FRGHLMB650WS1025NTK

フロンティアが販売するGHLシリーズ「FRGHLMB650/WS1025/NTK」の実機レビューを行った。Ryzen 7 9800X3D×Radeon RX 9070 XT搭載のハイエンドモデルだ。この性能帯では最安値クラスの一台となっている。メモリDDR5 32GB、SSD 2TB Gen4 NVMe、850W PLATINUM電源と充実した構成を持つ。フロンティアはAMD製CPU・GPUの取り扱いではトップクラスといえるだろう。

価格は365,800円(+送料3,300円)で、ブラックフライデーセールの対象モデルだ。セールは11月6日(金)15:00までで、フロンティアのセールモデルは更新のたびに型番と価格が変わる。Ryzen 7 9700Xを搭載した「FRGHLMB650/WS1028」は329,800円で、グラフィックボードは本機と同じRadeon RX 9070 XTだ。本機より36,000円安いが、CPUはゲームに強いRyzen 7 9800X3Dを積む本機のほうが上で、SSDも本機は2TBと倍ある(WS1028は1TB)。本体カラーは白と黒の2色が用意されている。「当サイトのゲーミングPCおすすめランキング」では第10位に置いている。なお、今回はフロンティア様より実機をお借りしてレビューを行っている。

*本記事では、実際に型番違いのFRGHLMB650/WS0309を使用し、ゲーム性能・ベンチマーク・温度を検証している。型番は変わったが構成はほぼ同等だ。変わったのはメモリのチャネル構成(本機は32GB×1枚のシングルチャネル)と電源容量(本機は850W)だ。

本記事でレビューしたモデル当サイトおすすめ第10位★ コスパ評価 9.4
FRGHLMB650/WS1025/NTK
FRGHLMB650/WS1025/NTKRyzen 7 9800X3D / RX 9070 XT / DDR5 32GB / 2TB Gen4 NVMe365,800円(税込)納期 5営業日
最新価格をチェックする※価格・クーポンは10/30時点・+送料 3,300円
販売元のフロンティアについて解説

FREXAR-frontierフロンティアはヤマダ電機グループのBTOメーカーだ。ショップの強みは、コスパの高いモデルが揃うお得なセールだ。毎週金曜日の15時に更新される週間セールと、月間セールが実施されている。基本的には週間セールの方がお得だ。ゴールデンウィークや年末年始にはよりお得な福箱が販売される。

本機を含めてハイエンドクラス以上のモデルは他社を圧倒している。一方で、ドスパラなどの主要国内BTOメーカーと比べるとサポート面はやや弱い印象を受ける。電話サポートは10:00-19:00に限定される。それでも土日祝でも利用できるので極端に利便性が劣るわけではない。

こんな方におすすめ
  • 高コスパなRX 9070 XT搭載モデルを探している方
  • 予算を400,000円以下で組んでいる方
  • 最新のゲームも快適にプレイしたい方

FRGHLMB650/WS1025/NTKのスペック

FRGHLB760WSA

メーカー フロンティア
ブランド名 FRONTIER
製品名 FRGHLMB650/WS1025/NTK
価格 365,800円 (+送料3,300円)
CPU Ryzen 7 9800X3D
CPUクーラー 空冷(CPS RT400-BK)
グラボ Radeon RX 9070 XT
メモリ DDR5 32GB(32GB×1枚・シングルチャネル)
SSD 2TB Gen4 NVMe
電源 850W 80PLUS PLATINUM
マザーボード チップセット B650(無線Wi-Fi対応)
おすすめ度 S ランク
評価
コスパ

9.4
ショップ評価

9.3
本記事でレビューしたモデル当サイトおすすめ第10位★ コスパ評価 9.4
FRGHLMB650/WS1025/NTK
FRGHLMB650/WS1025/NTKRyzen 7 9800X3D / RX 9070 XT / DDR5 32GB / 2TB Gen4 NVMe365,800円(税込)納期 5営業日
最新価格をチェックする※価格・クーポンは10/30時点・+送料 3,300円

FRGHLMB650/WS1025/NTKのカスタマイズ項目を評価

ケース 好みで選択+0円
OS 変更なし
CPUクーラー 【MSI製】水冷CPUクーラー[ブラック]【MAG CORELIQUID I240 / 冷却ファン2基】+16,500円
CPUグリス AINEX JP-DX2 ナノダイヤモンドグリス+2,970円
メモリ 64GB (32GB×2) DDR5+122,100円
NVMe SSD[2nd] 1TB NVMe SSD+45,100円
ハードディスク 【WD Blue HDD】2TB S-ATA+30,800円
グラフィックス 変更なし
電源 変更なし標準で850W 80PLUS PLATINUM
Steamアプリ Steamクライアントソフトウェア+0円
保証 プレミアム保証(標準1年+2年延長保証)本体価格の約1割

