Magnate MV


サードウェーブ(ドスパラ)が販売するMagnate MVのレビューをしている。ドスパラのカテゴリー的にはビジネス向けモデルとなっているが、グラフィックボードを搭載していてゲームプレイにも対応できる。ゲーミングPCブランドであるガレリアで同等の構成を持つ「GALLERIA RM5C-R46」よりも20,000円も安く購入できるのは魅力的だ。Magnateシリーズもケースデザインが一新されてより魅力的なモデルに仕上がっている。コンパクトになり使い勝手も良好だ。現在はMinecraft: Java & Bedrock Edition for PC、Xbox Game Pass同梱版というセットというのも嬉しい。このセット内容を別途購入すると5,000円ほど掛かるのでお得感がある。

Magnate MVのスペック解説

Magnate MV

メーカーサードウェーブ(ドスパラ)
ブランド名Magnate
製品名Magnate MV
価格133,980円(税込)
CPUCore i5-14400F(レビュー)
グラボGeForce RTX 4060(レビュー)
メモリDDR5-4800 16GB
SSD500GB NVMe
電源650W 80PLUS BRONZE
マザーボードチップセットH610
光学ドライブ非搭載
カードリーダー搭載不可
備考マウス・キーボード付属
おすすめ度Sランク
評価・コスパ
9.4

—–内訳—–
・ショップ評価
9.1

サードウェーブが販売するビジネスPCだ。GPUを搭載しているのでゲーミングPCとして考えても問題ない。Core i5-14400F×GeForce RTX 4060の組み合わせはミドルクラスとなる。メモリはDDR5-4800 16GBと必要十分だ。ストレージはSSD 500GB NVMeを搭載している。電源ユニットは650W BRONZEだ。マザーボードのチップセットは廉価なH610となる。ここがゲーミングPCとの大きな違いといえるかもしれな。

光学ドライブは非搭載で必要に応じてカスタマイズで追加しよう。カードリーダーは物理的に搭載できないので、外付けタイプで対応する必要がある。マウス・キーボードが付属となる。おすすめ度はSランクだ。9.4とコストパフォーマンスが高くおすすめしやすい。ショップ評価も9.1と申し分ない。24時間365日の電話サポートは心強い。ドスパラは知名度の高いBTOメーカーで安心感がある。

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おすすめカスタマイズ

  • CPU △
  • CPUファン △
  • CPUグリス ×
  • メモリ ×
  • SSD ○
  • 電源 ×

Magnate MVは、価格が下がっている状態でならカスタマイズを検討してもよさそうだ。とくにストレージ容量に関しては、1TBへの容量アップを目指したい。カスタマイズにかかる費用は7,000円で、価格に対する恩恵が大きい。1TBへのアップグレードは、500GBの2倍というだけではない。システムやアプリなど、必須の容量が100GBあれば使用できる容量は、400GBと900GBになり2.25倍の差となる。

これは、自分が必須と考えるアプリやゲームにも言えることで、徐々に差は広がっていく。単純に2倍することで、2倍以上の保存容量を得られる。ストレージのカスタマイズはおすすめだ。その一方で、ストレージ以外の箇所はあまり恩恵を得られないのでおすすめできない。

CPUはCore i5-14400とCore i5-14500が選択できる。Core i5-14400は性能が変わらないので、候補に挙がるのはCore i5-14500だ。4,900円の価値があるか微妙だ。ゲーム性能は微増にとどまり、4,900円の価格アップをカバーできずコストパフォーマンスは悪化する。検討の余地があるだけで、基本的にはCore i5-14400Fでいい。

CPUファンはケースのリニューアルに伴いリテールファンが標準になっている。つまり、CPU付属のファンということになり、これまでのMagnateシリーズで採用されていた社外クーラーと比べてパフォーマンスが落ちる。それでもCore i5-14400Fの発熱量を考えると、変更は必須ではない。気になる方のみ変更を推奨というくらいだ。JONSBO HX6200D-BKのみ選択できカスタマイズ費用は6,600円と高めだ。

