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当ページでは、Cities: Skylines(シティーズスカイラインズ)の必要スペックと推奨PCを検証した。おすすめモデルについては、「Cities: SkylinesにおすすめのゲーミングPC」で解説している。Cities: Skylinesは、続編の「Cities: Skylines Ⅱ」が登場してアップデートを終了した。Cities: Skylines Ⅱは評価があまり高くない。続編が微妙なゲーム性だったことで、オリジナルのCities: Skylinesは再度注目を集めている。

Cities: Skylinesの必要環境と推奨環境

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公式の要求スペックは世代が古くわかりづらい。推奨環境から見ても、現行のロークラスもあれば十分対応できるものだろう。推奨環境のCore i7-2700Kは、現行の最低ラインであるRyzen 5 4500よりも性能が低い。ただ、Ryzen 5 4500ではゲーム中終盤の負荷に対応しにくい。当サイト基準の推奨環境にRyzen 7 5700Xを採用しているのも負荷を見越してのことだ。

グラフィックボードの性能も古くわかりづらい。GeForce GTX 580の性能は、一世代前のGeForce GTX 1650よりも低い。このことから、Ryzen 5 4500とGeForce RTX 3050 6GBの組み合わせでも対応できるゲームとなる。ただし、Cities: Skylinesの序盤は対応できても、徐々に高くなる負荷に対応するのはむずかしい。快適にプレイするためには、かなり性能に余裕を持たせた方がいい。

当サイト基準の推奨環境は中終盤を見越したもので、あえてGeForce RTX 4060を指定している。シミュレーション系のゲームは序盤と終盤での負荷に差が出ることは珍しくない。とくにCities: Skylinesは顕著だ。推奨環境通りロークラスを用意するとストレスが溜まることだろう。

Cities: Skylinesの必要スペックを検証

要求スペックはそこまで高くないが、終盤の負荷が大きい

2015年のゲームなだけに、要求スペックはそれほど高くない。推奨環境を満たすだけなら現行のロークラスでも十分だ。ただ、これはあくまでもゲームをプレイできる最低限に近い。Cities: Skylinesの負荷は、序盤と終盤で大きく違う。序盤は60fpsで安定していても、終盤では30fps以下になる場所も増える。人や車が集中する場所の負荷は凄まじい。グラフィックボードよりもCPUの性能が重要ではないか。そう考えさせられる。

設定を下げても負荷が軽減されにくく、マップ全体を使う街を作るのは難しい。それだけ負荷がかかっている状態では、いつゲームクライアントがクラッシュするかわからない。ゲームの進行だけでなく、プレイ自体が不安定では満足に遊べない。街を大きくするのは醍醐味であり目的でもある。ゴールを目指せないシミュレーションゲームは何も楽しくない。

実際にプレイしたが、終盤はフレームレートが半減どころではない。時間の進み方まで極端に遅くなる。これはフレームレートの問題ではなく、処理しきれていないことが問題だ。終盤は処理性能の高いCPU、一定のパフォーマンスを維持できるグラフィックボードが必須である。

時間を早めても時間の進みが遅くなっていくのは、主に交通渋滞によるものだ。車が増えて停滞すると負荷が増大するようだ。結果的に負荷をかけないように、車が溜まりにくい構造の街づくりをしていくしかない。しかし、渋滞を失くすことはできず、どこかを改善すればどこかが悪化するのがCities: Skylinesだ。進行で様子を見たくても時間がなかなか進まず、スムーズなのかそうでないかの判断もできない。この状態では快適なゲームプレイはできない。

Cities: Skylinesを快適にプレイすることを念頭に置くなら、この終盤の負荷への対応力を求めることになる。端的に言えばCPU性能とメモリ容量が重要だ。ただ、現行最高峰のCPUに64GB以上のメモリのような構成になれば、快適性は増してもかかるコストが見合っていない。妥協できる範囲に収めるのがベストだ。ある程度許容できる性能を判断して選びたい。

推奨環境よりも余裕を持たせたい

当サイト基準の推奨環境はRyzen 7 5700XとGeForce RTX 4060としている。公式の推奨環境に合わせれば、序盤くらいしか対応できないだろう。前述のように終盤の対応力を視野にいれるなら、ミドルハイクラス程度は見ておく方が安心だ。ワークショップにある複雑の道路を設置したり、マップの制限を解除したりするなら、もっと高い性能が必須だ。どの程度のゲームプレイを想定しているかで、Cities: Skylinesの遊び方は変わってくるだろう。

