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ドスパラが販売する「GALLERIA XPR7A-R57-GD Ryzen 7 7700搭載」のレビューをまとめた。PCケースがリニューアルされて型番も変更となっている。コストパフォーマンスは6.8と標準的だ。特別秀でた箇所はないが、悪い箇所もないモデルである。リニューアルされたばかりの最新ケースを採用していることで、価格は少し高めに設定されている。しばらくして価格が落ち着けばもっと高い評価を得られるだろう。今はデザインのよさで選ぶべきモデルだ。価格やコストパフォーマンスを重視したモデルではないことを理解しておきたい。

長所
  • 優れたケースデザイン
  • 汎用性のある高いゲーム性能
短所
  • コストパフォーマンスが標準的
  • 旧世代のCPUを搭載
こんな方におすすめ
  • 見た目を重視する方
  • 高性能なゲーミングPCを探している方
  • 無難なモデルを探している方

GALLERIA XPR7A-R57-GD Ryzen 7 7700搭載のスペック

GALLERIA XPC7A-R57-GD

メーカー ドスパラ
ブランド名 GALLERIA
製品名 GALLERIA XPR7A-R57-GD
価格 254,980円(送料3,300円)
CPU Ryzen 7 7700(レビュー)
CPUクーラー 空冷
グラボ GeForce RTX 5070(レビュー)
メモリ DDR5-4800 16GB
ストレージ SSD 1TB NVMe Gen4
電源 750W 80PLUS GOLD
マザーボード チップセットB850
おすすめ度 Bランク
評価 ・コスパ
6.8

・ショップ評価
9.8

・納期
最短翌日出荷

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GALLERIA XPR7A-R57-GD Ryzen 7 7700搭載のカスタマイズを評価

パーツ おすすめ度 詳細
OS 変更なし
オフィスソフト 変更なし
リカバリーメディア 変更なし
セキュリティソフト 変更なし
CPUファン (水冷式) MSI MAG CORELIQUID E240 (ARGBライティング対応)+
水冷ヘッドGALLERIAロゴ +13,800円
CPUグリス 変更なし
電源 850W 電源 (80PLUS GOLD) +7,700円
メモリ 32GB (16GBx2) (DDR5-4800) +13,900円
SSD 変更なし
パーティション分割 変更なし
SSD2 変更なし
ハードディスク/SSD 変更なし
ハードディスク(追加1) 変更なし
光学ドライブ Blu-rayドライブ (BD-XL 対応) +9,900円
ケース ガレリア専用 SKケース (ATX) スタンダード(ガンメタリック)Ver.2
クリアサイドパネル拡大版 +4,400円
フロントケースファン 14cm ケースファン(ARGBライティング対応) x2 へ変更 +3,000円
リアケースファン 12cm ケースファン(ARGBライティング対応) x1 へ変更 +1,500円
LAN 変更なし
アクセサリ 変更なし
拡張リアスロット1 変更なし
無線LAN Wi-Fi6+Bluetooth(R)5.2対応 無線LAN +8,000円
情報漏洩監視ソフト 変更なし
セーフティサービス 月額980円
延長保証 3年保証(通常1年+延長2年)+25,498円


一般的なBTOパソコンで人気のカスタマイズ項目についてイエローのマーカーで示している。GALLERIA XPR7A-R57-GDのカスタマイズはメモリがおすすめだ。デザイン性のよさを活かし、見た目を派手にするARGBライティングに対応したLEDファンへの変更も候補になる。性能を引き出すメモリとデザインを向上させるファンの2箇所に注目したい。

メモリはGeForce RTX 5070の性能を引き出す意味でも32GBを推奨している。今では推奨環境にメモリ16GBを指定するゲームは珍しくなく少し物足りなさを感じる。ゲームとは別のアプリケーションを同時に起動すれば、メモリ容量は不足するだろう。最近では32GBが求められるゲームも登場した。

性能には余裕があってもメモリ容量は不足するというのは避けたい。ハイクラスのゲーミングPCを使用するのだからゲームは快適にプレイしたい。ほぼすべてのゲームの推奨環境を満たせるGALLERIA XPR7A-R57-GDだからこそ、性能に関する部分は妥協しない方がよい。多少無理をしてでもメモリは32GBあった方が後悔しないはずだ。

