30万円から40万円のおすすめゲーミングPCを紹介していく。数年前まではこの価格帯のゲーミングPCはそれほど多くなかったが、グラフィックボードやCPUの高性能化や部材高騰・円安の影響などもあって意外とラインナップは増えている。価格帯的にはWQHD環境で思う存分ゲームを楽しみたいと考えている方が対象となる。40万円に近い価格になるとGeForce RTX 5080搭載モデルも選択可能だ。最新タイトルを高設定で楽しみたい方もチェックしておこう。
価格帯別ゲーミングPCを比較
価格帯 | 人気 | CPU | GPU |
---|---|---|---|
40万円以上 | 9 9950X3D/9 285K | RTX5090/RTX5080 | |
30万円-40万円 | 7 9800X3D/9 285K | RTX5070Ti/RX9070XT | |
25万円-30万円 | 7 9700X/7 265F | RTX5070Ti/RX9070XT | |
20万円-25万円 | 7 7800X3D/i7-14700F | RTX5070/RTX5060Ti 16GB | |
15万円-20万円 | 7 7700/7 5700X | RTX5070/RTX5060Ti 16GB | |
10万円-15万円 | i5-14400F/5 7500F | RTX5060Ti 8GB/RTX5060 | |
5万円-10万円 | 7 5700X/5 4500 | RX7600/RTX3050 6GB |
30万円以上40万円以下のゲーミングPCの特徴
ラインナップは増加傾向にある
この価格帯でレビューを行っているモデル数は全体の17%を占めている。この価格帯は当サイトで注力していなかったこともありレビュー数がそこまで多くない。他の価格帯と揃えるために2つの価格帯を組み合わせている点は押さえておこう。今後この価格帯のレビュー数は増えそうだ。そうなれば5万円きざみでページを作り直すかもしれない。現時点ではAda Lovelace世代のモデルが中心となっているので、現行のBlackwell世代のグラフィックボード搭載モデルへと随時更新していく予定だ。
現行70番台のグラフィックボードが選択できる
30万円に近い価格ではCore Ultra 7シリーズとGeForce RTX 5070/Radeon RX 9070 XTとの組み合わせが主流だ。CPUのランク次第ではGeForce RTX 5070 Tiが選択できる。ターゲットとなるユーザー層としてはWQHD環境でのゲームプレイを考えている方だ。レイトレーシングやアップスケーリング技術を存分に使ってみたいと考えている方にもおすすめできる。60番台とは一線を画する性能を持っている。80番台のモデルを選択するなら40万円に近い予算が必要となってくる。
サイコムやセブンが輝く価格帯となる
この価格帯になると玄人向けショップであるサイコムやセブンが輝いている。たくさんの予算がある方はこれらのショップを参考にするとよいだろう。ドスパラやマウスコンピューターなどの大手BTOメーカーと比べてとがったモデルも多く見ていておもしろいはずだ。構成もメモリ32GB以上でSSD容量も2TBやデュアルストレージ採用もある。フルタワーケースを採用したモデルも珍しくない。コスパよりもロマンを追求したいゲーマーの方は必見だ。
30万円以上40万円以下のおすすめゲーミングPC紹介
GALLERIA XPC7M-97XT-GD(ドスパラ)
価格:309,980円+送料3,300円
CPU:Core Ultra 7 265F
GPU:Radeon RX 9070 XT
メモリ:DDR5-5600 16GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:850W 80PLUS GOLD
マザボ:チップセットB860
コスパ:調査中
Core Ultra 7 265F×Radeon RX 9070 XT搭載のハイクラスのゲーミングPCだ。Radeon RX 9070 XTはRDNA 4.0アーキテクチャ採用の高性能モデルとなる。GeForce RTX 5070 Tiに匹敵する性能を持ちながら安く購入できるのが特徴だ。ガレリアブランドでは同等の構成でも10,000円安く購入できる。レイトレーシング・DLSS性能では劣ってしまうためそこを受け入れられるかどうかは考える必要がある。モンハンワイルズとの相性がよくGeForce RTX 5080に匹敵するパフォーマンスを期待できる。メモリDDR5-5600 16GB・SSD 1TB Gen4 NVMeと構成は充実している。電源ユニットは850W GOLDだ。
NEXTGEAR JG-A7G7T(ホワイト)(マウスコンピューター)
価格:319,800円(送料込)
CPU:Ryzen 7 9800X3D(水冷)
GPU:GeForce RTX 5070 Ti
メモリ:DDR5-5600 16GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:850W 80PLUS GOLD
マザボ:チップセットA620
コスパ:調査中
Ryzen 7 9800X3D×GeForce RTX 5070 Ti搭載のハイエンドクラスのゲーミングPCだ。価格は319,800円と悪くない。Ryzen 7 9800X3Dは現行最強クラスのゲーミングCPUで高い適性を持つ。GeForce RTX 5070 Tiとのバランスもよい。WQHD環境以上でのゲームプレイに対応可能だ。CPUクーラーは水冷式で夏場の使用でも安定運用が実現する。構成はメモリDDR5-5600 16GB・SSD 1TB Gen4 NVMeと充実している。電源ユニットは850W GOLD搭載だ。基本保証が3年間と長いのはマウスコンピューターならではだ。今後は他社BTOメーカーも追従してくるかもしれない。