Core i7-14700FとGeForce RTX 4060 Tiを推奨環境とすべきか。どこに基準をあてるのがよいか、判断がむずかしい。最終盤に合わせると要求スペックが跳ね上がる。プレイスタイルでも変わってくる。公式はバニラ状態(DLCや追加要素なし)の標準設定で60fpsを基準にしているはずだ。そこに合わせると、当サイト基準の推奨環境になる。これをおすすめというよりも、最低限に考える方が無難だ。

シミュレーションゲームの負荷は、プレイスタイルで大きく変わる。Cities: Skylinesのように、大量の車が街を走り回るゲームでは、どうしても負荷が高まりやすい。Cities: Skylinesをプレイするためにハイエンドクラスを準備してもおかしくない。曖昧な表現になるが、ミドルクラス以上のゲーミングPCを選んでおきたい。少なくとも、当サイト基準の推奨環境通りよりも、少し余裕を持たせた性能がよい。

まずは予算を決めて、その中でCPU性能かグラフィックボードの性能のどちらを重視するかを決める。CPU性能はゲーム全般に求められ、主に人や車の処理に使用される。グラフィックボードは建物の描写などに使用される。どちらも重要だが、設定で調整しやすいグラフィックボードの妥協が現実的だろうか。Cities: SkylinesをプレイするならCPU性能を重視したゲーミングPCを選ぶのが一つだ。

もちろんバランスを意識したモデル選びがベストだ。しかし、CPUもグラフィックボードも理想を追うとかなり高額なモデルを選択しなければならない。どちらかを妥協すれば予算を抑えたい方にも選びやすく、負荷にも対応しやすくなるはずだ。Cities: SkylinesのゲーミングPC選びの肝はCPUにある。

Cities: Skylinesの概要

シンプルながら奥深い街づくり

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Cities: Skylinesは建てる家を細かく指定するようなことはできない。消防署や警察署などの役割を持つ建築物は指定できるが、基本的には住宅地・商業地・工業地を範囲で指定する。そこに何が建つかは指定できないので、この点ではシンプルなゲーム性に見える。雑多な作りにすると消防署や警察署やゴミ収集などの範囲でカバーできなくなる。ある程度街の大枠をしっかり作らなければ一気に崩壊することもありえる。

また、それらに掛かる経費から赤字なりやすく、建てまくればよいという単純なものでもない。特にゴミ収集は多ければカバーできる範囲も増えるものの、同時に渋滞を引き起こす可能性も出てくる。Cities: Skylinesはいかに渋滞を緩和していくかを考えるゲームになっていきがちだ。消防署等が1つでカバーできる範囲に街を築くと渋滞で商業や工業が上手く進まなくなり、分散させ過ぎると経費が掛かる。

常にバランスとの戦いがある。警察署が無ければ治安が悪くなり、住宅地から家が消えていく。これはゴミ収集でも同じだ。消防署がカバーできなければ、火事で建物が消えていく。どこからどこまでが範囲内か道沿いに表示されるので親切設計である。ただし、常にその範囲をカバーできるわけではない。

道が混んでいるとそこで詰まり、緊急車両やゴミ収集車は目的地にたどり着くことができない。幅広くカバーさせ過ぎると手が足りず、結局は崩壊が始まる。余裕を持たせつつバランスを維持することがCities: Skylinesでは重要なテーマである。建物を細かく建設するシムシティとは違い、街全体の枠組みを作ることがCities: Skylinesである。

インフラ整備がゲームの醍醐味

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Cities: Skylinesはインフラが全てと言っても過言ではない。上下水道・電気・道だ。下水を排出するパイプの下流に水道に使うパイプを使用すると下水が上ってくる。これはそれほど難しいことではない。ただ、街が大きくなるにつれて、水の供給源が重なりやすくなり、いつの間にか下水道と上水道が繋がってしまうことがある。基本的なことながら、見落としやすい要素でもある。

次に重要なのは電気だ。電気が通っていないと住宅や工場などの建築物は稼働しなくなる。放置が長くなると、一帯で住民や会社が消えていく大幅な収入減となる。新しい区画を作る時は電力や水が足りているか、常に目を光らせなければならない。街を管理するという点では、Cities: Skylinesよりもバランスのよいゲームはないのではないか。

だからこそ、登場から10年以上が経った今でも人気なのだろう。インフラ整備の最大の醍醐味であり、難関は道路整備だ。交通渋滞は全ての機能を麻痺させてしまう。トロピコシリーズでも大きな課題となるように、街づくり系にはついて回る問題だ。Cities: SkylinesのAIはなるべく短距離を走ろうとするので渋滞が起きやすい。