ケースに派手さを求めるなら、CPUファン・ケースファンはARGBライティングに対応したLEDファンに変更しておきたい。フロントとリアのケースファンはARGBライティングに対応したものに変更するだけでいい。価格も比較的安価なので問題ないだろう。悩むのはCPUファンだ。ARGBライティングに対応していればよいというものではない。

たとえば、空冷式のCPUファンなら、左サイドパネルから見えるCPU周りが派手になる。水冷式のCPUファンを選べばラジエーターが天板に取り付けられ、トップケースファンのような扱いになる。より派手さを演出するなら水冷式のCPUファンがおすすめだ。価格は高めなのがネックだ。冷却性能ではなく派手さを求めたカスタマイズにコストをどこまでかけられるかだ。CPUファンはARGBライティングに対応した空冷式を選択し、後々LEDファンを天板に増設するのもありだ。性能以外の部分は遊びがあって面白い。

保証については完全に好みで決めてしまっていい。簡単に壊れるものではないが、絶対に壊れないとは言えない。将来の出費を少しでも抑えたいなら検討する価値がある。

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GALLERIA XPR7A-R57-GD Ryzen 7 7700搭載の特徴

価格勝負は難しくケースデザインのよさを伸ばしたいモデル

GALLERIA XPR7A-R57-GDはお世辞にも評価の高いモデルではない。性能・構成・価格から判断すれば無難で、多くのゲーマーが候補に加えるような優れたモデルとも言えない。性能は高くても構成は平均的である。さらに価格は安くもない。やや高いという印象を受けてしまう。もちろん、リニューアルされたばかりのケースにコストがかかっていると考えれば妥当なところだ。

価格を考えれば構成が充実しているわけではない。平凡とも取れる構成は少し残念だ。従来モデルではメモリ32GB搭載であり、カスタマイズの必要性を感じさせない優れた構成を持っていた。結果的に構成と価格の評価が高くないことで、性能の高さも妥当だと評価を下げている部分もある。旧ケース採用モデルが一部現存していることから、価格を下げにくいという事情もありそうだ。しばらくはこの価格設定が続くと予想する。

旧ケースの取り扱いが終了すれば、当該モデルを含めた新GALLERIAシリーズ全体の価格は下がるのではないかと見ている。まだまだ伸びる可能性を秘めている。今は評価が標準的でも、一気に化けるかもしれない。元々コストパフォーマンスを重視したモデルではない。それならいっそデザインに特化したモデルとして見た方がよい。新しくなったGALLERIAのケースは、様々なマイナス要素を打ち消すほど優れたデザインだ。

本来ならコストパフォーマンスが下がるのでほどほどにしたいと思うLEDファンも、GALLERIA XPR7A-R57-GDになら変更してもよいと思ってしまうほどだ。性能・構成・価格はどこか中途半端な印象を受けるが、デザインに関しては間違いなく優秀だ。弱点を補うことは難しくても、優秀な箇所を伸ばすことは簡単にできる。よいところを伸ばす方向に舵を切れば、GALLERIA XPR7A-R57-GDは悪いモデルではない。むしろ見た目を重要視する方にならおすすめできる。

ゲームへの対応力が高い

Apex Legends フォートナイト マイクラ モンハンワイルズ
Apex-Legends
・200fps


・144fps
fortnite
・200fps


・144fps
minecraft1
・影Mod


・通常
monsterwilds
・120fps


・60fps

GALLERIA XPR7A-R57-GDは、Ryzen 7 7700とGeForce RTX 5070の組み合わせでゲーム性能は高い。快適にプレイできないゲームはほとんど存在していないと考えてよいほどだ。このゲーム性能の高さはGALLERIA XPR7A-R57-GDを選ぶ最大の理由となるだろう。話題の新作が登場してもスペックを気にせずプレイできるので、ゲーム購入前にスペックを調べてヤキモキすることはなくなるだろう。

人気のApex Legendsフォートナイトのような対人系のゲームでは、高いフレームレートで安定させられる。200fps以上で完全な安定を目指せるため、本格的にプレイするなら理想的とも言える。設定を大きく下げれば240fpsの張り付きに近い環境も構築できる。対人要素の強いゲームをプレイするなら最適な性能だ。

