当記事では、パソコン工房が販売する「LEVEL-M77M-134F-RBX」の詳細レビューを行っている。ケースデザインが一新されてより洗練された印象を受ける。Core i5-13400F×RTX 3060搭載のミドルクラスのゲーミングPCだ。Core i5-13400Fは、Core i5シリーズとしてはCPU性能が非常に高く10コア16スレッドというスペックを持つ。Core i5-12600Kに近い処理性能を持ちゲーム以外の用途でも通用する。ゲーミング性能自体はCore i5-12400から微増に留まるが、RTX 3060との組み合わせならボトルネックとなることはない。
当ページの目次
LEVEL-M77M-134F-RBXのスペック解説
ブランド名 | LEVEL∞ |
---|---|
製品名 | LEVEL-M77M-134F-RBX |
価格 | 144,800円(税込) |
CPU | Core i5-13400F(レビュー) |
GPU | GeForce RTX 3060(レビュー) |
メモリ | DDR5-4800 16GB |
SSD | NVMe 500GB |
HDD | 非搭載 |
電源 | 700W BRONZE |
マザーボード | チップセットB660 |
おすすめ度 | Sランク |
評価 | ・コスパ 10.0 ・構成 6.5 ・品質/サポート 10.0 ・総合評価 9.2 |
各タイトルの対応表
FF15 | Apex Legends | FORTNITE |
---|---|---|
・4K ・WQHD | ・240fps ・144pfs | ・240fps ・144fps |
★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。
LEVEL-M77M-134F-RBXはCore i5-13400FとRTX 3060を搭載したミドルクラスのゲーミングPCだ。ゲーム性能は標準的で扱いやすい。ミドルクラスの王道といった性能を有している。Apex Legendsやフォートナイトを高リフレッシュレートで快適にプレイできる。設定を下げれば240Hz環境も目指せる。高解像度は苦手なので、基本的にはフルHD環境でのゲームプレイを前提としている。
LEVEL-M06A-124-RBXの性能まとめ
ゲーミングPCとは、グラフィックボードやCPUなどのPCパーツの集合体だ。ここでは特に重要なグラフィックボードとCPUについて分解して細かく見ていく。
PC初心者の方がスペックを見て性能をイメージすることは難しいだろう。一体として見るよりも一つずつのパーツを見ていくと理解がしやすいと考えている。
Core i5-13400F(CPU)
Core i7-13700K | |
Ryzen 9 7900X | |
Core i9-12900K | |
Core i5-13600K | |
Core i7-12700K | |
Core i7-12700 | |
Ryzen 7 7700X | |
Core i5-13500 | |
Core i5-12600K | |
Core i5-13400 | |
Ryzen 5 7600X | |
Ryzen 7 5800X | |
Core i7-11700K | |
Core i5-12400 | |
Core i7-11700 | |
Core i5-11400 |
Core i5-13400Fは、Intel第13世代の高コスパモデルとなっている。10コア16スレッドとハイパースレッディングに対応したことでスペックが高い。従来モデルのCore i5-12600Kに匹敵する高い処理性能を持つ。もはやCore i5シリーズでも侮れない。動画編集や画像編集などのクリエイター作業を考えている方なら選ぶメリットがある。競合モデルであるRyzen 5 7600Xと比べてもパフォーマンスは高い。ゲーミング性能自体はCore i5-12400と比べて大きく向上しているわけではないが、RTX 3060との組み合わせなら何も問題はない。
GeForce RTX 3060(GPU)
RTX 3070 | |
RX 6700 XT | |
RTX 3060 Ti | |
RTX 2070 SUPER | |
RX 6650 XT | |
RX 6600 XT | |
RTX 2070 | |
RTX 3060 | |
RTX 2060 SUPER | |
GTX 1070 Ti | |
RTX 2060 | |
RX 6600 | |
GTX 1070 | |
RTX 3050 | |
GTX 1660 Ti | |
GTX 1060 6GB | |
GTX 960 |
LEVEL-M77M-134F-RBXで採用されているのはAmpere世代のミドルクラスモデルであるRTX 3060だ。従来モデルのRTX 2060と比べて20%近くもゲーミング性能が向上している。RTX 2070に匹敵する性能は圧巻だ。フルHD環境でのゲームプレイを考えている方に最適だ。GPUメモリ容量が12GBと余裕がありクリエイター用途でも人気のあるモデルとなる。
LEVEL-M77M-134F-RBXの特徴&強み
セールでお得なRTX 3060搭載モデル
LEVEL-M77M-134F-RBXは、アーリーサマーセール対象モデルで限定特価として販売されているお得なゲーミングPCだ。Core i5とRTX 3060の組み合わせで14万円台は比較的安価な部類になる。それがゲーミングPCであれば唯一無二と言えるかもしれない。一部セールモデルが近い価格で展開されていたこともあるので、タイミングによっては2番手になる可能性もある。
ビジネスモデルでは13万円台で展開されている製品もあり、価格的には突き抜けているわけではない。ただ、構成やケース性能でリードできるのはゲーミングPCであることの強みだ。LEVEL-M77M-134F-RBXはセールモデルに該当するため、セール終了後にどういった変化を遂げるかにも注目したい。もっとも、LEVEL-M77M-134F-RBXを選ぶとするなら14万円台で展開されている今が狙い目だ。