本機は初期構成が優れていて、基本的にカスタマイズを考えなくてもいい。カスタマイズをするとすればCPUクーラーとHDDの2つだ。夏場の使用やPL2の変更を考えるなら240mmラジエーター搭載CPUクーラーへの変更を検討しよう。

電源は標準で850W 80PLUS PLATINUMなので変更しなくてよい。先々グラフィックボードを交換して長く使用することを想定しても、850Wあれば多くの組み合わせに対応できる。メモリは32GB×1枚のシングルチャネルだが、空きスロットが3つあるので、あとから同じ規格のメモリを足してデュアルチャネルにする手もある。

ストレージは標準で2TBあるので十分だと思う。必要に応じて2ndストレージを追加しよう。ハードディスクなら比較的価格を抑えやすい。保証については好みで選択しよう。基本保証が1年間で、本体価格の約1割で3年間の延長保証に加入できる。相場通りだ。将来の出費を絶対に抑えたいと考えるユーザーは検討してほしい。

FRGHLMB650/WS1025/NTKの特徴&注意点

充実の構成で高コスパを誇る

★ 本記事のモデルFRONTIER NEXTGEAR
イメージ FRGHLMB650/WS1025/NTK NEXTGEAR JG-A7A7X
製品名 FRGHLMB650/WS1025/NTK NEXTGEAR JG-A7A7X(ホワイト・9800X3D)
価格 365,800円ブラックフライデーセール~11/6 15:00 394,900円
送料 3,300円 無料
CPU Ryzen 7 9800X3D8コア16スレッド Ryzen 7 9800X3D8コア16スレッド
CPUクーラー 空冷 簡易水冷
GPU RX 9070 XT RX 9070 XT
メモリ DDR5 32GB32GB×1枚 DDR5 16GB16GB×1枚
SSD 2TB NVMe Gen4 500GB NVMe Gen4
電源 850W PLATINUM 650W BRONZE
マザボ B650 A620A
保証 1年間 3年間
公式 公式サイト › 公式サイト ›

FRGHLMB650/WS1025/NTKは充実の構成を持つ高コスパゲーミングPCだ。他社メーカーのモデルと比べるとわかりやすい。今回は競合として、同じRyzen 7 9800X3D×RX 9070 XTを積むマウスコンピューターの「NEXTGEAR JG-A7A7X」(ホワイト)をピックアップした。価格差は29,100円でFRGHLMB650/WS1025/NTKの方が安い。マウスは送料無料なので、送料3,300円を足しても25,800円安く購入できる。

その上で、構成も.本機が上だ。メモリは32GBと16GBで2倍、SSDは2TBと500GBで4倍、電源は850W PLATINUMと650W BRONZEで容量・規格ともに上回る。NEXTGEAR JG-A7A7XでメモリとSSDを本機に近づけると、カスタマイズ費用だけで差はさらに広がる。NEXTGEAR JG-A7A7Xの強みは簡易水冷クーラーと基本保証3年間で、保証を重視するなら選ぶ価値はある。それでも価格と構成の両方で見れば、コストパフォーマンスはフロンティアが優勢だ。

ゲームへの対応力が高い

Apex Legends フォートナイト モンハンワイルズ マイクラ
Apex-Legends
・200fps

・144fps
fortnite
・200fps

・144fps
monsterwilds
・120fps

・60fps
minecraft1
・影Mod

・通常

本機はCPUにRyzen 7 9800X3Dを、GPUにRadeon RX 9070 XTを搭載したハイエンドモデルでゲーム性能は高い。ゲームに特化したRyzen 7 9800X3DをRadeon RX 9070 XTと組み合わせることで、ワンランク上のパフォーマンスを発揮できる。この組み合わせなら画質を求めながら高いフレームレートを引き出せそうだ。高いフレームレートを求める本格的なスタイルから、美麗な映像を求めるスタイルまでカバーしている。ゲームジャンルを問わない対応力は、コアなゲーマーにもおすすめだ。

「Apex Legends」や「フォートナイト」といった対人要素の強いゲームでは、フルHDで200fpsを目指せる。快適で有利な環境を構築できることから、プロ志向のゲーマーにとって理想的なモデルとなる。