横道を作っても解決しにくく、いかに信号を作らないかがキーになる部分もある。そこで採用されるのがラウンドアバウトだ。一方通行をメインの道にすると渋滞を緩和しやすい。反面、一方通行であるため緊急車両等が遠回りを強いられることもあるのでここもバランスが大事だ。高速道路を整備すると、流入や移動距離の拡張を見込める反面、入り口や下り口で渋滞が発生しやすくなる。

1つをカバーするために施策を続けると迷路のような道が出来上がり、管理が困難になっていく。いかに効率よく車を通すかを考えていくことが最もCities: Skylinesを楽しんでいる時間のようにさえ思える。傍から見ていると苦行のようなことも、プレイしていると楽しい。そして多くの時間を奪い、時間泥棒と言われる所以となっている。

・アップデート再開で人気再燃

Cities: Skylines Ⅱの登場でCities: Skylinesはアップデートを終了した。しかしながら、10周年記念のアップデートが適用されたことで、今後のアップデートも期待できるようになった。その背景にはCities: Skylines Ⅱの人気が伸び悩んでいることも影響していそうだ。満を持して登場したCities: Skylines Ⅱは、Cities: Skylinesの続編という期待を背負ったにも関わらず微妙な人気に留まった。

Steamの評価も「賛否両論」となっており、Cities: Skylinesの「非常に好評」には全く届いていない。加えて、レビュー数も50,000件に届かず、Cities: Skylinesの200,000件オーバーの1/4程度だ。Cities: Skylines Ⅱは価格が高いこと、要求スペックが高いことが伸び悩んでいる原因だろう。Cities: Skylinesは快適にプレイするならそれなりの性能が必要だが、セール中なら500円以下で購入できる。

とりあえずどういったゲームか体験するのに割り切れる価格なのは大きい。今でもCities: Skylinesは人気のゲームだ。一時的なものでもアップデートされたのは大きい。ただ、Cities: Skylinesはすでに完成されたゲームという印象も強い。小さなアップデートはあっても、大型アップデートは来ないだろう。DLCの追加もむずかしい。

Cities: Skylinesを遊び尽くすという意味では、アップデートや追加コンテンツではなくModが中心になっていくはずだ。Cities: Skylinesのゲーム性はModと相性がよい。個人で作るには面倒な立体道路などを組み合わせて、街全体を最適化できるようなものが多い。ローグライクのように、繰り返しやり込んで楽しめるシミュレーションゲームはそう多くない。新たな試みで街をつくる楽しさはCities: Skylines ⅡよりもCities: Skylinesの方が上だと感じる。

Cities: SkylinesにおすすめのゲーミングPC

LEVEL-M1P5-R45-LAX (パソコン工房)

LEVEL-M1P5-R45-RLX-WHITE2価格:99,800円+送料2,200円
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:GeForce RTX 3050 6GB
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:10.0

公式サイト詳細
管理人コメント

Cities: Skylinesを最低限プレイできる性能を持つモデルだ。中終盤の負荷への対応力はあまりなく、最低設定でゲーム進行が可能なレベルだ。許容範囲は人それぞれだが、本気でやり込むには性能が少し心もとない。それでもプレイ自体はできる。予算が100,000円前後なら唯一に近い選択肢だ。

NEXTGEAR JG-A5G60 (マウスコンピューター)

nextgear価格:129,800円(送料込)
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:GeForce RTX 4060
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 1TB NVMe
電源:750W 80PLUS BRONZE
コスパ:7.9

公式サイト詳細

Cities: Skylinesの推奨環境を満たしたモデルである。ただ、公式の推奨環境は中終盤の負荷を考慮していないようにも感じる。NEXTGEAR JG-A5G60は、グラフィックボードの性能はよくてもCPU性能が心もとない。Cities: SkylineはCPU性能も重要になってくるため、このクラスでもベストな選択肢とは言えないだろう。それを踏まえて妥協できるならおすすめのモデルだ。

Magnate-G MV-TiW (ドスパラ)

Magnate-G MTW12th価格:184,980円+送料3,300円
CPU:Core i5-14400F
GPU:GeForce RTX 4060 Ti
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 500GB Gen4 NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:9.8

公式サイト詳細

当サイト基準の推奨環境を満たしたモデルだ。Cities: Skylinesを快適にプレイでき、中終盤の負荷にもある程度対応可能だ。CPUとグラフィックボードの性能がともによく、バランスの取れたモデルと言える。Cities: Skylinesに限らず、多くのゲームへの対応力に優れている。幅広くゲームをプレイするならMagnate-G MV-TiWがおすすめだ。

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