
Blackwell世代のGeForce RTX 5070とGeForce RTX 5060 Ti 8GBのどちらを選ぶべきかについて解説していく。主にBTOパソコンの購入時にどちらを選ぶか悩んでいる方向けのコンテンツだが、自作ユーザーの方にも参考になるはずだ。個別記事は「GeForce RTX 5070の性能比較&ベンチマーク検証」、「GeForce RTX 5060 Ti 8GBの性能比較&ベンチマーク検証」から確認できる。
RTX 5070がおすすめな方
性能重視
- WQHD以上の解像度でゲームをプレイしたい方
- 高画質設定やレイトレーシングを重視する方
- 最新の重量級タイトルを快適に遊びたい方
- 数年単位で長く使えるゲーミングPCを選びたい方
出典:https://www.asus.com/jp/ GeForce RTX 5070の性能比較&ベンチマーク検証を行った。2025年3月4日にBlackwell世代の第4弾モデルが登場した。Ada Lovelace世 …
RTX 5060 Ti 8GBがおすすめな方
価格重視
- フルHD環境でゲームをプレイする方
- 最新タイトルもプレイしたい方
- できるだけ価格を抑えてゲーミングPCを選びたい方
- 画質設定を調整してコスパよく遊びたい方
GeForce RTX 5060 Ti 8GBの性能比較&ベンチマーク検証を行った。2025年4月16日に新しいグラフィックボードが登場した。待望のミドルクラスのモデルということになる。フルHD環境でのゲームプレイがメイ …
RTX 5070とRTX 5060 Ti 8GBの画像比較
上がGeForce RTX 5070で、舌がGeForce RTX 5060 Ti 8GBだ。GeForce RTX 5070の方が一回り大きく重量もある。
モニター出力はHDMI×1、DisplayPort×3と共通だ。2スロットサイズでミニタワーケースでも採用しやすい。

補助電源はGeForce RTX 5070が1x 16-pinで、GeForce RTX 5060 Ti 8GBが1x 8-pinだ。
RTX 5070とRTX 5060 Ti 8GBのスペックを比較
| 項目 | RTX 5070 | RTX 5060 Ti |
|---|---|---|
| アーキテクチャ | Blackwell | Blackwell |
| GPU | GB205 | GB206 |
| プロセス | 5nm TSMC | 5nm TSMC |
| トランジスタ数 | 311億 | 219億 |
| ダイサイズ | 263mm² | 181m㎡ |
| CUDAコア | 6,144 | 4,608 |
| RTコア | 48(第4世代) | 36(第4世代) |
| Tensorコア | 192(第5世代) | 144(第5世代) |
| ベースクロック | 2325 MHz | 2407 MHz |
| ブーストクロック | 2512 MHz | 2572 MHz |
| VRAM | GDDR7 12GB | GDDR7 8GB |
| メモリクロック | 28.0 Gbps | 28.0 Gbps |
| メモリバス | 192 bit | 128 bit |
| メモリバンド幅 | 672.0 GB/s | 448.0 GB/s |
| L2キャッシュ | 48MB | 32MB |
| インターフェース | PCIe 5.0 | PCIe 5.0 |
| TDP | 250W | 180W |
| 補助電源 | 1x 16-pin | 1x 16-pin |
GeForce RTX 5070は、GeForce RTX 5060 Ti 8GBよりも一回り大きいGPUを搭載する明確な上位モデルだ。ダイサイズは263mm²で、CUDAコア数も30%以上多い。RTコア・Tensorコアも増量されており、レイトレーシングやAI関連処理でも有利になる。VRAMはGDDR7 12GBで、GeForce RTX 5060 Ti 8GBよりも4GB多い。この差は高解像度環境や高画質設定、重量級タイトルで効いてくる。メモリバンド幅も672.0GB/sと広く、L2キャッシュ容量も48MBと大きい。TDPは250Wで、GeForce RTX 5060 Ti 8GBよりも高いが、その分パフォーマンス面での余裕も大きい。70番台と60番台では、スペック面に明確な差があると考えてよい。
RTX 5070とRTX 5060 Ti 8GBのコスパ比較
| 型番 | コスパ | 価格 | 性能 | VRAM |
|---|---|---|---|---|
| RTX 5070 | 0.401 | 98,780 |
|
12GB |
| RTX 5060 Ti | 0.502 | 61,800 |
|
8GB |
コストパフォーマンスではGeForce RTX 5060 Ti 8GBが優秀だ。GeForce RTX 5070よりも価格が抑えられているため、性能あたりの価格では20%程度上回っている。もっとも、純粋なGPU性能ではGeForce RTX 5070が30%弱上回っており、そもそも価格帯が異なるモデルと考えるべきだ。GeForce RTX 5070はVRAM 12GBを搭載している点が大きな強みとなる。フルHD環境だけならGeForce RTX 5060 Ti 8GBでも扱いやすいが、WQHD以上の解像度や今後の重量級タイトルを見据えるなら、VRAM容量に余裕のあるGeForce RTX 5070の方が安心感はある。
RTX 5070とRTX 5060 Ti 8GB搭載ゲーミングPCを比較
| ブランド名 | THIRDWAVE | THIRDWAVE |
|---|---|---|
| イメージ | ![]() |
![]() |
| 製品名 | THIRDWAVE AD-R7A57A-05W Ryzen7 7700搭載 |
THIRDWAVE AD-R7A56B-05W Ryzen7 7700搭載 |