販売本数世界一のマイクラは要求スペックが低い。いかに負荷を増大させるようなModであっても快適にプレイできる。マルチサーバーで複数のModを導入しても負荷を感じることは少ない。ただ、トラップタワーや経験値タワーなど、Mobが大量に密集する場所ではカクつく。これはサーバーの影響もある。パソコンの性能だけで完全な解消はできない。

一時話題を集め、今後もアップデートが期待されるモンハンワイルズは負荷が大きい。それでもフレーム生成を利用すれば120fpsでの安定も期待できる。ただし「高解像度テクスチャパック」という画質を大幅に向上させるDLCへの対応はむずかしい。推奨されるVRAM容量は16GBで、GeForce RTX 5070はVRAM 12GBである。推奨環境を満たせない。GeForce RTX 5070搭載モデルは画質を高めるよりも、高いフレームレートを安定させる方が適している。

人気のあるゲームを性能不足からプレイできなかったり、不利な環境になったりすることはない。これこそが高性能なゲーミングPCを選択するメリットだ。GALLERIA XPR7A-R57-GDは優れたゲーム対応力を持つモデルだ。興味のあるゲームを気にせず遊べるので、初心者の方にも選んでほしい。むしろ安心できる性能を持ったモデルこそ初心者の方が選ぶべきだ。

前述のように構成と価格に難はあっても、構成は後からでも対応できる。価格は購入前だけの問題で、購入してしまえば関係ないことだ。性能とデザインに優れたGALLERIA XPR7A-R57-GDはおすすめできる要素を有している。ただ、しばらく様子を見て変化を待った方がよい。現時点では他に優れたモデルが多く、おすすめしにくい部分がある。

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同じドスパラの同性能帯モデルとの比較

GALLERIA Lightning-G
イメージ GALLERIA XA7R-R57 Magnate-G MTW12th
製品名 GALLERIA XPR7A-R57-GD
Ryzen 7 7700搭載
Lightning-G AF7W
Ryzen7 7700搭載
ケース ミドル ミニ
価格 254,980円 189,980円
送料 3,300円 3,300円
CPU Ryzen 7 7700
(8コア16スレッド)
Ryzen 7 7700
(8コア16スレッド)
CPUクーラー 空冷 空冷
GPU RTX 5070 RTX 5070
メモリ DDR5-4800 16GB DDR5-4800 16GB
SSD 1TB NVMe Gen4 500GB NVMe Gen4
電源 750W GOLD 750W GOLD
マザーボード B850 A620
無線 オプション オプション
納期 翌日出荷 翌日出荷
基本保証
(延長保証)
1年間
(最長5年間)
1年間
(最長5年間)
電話サポート 24時間365日 24時間365日
公式 公式 公式
レビュー 当ページ レビュー
チェックポイント!!

同じドスパラの廉価ブランドであるLightning-GシリーズのLightning-G AF7W Ryzen7 7700搭載を比較対象とした。価格差は65,000円と大きい。CPU・GPUは共通だ。構成面でGALLERIA XPR7A-R57-GDのSSD容量が優れているぐらいだ。Lightning-G AF7W Ryzen7 7700搭載の構成を揃える場合SSD 512GB→1TBで6,000円掛かる。つまり、実質の価格差は59,000円だ。さすがにこれだけの価格差があればコストパフォーマンスでLightning-G AF7W Ryzen7 7700搭載に太刀打ちできるわけがない。GALLERIA XPR7A-R57-GD Ryzen 7 7700搭載を候補にするならもう少し価格が下がるのを待つのがよさそうだ。

同性能帯の他社製ゲーミングPCとの比較

GALLERIA FRONTIER
イメージ GALLERIA XA7R-R57 FRGHLB760WSA
製品名 GALLERIA XPR7A-R57-GD
Ryzen 7 7700搭載
FRGHLMB650/WS1123
ケース ミドル ミドル
価格 254,980円 263,800円
送料 3,300円 3,300円
CPU Ryzen 7 7700
(8コア16スレッド)
Ryzen 7 9700X
(8コア16スレッド)
CPUクーラー 空冷 空冷
GPU RTX 5070 RTX 5070 Ti
メモリ DDR5-4800 16GB DDR5-5600 32GB
SSD 1TB NVMe Gen4 1TB NVMe Gen4
電源 750W GOLD 750W PLATINUM
マザーボード B850 B650
無線 オプション
納期 翌日出荷 1週間
基本保証
(延長保証)
1年間
(最長5年間)
1年間
(最長3年間)
電話サポート 24時間365日 10:00-19:00
(年末年始・指定休日除く)
公式 公式 公式
チェックポイント!!

