GALLERIA XA7R-97XT 9800X3D

公式サイト

ドスパラが販売するゲーミングPC「GALLERIA XA7R-97XT 9800X3D搭載」についてレビューをまとめた。Ryzen 7 9800X3D×Radeon RX 9070 XT搭載のハイエンドクラスのゲーミングPCだ。発売されてすぐに売り切れになった人気モデルだ。ドスパラが公表しているランキングには入っていないが、今後ランクインしてもおかしくないのでないかと思っている。比較対象はGeForce RTX 5070 Ti搭載モデルだ。「同じドスパラの同性能帯モデルとの比較」を確認して欲しい。

長所

  • RX 9070 XT搭載の高性能マシーン
  • RTX 5070 Ti搭載モデルよりも安価
  • CPUに7 9800X3D搭載で将来性抜群
  • 充実の構成を持つ
  • 発売すぐに売り切れになった人気モデル
短所

  • レイトレ性能は競合に少し劣る
  • クリエイティブ性能はそこそこに留まる

こんな方におすすめ

  • ゲーム性能を重視してゲーミングPCを購入したい方
  • レイトレーシング・アップスケーリングの優先度が低い方
  • 画像生成AIなどのクリエイティブ作業を考えていない方

GALLERIA XA7R-97XT 9800X3D搭載のスペック

GALLERIA XA7C-R36

メーカー ドスパラ
ブランド名 GALLERIA
製品名 GALLERIA XA7R-97XT 9800X3D搭載
価格 369,980円
CPU Ryzen 7 9800X3D(レビュー)
GPU Radeon RX 9070 XT(レビュー)
メモリ DDR5-4800 32GB
SSD 1TB Gen4 NVMe
電源 1000W 80PLUS PLATINUM
マザーボード チップセットB650
納期 翌日出荷
おすすめ度 Aランク
評価 ・コスパ
7.7

・ショップ評価
9.2

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GALLERIA XA7R-97XT 9800X3D搭載のカスタマイズを評価

パーツ おすすめ度 詳細
OS 変更なし
オフィスソフト 変更なし
リカバリーメディア 変更なし
セキュリティソフト 変更なし
CPUファン (水冷式) ASETEK 624S-M2
(ARGBライティング対応ファン搭載) +2,500円
CPUグリス ナノダイヤモンドグリス (OC7) +2,000円
電源 1200W 電源 (80PLUS PLATINUM) +7,000円
メモリ 32GB (16GBx2) (DDR5-4800) +
ホワイトヒートシンク(ARGBライティング対応) +4,000円
SSD 2TB SSD (NVMe Gen4) +11,000円
パーティション分割 変更なし
SSD2 変更なし
ハードディスク/SSD 4TB HDD +13,900円
ハードディスク(追加1) 変更なし
光学ドライブ 変更なし
ケース 変更なし
ケースファン
(フロント・リア・トップ)
変更なし
ドレスアップカラーネジ
(ケース背面・電源など)
変更なし
拡張リアスロット1 変更なし
無線LAN Wi-Fi6+Bluetooth(R)5.2対応 無線LAN +8,000円
情報漏洩監視ソフト 変更なし
セーフティサービス 月額980円
延長保証 変更なし

黄色のマーカーがBTOパソコン全般で人気のあるカスタマイズ項目となる。各モデルごとにおすすめのカスタマイズは異なるので別々に見る必要がある。GALLERIA XA7R-97XT 9800X3D搭載でおすすめなのはハードディスク/SSDの追加だ。+13,900円で4TBのHDDを追加できる。たくさんのメディアを保存する予定がある方はぜひチェックしておこう。SSDと比べて安く済ませることができる。

CPUファンは初期構成でも水冷式のモデルが選択されている。+2,500円でARGB対応ファンへ変更可能だ。電源ユニットも初期構成のままでよさそうだ。メモリも容量は必要十分といえる。+4,000円でARGBライティング対応メモリへ変更可能だ。SSDは2TBへのアップグレードは検討してもよいが11,000円と価格が高めだ。HDDなら+13,900円で4TBとなる

