フロンティアが販売するGHLシリーズ「FRGKB550/WS0208/NTK」のレビューを行った。Ryzen 7 5700X×GeForce RTX 5060 Ti 8GB搭載でフルHD環境でのゲームプレイに適している。価格が下落傾向にありお買い求めやすくなった。競合よりも安い価格で、充実の構成が素晴らしい。コスパ指標は9.9と高い。ケースデザインは好みが分かれるのではないかと思う。
フロンティアは、ヤマダ電機グループに属するBTOメーカーだ。セール・キャンペーンに強く高コスパなモデルを多数揃えている。コストパフォーマンス重視でゲーミングPCを選びたいならチェックしておく価値がある。カスタマイズ費用も抑えられていて選びやすい。一方で、納期がやや長め・延長保証に加入できないモデルもある、サポート時間が短いなどのデメリットがある点は押さえておこう。
- 長所
-
- トップクラスの高コストパフォーマンス
- 224,800円→189,800円と大幅値下げが適用
- 充実した構成が評価を支える
- フルHD環境のゲーム適性が高い
- 短所
-
- 高解像度のゲームプレイが苦手
- ショップのサポートが弱い
- 最短でも4週間以上と納期が長め
- こんな方におすすめ
-
- 予算を200,000円前後で組んでいる方
- 幅広いジャンルをプレイしたい方
- コストパフォーマンスを重視する方
FRGKB550/WS0208/NTKのスペック