G-Master Spear X870A(サイコム)
価格:319,800円+送料2,920円
CPU:Ryzen 7 9700X
GPU:GeForce RTX 5060 Ti 16GB
メモリ:DDR5-5600 32GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
マザボ:チップセットX870
電源:750W 80PLUS GOLD
コスパ:5.8
Ryzen 7 9700X×GeForce RTX 5060 Ti 16GB搭載のゲーミングPCだ。サイコムでもっとも売れているモデルとなる。あくまでもベースなので、初期構成のまま購入するユーザーはいないだろう。CPUは3D V-Cache搭載のRyzen 9 9950X3DやRyzen 7 9800X3Dが人気だ。メモリはDDR5-5600 32GBと必要十分となる。ストレージはSSD 1TB Gen4 NVMeだ。電源ユニットは750W GOLDと必要十分だろう。グラフィックボードのアップグレードを考えているなら電源ユニットの強化が必須となる。光学ドライブが標準搭載となっているのもポイントだ。不要であれば外すこともできる。ケースは「CoolerMaster CM694」だ。+3,800円で強化ガラスサイドパネル版へ変更できる。使い勝手のよいケースといえる。
GALLERIA XPC7M-R57T-GD(ドスパラ)
価格:319,980円+送料3,300円
CPU:Core Ultra 7 265F
GPU:GeForce RTX 5070 Ti
メモリ:DDR5-5600 16GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:850W 80PLUS GOLD
マザボ:チップセットB860
コスパ:調査中
Core Ultra 7 265F×GeForce RTX 5070 Ti搭載の一台だ。現在の市場から見れば税込319,980円と価格設定も悪くない。ゲーミング性能は高くWQHD環境以上の高解像度にも対応できる。CPUに採用されているCore Ultra 7 265Fは思ったほどゲーム性能が伸びずCore i7-14700Fに劣るが、次世代モデルということで今後のアップデートによる改善も含めて期待値が高い。マルチコア性能は文句なしで高くクリエイティブな作業にもおすすめしやすい。メモリDDR5-5600 16GB・SSD 1TB Gen4 NVMeと構成も不足はない。電源ユニットは850W GOLDを採用している。
ZEFT Z55HR(セブン)
価格:384,780円(送料込)
CPU:Core Ultra 9 285
GPU:GeForce RTX 5070
メモリ:DDR5-5600 64GB
ストレージ:SSD 2TB Gen4 NVMe
電源:850W 80PLUS GOLD
マザボ:チップセットB860M
コスパ:調査中
PCケースに「ANTEC P20C」を搭載した一台だ。市販品のケースを採用したBTOパソコンを購入できるのはセブンならではの強みだ。コンパクトなケースながら360mmラジエーターも搭載できる。CPUにはCore Ultra 9 285を、GPUにはGeForce RTX 5070を搭載している。BTOパソコンでCore Ultra 9 285は珍しい。電力制限の解除でCore Ultra 9 285Kと同等のパフォーマンスを期待できる。GeForce RTX 5070とのバランスも良好だ。メモリDDR5-5600 64GB・SSD 2TB Gen4 NVMeという構成だ。電源ユニットは850W GOLDを搭載している。マザーボードのチップセットはB860Mだ。Wi-Fi及びBluetooth採用で利便性が高い。
30万円以上40万円以下のゲーミングPC一覧
製品名 | 価格 | CPU | GPU | メモリ | SSD | 電源 |
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GALLERIA XA7C-R57 Core Ultra | 314,980 | 7 265F | RTX5070 | 32GB | 1TB | 750W(G) |
GALLERIA XA7C-R57T | 359,980 | 7 265F | RTX5070Ti | 32GB | 1TB | 850W(G) |
GALLERIA XA7R-R57T 9800X3D搭載 | 314,980 | 7 9800X3D | RTX5070Ti | 32GB | 1TB | 850W(G) |
GALLERIA XA7R-97XT 9800X3D搭載 | 369,980 | 7 9800X3D | RX9070XT | 32GB | 1TB | 1000W(P) |
G TUNE FG-A7A7X 9800X3D搭載 | 399,900 | 7 9800X3D | RX9070XT | 32GB | 2TB | 850W(B) |
G-Master Spear X870A | 322,560 | 7 9700X | RTX5060Ti 16GB | 32GB | 1TB | 750W(G) |
G-Master Spear X870A | 324,880 | 7 265F | RTX5060Ti 16GB | 32GB | 1TB | 750W(G) |
30万円以上なら、Reytrek ZZも入ってくるのではないのでしょうか?
UA9Cよりも、コストパフォーマンスはいいですね。
あと、30万円からは外れますがReytrek XXVの評価も聞きたいです。