「モンスターハンターワイルズ」のような最新ゲームでも、フレーム生成を利用すれば最高設定で快適にプレイできる。特にRadeon RX 9000シリーズとの相性がよいタイトルで、NVIDIA製モデルと比べても優位性がある。さらに、VRAM 16GBが推奨されるDLC高解像度テクスチャパックも適用可能だ。高いフレームレートと鮮やかなグラフィックを両立できる贅沢な性能を有している。

高い負荷のかかる環境ではなくても性能を活かしやすい。要求スペックの低い「マインクラフト」ではオーバースペックながら、影Modやマルチサーバーなどに余裕を持って対応できる。マイクラは攻略情報をブラウザで表示しながらプレイしたり、動画を視聴したりすることが多いはずだ。ゲーム単体なら負荷は軽くても、複数のアプリケーションを起動すると負荷は高くなる。どういった環境でも快適にプレイできる余裕のある性能なら、じっくりマイクラの世界を楽しめるはずだ。

AMD最上位のRadeon RX 9070 XTとゲーム性能最高峰のRyzen 7 9800X3Dの組み合わせなら、プレイできないゲームを探す方が難しい。強いて言えば高解像度でのゲームプレイだろうか。対応力はあっても、WQHD(2560×1440)を基準に考えたい。ゲームによっては4Kの最高設定も実現可能だが、すべてのゲームが4Kで快適にプレイできることは保証できない。高すぎる負荷や環境に完璧な対応はできない。それでも、多くの方が理想とするゲーム毎の環境を実現できる性能がある。

CPUの発熱量は低く、標準ファンでも冷却性能は必要十分

FRGHLMB650WS0309-fan
FRGHLMB650WS0309temp
CPUファンは空冷クーラーを採用している。市販価格3,000円程度の安価なモデルだが、Ryzen 7 9800X3Dの通常運用においては必要十分な冷却性能を持つ。非常に扱いやすいCPUといえる。上記グラフは、FF14のゲームプレイ時の温度推移をまとめたものだ。最高温度は63.4℃(最低温度40.4℃)、平均温度は55.6℃と安定して推移していることがわかる。Ryzen 7 9800X3Dの限界温度である95℃からみても余裕がありきわめて良好な状態だ。安心してゲームを楽しめるだろう。PPTの引き上げなどを考えているなら水冷クーラーへのアップグレードを推奨する。

クリエイティブ性能はトップクラスではない

ryzen79800x3d-multi
上記グラフは各CPUのマルチコア性能(クリエイティブ性能)をまとめたものだ。ゲーム性能は文句なしでトップクラスだが、マルチコア性能となるとそうはいかない。Core Ultra 7 265K(F)よりも15%以上スコア(クリエイティブ性能全体)が低い。ゲーム性能・マルチコア性能を共に重視するならRyzen 9 9950X3D・Ryzen 9 9900X3Dが優れている。それでも従来モデルのRyzen 7 7800X3Dよりも15%以上性能が向上している。ベンチによるがRyzen 7 9700Xと比べても性能は高い。8コア16スレッドというスペックでは健闘しているだろう。ゲーム実況などにもある程度対応できる。

同価格帯のフロンティア製ゲーミングPCと比較

★ 本記事のモデルFRONTIER FRONTIER
イメージ FRGHLMB650/WS1025/NTK FRGHLMB650/WS1027
製品名 FRGHLMB650/WS1025/NTK FRGHLMB650/WS1027
価格 365,800円 428,800円
CPU Ryzen 7 9800X3D8コア16スレッド Ryzen 7 9800X3D8コア16スレッド
CPUクーラー 空冷CPS RT400-BK 空冷CPS RT400-BK
GPU RX 9070 XT RTX 5070 Ti
メモリ DDR5 32GBシングルチャネル DDR5 32GBデュアルチャネル
SSD 2TB NVMe Gen4 2TB NVMe Gen4
電源 850W PLATINUM 750W PLATINUM
マザボ B650 B650
無線 ◯ 対応 ◯ 対応
公式 公式サイト › 公式サイト ›
チェックポイント!!