| 価格 | 219,980円 | 199,980円 |
| CPU | Ryzen 7 7700 (8コア16スレッド) |
Ryzen 7 7700 (8コア16スレッド) |
| CPUクーラー | 空冷 | 空冷 |
| GPU | RTX 5070 | RTX 5060 Ti 8GB |
| メモリ | DDR5-4800 16GB (シングルチャネル) |
DDR5-4800 16GB (シングルチャネル) |
| SSD | 500GB NVMe Gen4 | 500GB NVMe Gen4 |
| 電源 | 750W GOLD | 650W BRONZE |
| マザーボード | A620A | A620A |
| 公式 | 公式 | 公式 |
| レビュー | レビュー | レビュー |
ドスパラの搭載モデルを見ると、GeForce RTX 5070搭載モデルとGeForce RTX 5060 Ti 8GB搭載モデルの価格差は20,000円だ。さらにGeForce RTX 5070搭載モデルは750W GOLD電源を採用しているため、実質的なGPU部分の価格差はさらに小さいと考えられる。単体グラフィックボードの価格差が36,980円あることを考えると、BTOパソコンではGeForce RTX 5070搭載モデルを比較的お得に選べるといえる。ショップや構成によって価格差は変わるものの、差額が30,000円以下であれば、GeForce RTX 5070搭載モデルは十分おすすめしやすい。
RTX 5070とRTX 5060 Ti 8GBのベンチマーク検証
ベンチマーク検証は、当サイトの「ベンチマーク検証機を紹介」を使用して行った。
フォートナイト
設定を下げると、GPUよりもCPU性能の影響が大きくなりやすい。上位2つは、現行トップクラスのゲーミングCPUであるRyzen 7 9800X3Dを搭載したモデルだ。フォートナイトがメインなら、GeForce RTX 5060 Ti 8GB搭載モデルでも十分なパフォーマンスを期待できる。Apex Legendsやマインクラフトなど、比較的軽めのタイトルも同じように考えてよい。
モンスターハンターワイルズ
モンスターハンターワイルズはGPU負荷の高いタイトルで、GPU性能の差がフレームレートに反映されやすい。今回は高設定で計測しているが、最高設定ではVRAM 8GBのGeForce RTX 5060 Ti 8GBだと厳しくなる場面が出てくる。特にWQHD以上の環境では、フレームレートや安定性に不安が残る。モンスターハンターワイルズを高画質で快適に楽しみたいなら、GeForce RTX 5070を選びたい。高画質テクスチャパックではVRAM 16GBが推奨されている点は押さえておこう。
Cyberpunk 2077
Cyberpunk 2077でもGPU性能の差が出やすい。WQHD以上の解像度ではフレームレートの差が大きくなり、GeForce RTX 5070の優位性がはっきりする。一方で、フルHD環境であればGeForce RTX 5060 Ti 8GBでも大きな不足はない。
Forza Horizon 5
Forza Horizon 5でもGPU性能は重要だ。高解像度・高画質設定になるほどGeForce RTX 5070の強みが出やすい。また、今回の検証ではIntel製CPUとの相性のよさも確認できる。ウルトラワイドモニターで快適なレース環境を構築するなら、GeForce RTX 5070を選びたい。
FF14
FF14でも性能差はあるが、GeForce RTX 5060 Ti 8GBでも4K環境でプレイできるだけの性能はある。設定を調整すれば、より高いフレームレートも狙える。高解像度かつ高リフレッシュレートを重視するならGeForce RTX 5070、価格を抑えたいならGeForce RTX 5060 Ti 8GBという選び方になる。
RTX 5070とRTX 5060 Ti 8GBのクリエイティブ性能/消費電力比較検証
Handbrake
動画エンコードでは、GeForce RTX 5060 Ti 8GBでもGeForce RTX 5070に近いパフォーマンスを発揮できる。HandBrake目的だけでGeForce RTX 5070を選ぶ理由はそれほど強くない。ゲーム性能や3Dレンダリング、画像生成なども重視するかどうかで判断したい。
Blender
BlenderではGeForce RTX 5070が明確に優勢だ。monsterで約42%、junkshopで約48%、classroomで約36%高いスコアを記録している。3Dレンダリング用途まで考えるなら、GeForce RTX 5070を選ぶメリットは大きい。
Stable Diffusion
Stable DiffusionではGeForce RTX 5070がGeForce RTX 5060 Ti 8GBを大きく上回った。SD 1.5ではGeForce RTX 5070の方が約38%短い時間で処理を完了しており、軽量な画像生成でも性能差は明確だ。さらにSDXLでは差が大きく、GeForce RTX 5060 Ti 8GBはGeForce RTX 5070の2倍以上の時間を要している。SDXLはVRAM容量やメモリ帯域の影響を受けやすく、VRAM 8GBのGeForce RTX 5060 Ti 8GBでは余裕が少ない。Stable Diffusionを本格的に使うなら、GeForce RTX 5070の方が快適だ。
消費電力
FF14ベンチマーク実行時のグラフィックボード消費電力を計測した。GeForce RTX 5070はGeForce RTX 5060 Ti 8GBよりもおよそ40%程度消費電力が高い。一方で、ゲーム性能も大きく向上しているため、ワットパフォーマンスで見てもGeForce RTX 5070は優秀だ。消費電力は増えるが、その分しっかり性能に反映されている。

