フロンティアのFRGHLMB650/WS1123と比較していく。価格差は8,820円でFRGHLMB650/WS1123の方が高い。ただし、両モデルは全く別物でこの価格差以上にFRGHLMB650/WS1123が優れていることがわかる。CPUは現行のRyzen 7 9700Xで、GPUも上位モデルであるGeForce RTX 5070 Tiだ。さらに、メモリ規格・容量に優れていて圧倒している。無線Wi-Fiも標準対応だ。唯一マザーボードの世代が古いことぐらいでモデル自体に大きなデメリットはない。納期やサポート面ではドスパラが優勢だ。

ガレリアNEWミドルタワーレビュー

ドスパラのGALLERIAブランドに新しく追加されたミドルタワーケースの詳細だ。従来のケースを踏襲しつつも、全く新しく刷新されたデザインだ。LEDの派手さを演出した最近流行りのタイプではなく、重厚で存在感のある洗練されたゲーミングPCケースに仕上がっている。

流行りとは別のスタイリッシュなケースデザインは、GALLERIAらしさがある。ARGBライティング対応のケースファンなどを採用すれば、派手さを演出することもできる。ユーザーを選ばないデザインは、多くのゲーマーを惹きつけるはずだ。目立ったギミックはなくても、ユーザーのことを考えた設計が随所に見られるのはポイントが高い。

正面

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従来ケースとは大きく変わらないように見える。ロゴの位置が少し高くなり、フロント上部に丸みがある。角張った従来ケースをベースにしながらも、見た目の印象を大きく変えている。また、ケースのカラーがより深くなった印象がある。一見すると金属製に見えるほどだ。ガンメタリックカラーというのがしっくりくる。

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電源を入れるとケースのフロントとサイドの中間部分のLEDが発光する。LEDはケースに装飾されたもので、電源を入れていないとLEDがどこにあるかわからない。派手さはないが、ワンポイントのアクセントとしてしっかり主張している。LEDファンが映える設計のケースは多くあっても、ケース自体にLEDが装飾されたケースは少ない。今主流のゲーミングPCに採用されているケースと比べて珍しい演出だ。こういったケースの登場は、今後のケースに影響を与えそうだ。

左サイド

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左サイドパネルは従来ケース同様に窓を採用している。パネル全体の1/3程度ながら、LEDの光の演出も可能だ。内部を覗くこともできるの。昨今は側面の全面クリアパネル採用が当たり前となっている中で、こういったスタイルは主流に逆らう形だ。派手さを追求しない方にとってはバランスのよいパネルである。

フロント側のサイド部分には白いラインが入っているように見える。ここにLEDが装飾され、発光しているようだ。LEDを搭載していることを隠すかのようなギミックだ。電源を入れていない状態ではスリットにしか見えない。また、フロント側には大きめのスリットが用意されていて、吸気口と同時にLEDがきれいに反射する角度となっている。細かい部分ながらよく計算されたケースデザインだ。

右サイド

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右サイドパネルはただのカバーで、エアホールなどは用意されていない。こちらもフロント側にLEDが装飾されている。サイドパネルはシンプルなカバーだが、ケース設計は左右対称となっているようだ。スリットがアクセントとなり、何もない右サイドもスタイリッシュなデザインに見える。こういった工夫は他のメーカーも参考にしてほしいところだ。

天板

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天板はマグネット式の防塵フィルターが設置されている。多くのゲーミングPCに採用されるペラペラのものではなく、しっかりとした厚みが特徴だ。メンテナンスを行いやすい材質はポイントが高い。天板にはケースファンを3つ取り付けることも可能で、360mmラジエーター採用の水冷式CPUファンも搭載できる。拡張性の高さを感じさせる構造で、意外と3つのファンを採用できるケースは少ない。シンプルに見えて機能性に溢れた天板だ。