+63,000円でGeForce RTX 5070 Ti搭載の「FRGHLMB650/WS1027」が選択可能だ。メモリが16GB×2枚のデュアルチャネルになる一方、電源は750W PLATINUMに下がる。確かにゲーム性能は向上するが、ここまで価格差が開くと比較対象にはならないかもしれない。単体のグラフィックボードでもGeForce RTX 5070 TiのほうがRadeon RX 9070 XTよりかなり高価なので、搭載モデルのこの価格差自体は納得できる。

Radeon RX 9070 XTが得意なのはフォートナイト・モンハンワイルズで、GeForce RTX 5070 Tiが得意なのはCyberpunk 2077・FF 15・Far Cry 6などだ。どのタイトルをプレイしたいのかを基準に考えるとよさそうだ。予算に余裕があればGeForce RTX 5070 Ti搭載モデルがおすすめだ。総合性能が高い上に、レイトレーシング性能・DLSSといったソフト面も優れているからだ。

FRGHLMB650/WS1025/NTKのゲームベンチマーク紹介


今回フロンティア様より実機をお借りしてベンチマークを計測した。お借りした実機の標準構成であるメモリシングルチャネルに加えて、デュアルチャネル構成でもベンチマークを計測している。なお、グラフ記載の検証機とは、当サイトが別に用意しているベンチマーク検証機のことだ。

フォートナイト

fortniteFRGHLMB650WS0309-fortnite

フルHD環境においては、設定を落とせばかなりのフレームレートを出せる。GeForce RTX 5080搭載モデルを上回るほどだ。設定を上げるにつれてややフレームレートは落ち込むものの性能は高い。GeForce RTX 5070 Ti搭載モデルよりは大きく上回る。フォートナイトはCPU性能も重要だ。3D V-Cache搭載モデルとの相性がよい。デュアルチャネル構成と比べると5%前後フレームレートは低くなっている。

FF14

FRGHLMB650WS0309-fullhdFRGHLMB650WS0309-ff14

フルHD環境では247.3fps、WQHD環境で175.0fps、4K環境で85.4fpsと高いフレームレートが出ている。4K環境を除けばGeForce RTX 5070 Ti搭載モデルを上回る。メモリのチャネル構成でもパフォーマンスは変わらない。32GB×1枚で問題ないことを証明(実機はデュアルチャネル構成)してくれる。

フライトシミュレーター

flightsimulatorFRGHLMB650WS0309-fligtsimulator

AMD製グラフィックボード全般に言えることだが、フライトシミュレーターとの相性はよくない。GeForce RTX 50シリーズを選ぶのが吉だ。GeForce RTX 5070搭載モデルと比べて最大で40%もフレームレートが低い。GeForce RTX 5070 Ti搭載モデルと比べても性能差は大きい。

モンスターハンターワイルズ

FRGHLMB650WS0309-monsterhunterFRGHLMB650WS0309-monsterhunterwilds

モンスターハンターワイルズは得意としている。GeForce RTX 5080と同等以上のフレームレートが出ている。メモリ構成による性能差はほとんどないといえそうだ。

Cyberpunk 2077

FRGHLMB650WS0309-cyberpunk2077FRGHLMB650WS0309-cyberpunk2077

4K環境でもまずまずのフレームレートが出せる。GeForce RTX 5070と比べてもパフォーマンスは上だ。レイトレーシングなしの状況ではおおよそGeForce RTX 5070 Tiと同水準にある。Cyberpunk 2077でもチャネル構成で大きくフレームレートが変わることはない。

Cyberpunk 2077 RT+FSR 3.1

FRGHLMB650WS0309-cyberpunk2077rtFRGHLMB650WS0309-cyberpunk2077rt

レイトレーシング性能はやはり競合に劣ってしまう。GeForce RTX 5070搭載モデルと比べても20%以上もフレームレートが下がる。それでもフレームレートの絶対値自体が低いわけではなく、問題なくゲームを楽しめる。高リフレッシュレート対応モニターも活かせるはずだ。

FRGHLMB650/WS1025/NTKのクリエイティブ性能紹介

Cinebench 2024

FRGHLMB650WS0309-cinebench2024FRGHLMB650WS0309-cinebench2024

マルチコアは1,266ptで、シングルコアは131ptだ。Ryzen 7 9700Xと比べてもマルチコア性能が高い。従来モデルのRyzen 7 7800X3Dと比べるとマルチコアが20%高く、シングルコアも20%弱高くなっている。これは3D V-Cacheの配置変更による恩恵だ。Core Ultra 7 265Kと比べるとマルチコアが38%程度低いが、シングルコアは10%弱高い。

Handbrake

handbrakeFRGHLMB650WS0309-handbrake

エンコードに掛かる時間を計測した。H.264で2分50秒、H.265で6分17秒だ。Ryzen 7 9700Xと比べると同等程度となる。Ryzen 7 7800X3Dと比べると大幅にパフォーマンスが引き上げられている。一方で、競合のCore Ultra 7 265Kと比べるとH.264で1分8秒遅く、H.265でも1分50秒遅い。性能差はやや大きいといえる。メモリのチャネル構成による影響はほとんどない。