| メーカー | フロンティア |
|---|---|
| 製品名 | FRGKB550/WS0208/NTK |
| 価格 | 189,800円(+送料3,300円) |
| CPU | Ryzen 7 5700X |
| クーラー | 空冷 |
| グラボ | GeForce RTX 5060 Ti 8GB |
| メモリ | DDR4 32GB |
| SSD | 1TB Gen4 NVMe |
| 電源 | 600W 80PLUS PLATINUM |
| マザーボード | チップセットB550 |
| おすすめ度 | Sランク |
| 評価 | ・コスパ 9.6 ・ショップ評価 9.4 |
FRGKB550/WS0208/NTKのカスタマイズ項目を評価
| パーツ | 詳細 |
|---|---|
| ケース | 好みで選択 +0円 |
| OS | 変更なし |
| CPUクーラー | 変更なし |
| CPUグリス | 変更なし |
| メモリ | 変更なし |
| NVMe SSD [1st] | 変更なし |
| ハードディスク | 変更なし |
| 電源 | 750W ATX3.1電源80PLUS PLATINUM(日本コンデンサ仕様) +2,200円 |
| 保証 | プレミアム保証(標準1年+2年延長保証)+19,980円 |
当該モデルについては標準構成が優れているため変更するメリットが少ない。価格が高くなるというデメリットを考慮して最低限のカスタマイズに留めたい。メモリはカスタマイズ費用が高額化しているのでおすすめしづらい。電源を考慮するぐらいでよさそうだ。
電源は構成を考えると標準の600W 80PLUS PLATINUMでよい。先々CPUやグラフィックボードを交換する可能性があるなら、ハイクラスに対応できる750W以上にカスタマイズすることをおすすめする。電源の交換は手間が大きく、電源が余ると処分に困る。自分で交換するくらいなら、あらかじめカスタマイズで変更しておく方がよい。
延長保証は検討してもいい。カスタマイズをしても補償費用が変わらないのがフロンティアの特徴だ。一般的なBTOメーカーだとカスタマイズ費用を含む本体価格+10%のコストが掛かる。パーツ価格が高騰している中で修理費用も高額になることが予想される。リスクをコントロールできるので加入するメリットがある。
FRGKB550/WS0208/NTKのゲーム性能
AMD Ryzen 7 5700X(CPU)
Ryzen 7 5700Xのゲーム性能スコアは27,036ptだ。2025年時点で購入できるモデルでは下から数える方が早い。Core i5-12400と同等に留まる。GeForce RTX 5060 Ti 8GBとの組み合わせでも少しボトルネックが発生する可能性がある。競合のCore i5-14400よりも7%弱低く、次世代のRyzen 5 7500Fにも届かない。あくまでも最低限のゲーム性能を持っているだけだということを理解しておこう。
NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti 8GB(GPU)
GeForce RTX 5060 Ti 8GBのゲーム性能スコアは31,012ptだ。Radeon RX 9060 XT 16GBよりも8%弱高い。マルチフレーム生成対応などソフトウェア面でも優れている。VRAM 16GB版のGeForce RTX 5060 Tiとの性能差はほとんどない。高画質でのゲームプレイ時には少し差が出ることがあるぐらいだ。下位モデルのGeForce RTX 5060よりも11%程度高くなっている。
FRGKB550/WS0208/NTKの特徴
充実の構成で高コストパフォーマンスを実現
| ブランド | FRONTIER | Lightning-G |
|---|---|---|
| イメージ | ![]() |
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| 製品名 | FRGKB550/WS0208/NTK | THIRDWAVE AD-R7X56B-01W Ryzen7 5700X搭載 |
| 価格 | 189,800円 | 169,980円 |
| CPU | Ryzen 7 5700X (8コア16スレッド) |
Ryzen 7 5700X (8コア16スレッド) |
| GPU | RTX 5060 Ti 8GB | RTX 5060 Ti 8GB |
| メモリ | DDR4 32GB (デュアルチャネル) |
DDR4-3200 16GB (デュアルチャネル) |
| SSD | 1TB NVMe Gen4 | 500GB NVMe Gen4 |
| 電源 | 600W PLATINUM | 650W BRONZE |
| マザーボード | B550 | B550 |
| 公式 | 公式 | 公式 |
| レビュー | 当ページ | レビュー |
他社BTOメーカーのモデルと比べるといかに構成が充実しているのかがわかる。ドスパラの人気ゲーミングPCである「THIRDWAVE AD-R7X56B-01W」と比べると、19,820円高いがメモリ・SSD容量がそれぞれ倍増だ。よりも10,180円安く購入できるにも関わらず、メモリ・SSD容量がそれぞれ倍増となる。ドスパラでカスタマイズをするとメモリ16GB→32GBが+53,000円で、SSD 500GB→1TBが+18,000円で+71,000円で価格差は逆転する形だ。
電源ユニットは容量こそ少し少ないが、規格が上位のPLATINUMとなってるので同等と考えてよいだろう。他社でFRGKB550/WS0208/NTKと同等のモデルを購入するとなると相場は250,000円前後となる。パーツ価格が高騰している状況で奮発してくれているということだ。コストパフォーマンス重視なら魅力的な選択肢となる。
ゲームへの対応力は高め
| Apex Legends | フォートナイト | マイクラ | モンハンワイルズ |
|---|---|---|---|
![]() ・200fps ・144fps |
![]() ・200fps ・144fps |
![]() ・影Mod ・通常 |
![]() ・120fps ・60fps |
オーソドックスなミドルハイクラスのゲーミングPCだ。優れた構成と価格を持っていても、性能は突出しているわけではない。基本に忠実な性能である。ミドルハイクラスの性能はゲームへの汎用性が高く、誰にとっても扱いやすいのが特徴だ。240fps以上の張り付きや高解像度のゲームプレイは苦手だ。フルHDの環境であれば、ほぼすべてのゲームを快適にプレイできる。プロ志向な環境を目指すには性能が不足(特にCPU性能)するかもしれないが、一般ゲーマーよりも少し高い環境を構築可能だ。
