Core i5-13500

当ページでは、Core i5-13500の性能レビュー&搭載ゲーミングPCを紹介している。Intel第13世代のCore i5シリーズにおける真ん中のモデルが発売された。14コア20スレッドとスペックが高く幅広い用途に対応できる。ラインナップ的にはCore i5-13600もあるが国内では販売されておらず、Core i5-13500はCore i5-13600Kに次ぐCore i5シリーズの上位モデルということになる。

注意点としてCore i5-13600Kとはアーキテクチャ的にも性能的にもCore i5-13600Kとは大きな差がある。Core i5-13600Kは最新のRaptor Coveを採用していてL2キャッシュが増量されているのに対して、Core i5-13500では旧世代のAlder Lake世代のGolden Coveを流用していてL2キャッシュは微増に留まる。立ち位置的には下位モデルのCore i5-13400に近い。搭載モデルは「Core i5-13500搭載おすすめゲーミングPC」で紹介している。BTOパソコンではマイナーな存在だ。

Core i5-13500の基本情報

コードネームRaptor Lake
プロセス10nm
コア/スレッド数14コア(6P+8E)/ 20スレッド
定格/最大クロック(P)2.5 GHz / 4.8 Ghz
定格/最大クロック(E)1.8 GHz / 3.5 Ghz
L2キャッシュ11.5MB
L3キャッシュ24MB
PBP65W
MTP154W
発売日2023年01月04日
MSRP$232
国内価格37,580円 *2024/3時点
特徴 (+)14コア20スレッドとスペックが高い
(+)マルチスレッド性能はRyzen 7を超える
(+)i5-13400よりもゲーム性能が高い
(-)従来モデルよりも消費電力アップ
(-)立ち位置がやや中途半端なモデル
(-)ゲーミング性能はRyzen 5に劣る
(-)搭載ゲーミングPCのラインナップは僅少
評価 ・総合評価
8.0

・ゲーム評価
7.5

Core i5-13500の基本情報

現行のCore i5シリーズと比較

i5-13500i5-13400i5-13600K
メーカーIntelIntelIntel
コードネームRaptor LakeRaptor LakeRaptor Lake
プロセス10nm10nm10nm
トランジスタ数---
ダイサイズ257 mm²257 mm²257 mm²
トータルコア数14コア10コア14コア
トータルスレッド数20スレッド16スレッド20スレッド
CPUコア数(P)6コア6コア6コア
スレッド数(P)12スレッド12スレッド12スレッド
CPUコア数(E)8コア4コア8コア
スレッド数(E)8スレッド4スレッド8スレッド
定格クロック(P)2.5 GHz2.5 GHz3.5 GHz
最大クロック(P)4.8 GHz4.6 GHz5.1 Ghz
定格クロック(E)1.8 GHz1.8 GHz2.6 GHz
最大クロック(E)3.5 GHz3.3 GHz3.9 GHz
L2キャッシュ11.5MB9.5MB20MB
L3キャッシュ24MB20MB24MB
対応メモリDDR5-4800
DDR4-3200
DDR5-4800
DDR4-3200
DDR5-5600
DDR4-3200
内蔵GPUUHD Graphics 770UHD Graphics 730UHD Graphics 770
グラフィックスコア322432
グラフィックス周波数300MHz-1550MHz300MHz-1550MHz300MHz-1500MHz
CPUクーラーなし
PCI-ExpressGen 5, 20 LanesGen 5, 20 LanesGen 5, 20 Lanes
PBP65W65W125W
MTP(PL2)154W148W181W
MSRP$232$221$319
国内価格37,580円31,940円~
35,968円
45,340円~
49,459円
発売日2023/01/032023/01/032022/10/20
上記は現行のRaptor Lake世代のCore i5シリーズを並べたスペック表だ。国内の販売価格を見ると、Core i5-13500が39,980円で、Core i5-13400とCore i5-13600Kのちょうど真ん中に収まっていることがわかる。Core i5-13600KはCPUクーラーが非同梱なのでコスト面では少しだけ不利になる。Kシリーズは倍率ロックフリーモデルで、無印モデルよりもクロック周波数・消費電力が高いモデルだ。