7-Zip

FRGHLMB650WS0309-7zipFRGHLMB650WS0309-7zip-1

7-Zipはメモリチャネル構成による差が顕著に表れる。デュアルチャネル構成と比べると展開速度は同等だが、圧縮速度では7%弱遅くなる。デュアルチャネル構成の検証機と比べてもそれは明らかだ。競合のCore Ultra 7 265Kと比べると展開速度は10%遅く、圧縮速度も23%弱遅い。物理コアの差が出ている形だ。

フロンティアGHLケースレビュー

フロンティアのセールモデルに採用されるGHLケースの詳細を見ていこう。白色と黒色のケースが選べる。今回はLEDの光がよく映える人気の黒色ケースをお借りした。ミドルタワーで拡張性の高い内部スペースに注目したい。シンプルなケースに見えて、電源オン/オフで受ける印象は大きく異なる。LEDファンをうまく活用したケースと言える。

正面の3連ファンも圧巻だが、ガラスパネルから見える内部も美しい。鮮やかなLEDの光が合わせやすいケースだ。このまま使用するよりも、自分なりにカスタマイズしておしゃれなケースとして運用するのもよさそうだ。遊び心のあるゲーミングPCケースである。

正面

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フロントはメッシュパネルとなっている。防塵フィルターを兼ねているようでメンテナンス性は少し落ちそうだ。メッシュから覗く3連ファンが存在感を示す。上部に小さくFRONTIERのロゴがあり、デザインを崩さず3連ファンの光も邪魔しない位置だ。ロゴではなくデザインで主張するかのようなケースである。

FRGHLMB650WS0309-frontled
落ち着いた発色でもこれだけ存在感を示している。黒色のケースはLEDの光をより映えさせる効果がありそうだ。LEDの光で輪郭がにじみ、より大きなLEDファンのように見える。大人しいフロントマスクを採用するケースも増えているが、これだけはっきりと主張していればインパクトも大きい。

左サイド

FRGHLMB650WS0309-left
左サイドは大きなガラスパネルを採用している。ただ、全面が透明なガラスパネルというわけではない。ボトムカバーより下や上下左右に黒く縁取り加工がされている。モニターのベゼル(縁)のような形だろうか。この黒い縁がガラスパネルを重厚に見せている。パソコンを真横に置いたときに、フロントファンの光がダイレクトに目に届かない効果もある。もっとも、リアケースファンのLEDはダイレクトに届くのでデザイン的な役割が主だろう。

最近のゲーミングPCはボトムカバーを搭載したモデルが主流になりつつある。その流れに沿って、ほとんどのゲーミングPCのガラスパネルは全面透明ではなくなり、ボトムカバーの中を隠すようなデザインになった。ボトムカバーの天井部分とガラスパネルの黒い縁がぴったりと合わさり、内部スペースが大きく見える。ミニタワーと違い、ミドルタワーでは特に大きくすっきり見える。

とてもボトム部分にストレージベイや電源ユニットがあるようには見えない。内部をスタイリッシュに見せる工夫なのだろう。主に光り輝くLED採用パーツが存在する部分は露出し、そうではないパーツはボトムに隠す形だ。派手でありながらも、ごちゃごちゃしないスタイルがGHLケースの魅力と言える。

FRGHLMB650WS0309left-on
電源を入れるとフロント・リアのケースファンが光り輝く。それと同時に、ボトムカバーに設置された直線のLEDライトが発色する。LEDによる縁取りがスタイリッシュなケースを演出し、GHLケースの特徴となっている。完全に見栄えのための装飾でありながら、ミドルケースの内部を明るく照らす。フロント・リアのケースファンだけでは光源が足りず内部は意外と暗い。この縁取る直線のLEDが存在感のあるケースに仕上げていると言っても過言ではない。

右サイド

FRGHLMB650WS0309-right
右サイドパネルは特に何の装飾もないカバーだ。完全に壁側に向ける設計のようだ。こちら側からはLEDの光が届かない。PC本体を足元右側に設置することを前提としている。左サイドのガラスパネルを眺めることになる。右側は反対方向に光が漏れないようにしているので、オフライン大会などでチームメイトが並んでも眩しくない。基本的にデザイン性の高いPCケースは右サイドパネルに装飾を施さない。シンプルでメリハリがきっちりしている印象だ。

天板

FRGHLMB650WS0309-tenban
天板には大型のエアホールが用意されている。これは水冷ファンのラジエーターを搭載することはもちろん、天板にケースファンを取り付けることも想定している。防塵フィルターも用意されているので、ケースの特性を活かす意味でも増設を行いたい。水冷ファンの場合は360mmの3連ファンラジエーターにも対応している。ミドルタワーならではの拡張性の高さが見て取れる。