メモリはDDR4-3200からDDR5-4800にアップグレードされたことで、カスタマイズ費用が少し高めになっている。さすがに13,900円だと選べない。ミドルクラスの性能なら16GBで十分だ。ゲームで32GBが必要となる場面では、性能が物足りない。ゲーム以外の用途でも同様だ。必要になったら増設を検討するくらいでいい。

電源は標準で650W 80PLUS BRONZEが搭載されている。Core i5-14400FとGeForce RTX 4060の組み合わせなら余裕の容量だ。電源容量や規格をアップさせるメリットより、価格が高くなるデメリットが大きい。余裕をもたせ過ぎても恩恵は得にくいので、電源は標準構成がおすすめだ。

各タイトルの対応表

Apex Legendsフォートナイトパルワールドマイクラ
Apex-Legends
・240Hz


・144Hz
fortnite
・240Hz


・144Hz
palworld
・144Hz


・60Hz
minecraft1
・影Mod


・通常

★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。

MC15014.html標準的な性能で、扱いやすくゲームへの対応力も十分だ。ゲーミングPCではないものの、ゲーム性能はミドルクラスのゲーミングPCと同じだ。エントリークラスとしても十分すぎる性能がある。

人気のApex Legendsは144Hz環境で安定した動作ができる。設定次第では200fpsを目指せるため、240Hz環境も視野に入る。ただし、200fpsを超えた安定はむずかしいので、その点は留意しておきたい。同ジャンルのフォートナイトは負荷が低く、240fpsの安定を目指せる。設定を下げることに抵抗がなければ、対人要素の強いゲームも問題ない。

少し前に話題となったパルワールドは、60fpsでのゲームプレイが可能だ。負荷のかかる場面は不安定になりつつも、設定次第で最大100fpsは実現可能だ。マルチプレイでは設定を下げた方が安定する。今も高い人気を誇るマインクラフトは、表示するチャンクを広げすぎなければ快適にプレイできる。グラフィック品質を向上させる影Modを導入してもまずまず快適だ。ただ、Modを導入していないバニラ状態よりもチャンクを少し狭くした方がいいだろう。

Magnate MVのゲーミング性能

Intel Core i5-14400F(CPU)

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Magnate MVでは、CPUにミドルクラスのCore i5-14400Fを搭載している。10コア16スレッドと一世代前のIntel第13世代からはハイブリッドコアアーキテクチャを採用を採用している。6つのPコアと4つのEコアを搭載していて高いパフォーマンスを発揮する。従来モデルのCore i5-13400と比べて少しだけゲーム性能が向上している。

競合モデルであるRyzen 5 7600Xと比べると10%弱劣る。Pコアの数が増えない限りゲームプレイへの影響は小さくなりそうだ。CPUコア自体もCore i5-12400と同じGolden Coveを採用している。Core i5-14600K以上のモデルで採用されるRaptor Coveとはアーキテクチャ的にワンランク落ちる。Core i5シリーズでも性能の底上げが行われてGeForce RTX 4070やGeForce RTX 4060 Tiなどハイクラスのグラフィックボードと合わせたモデルもある。

GeForce RTX 4060(GPU)

rtx4060gamescore202404

GeForce RTX 4060は、Ada Lovelace世代におけるミドルクラスのグラフィックボードだ。従来モデルのRTX 3060と比べて20%以上も処理性能が向上している。RTX 3060 Tiに届かなかったのは残念だが順当に性能を伸ばした。レイトレーシング性能も引き上げられている。市場的にももっとも人気のあるモデルでフルHD環境でのゲームプレイを考えている方に最適だ。

CPUとGPUのバランス考察

i514400-rtx4060balance

Core i5-14400FとGeForce RTX 4060のバランスはベストマッチだ。GeForce RTX 4060の性能を引き出せる性能で、ミドルクラスのモデルでは、第一に考えたい組み合わせである。価格もまずまず抑えられており、総合的に見てもベストな組み合わせと言って間違いない。ゲーム性能に関しては、プレイするゲームによって多少変化する。確実なものではなく、目安として捉えてほしい。