人気の「Apex Legends」や「フォートナイト」は対人要素が強く、高いフレームレートを求めるゲーマーが多い。フルHDでプリセットを下げれば144fps以上を目指せる性能がある。本格的な環境で有利に戦闘を進められるので、Apex Legendsやフォートナイトに適したモデルだ。
世界で一番プレイされた「マインクラフト」に関しては余裕を持って対応できる。負荷の高い影Modを導入しても、特別不満を感じることはないだろう。メモリ容量も大きいので、様々なプレイ環境に対応できるのも魅力だ。ただし、マイクラをメインでプレイするにはオーバースペック気味だ。別のゲームも検討しているならよいが、マイクラ専用で考えているなら別のモデルをおすすめしたい。
2025年2月に登場した「モンスターハンターワイルズ」は負荷が高いタイトルだ。それでもフレーム生成を利用して100fps以上を目指せる。ゲームの性質上フレームレートは重要になる。60fpsでは物足りない方には、最低でもFRGKB550/WS0208/NTKクラスの性能が必要だ。
FRGKB550/WS0208/NTKの性能は、最新のゲームまでフォローできる。今後登場するゲームにも幅広く対応できる可能性が高いが、最高設定や推奨環境を満たすことは難しくなっていくはずだ。設定を下げることに抵抗がなければ問題はない。画質よりもフレームレートを求めるプレイスタイルの方なら、最適な性能を持っていると考えてよい。
競合と比べるとサポートはやや見劣りする
| FRONTIER | ドスパラ | マウスコンピューター | |
|---|---|---|---|
| イメージ | ![]() |
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| 企業 | インバースネット株式会社 | 株式会社サードウェーブ | 株式会社マウスコンピューター |
| 資本金 | 9,800万円 | 5,608万9,332円 | 10,000万円 |
| 売上高 | 262.00億円 (2025年2月期) |
926億円 (2025年7月期) |
649.96億円*1 (2025年3月期) |
| サポート | 10:00-19:00 (年末年始・指定休日除く) |
24時間 | 24時間 (72時間以内修理目標) |
| 標準保証 (延長保証) |
1年間 (最長3年間) |
1年間 (最長5年間) |
3年間 (-) |
| 納期 | 1ヵ月 | 最短翌日 | 翌営業日*2 |
| 公式 | 公式 | 公式 | 公式 |
| レビュー | 当ページ | レビュー | レビュー |
*1 マウスコンピューター単体の売上
*2 +2,200円の有償サービス。通常は4営業日
ショップのサポートについてはやや見劣りしてしまうかもしれない。大手が24時間365日の電話サポートを提供している中で、10:00-19:00までと時間が限定されている。それでも土日祝日は対応してもらえるので極端にサポートを受けづらいというわけではない。また、納期に関しては1か月以上かかることが多く待ち時間が多くなる。ここも競合と比べて劣る部分だ。
同じフロンティア製ゲーミングPCと比較
| ブランド | FRONTIER | FRONTIER |
|---|---|---|
| イメージ | ![]() |
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| 製品名 | FRGKB550/WS0208/NTK | FRGHLB550/WS0105/NTK |
| ケース | ミニ | ミドル |
| 価格 | 189,800円 | 209,800円 |
| 送料 | 3,300円 | 3,300円 |
| CPU | Ryzen 7 5700X (8コア16スレッド) |
Ryzen 7 5700X (8コア16スレッド) |
| CPUクーラー | 空冷 | 空冷 |
| GPU | RTX 5060 Ti 8GB | RX 9060 XT 16GB |
| メモリ | DDR4 32GB | DDR4 32GB |
| SSD | 1TB NVMe Gen4 | 1TB NVMe Gen4 |
| 電源 | 600W PLATINUM | 600W PLATINUM |
| マザーボード | B550 | B550 |
| 納期 | 6週間 | 6週間 |
| 保証 (延長保証) |
1年間 (最長3年間) |
1年間 (最長3年間) |
| 電話サポート | 10:00-19:00 (年末年始・指定休日除く) |
10:00-19:00 (年末年始・指定休日除く) |
| 公式 | 公式 | 公式 |
| レビュー | 当ページ | レビュー |
フロンティアの同じセール対象モデルである「FRGHLB550/WS0105/NTK」と比較していく。両モデルの大きな違いはケースデザインとグラフィックボードにある。FRGHLB550/WS0105/NTKは、GPUにRadeon RX 9060 XT 16GBを搭載したモデルだ。ゲーム性能はGeForce RTX 5060 Ti 8GBの方が高いので、基本的にはFRGKB550/WS0208/NTKを選ぶ方がよい。20,000円も安いのは強力だ。Radeon RX 9060 XT 16GBの強みは大容量VRAMにある。モンハンワイルズを高画質でプレイしたいなど特定の用途に適している。あとはケースデザインの好みを考慮するとよいだろう。
GKシリーズケース詳細
FRONTIERのGKシリーズは2023年12月に登場した最新のケースだ。ブラックとホワイトカラーのニ色展開となる。容量30Lのミニタワーに、垂直エアフロー構造を採用した強力なエアフロー性能を誇るケースだ。そのエアフロー構造は、一般的なフロントからリアに流れるものではないため、パーツを増設する際はエアフローの方向を意識する必要がある。パーツの増設や交換を想定するなら難易度が高く上級者向けとなりそうだ。
サイズ比較
| ブランド | イメージ | サイズ | GPU | 幅 | 奥行き | 高さ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| FRONTIER | ミニ | ◯ | 215 | 401 | 347 | |
| THIRDWAVE | ミニ | ◯ | 210 | 401 | 422 | |
| NEXTGEAR | ミニ | ◯ | 220 | 405 | 390 | |
| LEVELΘ | ミニ | ◯ | 220 | 411 | 441 |
他のミニタワーケースと比べて高さが低い。体積も小さいことがわかる。どちらかというとキューブ型ケースが近いかもしれない。
正面