比較的フラットな形状をしているため、ケースファンや水冷ファンを搭載していなければ一時的に物を置くスペースとしても使えそうだ。広げた布のようなものでエアホールを塞がなければエアフローにも影響を与えにくい。ただし、小さすぎるものはエアホールから内部に落下してしまう可能性がある。CPUファンやグラフィックボードのファンに接触すると破損するおそれがあるので注意したい。

フロントI/Oパネル

FRGHLMB650WS0309-iopanel
天板にはI/Oパネルが搭載されている。奥からUSB Type-A 3.2(3.1/3.0) Gen1(Max 5Gbps) x1・USB Type-C 3.2(3.1/3.0) Gen1(Max 5Gbps) x1・ヘッドセット接続端子(CTIA4極ミニプラグ)x1・リセットボタン・電源ボタンとなっている。USB端子は選択するモデルで規格が変わる。I/Oパネルとしては少し物足りなく感じる装備だ。

また、向かって右側に設置することが前提のケースであることから、天板右側のI/Oパネルは少し扱いにくい。机の上に設置すると、高さ50cmは座ったまま操作がむずかしい。誤ってリセットボタンや電源ボタンに触れてしまうと再起動やシャットダウンされる。フロントI/OパネルのUSBは、無線デバイスの受信機など挿しっぱなしで使用できるものとの相性がよさそうだ。

背面

FRGHLMB650WS0309-back
背面はオーソドックスながら、マザーボードのI/Oパネルやグラフィックボードを除けば黒で統一されている。PCIカバーなどシルバーを採用するケースも多い中で、黒を意識しているのがわかる。それ以外の部分はオーソドックスな形状だ。特筆すべき箇所は見当たらない。背面は奇をてらったものは扱いにくく、普段見えない場所なのでこのくらいでよさそうだ。

背面I/Oパネル

FRGHLMB650WS0309-backiopanel
背面I/OパネルはATX規格のマザーボードによく見られる充実した装備だ。上からフラッシュBIOSボタン・HDMI・DisplayPort・USB Type-A 3.2(3.1/3.0) Gen2(Max 10Gbps) x3・2.5Gbps LAN(RJ-45) x1・USB Type-C 3.2(3.1/3.0) Gen2x2(Max 20Gbps) x1・USB Type-A 3.2(3.1/3.0) Gen1(Max 5Gbps) x4・無線LANアンテナコネクター・マイク入力端子 x1・ライン入力端子(3極) x1・フロント出力端子(3極) x1・リアサラウンド出力端子(3極) x1・サイドサラウンド出力端子(3極) x1・センター&サブウーファー出力端子(3極) x1だ。

FRGHLMB650WS0309-backiodetail
文字だけを並べてもわかりにくいので場所を示した。フラッシュBIOSボタンはCPUなどのパーツを取り付けず、電源だけでBIOSの更新を可能にするスイッチだ。おそらく使用することはないと思われるので気にしなくてよい。その他の入出力ポート・端子は使用するマザーボードによって変わるため、必ずしも同じではない。今回使用しているマザーボードはMSI社製のAMD B650だ。マザーボードのメーカーやモデルが変わればパネルの装備も変わるので参考程度にしてほしい。

FRGHLMB650WS0309-hdmi
背面I/Oパネル上部のHDMI/DisplayPort出力端子は接続禁止のテープで封がされている。背面I/Oパネルはマザーボードに搭載されているため、ここに接続してしまうとオンボードかCPU内蔵グラフィックスに接続することになる。グラフィックボードに接続しなければグラフィックボードの性能が活かせない。そのため、ゲーミングPCでは背面I/Oパネルにテープで封をするようになった。

HDMIやDisplayPortは必ずグラフィックボードに接続しなければならない。それを示すように封がされている。おそらく、背面I/Oパネルに接続して、性能がうまく発揮されない、画面が映らないという問い合わせが多かったのだろう。使用できないわけではないものの、使用するメリットがないことから接続禁止という親切な仕様である。

底面

FRGHLMB650WS0309-bottom
最近はオーソドックスとなった底面の形状だ。底面リア側に防塵フィルターが搭載されている。これは電源の真下に位置している。底面から吸気し、背面へ排気する構造だ。底面はどうしても埃が溜まりやすく、埃ごと吸気してしまう。底面の防塵フィルターは定期的にメンテナンスしておきたい。四隅に足がついており、少し高めの足となっているようだ。少しでも地面と距離を取り、埃を吸気しにくい構造にしているのだろう。

