Stardew Valley(スターデュー バレー)の必要スペックと推奨PCを検証している。2016年2月に登場し、今もなお人気を高めているシミュレーションゲームだ。農場・牧場系のシミュレーションゲームで、一応牧場シミュレーションが正式なようだ。牧場シミュレーションで展開された牧場物語に影響を受けており、どこか懐かしさを感じる。ボリュームや新鮮さもあるので似た別のゲームである。
シミュレーションゲームとしては珍しくマルチプレイに対応していることも人気の秘訣なのだろう。のんびり、まったりとしたゲームなので大人から子どもまで層を選ばず遊べる。シミュレーションゲーム特有の慌ただしさもなく、自分のペースで展開していける。あまり話題になっていなかったが、2024年3月に販売本数3000万本を達成し、多くのユーザーを獲得している。家庭用ゲーム機やスマートフォンでも展開されている。案外プレイヤー数は表記よりも多いのかもしれない。
Stardew Valleyの必要&推奨環境を検証
Stardew Valleyは2016年2月に登場したアクションシミュレーションゲームだ。2Dドットのゲームであるため、3Dグラフィックの処理に必要なグラフィックボードがなくてもプレイできる。便宜上NVIDIA GTX 1650としているが、非搭載のモデルでも十分だ。現行最低限のGeForce RTX 3050 6GBでもオーバースペックだ。
さながら、オンラインゲーム黎明期のMMORPGのような感覚だ。要求スペックが低く、人気のあるゲームは当然多くの媒体でプレイできる。家庭用ゲーム機ではNintendo Switch・PS VITAでも展開されているゲームだ。所持しているゲーム機でプレイできるだろう。PCだけでなくスマホでもプレイ可能だ。すでにPCを持っている方はともかく、Stardew Valleyをプレイするために推奨モデルを購入するのはあまりおすすめしない。
Stardew Valleyに関しては、推奨モデルというものがあって無いようなものだ。ビジネスモデルどころか、タブレットでも快適にプレイできる。マルチプレイでもそれほど負荷が大きくならず、Core 2 Duoシリーズでも問題なく稼働するのではないだろうか。それほど低スペックな環境でも対応できる。
最低環境が256MBとなっており、少し高く見ても1GBもあれば十分だ。つまり、OSは64bitに限らず32bitでも安定するということだ。まるで2000年台初期を彷彿とさせる要求スペックで、その当時のパソコンでも稼働させられるのではないか。これだけ人気のゲームになっているところを見ると、ハイエンドな性能が求められる最新ゲームに対するアンチテーゼにも思える。
2D系のゲームはグラフィックボードを必要としない。2D風の3Dゲームもあるので、見た感じ2Dのゲームなら全て不要とはならない。注意してほしいのは、2D系のゲームはCPUの影響を大きく受けるということだ。とくに、シミュレーション系のゲームは、調べながらのゲームプレイになることも多い。CPU性能は低くても動作するが、快適のためには最低限と言える性能はほしい。
当サイト基準の必要環境では、Core i3-13100としている。実際に搭載モデルから考えれば、Ryzen 5 4500が最低限となりそうだ。Stardew Valleyのみをプレイするなら、もっと安価で性能が低いモデルが適している。前述したように実際Stardew Valleyのみをプレイするためにパソコンを用意するとは考えにくい。
別のゲームもプレイする可能性がある以上、それらを加味したスペックが必要だ。当サイト基準の推奨環境は、ゲーミングPCとして現行最低限のスペックを示している。Stardew Valleyを含むPCゲームを幅広くプレイするなら、そのくらいのスペックを想定しておきたい。
Stardew Valleyのゲーム性と特徴について
牧場物語ライクなのんびりとしたゲーム
Stardew Valleyは、牧場を経営するシミュレーションゲームだ。冒険や釣りなど、様々なコンテンツが用意されている。牧場経営と聞いて「牧場物語」を思い出す方も多いはずだ。Stardew Valleyは、まさに牧場物語の影響を色濃く受けたゲームである。コンテンツが増えて、しっかりやり込めるようになっているので、牧場物語をプレイしてきた方でも、初めての方でも満足できるゲームだ。
激しい戦闘や頭を使うようなことはない。ゲームに疲れた時にプレイしたいゲームだ。何かを絶対にしなければならないというルールがなく、自由に、そして気ままに進行することができる。興味のあることだけを続け、お金を稼ぎ、目標を達成する。そんなスローライフを体験できるゲームとなっている。
目標に関してはそれほど重大なものではない。使用できる道具が増えたり、できることが増えたりするものだ。やりたいことを続けていけば自然とクリアできるようなものだ。ただ、デイリークエストのようなものは、やりたいことだけではクリアできない。用意されたコンテンツを幅広くプレイするように設計されている。もっとも、これも必ずクリアしなければならないものではないので、あまり気にしなくてよい。
Stardew Valleyは、やりこみ要素も多く、特定の作業だけに縛られない自由度がある。毎日必須の作業や目的もないので、のんびり進行できる。牧場物語と違いマルチプレイにも対応している。これこそがStardew Valleyの最も優れた箇所である。シミュレーション系のゲームは、協力プレイを含めたマルチプレイ可能なゲームが少ない。
注意点として、サーバーとなるのは部屋を作成したプレイヤーに依存するということだ。部屋を作ったプレイヤーは一人でも作業できるが、参加しているプレイヤーは一人で進行できない。Minecraftのようなシステムであれば、もっと遊びやすかったように思う。同じサーバーにあってもそれぞれが自由に行動する。各々が目的を持って進行することで、自分に足りない部分を補ってくれる。釣りをメインにするプレイヤーもいれば、農業をメインにするプレイヤーもいる。