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Magnate MVの特徴&強み

高コスパなミドルクラスのモデルだが…

Magnate MVは、ビジネスPCというカテゴリーに属していながらミドルクラス相当のゲーム性能を持つ王道的な一台だ。グラフィックスにはGeForce RTX 4060を搭載していてフルHD環境でのゲームプレイを得意としている。CPUも安価なRyzen 5 4500ではなく、Core i5-14400Fだ。多くのユーザーが満足できるゲーミング性能を有している。CPU性能も高くゲーム実況などにも対応しやすい。

ビジネスPCとは言っても選択肢として悪くない。登場時こそ特別秀でた箇所がなく、よくも悪くも無難なモデルという印象だった。ところが、159,980円から133,980円へと26,000円も安くなって一気に評価を上げている。しかも、キャンペーンではなく常時この価格設定なのだから驚きだ。ここからキャンペーン対象になればすごいことになるだろう。ただし、あくまでも一般向けのビジネスモデルだ。性能はゲーミングPCと同等でも、細かな部分でゲーミングPCより落ちることは押さえておこう。

その最たる部分はケースデザインだろう。ゲーミングPCと違い、落ち着いたシンプルなデザインだ。リニューアルでケースが新しくなっても、少しコンパクトになっただけで特徴的なケースではない。一般向けのモデルはケースにコストがかかっていないせいか、価格が少し安く設定されている。見た目を気にしなければお得と言えるかもしれない。

チップセットも最低グレードのH610が採用されている。ゲーミングPCではB760を最低限にしているメーカーが多い中でやはりコストカットが見られる。H610ではUSBポートの数や機能面で見劣りする。それでもこれらの機能がゲームプレイに与える影響は小さい。マザーボードはあまり重視しないという方も多いので、価格が抑えられるメリットと考える方もいる。

総合的に判断して、Magnate MVは高い評価を得ているモデルである。圧倒的な低価格でコストパフォーマンスに振り切っている。ケースデザインが受け入れられるなら買いの一台だ。今後Magnate MVを追随するモデルは出てくると予想しているが、真っ向から対抗できるモデルは限られているだろう。一足はやく値下げに踏み切っただけに、しばらく13万円台という価格帯はMagnate MVの独壇場となるはずだ。

マウスとキーボードが付属

当該モデルにはマウスとキーボードが標準で同梱となっている。これを強みと感じる方も多いるかもしれない。価値としては数千円といったところだろう。残念ながらMagnate MVはモデル自体に強みがない。ケースのリニューアルに伴い、光学ドライブも非搭載となった。コストカットが行われても、価格はあまり変わっていないのが現状だ。

ゲーミングデバイスではない一般的なマウスとキーボードだが、付属していると助かることもある。ゲーミングPCは基本的にどのメーカーでもマウスとキーボードは付属しない。一般向けのMagnate MVだからこその特徴だ。別途モニターを用意するだけでパソコン操作が可能になる。初めてのパソコン購入だと、周辺機器を色々と準備するのを忘れてしまいがちだ。

最初から付属していればその点で安心だ。本格的なゲームプレイには適していないものの、ゲームには対応できるのでスタートとしては悪くない。マウスとキーボードが付属していなければ、最初からそれなりのマウスとキーボードを購入することになるはずだ。何を選べばよいかわからないまま、おすすめに出てくるようなデバイスを購入するのは失敗の素だ。

付属のマウスとキーボードがあれば、実際に使用していく中で何を重視したデバイスがよいかわかってくる。デバイス選びでこの差は大きい。エントリーモデルは価格だけを指すのではない。必要最低限の準備でスタートできるというのも一つの要素だ。デバイスは耐久性こそ高まっていても消耗品だ。