保証面では延長保証に加入するならセーフティサービスの方がお得だ。延長保証は3年間で36,998円の費用が掛かる。セーフティサービスなら月額980円で物損保険付きだ。3年間加入しても35,280円に抑えられる。ハイエンドモデルのゲーミングPCになると故障すると修理費用も高額になりがちだ。安心を購入するために延長保証に加入するのはありだ。

GALLERIA XA7R-97XT 9800X3D搭載の特徴&注意点

GALLERIAブランドのトップティアモデル

GALLERIA XA7R-97XT 9800X3Dtier

GALLERIA XA7R-97XT 9800X3D搭載はGALLERIAにおける上位モデルということになる。性能的にはGeForce RTX 5070 Tiが近い。AMD製パーツで揃えていてAMDが好きな方に刺さるモデルだと思う。ゲーミングPCおすすめモデルにRadeonシリーズが掲載されているのは異例だ。発売直後はすぐに売り切れになったことからも注目度が高いことがわかる。369,980円という価格も絶妙だ。競合のマウスコンピューターやパソコン工房のモデルと比べるとコストパフォーマンスが高い。比較の項目に挙げたフロンティアのモデルには完敗だが、GALLERIAブランドが好きな方なら選んでしまってもよいだろう。

4K環境にも対応できる高い性能を持つ

搭載しているCPU・グラフィックボード共に高いレベルにあるゲーミングPCだ。メインターゲットはWQHDだが、タイトルやアップスケーリング技術を利用すれば4K環境でのゲームプレイにも対応できる。Radeon RX 9070 XTはVRAM容量が16GBと大容量なのも頼もしい。

rx9070xt-gamescore
Radeon RX 9070 XTは、GeForce RTX 5070 Tiに次いで高いゲーム性能を持つ。従来モデルのRadeon RX 7900 XTと比べると8%程度高くなっている。Radeon RX 7800 XTと比べると30%弱も性能が高い。高解像度でのゲームプレイを考えているなら魅力的な選択肢となる。画像生成AIなどGPUを活用したクリエイティブ用途はやや弱い。Stable Diffusionなどのアプリケーションを使うならNVIDIA製、グラフィックボードを選ぶのが無難だ。

ryzen79800x3d-gamescore
高性能なグラフィックボードには高性能なCPUが必須だ。CPUとグラフィックボードの相性がよければグラフィックボードの性能を最大限に引き出せる。搭載されているRyzen 7 9800X3Dは現行モデルでトップのゲーム性能を持つCPUだ。CPUのせいでフレームレートが落ち込むということはないだろう。

また、3D V-Cache搭載CPUの弱点だったがキャッシュの配置を変更したことでクロック周波数についても改善されている。Ryzen 7 7800X3Dと比べても大幅にマルチコア性能が高くなっている。オールラウンド性が高くなったと考えてよい。ゲーム性能だけではなくマルチコア性能もRyzen 7 9700Xよりも上だ。

モンハンワイルズも快適にプレイ可

MonsterHunterWILDStoprx9070xt-Monster Hunte Wilds

モンハンワイルズを楽しみたいと考えている方にもおすすめできる。上記グラフはRyzen 7 9800X3D×Radeon RX 9070 XTの組み合わせでベンチマークソフトを使用した際のフレームレートをまとめたものだ。設定は最高でフレーム生成をONにしている。GALLERIA XA7R-97XT 9800X3D搭載での計測ではないことは理解してほしい。

CPUとグラフィックボードが同じなので同等のパフォーマンスは期待できるはずだ。4K環境でのフレームレートが落ち込んでいるが、今計測すれば改善されている可能性がある。フルHD環境ではGeForce RTX 5080に肉薄していてGeForce RTX 5070 Tiを6%も上回っている。Radeon RX 7900 XTXと比べても4K環境以外は上だ。