Core i5-13500は、上位モデルのCore i5-13600Kと同じ14コア20スレッドというスペックを持つ。一方で、クロック周波数についてはかなり抑えられている。Pコアの定格クロックは28%低く、最大クロックも6%低い。Eコアの定格クロックも30%低く、最大クロックも10%低い。L2キャッシュは40%以上少なく11.5MBだ。L3キャッシュは24MBと変わらない。Core i5-13500ではAlder Lake世代と同じGolden Coveを採用していてアーキテクチャ的には少し古い。次世代のRaptor Coveを採用しているCore i5-13600Kとは大きな差があると考えておこう。

対応メモリでも差別化が図られている。Core i5-13500ではDDR5-4800までのサポートだ。内蔵GPUは同等だが、わずかながらCore i5-13500の方がグラフィックス周波数が高い。これはL2キャッシュが少ない分をカバーしているのではないかと思う。PBPはCore i5-13500の方が48%低く、MTPも15%低い。価格差は$87だ。国内価格では6,820円の差がある。

下位モデルのCore i5-13400は10コア16スレッドとCore i5-13500よりもEコアが4コア少ない。定格クロックこそ同等だが、最大クロックはPコアもEコアも0.2GHzずつ引き下げられている。L2キャッシュはCore i5-13500の方が20%多く、L3キャッシュも20%多い。Core i5-13400も旧世代のGolden Coveを流用している。Alder Lakeリフレッシュというイメージだ。

Core i5-13400は内蔵GPUがUHD graphics 730となる。グラフィックスコアは24と少ない。PBPは65Wと共通で、MTPはCore i5-13400の方が4%程度抑えられている。価格差は$11で、国内の販売価格では3,175円の差がある。Core i5-13500が発売されてある程度時間が経ち価格も落ち着いているように思う。Core i5-13400との価格差を考えるとCore i5-13500は魅力的なモデルだと言えるだろう。

他のモデルと比較

i5-13500i5-12500Ryzen 5 7600
メーカーIntelIntelAMD
コードネームRaptor LakeAlder LakeZen 4
(Raphael)
トランジスタ数--65.7億
プロセス10nm10nm5nm
ダイサイズ257 mm²163 mm²71 mm²
I/Oダイプロセス
--6nm
I/Oダイ
--122 mm²
トータルコア数14コア6コア6コア
トータルスレッド数20スレッド12スレッド12スレッド
CPUコア数(P)6コア6コア6コア
スレッド数(P)12スレッド12スレッド12スレッド
CPUコア数(E)8コア--
スレッド数(E)8スレッド--
定格クロック(P)2.5 GHz3.0 GHz3.8 GHz
最大クロック(P)4.8 GHz4.6 GHz5.1 GHz
定格クロック(E)1.8 GHz--
最大クロック(E)3.5 GHz--
L2キャッシュ11.5MB7.5MB6MB
L3キャッシュ24MB18MB32MB
対応メモリDDR5-4800
DDR4-3200
DDR5-4800
DDR4-3200
DDR5-5200
内蔵GPUUHD Graphics 770UHD Graphics 770Radeon Graphics
グラフィックスコア32322
グラフィックス周波数300MHz-1550MHz300MHz-1450MHz400MHz-2200MHz
CPUクーラー
PCI-ExpressGen 5, 20 LanesGen 5, 20 LanesGen 5, 24 Lanes
PBP65W65W65W
MTP(PL2)154W117W88W
MSRP$232$212$229
国内価格37,580円~-29,700円~
発売日2023/01/032022/01/042023/01/14
旧モデルでAlder Lake世代のCore i5-12500と競合モデルであるRyzen 5 7600と比較していく。Core i5-12500は、旧世代のCPUで10nmプロセスを採用している。ダイサイズは163m㎡とCore i5-13500よりも36%程度小さい。Raptor Lake世代の上位モデルではEコア及びL2キャッシュ容量が増量されてその分のスペースが必要なためだ。

