G TUNE FG-A7G80
フルタワーケースを採用したゲーミングPCを紹介していく。BTOメーカーが販売するモデルは落ち着いたデザインが多く物足りなさを感じる方もいるだろう。市販品でもできるだけPCケースにこだわりたいと考えている方はこのフルタワーケースをチェックして欲しい。高級感があり、デザイン性に優れたモデルが多い。

フルタワーケースのデメリットは本体の大きさと価格の高さだ。フルタワーではGeForce RTX 5090やGeForce RTX 5080などハイエンドモデルが中心となることもあって価格が高くなるのは仕方がない。搭載モデルは、「人気のフルタワーゲーミングPCランキング【2025年】」で紹介している。2025年1月31日にマウスコンピューターのゲーミングブランドG TUNEのフルタワーケースが一新された。クリアガラスパネル採用の今風のデザインで注目している。

BTOパソコンのラインナップはそれほど多くない

BTOメーカーでのフルタワーケースの取り扱いは少ないと考えておこう。各メーカーのラインナップを見るとわかるはずだ。大手BTOメーカーのTSUKUMOではフルタワーケースが消滅してしまった。ケースの主流はミドルタワーやミニタワーであることがわかる。マウスコンピューターやセブンならフルタワーモデルが複数用意されている。

マウスコンピューターでのミニタワーモデルは60種類を超える。それに対してフルタワーモデルは30種類のみだ。今は新フルタワーケースが登場したことで旧フルタワーも併売されているが、旧フルタワーの販売が終了とあんればさらに数は少なくなるはずだ。フルタワーになると高性能なパーツを採用したモデルのみとなってしまうのでどうしても数は少なくなってしまう。ゲーマー全体で見ると90%以上の方(ノートパソコンは除く)はミドルタワーあるいはミニタワーを購入していると考えている。

自作PCでも主流はミドルタワーとミニタワーで、販売されているフルタワーケース自体種類が少ない。そう考えると仕方のないことだ。それでもマウスコンピューターやセブンなど有名メーカーでもフルタワーのモデルを選択できるのでぜひチェックして欲しい。他の人があまり選ばないからこそこだわりを持ったゲーミングPC選びをしよう。

フルタワーケースを選べるBTOメーカーを紹介

PCケースにこだわりたいと考えている方におすすめのBTOメーカーをピックアップしている。マウスコンピューターを除いて中小BTOメーカーが中心だ。特にアプライドネットは、他のBTOメーカーが取り扱っていない個性的なケースが数多く揃えられている。パソコンショップセブンはフルタワーケースが充実していて選びがいがある。

ストームは落ち着いたデザインの中でも個性を追求したケースが揃う。好みで選択するとよいだろう。価格的にはストーム→アプライドネット→マウスコンピューター(G TUNE)→セブンの順で高くなる。ゲーミングノートPCならGIGABYTE・Razer・ASUSなど海外メーカーがイチオシだ。ゲーミングらしいおしゃれなモデルが揃っている。

BTOメーカーが販売するフルタワーケース一覧

G TUNE FG-A7G80G TUNE新フルタワー(G TUNE)
幅240mm×奥行500mm×高さ510mm
349,800円~
masterpieceG TUNE旧フルタワー(G TUNE)
幅220mm×奥行490mm×高さ501mm
339,900円~
ZEFT-R395R7ASUS ROG Strix Helios(セブン)
幅250mm×奥行591mm×高さ565mm
350,680円~
ZEFT R32GCooler Master COSMOS C700M(セブン)
幅306mm×奥行650mm×高さ651mm
384,780円~
ZEFT Z34SASUS ROG Hyperion GR701(セブン)
幅268mm×奥行659mm×高さ639mm
592,680円~
Aegis Ti5 12VTE-046JPMSI Aegis(MSI)
幅240mm×奥行551mm×高さ511mm
423,000円~
RAIZAN-434346我王(アプライドネット)
幅230mm×奥行447mm×高さ447mm
269,800円~
Konaotoshi-434356Konaotoshi(アプライドネット)
幅266mm×奥行556mm×高さ612mm
798,800円~
ikazuchibeastIKAZUCHI BEAST(アプライドネット)
幅225mm×奥行525mm×高さ640mm
253,000円~
PENGUINLIGHTNINGLIGHTNING(アプライドネット)
幅225mm×奥行580mm×高さ450mm
149,800円~
GALLERIA UA9C-R39GALLERIA U-Series(ガレリア)
幅220mm×奥行440mm×高さ480mm
399,980円~
ggearneoG-Gear neo(TSUKUMO)
幅235mm×奥行512mm×高さ548mm
209,800円~
どれもデザインのインパクトが強い。高さが500mmを超えるとフルタワーケースとしてもよいかもしれない。ミドルタワーケースと比べて一回り大きいためスペースの問題はしっかりと考える必要がある。参考までにミドルタワーケースのサイズを記載しておく。ガレリアシリーズは幅220mm×奥行き440mm×高さ480mmだ。パソコン工房のミドルタワーケースのサイズは幅220mm×奥行き493mm×高さ465mmとなる。

フルタワーの特徴&強みを解剖

とにかくかっこいい!