少し価格が上がると一気に評価も下がる。このチャンスは逃さないようにしたいところだ。ミドルクラスは価格による影響を大きく受ける。5,000円アップするごとに競合製品も増えていく。価格に関しても最もシビアな性能帯と言える。ゲーミングPCというカテゴリで、Core i5とRTX 3060を搭載したモデルを選択するチャンスは少ない。
ゲーミングPCではなく、一般向けPCでも性能自体は変わらない。多くの場合、一般向けPCの方をおすすめしている。しかしながら、コストカットを突き詰めた一般向けPCと同等の価格帯でゲーミングPCが選択できるなら別だ。一般向けの強力なモデルに近い価格で同等以上のモデルを展開できるゲーミングPCならその方がいい。そしてまさにLEVEL-M77M-134F-RBXがそれにあたるモデルである。
旧世代モデルで再登場の可能性は低い
LEVEL-M77M-134F-RBXはチップセットにB660を採用している。これはIntel第12世代CPUから採用されているチップセットだ。旧型のモデルということになる。今は多くのモデルで後継となるB760が採用されている。一新されたケースを採用しているものの、中身は一世代前のモデルだ。つまり、今後再販される可能性が低いということだ。この価格での販売は難しいだろう。
セールモデルとはいえ、13万円台で展開するにはそれなりのコストカットが必要となる。このあたりは一般向けPCと同じコンセプトに感じる。パーツのグレードを下げることで価格を抑えたモデルは、少し前まで主流だった。ところが、今は徐々に新世代に移行していることもあり、今後LEVEL-M77M-134F-RBXと同等のモデルは登場しにくくなる。
パソコン工房のセールでも、LEVEL-M77M-134F-RBXのように14万円台で展開することは難しい。同等の構成と価格を持つ製品は少なくなるはずだ。セールモデルは一期一会と言うが、LEVEL-M77M-134F-RBXはまさにその代名詞となる気がする。チップセットがB660からB760に変更されても体感できる差はない。
搭載できるパーツの種類が変わったり、機能面での違いがあったりする程度だ。予算を抑えたいのであればB660を採用しているのはアドバンテージと言える。今後、同等のモデルはセールであっても登場しにくくなる。Core i5とRTX 3060を搭載したモデルを13万円台で手に入れる機会は非常に限られていく。候補に入っているなら、この機会にしっかりと選んでおきたい。
競合モデルとの比較
ブランド名 | LEVEL∞ | Magnate |
---|---|---|
イメージ | ||
製品名 | LEVEL-M77M-134F-RBX | Magnate MV 第13世代Core搭載 |
価格 | 144,800円(税込) | 138,980円(税込) |
CPU | Core i5-13400F | Core i5-13400F |
GPU | RTX 3060 | RTX 4060 |
メモリ | DDR4-3200 16GB | DDR4-3200 16GB |
SSD | NVMe 500GB | NVMe 500GB |
HDD | 非搭載 | 非搭載 |
電源 | 700W BRONZE | 650W BRONZE |
マザーボード | B760 | H610 |
公式 | 公式 | 公式 |
レビュー | 当ページ | レビュー |
パソコンケースレビュー
LEVEL∞ M-Classでは2023年3月15日に登場した新しいミニタワーケースを採用している。最新モデルらしく大型水冷クーラーに対応しているなど拡張性が向上している。
正面
ミドルタワーケースをそのまま小さくしたデザインとなる。正面の真ん中にLEVEL∞のロゴが刻印されている。シンプルなデザインながら高級感もある。マットブラックがかっこいい。
左側面
左側面には何もない。本体上部ケース取り外し用のネジがある。
右側面
右側面も左側面と同様だ。意外とここまで落ち着いたデザインを採用したケースは希少だ。
I/Oパネル
前面には電源ボタン、USB 3.0×2、ヘッドセット端子×1が配置されている。USB Type-Cがあればよかったのだが、コストが重要となるBTOパソコンなら仕方がないのかもしれない。
背面
背面には12cmのケースファンが見える。拡張スロットは4つだ。その内3つがグラフィックボード専有となる。PCI Express 4.0[x16] ※x4動作が余っている。
本体上部
本体上部には2基のファン(12cm)が搭載されている。初期構成のままなら十分なエアフローを確保できる。
本体下部
本体下部にはメッシュ加工が施されたカバーが取り付けられている。メンテナンス性が高いのは魅力だ。
管理人による総評(LEVEL-M06A-124-RBX)
LEVEL-M77M-134F-RBXは、パソコン工房の新しいミニタワーケース採用のゲーミングPCだ。Intel第13世代Core i5-13400Fを搭載したゲーミングPCとなっている。10コア16スレッドとハイパースレッディング対応で高いパフォーマンスを発揮する。グラフィックスにはRTX 3060を搭載していてフルHD環境でのゲームプレイに最適だ。
Core i5-13400F×RTX 3060の組み合わせはミドルクラスとして王道だ。多くのBTOメーカーで取り扱いがある組み合わせとなる。メモリDDR5-4800 16GBと旧世代のパーツを採用してコストを抑えている。チップセットもB660も旧世代のものだ。もっともこれらはCPUやGPUほどパフォーマンスに与える影響は大きくなく理にかなっている。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
144,800円(税込) | Core i5-13400F | RTX3060 |
メモリ | SSD | HDD |
DDR5 16GB | 500GB | 非搭載 |