Core i5-12500は6コア12スレッドというスペックだ。Eコアは搭載されていない。この点Core i5-13500で大きく進化したと言える。Pコアの定格クロックはCore i5-12500の方が20%高く、最大クロックはCore i5-13500の方が5%高い。いずれもオーバークロックは非対応だ。L2キャッシュはCore i5-13500の方が53%多く、L3キャッシュもCore i5-13500の方が33%多い。

対応メモリ・CPU内蔵グラフィックスは共通だ。CPU内蔵グラフィックスについてはグラフィックス周波数が少しだけ高くなったが、性能差を体感することはできないだろう。また、どちらもCPUクーラー同梱となる。PBPは65Wと共通だが、MTPはCore i5-13500の方が32%高く154Wだ。MSRPはCore i5-13500の方が$20高い。性能差を考えると妥当ではないかと思う。

Ryzen 5 7600はZen 4アーキテクチャを採用したCPUだ。トランジスタ数は65.7億となる。プロセスは5nmとCore i5-13500の半分だ。I/Oダイプロセスには6nmを採用している。二つのダイを合わせると193m㎡だ。Core i5-13500の方が34%大きい計算だ。Ryzen 5 7600は6コア12スレッドというスペックだ。定格クロックはRyzen 5 7600の方が52%高く、最大クロックもRyzen 5 7600の方が7%高い。Ryzen 5 7600はオーバークロック対応だ。

L2キャッシュはCore i5-13500の方が5.5MB多いが、L3キャッシュはRyzen 5 7600の方が8MB多い。Ryzen 5 7600では対応メモリがDDR5のみとなっているのもポイントだ。Ryzen 7000シリーズからCPU内蔵グラフィックスが標準搭載となっている。APUとの差別化は行われていて性能が高いわけではない。Ryzen 5 7600もCPUクーラー同梱だ。

PBPはどちらも65Wだが、MTPはRyzen 5 7600の方が42%も低く88Wに留まる。5nmプロセスを採用していることもあって省電力性が高い。価格差は$3で同等だ。実売価格ではRyzen 5 7600の方が7,880円安く購入できる。ただし、メモリやマザーボードが高価なためトータルで見るとCore i5-13500の方が安く済む。Ryzen 5 7600はソケットがAM5に代わりプラットフォームコストがネックとなる。

Core i5-13500の最新評価【2024年】

i5-13500gamescore

Core i5-13500のゲーム性能スコアは29,392だ。この数値は次世代のCore i5-14500とほとんど変わらない。競合のRyzen 5 7600と比べるとわずかにゲーム性能は劣っているが、Ryzen 5 7500Fと比べて2%弱上回っている。ミドルクラスのCPUとしては必要十分だろう。GeForce RTX 4060 TiやGeForce RTX 4060と組み合わせればGPUのパフォーマンスを最大限に引き出せる。GeForce RTX 4070までは許容範囲だ。

現在の国内販売価格は37,580円~だ。Core i5-14500の価格が39,300円~なので2,000円程度安く購入できる。性能差がほとんどないことを考えるとCore i5-13500でも全く問題ないはずだ。細かくベンチマークを取らない限り実際のゲームプレイにおいて性能差を体感することはできないだろう。Core i5-14400は35,850円~となっている。Core i5-14400Fなら32,380円だ。Core i5シリーズは新旧含めて全体的にうまく価格のバランスが取れている。Ryzen 5 7600は29,800円~と7,780円安いが、プラットフォームコストを考慮すればコスパがずば抜けているわけではない。

Core i5-13500の特徴&注意点【発売時点】

14コア20スレッドとマルチスレッド性能が高い

Core i5-13500は、ハイブリッドコアアーキテクチャを採用していて14コア20スレッドと高いスペックを誇る。マルチスレッド性能では従来モデルのCore i5-12600Kを大きく上回り、Core i7-12700に匹敵するほどだ。ただし、価格と性能的にやや中途半端なモデルと捉えることもできる。他のCore i5シリーズとしっかり吟味するのがよいだろう。