FRGHLMB650WS0309-filter
防塵フィルターは後方からスライドして引き抜ける。ただ、スライドして引き抜くとなれば、壁の近くに設置していると一度パソコンを前に引っ張り出してから底面の防塵フィルターを引き抜かなくてはならない。メンテナンス性を向上させるための防塵フィルターなのに、その手入れに手間がかかるのは気になる。ベストは前面から引き出せることだ。それがむずかしいなら左右からスライドして取り外せるようになっていれば印象は違った。

後方からしか取り外せないとなれば、一度シャットダウンをしてメンテナンスすることになる。電源を入れっぱなしで防塵フィルターを外そうとしたときに電源コネクタに触れてしまい、電源が落ちることもある。メンテナンスを容易にできる構造が理想であるだけに、少し残念である。

内部

FRGHLMB650WS0309-insidenopanel
ガラスパネルを外した状態だ。配線がしっかり隠されていてすっきりとしている。グラフィックボードのサイズにも余裕があり、ハイエンドクラスのグラフィックボードも余裕を持って搭載できる。ただ、グラフィックボードを支えるサポートステイが取り付けられるかはわからない。オーソドックスなケース下部で支えるタイプは取り付けできなさそうだ。

ハイエンドクラスを取り付けるスペースはあっても、サポートステイが取り付けられなければ不安が残る。グラフィックボード全体を包むタイプのサポートが前提となるかもしれない。ボトムカバーの天板部分はエアホールが空いている。この隙間を利用して固定するタイプなら問題ないだろう。

内部中央付近はフロント・リアのLEDファンの光があまり届いていないように見える。CPUファンもLEDタイプに変更するか、水冷ファンに変更してLEDファン採用のラジエーターに交換すれば見栄えはさらによくなりそうだ。ぱっと内部を見ただけでも自分好みにカスタマイズしたいと思えるほど空間にゆとりがある。ボトムカバーの内部には電源ユニットとストレージベイが見える。左サイドからはアクセスできないようだ。

FRGHLMB650WS0309-frontview
内部をややフロント側から見るとこのようになっている。フロントケースファンとマザーボードの隙間を上手く有効活用したいものだ。何かパーツよりもフィギュアやぬいぐるみのようなアクセントとなるアイテムを設置したくなる。埃まみれになりそうなのでその点は注意したい。こうして見るとCPUファンが大人しく見える。やはりLEDタイプに変更した方がケースの特性を活かしやすい。

内部スペースに余裕があるケースでは、LEDの光がごちゃごちゃしにくい。ARGBライティングに対応していれば規則性のある発光色やパターンにもできる。そういった視点で見ると遊びを生み出せそうなケースだ。配線の色を変えてみるのも面白そうだ。あまりカスタマイズや増設をしないなら少しもったいなく感じてしまう。

FRGHLMB650WS0309-rightcover
右サイドカバーを外した内部だ。内部の配線はボトムカバーの中や背面を通っているのがわかる。右サイドの内部は言わば舞台裏だ。華やかな左サイドから見る内部と違い、パソコンが精密機器であることを示しているかのようだ。配線を隠す技術もメーカーの腕の見せ所だ。これだけLEDパーツを採用しながら、うまく配線を隠しているのはFRONTIERの強みとも言える。配線のまとめ方もきれいだ。

FRGHLMB650WS0309-bottominside
ボトムカバー内部にはストレージベイと電源ユニットがある。それ以外はこれといってパーツが搭載されているわけではない。表面を綺麗にするための舞台裏だ。ストレージも最近はM.2が主流で3.5インチのHDDや2.5インチのSSDを搭載することは少ない。増設するならストレージベイが右サイドパネルからアクセスできると覚えておくくらいでよさそうだ。

電源ユニットの交換を行うには、電源ユニットから伸びる配線をすべて覚えておく必要がある。一度配線を外し、新しい電源ユニットを搭載したら同じように配線を通さなければならない。この手間があるからこそ、電源ユニットを交換する可能性があるならカスタマイズで変更しておく方がよい。電源の配線がそれぞれ独立したタイプであればその手間も少しは省けるが、このモデルに搭載された750W 80PLUS GOLDは一体式のようだ。(なお、当ページで紹介したモデルは構成が変わり750W PLATINUMとなる。)

FRGHLMB650WS0309stragebay
ストレージベイは内部にスライド機構がなく、そのまま固定するタイプのようだ。これはあまり利便性がよくなく、取り付けにも手間がかかる。向かって左側のネジ穴はフロントファンが邪魔して固定しにくいように思う。とりあえず用意しただけで使用することは想定されていないのだろうか。もっとも、デスクトップPCは持ち運ぶことはほとんどなく、揺れ動くこともないので固定せず底面に置くだけでもよい。