VRAM 16GB搭載グラフィックボードということで高解像度テクスチャパックにも対応できる。より綺麗なグラフィックスを手にいられるのは大きなメリットだろう。今後は大容量VRAMが当たり前になってくるように思う。今の時点で16GBもあるというのは大きな強みだ。

水冷式クーラー搭載など構成面も充実している

ASETEK 624S-M2

充実した構成も魅力の一つといえる。まずCPUクーラーは水冷式の「ASETEK 624S-M2」だ。240mmラジエーターを搭載していて高い冷却性能を持つ。ライティングは非対応となっている。カスタマイズでARGB対応ファンへ変更することができる。Ryzen 7 9800X3Dは比較的発熱量が少ないCPUなので、この水冷クーラーなら十分すぎる。システムとして考えた際にケース内の熱を抑えやすいというのも大きなメリットだ。夏場の過酷な時期でも安心できる。

メモリもDDR5-4800 32GBと大容量だ。ゲームプレイにおいて不足はない。クリエイティブ作業でも極端に負荷の高いアプリケーションでなければ十分だろう。ストレージはSSD 1TB Gen4 NVMeとなる。重量級タイトルの保存にも対応しやすい。最後に電源ユニットは1000W PLATINUMと余裕がある。この性能帯でもトップクラスの電源選定だ。将来的により高性能なグラフィックボードへの換装を考えている方にもおすすめしやすい。なお、マザーボードに関しては旧世代のコスパ重視モデルであるB650が選択されている。もっとも次世代のB850はリネームモデルに近くそこまでは気にしなくてもよさそうだ。

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同じドスパラの同性能帯モデルとの比較

ブランド名 GALLERIA GALLERIA
イメージ GALLERIA XA7C-R37T GALLERIA XA7C-R37T
製品名 GALLERIA XA7R-97XT
9800X3D搭載
GALLERIA XA7R-R57T
9800X3D搭載
ケース ミドル ミドル
価格 369,980円 379,980円
送料 3,300円 3,300円
CPU Ryzen 7 9800X3D
(8コア16スレッド)
Ryzen 7 9800X3D
(8コア16スレッド)
CPUクーラー 水冷
(ASETEK 624S-M2)
水冷
(ASETEK 624S-M2)
GPU RX 9070 XT RTX 5070 Ti
メモリ DDR5-4800 32GB DDR5-4800 16GB
SSD 1TB Gen4 NVMe 1TB Gen4 NVMe
電源 1000W PLATINUM 850W GOLD
マザーボード B650 B650
納期 翌日出荷 翌日出荷
基本保証
(延長保証)
1年間
(最長5年間)
1年間
(最長5年間)
電話サポート 24時間365日 24時間365日
公式 公式 公式

Ryzen 7 9800X3D×GeForce RTX 5070 Ti搭載の「GALLERIA XA7R-R57T 9800X3D搭載」と比較していく。価格差は10,000円でGALLERIA XA7R-R57T 9800X3D搭載の方が高い。また、構成もメモリが半減の16GB、電源ユニットも850W GOLDとなっている点にも注目だ。グラフィックス性能とアップスケーリング技術はGeForce RTX 5070 Ti搭載のGALLERIA XA7R-R57T 9800X3D搭載が上だ。構成を揃えた場合メモリが13,900円で、電源が9,100円だ。つまり、402,980円と一気に価格帯が変わってしまう。33,000円の差があればGALLERIA XA7R-97XT 9800X3D搭載を選ぶ方がよさそうだ。