現在Core i5-13500の価格は37,580円で、そこから+11,760円でRaptor Coveを採用したCore i5-13600K(49,340円)を選択できる。CPU内蔵グラフィックス非搭載のCore i5-13600KFなら45,340円だ。Core i5-13600KはCPUクーラーが非同梱だが、コストパフォーマンスは悪くない。同じ14コア20スレッドでも性能差はかなり大きい。L2キャッシュが多く、Raptor Coveを選択できるメリットは大きい。

また、下位モデルのCore i5-13400なら3,175円安く購入できる。どちらもGolden Coveで旧世代のAlder Lake世代のものを流用しているという共通点がある。10コア16スレッドとEコアが4つ少なくなるが、より安く購入できるのは魅力的だろう。Core i5シリーズの無印モデルではコストパフォーマンスが何よりも重視されるはずだ。CPU内蔵グラフィックス非搭載のCore i5-13400Fなら6,219円も安く購入できる。その点Core i5-13500はやや中途半端なモデルだと言わざるを得ない。

ゲーミング性能は競合のRyzen 5に劣る

確かにCore i5-13500はスペックが高くマルチスレッド性能では価格帯最強モデルと考えてよいだろう。一方で、ゲーミング性能については競合モデルであるRyzen 5 7600に及ばない。14コア20スレッドというスペックでも6コア12スレッドのCPUに敵わないのは悩ましい。これはアーキテクチャの違いが出ているのだろう。

Zen 4アーキテクチャはより洗練され高いゲーム適性を持つ。Ryzen 5 7600は新しいソケットAM5の導入が必須でコストが掛かる点は忘れてはいけない。高額なDDR5メモリ及びマザーボードを購入する必要がある。コストパフォーマンスの観点からはCore i5-13500の方が優秀だ。

Core i5-13500の場合世代的にはRaptor Lake世代だが、中身を見ると旧世代のAlder Lake世代の流用だ。Intelとしては上位モデルとの差別化を考えた結果だと思うが、それが裏目に出ている形だ。Intel第12世代まではCore i5シリーズもRyzenシリーズを圧倒していた。Intel第13世代CPUの購入を考えている方は注意しよう。ゲーム性能を重視するならCore i5-13600K以上のモデルを選択しよう。

搭載ゲーミングPCはかなり少なく希少

残念ながらCore i5-13500を搭載したゲーミングPCは非常に少ない。Core i5-12500を搭載したモデルが少なかったことを考えると自然の流れだ。ドスパラ・G-Tune・フロンティアなどの大手BTOメーカーでは下位モデルのCore i5-13400が中心で、Core i5-13500以上のモデルの取り扱いが皆無だ。Core i5-13500搭載モデルを探すなら、TSUKUMOかサイコムのみとなる。それも初期構成ではCore i5-13400が搭載されているため、カスタマイズで対応しなければいけない。

基本的には自作PCユーザー向けと言えるかもしれない。Core i5-13600Kよりも安く、Core i5-13600Kと同じ14コア20スレッドというスペックが手に入るので魅力的に映るのではないかと思う。CPUクーラーが同梱となっているのもポイントだ。プラットフォームコストを考慮しても無印モデルというのはコストパフォーマンスが高くなる傾向にある。競合モデルのRyzen 5 7600も単体のCPUとして見れば割安だが、メモリやマザーボードの価格が高くトータルコストがかさんでしまう。

Core i5-13400のゲームベンチマーク一覧

Far Cry 6

farcry6

Core i7-13700171.6
134.0
Core i5-13600K163.6
128.0
Ryzen 7 7700154.9
119.3
Ryzen 5 7600X151.5
116.2
Ryzen 5 7600146.3
112.1
Core i7-12700139.6
110.2
Core i5-12600K132.9
105.4
Core i5-13500129.0
98.5
Core i5-13400120.8
91.2
Core i5-12400114.7
86.8
平均fps最小fps
Far Cry 6では、Core i5-12600Kと比べて2%-6%程度フレームレートが低い結果となっている。下位モデルであるCore i5-13400と比べると7%前後フレームレートが高い。Core i5-12400と比べると13%程度向上していることになる。競合モデルのRyzen 5 7600とのフレームレートの差は13%とかなり大きい。ゲーム適正ではRyzen 5 7600に軍配が上がる。ゲームだけを目的とするならCore i5-13500は魅力的な選択とは言えないかもしれない。