欠けたものを補えるマルチプレイは、さらなる自由度を提供してくれるコンテンツである。もっとこうなればいいという欲求は常にあるが、自由すぎても何をしていいのかわからなくなる。あらゆる部分がちょうどよい設計に収まっているように感じる。
今もなお人気上昇中の注目ゲーム
2024年12月に4100万本の販売達成したStardew Valleyは、今も多くのプレイヤーに愛されている。2024年3月には、初めて同時接続者数20万人を突破し、最高236,000人を達成した。人気を裏付けるのはSteamのレビューだ。75万件に迫るレビューで「圧倒的に好評」という最高評価を得ている。高評価率は97%を超えており、プレイしたほぼ全てのプレイヤーが満足している。
今も続くアップデートは、さらに人気を高めている。2024年3月に同時接続者数が過去最高人数の2倍以上に伸ばしたのは大型アップデートの影響だろう。こういったシミュレーションゲームは、一区切りつくと修正系のアップデートばかりになる。今も大型アップデートがあり、過去最高の賑わいを見せている。
PCゲームはModの有無がゲーム寿命を決めると考えている。とくに、一定の段階でゴールを迎えるゲームでは、いかにやり込み要素があっても、やることが少なくなれば終わってしまうものだ。Modは公式が手を出さない部分を補うものや、モチベーションの上がる要素を追加できる。これが登場から7年ほど経っても勢いのある理由と言えるだろう。
一方で、こういったModはシングルプレイを前提に作成されているものもある。マルチプレイでは使用できないModもあるので確認しておいてほしい。また、ModはSteamのワークショップから導入するタイプではなく、個別にアップローダーから導入しなければならない。この手間がModの参入障壁を高くしているように感じる。まだまだ改善してほしいというところにもノビシロを感じられる。
Modを前提としていないゲームに、有志がModを作り用意するというのは滅多にない。人気のあるゲームだからこそ起こることだ。そして、アップロードされたファイルを告知するコミュニティが必要だ。ある意味で、公式にMod提供の場がないゲームにModがあるというのは人気ゲームの証明でもある。
MinecraftはModをカバーできるゲーム設計だが、Modは公式で用意されているわけではない。どこか似た感覚がある。自由度の高いゲームにはModがよく合う。便利に効率的に作業を進められたり、コンテンツボリュームを拡大したりできる。Stardew Valleyはやりこみ要素のあるゲームなだけに、Modがあればさらに遊び尽くすことができるだろう。
アップデートを続ける運営、ゲームを楽しむプレイヤー、Modを制作する有志が揃っている。ここから急転直下で人気が落ちることはない。これからも長く愛されるゲームとなるはずだ。グラフィックではなくゲーム性で勝負しているゲームだ。時代遅れなゲームだと言って人が離れることもない。Minecraft、Terrariaと並んで、グラフィックよりもゲーム性で人気を得たゲームと言っても過言ではない。
Stardew Valley向けおすすめのゲーミングPC
LEVEL-M1P5-R45-LAX(パソコン工房)
価格:99,800円
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:GeForce RTX 3050 6GB
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:10.0
LEVEL-M1P5-R45-LAXは、GeForce RTX 3050 6GBを搭載したロークラスのゲーミングPCだ。Stardew Valleyをプレイするには十分なCPU性能とメモリを搭載している。グラフィックボードは、他のゲームをプレイするために必要な最低限の性能よりも、少し高いのが特徴だ。9万円台という価格で選びやすく、初めてのゲーミングPCとしてもおすすめだ。無料会員登録をすれば送料が無料になる。
LEVEL-M1P5-R45-DPX(パソコン工房)
価格:104,800円+送料2,200円
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:Radeon RX 6600
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:10.0
Ryzen 5 4500とRadeon RX 6600を搭載したLEVEL-M1P5-R45-DPXは、Stardew Valleyのために選択するにはオーバースペックだ。Stardew Valley以外のゲームも視野に入れている方におすすめのモデルだ。低価格ながら扱いやすい性能が持ち味のモデルである。CPU・グラフィックボードともにAMD製なので、AMDが好きな方にもおすすめのモデルだ。
NEXTGEAR JG-A5G60 (マウスコンピューター)
価格:129,800円(送料込)
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:GeForce RTX 4060
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 1TB NVMe
電源:750W 80PLUS BRONZE
コスパ:7.9
Stardew Valleyをプレイするには十分過ぎる性能がある。他のゲームをプレイすることも考えればこのぐらいのモデルを選択しておこう。Stardew Valleyしかプレイしないという方はいないだろう。Stardew Valleyの必須環境や推奨環境に合わせると、他のゲームが一切プレイできないビジネスモデルになるからだ。とりあえずはNEXTGEAR JG-A5G60を選んでおけば安心だ。基本保証が3年間と長く設定されているのもポイントといえる。