フロントI/Oパネル

galleria-middle-iopanel
フロントのI/Oパネルは左から電源ボタン・USB 2.0 ×2・USB 3.2 Gen1 Type-A ×2・USB 3.2 Gen2 Type-C ×1・イヤホンジャックとなっている。他メーカーのケースと比べて充実した装備だ。ほとんどのPCケースはフロントI/OパネルにはUSBポートが2つしかない。Type-Cを合わせても3つが標準的な装備だ。

USBポートがType-C合わせて5つもあるのは素晴らしい。転送速度の速いUSB 3.2 Gen1 Type-Aにはフラッシュメモリなど読み込み速度が重要なものを接続し、USB 2.0には読み込み速度が関係しないマウスやキーボードと使い分けることができる。

また、最近のゲーミングPCは天板右側に設置されることが多く、垂直に接続しなければならないものがほとんどだ。GALLERIAの新ケースはフロント上部に斜めに設置されている。これはパソコンの置き場所を左右どちらに置いても使用しやすい。また、PCラックに設置するときもラックの天井に干渉せずアクセスできる。設置場所を限定せず、扱いやすいI/Oパネルだ。理想的な位置に設置されていると言える。

背面

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画像はB860だ。背面は特に目立った箇所はない。フロントやサイドは優れたデザインだが、やはり背面は手を加えるのはむずかしいのだろう。また、背面部はどこに設置しても目に入らない部分であるため、こだわりを出しても効果が薄い。凡庸であることがデメリットにならない。

強いて言えば、ガンメタリックのカラーを活かすために黒を基調としている。マザーボードやグラフィックボードのポート部分も黒色ならよかった。もっとも、普段見えない部分なので黒に統一しても強みにはならなかっただろう。

背面I/Oパネル

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背面I/Oパネルはすっきりしている。フロントI/Oパネルを充実させた影響か、USB 2.0 ×2・USB 3.2 Gen1 Type-A ×2・USB 3.2 Gen2 Type-C ×1と、フロントI/Oパネルと全く同じUSB構成だ。HDMIとDisplayPortがそれぞれ1つずつ用意されているが、グラフィックボードを搭載しているので使用する機会はない。親切にも「使用不可」のシールでカバーしている。

音声出力・ラインアウト・ラインインの3つだ。背面I/Oパネルは最低限というべきか、オーソドックスなものだ。少し物足りなさはあるものの、フロントI/Oが充実していることを考えれば悪くない。

底面

galleria-middle-bottom
底面もしっかりガンメタリックカラーだ。見えない部分でもこだわりを感じる。防塵フィルターは小さく、底面のリア側に搭載されている。エアホールなども用意されておらずシンプルな形状だ。底目はあまりまじまじと見ることはない部分だ。少しアンバランスに感じてもケースの評価が下がるわけではない。小さい防塵フィルターはメンテナンス性が高いとも、機能的とも捉えられる要素だ。

galleria-middle-bottomfilter
防塵フィルターはスライド機構で固定されている。この構造であればパソコンを傾けなくても取り付け・取り外しができる。気軽に取り外して掃除ができるのはメンテナンス性がよいと言える。もしも防塵フィルターがもう少し大きく、マグネット式であったなら取り外しと取り付けに苦労したはずだ。ユーザーの視点に立って設計されているのがよくわかる。

内部

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内部は今風のボトムカバー付きのケースだ。ミドルタワーらしく、内部スペースにはかなり余裕がある。水冷式CPUファンを搭載しても余裕がある。メーカーや大きさも気にせず、自由に選んで搭載できるスペースがある。それ以外にこれといった特徴がないように見える。しかし、小さな工夫が見える箇所がある。

galleria-middle-bottomcover
このように、ボトムカバー側面に穴が空いており、サイド上部にも同じ穴がある。グラフィックボードを固定するバーを取り付けているように、ネジで何かを固定できるユーティリティホールだ。実用性があるとは言えない。しかし、発想次第ではオリジナリティ溢れるカスタマイズが可能となるかもしれない。