Hitman 3

hitman3

Core i7-13700199.3
84.5
Core i5-13600K183.8
77.1
Ryzen 7 7700165.7
69.2
Core i7-12700156.9
67.4
Ryzen 5 7600X153.5
62.7
Core i5-12600K150.6
65.2
Ryzen 5 7600150.4
61.9
Core i5-13500142.5
62.8
Core i5-13400131.3
57.2
Core i5-12400126.3
54.0
平均fps最小fps
Hitman 3のフレームレートを見ていこう。従来モデルのCore i5-12400と比べて平均fpsが13%高く、最小fpsも16%程度向上している。現行の下位モデルであるCore i5-13400との差は8%-9%だ。Core i5-12600KやRyzen 5 7600には及ばない。Core i5-13600Kになると30%近くもフレームレートが高い。Raptor CoveとGolden Coveではゲーミング性能に大きな差があると考えてよさそうだ。

Cyberpunk 2077

Cyberpunk2077top

Core i7-13700218.3
155.4
Core i5-13600K210.4
146.1
Ryzen 7 7700199.8
100.3
Ryzen 5 7600X199.5
108.9
Ryzen 5 7600192.4
107.5
Core i7-12700184.0
118.4
Core i5-12600K171.6
113.8
Core i5-13500169.4
112.3
Core i5-13400162.7
106.1
Core i5-12400160.8
102.3
平均fps最小fps
Cyberpunk 2077ではCore i5-13400との性能差が4%-6%程度とそれほど大きくない。従来モデルのCore i5-12400と比べると平均fpsが5%高い。Ryzen 5 7600と比べると12%も平均fpsが低くなっている。Core i5-12600Kにもわずかながら届かない。Core i5-13500は現行モデルの中では最低限必要なゲーミング性能を持っているという認識でよい。より高みを目指すならCore i5-13600K以上のモデルを選択するべきだ。

Red Dead Redemption 2

Red Dead Redemption 2

Ryzen 7 7700198.1
135.4
Ryzen 5 7600X196.3
123.5
Ryzen 5 7600192.8
121.6
Core i7-13700190.4
129.6
Core i5-13600K184.4
121.7
Core i7-12700168.2
117.5
Core i5-12600K162.0
108.8
Core i5-13500160.9
109.6
Core i5-13400156.1
107.0
Core i5-12400153.6
104.7
平均fps最小fps
Red Dead Redemption 2でも他のタイトルと同じような流れだ。Core i5-13400と比べて2%-3%程度パフォーマンスが高い。Core i5-12400と比べて4%程度上回っている。Core i5-12600Kとの差は1%未満だ。Ryzen 5 7600と比べると16%も平均fpsが低くなっている。Zen 4アーキテクチャを採用したCPUは高いゲーミング性能を持っていることがわかる。Intel第13世代CPUは、Raptor Coveを採用したCore i5-13600K以上のモデルでないと太刀打ちできない状況だ。

Watch Dogs: Legion

watchdogslegion

Core i7-13700167.2
134.9
Core i5-13600K154.1
123.8
Ryzen 7 7700143.5
113.2
Core i7-12700140.1
112.9
Ryzen 5 7600X135.4
107.1
Ryzen 5 7600131.8
104.6
Core i5-12600K128.6
102.4
Core i5-13500127.5
99.3
Core i5-13400124.6
98.2
Core i5-12400120.5
96.7
平均fps最小fps
Watch Dogs: Legionでのゲーミング性能を見ていこう。Core i5-13400と比べて平均fpsが2%程度高い。Core i5-12400との平均fpsの差は5%程度だ。Eコアが増えてもゲームプレイにおいてはそれほど影響がないと考えてよい。スペックで上回るはずのCore i5-12600Kにも及ばないのは残念だ。クロック周波数及びTDPの差が出ているのだろう。CPUコア自体同じなので、よりクロック周波数の高いCore i5-12600Kの方が有利だ。