そうなればますますストレージベイの存在意義が問われる。ストレージベイの上に置いた方がアクセスも簡単でメンテナンスも行いやすい。ファンの風も当たることを考えれば台座のように考えた方がよいのかもしれない。あって困るものではないのでマイナスにはならないはずだ。

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ちなみに右サイドパネルはケースにあるくぼみに、パネル側から飛び出たネジを引っ掛ける構造だ。これは他のメーカーではあまり見られない特殊な機構と言える。パネルの突起を引っ掛けるタイプに比べて、曲がったり破損したりしにくい。地味ながら意外と優秀な機構に思える。

ケースまとめ

FRONTIERのGHLケースは、今の主流に沿ったデザインだ。よくある量産型のケースというわけではなく、個性的な特徴も持ち合わせたケースだ。ボトムカバーを隠すガラスパネルに、ボトムカバーの隅に直線に伸びるLEDライトがケースの価値を大きく高めている。シンプルでありながら、LEDに対する強いこだわりを感じる。

フロントマスクは電源のオンオフではっきりと顔を変え、電源が入っていない状態ではビジネス向けPCのような見た目をしている。しかし、電源を入れた瞬間に一気に主張をはじめ存在感を示す。がらりと変わる雰囲気は、パソコンの電源とともにモチベーションが上がる感覚がある。

ゲーミングPCの中身はメーカーごとに大きな違いはなくても、ケースの見た目はすべてのメーカーに個性がある。その中でもGHLケースはLEDの位置や使い方がうまい。ケース本体で光る部分はボトムカバー上部に埋め込まれたLEDライトくらいで、あとはLEDファンによる光源だ。拡張性も高いことから、標準構成をベースに自分好みの光り方を追求できるのも素晴らしい。

メーカーがすべてを決め、すべてを組み上げると個性がなくなる。拡張する余地を残し、ユーザーの好みでLEDファンの増設・拡張を行い、空いたスペースを埋める工夫で唯一無二のケースに昇華できる。この遊び心こそGHLケースの魅力だ。もちろん、標準のままでも十分きれいだ。初心者の方はまず標準構成を楽しみ、増設に抵抗がなくなってからケースを自由に彩ると楽しいはずだ。

ゲーミングPCのパーツの交換・増設の第一歩として、LEDで遊ぶのはよい経験になりそうだ。性能は変わらなくても、見た目が変わればそれだけでパソコンに対する愛着やオリジナリティは一気に変わる。上級者向けに見えて、実は初心者でもパソコンの奥深さを味わえるエントリー向けのケースと言えるかもしれない。他のゲーマーに差をつける自分だけのケースに仕上げてみよう。

管理人による総評

FRGHLB760WSA Ryzen 7 9800X3D搭載

FRGHLMB650/WS1025/NTKRyzen 7 9800X3D × Radeon RX 9070 XT / ハイエンドクラス

良い点

  • 同性能帯では最安値クラスの価格設定
  • メモリDDR5 32GB・SSD 2TBの大容量構成
  • Ryzen 7 9800X3D×RX 9070 XT搭載のハイエンド性能
  • 最新ゲームの要求スペックにも余裕をもって対応
気になる点

  • ハイエンド構成のため価格は高め
  • メモリは32GB×1枚のシングルチャネル
  • セール価格は11月6日15:00まで

Ryzen 7 9800X3D×Radeon RX 9070 XT搭載のハイエンドモデルだ。同性能帯では最安値クラスの一台となる。メモリDDR5 32GB・SSD 2TB Gen4 NVMe・850W PLATINUM電源と構成も圧倒的だ。

ゲーム側の要求スペックも上がり、メモリ32GBというのは時代の流れに沿っている。同様にデータ容量も増加傾向にあり、ストレージ容量は多いに越したことはない。競合と比べても圧倒している。ケースデザインもよく自信をもっておすすめできる。ブラックフライデーセールの価格は11月6日(金)15:00までで、セールが更新されると型番と価格が変わる点は理解しておく必要がある。

本記事でレビューしたモデル当サイトおすすめ第10位★ コスパ評価 9.4
FRGHLMB650/WS1025/NTK
FRGHLMB650/WS1025/NTKRyzen 7 9800X3D / RX 9070 XT / DDR5 32GB / 2TB Gen4 NVMe365,800円(税込)納期 5営業日
このモデルを公式サイトで見る※価格・クーポンは10/30時点・+送料 3,300円