同性能帯の他社製ゲーミングPCとの比較

ブランド名 GALLERIA FRONTIER
イメージ GALLERIA XA7C-R37T FRGHLB760WSA
製品名 GALLERIA XA7R-97XT
9800X3D搭載
FRGHLMB650/WSA
ケース ミドル ミドル
価格 369,980円 344,800円
送料 3,300円 3,300円
CPU Ryzen 7 9800X3D
(8コア16スレッド)
Ryzen 7 9800X3D
(8コア16スレッド)
CPUクーラー 水冷
(ASETEK 624S-M2)
空冷
(CPS RT400-BK)
GPU RX 9070 XT RX 9070 XT
メモリ DDR5-4800 32GB DDR5-5600 32GB
SSD 1TB Gen4 NVMe 2TB Gen4 NVMe
電源 1000W PLATINUM 850W PLATINUM
マザーボード B650 B650
納期 翌日出荷 1週間後出荷
基本保証
(延長保証)
1年間
(最長5年間)
1年間
(最長3年間)
電話サポート 24時間365日 24時間365日
公式 公式 公式

フロンティアのセール対象モデルである「FRGHLMB650/WSA」を見ていく。GALLERIA XA7R-97XT 9800X3D搭載よりも25,180円も安く購入できる。価格的には完敗だが、GALLERIA XA7R-97XT 9800X3D搭載にも優れているところがある。例えば、CPUクーラーが水冷式だったり、電源ユニットが1000W PLATINUMだったりと構成が強い。一方で、FRGHLMB650/WSAはストレージ容量が倍増の2TBになる。比較がしやすくなるように両モデルの構成を揃えてみよう。

まずGALLERIA XA7R-97XT 9800X3D搭載のSSDを2TBにすると+11,000円で380,980円となる。FRGHLMB650/WSAのCPUクーラーを水冷クーラーにすると安価なモデルでも+11,000円、電源ユニットを1000W PLATINUMにすると+16,500円だ。トータルで27,500円が掛かり372,300円となる。価格差は8,680円まで縮まる。これぐらいの価格なら好みで選んでもよいかもしれない。ショップ的にはドスパラの方が人気だ。24時間365日の電話サポートや翌日出荷は嬉しいポイントだ。フロンティアはヤマダ電機グループに属するBTOメーカーでゲーマーからの支持は厚い。

パソコンケースレビュー

正面

GALLERIA Xsyoumen
新しいケースはユーザー目線に立ったモデルだ。GALLERIAのロゴが真ん中に位置している。吸気口が正面下部から両サイドに変わり排熱効率が大幅にアップしている。グラフィックボードなどのパーツの高性能化による発熱量をカバーするのに十分だ。

I/Oパネル

GALLERIA Xiopanel
I/Oパネルは本体の上部に斜めに配置されている。USB端子も豊富で利便性が高い。ゲーミングヘッドセットを使う際にもコードが曲がらず使い勝手がよい。天板にものを置くことも可能だ。

右側面

GALLERIA Xright
本体右側はシンプルだ。前面のメッシュ部分には青色のシートが内部に貼り付けられている。

左側面

GALLERIA Xleft
本体サイドには吸気口が見える。また、クリアガラスパネルを採用していてゲーミングPCらしさが演出されている。高級感のあるデザインは評価も高い。

下側

GALLERIA Xlkabu
本体下側にもファンが見える。メッシュパネルはワンタッチで取り外すことができてメンテナンス性に優れている。

背面

GALLERIA Xhaimen
背面は参考として見て欲しい。搭載するグラフィックボードによって変わる可能性がある。

管理人による総評

GALLERIA XA7C-R47S

Ryzen 7 9800X3D×Radeon RX 9070 XT搭載のハイエンドクラスのゲーミングPCだ。Radeon RX 9070 XTは、Radeon RX 9000シリーズのフラグシップモデルでGeForce RTX 5070 Tiに匹敵する性能を持つ。WQHD環境以上でのゲームプレイを考えているなら要チェックだ。発売直後は搭載モデルもすぐに売り切れになるほどゲーマーから注目されていた。今はドスパラのランキングには入っていないが、コストパフォーマンスも良好でランキングに入ってもおかしくない。構成も充実していてメモリDDR5-4800 32GB・SSD 1TB Gen4 NVMeと必要十分だ。マザーボードのチップセットはB650となる。

価格 CPU グラボ
369,980円 7 9800X3D RX9070XT
メモリ SSD チップセット
DDR5 32GB 1TB B650