その他アプリケーションのベンチマーク

Cinebench R23

cinebench

Core i7-1370029,286
2,015
Core i5-13600K23,248
2,009
Core i7-1270021,568
1,890
Core i5-1350020,247
1,875
Ryzen 7 770018,652
1,930
Core i5-12600K17,418
1,890
Core i5-1340016,034
1,805
Ryzen 5 7600X15,242
1,965
Ryzen 5 760014,126
1,819
Core i5-1240012,426
1,726
マルチスレッドシングルスレッド
Cinebench R23で客観的なCPU性能を見ていこう。旧世代のCore i5-12400と比べるとマルチスレッド性能が65%高く、シングルスレッド性能も8%高い。6コア12スレッドから14コア20スレッドとスペックが大きくなったメリットが大きい。アーキテクチャこそAlder Lake世代の流用だとしても純粋なスペック引き上げ分で順当にパフォーマンスが高くなっている。Core i5-12600Kと比べてもマルチスレッド性能は16%程度上回っている。一方で、シングルスレッド性能は1%程度低い。競合もでwルであるRyzen 5 7600と比べてもマルチスレッド性能は43%高く、シングルスレッド性能も3%程度高い。Core i7-12700に匹敵するほどで期待が持てそうだ。

7-Zip

zip

Core i7-13700159,221
138,850
Ryzen 7 7700131,692
110,890
Core i5-13600K128,966
120,117
Core i7-12700109,625
81,732
Core i5-13500108,980
85,046
Ryzen 5 7600X108,496
88,759
Ryzen 5 760099,604
85,825
Core i5-12600K91,977
84,768
Core i5-1340083,693
81,493
Core i5-1240067,706
64,986
解凍圧縮
Zipファイルでの解凍・圧縮速度をまとめている。解凍速度はRyzen 5 7600よりも9%高く、圧縮速度はRyzen 7 7600よりも1%低い。Core i5-13400と比べると解凍速度が30%高く、圧縮速度も4%高い。Eコアが倍増となったことによるインパクトは大きい。Core i5-13400との性能差は明らかだ。Core i7-12700と同等のパフォーマンスを得られる。

Handbrake

handbrake

Core i7-13700126
261
Core i5-13600K148
297
Core i7-12700160
316
Ryzen 7 7700167
340
Core i5-13500186
370
Ryzen 5 7600X198
386
Core i5-12600K200
395
Core i5-13400212
391
Ryzen 5 7600215
427
Core i5-12400278
529
x264x265
動画のエンコード処理に掛かる時間を計測している。Core i5-13500は、14コア20スレッドとスペックが高くエンコード適性が高いことがわかる。下位モデルであるCore i5-13400と比べてx264で12%速く、x265でも5%速い。競合モデルであるRyzen 5 7600と比べてもx264で13%速く、x265でも13%速い。6コア12スレッドのCPUでは性能差は歴然だ。Ryzen 5 7600XやCore i5-12600Kを上回る性能は圧巻だ。

Adobe Lightroom and Premiere Pro

Adobe Premiere Pro CC

Ryzen 5 7600X11,559
8,216
Ryzen 7 770011,295
8,105
Core i7-1370010,829
7,781
Ryzen 5 760010,746
7,672
Core i5-13600K10,414
7,561
Core i7-12700K9,704
7,384
Core i7-127009,681
7,228
Core i5-135009,543
7,105
Core i5-12600K9,520
6,979
Core i5-134009,416
6,923
Core i5-124008,301
6,476
LightroomPremiere Pro
Lightroom及びPremiere Proでのパフォーマンスを見ていこう。Core i5-13400と比べてLightroomでは1%高く、Premiere Proでも2%程度高い。画像編集及び動画編集はコア・スレッドよりもクロック周波数やアーキテクチャ的な違いが与える影響が大きいと判断できる。Core i5-13600Kになると6%-9%もパフォーマンスが高い。Ryzen 5 7600になるとさらに高いパフォーマンスが得られる。シングルスレッド性能の高さがプラスに働いているのではないかと思う。Ryzen 7000シリーズの適性が高い。