装飾系のパーツを取り付けるなど、個性を出しやすい。もっとも、サイドパネルは全面クリアパネルではないので、個性を出したとしても見えない。性能や利便性を向上させることには繋がらず、サイドパネルとのスペースを考えると限定的だ。ストレージのシャドウベイへのアクセスが悪いため、ここにストレージを固定する何かを追加できれば便利だ。それが現実的ではなかったとしても、アイデア次第で魅力的な要素になる可能性はある。

galleria-middle-insideright
右サイドパネルを外した内部だ。派手なケースではないのでLED用の配線でごちゃごちゃしていない。ケーブル類はすっきりとまとめられている。SATA接続のSSDは2つ設置するスペースが用意されている。背面にケーブルを這わせて左サイドから見えないようにしているせいでアクセスは悪い。主流のストレージがM.2になったので、SATA接続の2.5インチSSDを搭載しなくなったことも影響しているだろう。

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ボトムカバーの中には3.5インチシャドウベイが2つある。SSDのシャドウベイと合わせて4つのストレージを搭載可能で拡張性は十分だ。右側は舞台裏のようなもので、独創的な工夫はとくにない。どこのメーカーのPCケースも右サイドパネルの中は似たようなものだ。ドスパラのケースは、かつてのケースに大型のストレージベイが用意されていたように、同じ機構のシャドウベイが用意されている。それだけでも特徴的とい言うべきだろう。

galleria-middle-led
ケースのLEDが真っ暗な部屋でどのように見えるかテストした。まるでネオン管のように1本の光源は鮮やかながら視界の邪魔をしない。LEDファンを多く採用したゲーミングPCは、暗い部屋で操作するには目について集中できない。たとえ明るい部屋でも、視界に入ると気が散りやすい。見えない場所におけば魅力半減だ。その点でGALLERIAの新ケースはLEDの光も設置場所を選ばないように設計されている。派手なPCケースが苦手な方におすすめだ。

ケースまとめ

GALLERIAの新しいミドルタワーは、従来のデザインを踏襲しながらも、まったく新しいケースに仕上げた。一見すると全体が金属のように見える色使いも素晴らしい。重厚でありながら洗練されたPCケースだ。これでまたひとつGALLERIAを選択する理由となりそうだ。

多くのメーカーが新しいケースを発表しているが、ユーザーのことを考えたケースというのはGALLERIAのミドルタワーが抜き出ている。それを証明するのがフロントI/Oパネルの設置位置だ。最近のケースは真上に設置され、垂直に接続するものばかりだ。ラックなど制限のあるスペースに設置するとフロントI/Oパネルそのものが使用できない可能性がある。正面上部にあれば、足元の左右どちらにおいても扱いやすい。

設置場所を限定しないという基本的なことができている。これだけでもデザインだけではなく、ユーザーのことを考えて設計されているのがよくわかる。また、昨今の派手なPCケースにならなかったのも評価したい。ゲーミングPCのケースは主流を追うせいか、似たようなケースになりやすい。GALLERIAのミドルタワーは個性的に仕上げ、デザインとの両立を果たした。

ゲーミングPCをケースデザインで選ぶならGALLERIAがおすすめだ。発表時点では従来ケースとあまり変わっていないという印象があった。しかし、実際に見てみると明らかに違う。よりスタイリッシュで扱いやすいケースだ。もしも買い替えるならGALLERIAのモデルを選びたいと素直に思える出来栄えである。

管理人による総評

GALLERIA XPC7A-R57-GD

Ryzen 7 7700×GeForce RTX 5070搭載のハイクラスのゲーミングPCだ。旧世代のRyzen 7 7700を搭載していながら、価格は254,980円と高めだ。旧世代の完売して世代が変わるまでは割高になりそうだ。ゲーム性能は高く高解像度・高画質にも対応可能だ。基本的にはどんなゲームにも対応できる。構成はメモリ16GB・SSD 1TBだ。メモリ容量はやや物足りないものの及第点といえる。

価格 CPU グラボ
254,980円 Ryzen 7 7700 RTX5070
メモリ SSD チップセット
DDR5 16GB 1TB B850