決して安くないことも合わせて慎重に選びたい。付属品は品質こそよくなく、激しいゲームプレイには耐えられないかもしれない。しかし、デバイス選びを助けてくれるのは間違いないだろう。初めてのパソコンとして、無難なMagnate MVはおすすめしやすい。

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似ているモデルとの比較

ブランド名MagnateLEVELθ
イメージMagnate MV (2)LEVEL-M1P5-R45-RLX-WHITE2
製品名Magnate MVLEVEL-M1P5-R45-RLX-WHITE2
価格129,980円119,700円
送料3,300円2,200円
(会員無料)
CPUCore i5-14400F
(10コア16スレッド)
Ryzen 5 4500
(6コア12スレッド)
GPURTX 4060RTX 4060
メモリDDR5-4800 16GBDDR4-3200 16GB
SSD500GB NVMeNVMe 500GB
電源650W BRONZE650W BRONZE
チップセットH610B550
納期最短翌営業日出荷2日
基本保証1年間
(最大5年延長可)
1年間
(4年間)
電話サポート24時間365日24時間365日
公式公式公式
レビュー当ページレビュー
チェックポイント!!

比較対象はパソコン工房のLEVEL-M1P5-R45-RLX-WHITE2だ。Magnate MVと比べて、CPU性能は大きく落ちるが、価格は送料込みで10,280円も安い。パソコン工房は無料会員登録で送料が0になるので、実質の価格差は13,580円となる。グラフィックボードの性能は同じなので、一定のゲーム性能を維持できれば価格は安い方がよいという方におすすめだ。Magnate MVの強みはより高性能なCore i5-14400Fを搭載していることだ。10コア16スレッドとスペックが高い。

ここに魅力を感じるかどうかで、LEVEL-M1P5-R45-RLX-WHITEとの関係は変わってくる。高フレームレートを重視したいならCPU性能を重視した方がよい。同じグラフィックボードでも明確な差が生まれることもある。一方で、高負荷なタイトルがメインならCPU性能はそこまで重視しなくてもよいかもしれない。なお、配信・動画投稿を想定している方もCore i5-14400F搭載モデルが好ましい。サポート面などは同等と考えてもよい。どちらも大手BTOメーカーで信頼性が高い。

Magnate MVのパソコンケースレビュー

本体正面

Magnate MV (2)
Magnate MVではミニタワーケースを採用している。新しいモデルで従来ケースよりも35%小型化されている。

左側面

magnatemv-left
左側にはやや大きめの吸気口がある。ファンの力を借りて多くの空気を取り入れられる。

内部(左側面)

magnateinside

I/Oパネル

ioport
本体前面にI/Oパネルが配置されている。USB 2.0×2基、USB 3.0×2基が搭載されている。Type-Cポートは使用できない。Magnate Xシリーズ(B760) でのみ使用できるようだ。

エアフロー

magnate-airflow
ミニタワーモデルだ。ビジネス向けモデルということもあって落ち着いたデザインとなっている。一般的なエアフローでゲームプレイにも問題はない。フロントパネルにあるスリットと側面の給気孔から冷たい空気を取り入れる。もっとも性能的にも熱を持ちにくく対応しやすい。

管理人による総評(Magnate MV)

Magnate MV (2)

Magnate MVは、サードウェーブ(ドスパラ)が販売するビジネスパソコンとなっている。Core i5-14400F×RTX 4060搭載でゲーミングPCとしても通用する。フルHD環境なら余裕を持って対応できる上にタイトルによっては高解像度・高リフレッシュレートを目指せる。メモリDDR5-4800 16GB、SSD 500GBと構成も必要十分だ。26,000円の値引きが適用となり評価をあげている。Core i5-14400FとGeForce RTX 4060の組み合わせで13万円台は破格だ。しばらくは敵なし状態となりそうだ。ネックとなるのはケースデザインやマザーボードのチップセットなどだろう。気にならなければ購入してしまっても損はない。

価格CPUグラボ
133,980円(税込)Core i5-14400FRTX4060
メモリSSDHDD
DDR5 16GB500GB非搭載