Core i5-13500搭載おすすめゲーミングPC

G-GEAR GA5J-B230/B(TSUKUMO)

G-GEAR GA7A-B180T価格:166,500円(税込)
CPU:Core i5-13500 *カスタマイズ
GPU:GeForce RTX 4060
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 1TB NVMe
電源:750W 80PLUS GOLD
コスパ:調査中

公式サイト

TSUKUMOのミドルタワーモデルだ。初期構成ではCPUにCore i5-13400Fが選択されているゲーミングPCとなる。カスタマイズでCore i5-13500にアップグレード可能だ。+7,700円と妥当な価格設定のように思える。旧世代のモデルとなりお得感がある。次世代のCore i5-14500と比べてもそこまで性能が変わるわけでもないのでCore i5-13500を選んでもよいだろう。メモリDDR4-3200 16GB、SSD 1TB NVMeという構成だ。電源ユニットは750W GOLDを採用していて余裕がある。マザーボードのチップセットはASRock B660 Pro RSだ。

G-GEAR GA5J-B230/B(TSUKUMO)

G-GEAR GA7A-B180T価格:210,500円(税込)
CPU:Core i5-13500 *カスタマイズ
GPU:GeForce RTX 4070
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 1TB NVMe
電源:750W 80PLUS GOLD
コスパ:調査中

公式サイト

TSUKUMOのミドルタワーモデルだ。他社BTOメーカーが軒並みケースデザインをリニューアルしている中でやや古さを感じてしまうが、コストパフォーマンスの高いモデルが揃っていて注目度が高い。+7,700円でCore i5-13400FからCore i5-13500にアップグレードできる。グラフィックスにはハイクラスのGeForce RTX 4070を搭載している。グラフィックスについてもRTX RTX 4070 TiやRadeon RX 7900 XTXなどの上位モデルにアップグレード可能だ。メモリDDR4-3200 16GB、SSD 1TB NVMeという構成だ。電源ユニットは750W GOLDを採用している。マザーボードのチップセットはASRock B660 Pro RSだ。

G-Master Velox II Intel Edition(サイコム)

G-Master Velox Intel Edition価格:196,780円(税込)
CPU:Core i5-13500 *カスタマイズ
GPU:GeForce RTX 4060
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB Gen4 NVMe
電源:650W 80PLUS GOLD
コスパ:4.8

こちらもカスタマイズでCore i5-13400FからCore i5-13500にアップグレードできる。+9,850円とTSUKUMOよりも少し高い価格設定だ。グラフィックスにはAda Lovelace世代のミドルクラスであるGeForce RTX 4060を搭載している。フルHD環境でのゲームプレイを考えている方に最適だ。構成はメモリDDR4-3200 16GB、SSD 500GB Gen4 NVMeとなる。電源ユニットは650W GOLDを採用している。CPUやグラフィックボードのアップグレードを考えている場合電源ユニットのカスタマイズを検討しよう。750W GOLD以上を選択しておけば安心だ。ベースモデルのまま購入してしまうとコストパフォーマンスが悪いので基本的にはカスタマイズをしよう。

G-Master Spear Z790/D5(サイコム)

G-Master Spear Z590価格:332,270円(税込)
CPU:Core i5-13500 *カスタマイズ
GPU:GeForce RTX 4070 Ti Manli製 *カスタマイズ
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:750W 80PLUS GOLD SilverStone
コスパ:3.9

初期構成はCore i7-13700K×RTX 4060搭載のゲーミングPCだ。CPUをCore i7-13700KからCore i5-13500へダウングレードすると35,200円安くなる。グラフィックボードをRTX 4060からRTX 4070 Tiへのアップグレードで+79,230円だ。WQHD環境で高リフレッシュレートを実現できる高いゲーミング性能が魅力だ。メモリDDR4-3200 16GB・SSD 1TB Gen4 NVMeと構成も平均以上となる。電源ユニットはSilverStone製750W GOLDを採用している。光学ドライブが不要な方は非搭載にすることで費用を抑えられる。

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