フロントパネルはロゴがあるだけで何もないシンプルなデザインだが、ビジネスモデルとは異なる塩梅が素晴らしい。あえてロゴ以外の装飾をしないことで、デザイン性を引き立てているように感じる。光るゲーミングPCではないので、少し好みが分かれてしまいそうだ。
正面2

本体上部は黒色になっている点は押さえておこう。白色のケースの場合は、統一してほしかったところだ。アクセントと考えれば悪くないかもしれない。
本体上部

本体上部の天板は、I/Oパネルが設置されている。電源ボタン、USB Type-A 3.2 Gen1が2つ、ヘッドセット出力端子が1つだ。USB Type-Cポートは使用できないのは残念だ。天板には防塵ダストフィルターがあり、メンテナンスが容易にできる。
底面から吸気して上部に排出する、垂直エアフロー構造を採用しているため、天板に吸気ファンを追加しにくい。特殊なエアフローに特化し、それ以外はあまり考えられているようには見えない。電源の熱も天板から排出される。パソコン上部に少し空間が必要になる。置き場所には気をつけてほしい。
右側面

右側面には何もない。垂直エアフローのためか、エアホールさえない。
左側面

左側面も右側面同様に何もない。最近のゲーミングPCとしてはかなり珍しい。基本的にはクリアガラスパネルを採用したモデルが多いからだ。
背面
*黒色ケース
背面は一般的なミニタワーゲーミングPCと変わりはない。背面に排気ファンが搭載されている。
底面

底面は大きく開いており、ここがメインの吸気口となる。画像で見えるファンはグラフィックボードのものだ。ケースファンの位置を考えると、垂直エアフロー自体メリットがあるようには思えない。しかし、試みはおもしろいので、フロンティアのケースはユニークな方向に進んでほしいものだ。
管理人による総評
Ryzen 7 5700X×GeForce RTX 5060 Ti 8GB搭載のミドルハイクラスモデルだ。224,800円→189,800円と35,000円も安くなって購入しやすくなったといえる。コストパフォーマンスの高さは健在だ。ゲーム性能は標準以上でフルHD環境でのゲームプレイに適している。メモリDDR4 32GB・SSD 1TB Gen4 NVMeと今の時代にはありがたい。電源ユニットは600W PLATINUMと高規格だ。さらに、マザーボードもB550が選択されている。弱点といえるのは納期とサポートの短さぐらいだろう。
| 価格 | CPU | グラボ |
|---|---|---|
| 189,800円 | Ryzen 7 5700X | RTX5060Ti 8GB |
| メモリ | SSD | チップセット |
| DDR4 32GB | 1TB | B550 |




















