.10kgとゲーミングノートとしては平均的だと言える。スッキリとしたデザインで評価も高い。
本体天板
天板にはGALLERIAブランドのロゴが刻印されている。シルバーを基調としたデザインで高級感を演出している。ビジネスモデルとして使用しても違和感がない。
キーボード

キーボードにはメンブレン方式のものが採用されている。右側のShiftキーを含む4つのキーが小さくなっている点は注意が必要だ。デスクトップパソコンのキーボードに慣れている方は違和感を感じるはずだ。これならテンキーをなくしてキーのサイズを揃えた方がよかったように思う。
I/Oパネル

本体右側には①カードリーダー、②USB 3.1 Gen1 Type-A、③同左が配置されている。I/Oパネル自体充実していると考えてよい。

本体左側には④セキュリティスロット、⑤USB 2.0 Type-A×1、⑥マイク入力、⑦ヘッドフォン出力端子が配置されている。

本体背面には⑧miniDP 1.4a×1、⑨USB 3.2 Gen2 Type-C×1、⑩HDMI×1、11.LAN端子、12.電源端子が配置されている。USB Type-CはDP1.4に対応していてモニター出力が可能だ。Power Deliveryには対応していない。
管理人による総評(GALLERIA RL7C-R35-5N)
GALLERIA RL7C-R35-5Nは、Core i7-13620H×GeForce RTX 3050 Mobile搭載のエントリークラスのゲーミングノートPCだ。現行モデルで最も安価なパーツを組み合わせている。フルHD環境で60fpsを目指すモデルとなる。高リフレッシュレートを実現するのはタイトル次第だ。
当該モデルはエントリークラスのベンチマーク的存在だ。ドスパラが他のBTOメーカーを引っ張っているのが現状だ。GALLERIA RL7C-R35-5Nの価格で他のモデルを評価するとよい。今後も価格は変動しそうだ。低価格帯のゲーミングノートPCが少なくなった今、GALLERIA RL7C-R35-5Nが本領発揮となっている。
| 価格 | CPU | グラボ |
|---|---|---|
| 161,980円 | Core i7-13620H | RTX3050 |
| メモリ | SSD | 液晶 |
| DDR5 16GB | 500GB NVMe | 15.6インチ |