フルタワーになると玄人向けの要素が出てくるためデザインにもこだわりが見られる。とにかくオシャレでかっこいいので部屋のインテリアとしても映えること間違いなしだ。SNSなどでも注目されるだろう。オーソドックスなケースでは満足できない方は要チェックだ。BTOメーカーが販売しているオリジナルのミドルタワーやミニタワーはいい意味で万人受けするデザインになっている部分がある。

これは潜在的な顧客の数が最も多く奇抜なデザインにすることが難しいから仕方がない。また、安く販売するためにコストをカットせざるを得ないだろう。ただし、BTOメーカーが販売するパソコンでも上位モデルになるとコストを考える必要がなくなりデザイン性の高い社外のケースが採用されていることもある。

機能性&拡張性がずば抜けている

フルタワーになると機能性や拡張性は圧倒的になる。本体が大きいので内部の余裕も多くなるし、機能面でも自由度が高くなるので当然だろう。中には複数のラジエーター搭載にも対応するケースもある。エアフローがしっかりしているため排熱性能も高くハイエンドなパーツを組み合わせても問題ない。オーバークロックをする場合でもたくさんのファンを搭載して対応できる。

将来性の高さに繋がる部分だ。GeForce RTX 4070 Ti以上、Core i9シリーズ/Ryzen 9シリーズといったハイクラスのパーツを選択したいと考えているならフルタワーも選択肢に入るのではないだろうか。オーバークロック対応の倍率ロックフリーモデルに最適だ。反対にミドルクラスのパーツではフルタワーは宝の持ち腐れとなる。機能性・拡張性を生かした最適なゲーミングPC選びをしよう。

価格が高い

ブランド名 G-Tune G-Tune
イメージ G TUNE FG-A7G80 nextgear-micro
製品名 G TUNE FG-A7G7T G TUNE DG-A7G70
ケース フルタワー ミニタワー
価格 469,800円 374,800円
CPU Ryzen 7 9700X Ryzen 7 9700X
CPUクーラー 水冷(360mm) 水冷(240mm)
GPU RTX 5070 Ti RTX 5070
メモリ DDR5-5600 32GB DDR5-5600 32GB
SSD 2TB Gen4 NVMe 1TB Gen4 NVMe
電源 850W GOLD 750W BRONZE
チップセット B650
(無線・Bluetooth)
B760
(無線・Bluetooth)
公式 公式 公式

フルタワーになるとどうしても価格が上がってしまう。同じ構成のミニタワーやミドルタワーと比べて数万円高いということもある。上記はG TUNEブランドの価格を比較したものだ。GPU及び構成に差はあるものの同じ70番台のグラフィックボードを搭載したモデルで95,000円もの価格差がある。ケースにコストが掛かるのでそれが反映されている形だ。

ハイエンドモデルのラインナップが中心となる

BTOパソコンの場合はフルタワー=ハイエンドモデルとなるのが一般的で、必然的に価格の高いモデルしかラインナップにないとも言える。例えば、GeForce RTX 5090・GeForce RTX 5080・GeForce RTX 5070 Ti・Radeon RX 9070 XTなどだ。

CPUは上位モデルであるCore Ultra 9 285K・Core Ultra 7 265K・Ryzen 7 9800X3D・Ryzen 9 9950X・Ryzen 7 9700Xなどが選択されることが多い。さすがにこれらのCPUとの組み合わせとなると価格は上がる。予算がある方であれば魅力的な選択肢となることは間違いない。少しでも安くゲーミングPCを購入したいならミニタワーやミドルタワーを選択するべきだろう。

mouse-newfulltower
G-Tuneブランドのフルタワーケースのラインナップでは、GPUはGeForce RTX 5090やGeForce RTX 5080を、CPUはCore Ultra 9 285KやRyzen 7 9800X3Dなどのハイエンドが選べる。

mouse-minitowerlineup
対してミニタワーモデルでは最上位のGPUはGeForce RTX 5070で、CPUもCore Ultra 9 285やRyzen 79 800X3Dまでとなる。明らかに差別化が図られている。

人気のフルタワーゲーミングPCランキング【2025年】

【 我王 】RAIZAN-434346(アプライドネット)

RAIZAN-434346価格:249,800円(送料込)
CPU:Core i7-14700F(水冷)
GPU:GeForce RTX 4060
メモリ:DDR4-3200 32GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:750W 80PLUS GOLD
コスパ:調査中

公式サイト

恐竜のようなデザインがかっこいい。カラーは白と黒から選択できる。他メーカーで見ることはないだろう。Core i7-14700F×GeForce RTX 4060搭載のゲーミングPCだ。Core i7-14700Fは20コア28スレッドとスペックが高く従来モデルのCore i7-13700Kを上回るパフォーマンスを発揮する。グラフィックスはGeForce RTX 4060を搭載している。カスタマイズにも対応している。GeForce RTX 4070 Ti SUPER以上のモデルへのアップグレードでは電源ユニットのカスタマイズが必須だ。メモリDDR4-3200 32GB、SSD 1TB Gen4 NVMeと構成も抜群だ。電源ユニットは750W GOLDを余裕がある。

ZEFT R60BA(セブン)

ZEFT R32G価格:282,480円(送料込)
CPU:Ryzen 7 9700X
GPU:GeForce RTX 4060
メモリ:DDR5-5600 16GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:調査中

公式サイト

PCケースにCooler Master COSMOS C700Mを採用した一台だ。サイズは幅306mm×奥行650mm×高さ651mmとフルタワーの中でも特にビッグなモデルとなっている。インターフェースも充実していて本体前面にはUSB 3.1 Type-C×1、USB 3.0×4、PWMファンスピードボタン、ARGBコントロールボタンを搭載している。内部レイアウトを自由に変更できるのが特徴だ。Ryzen 7 9700X×GeForce RTX 4060搭載のミドルクラスのゲーミングPCとなる。フルタワーとしては比較的価格が抑えられている。メモリDDR5-5600 16GB・SSD 1TB Gen4 NVMeと構成は平均以上だ。電源ユニットは650W BRONZE搭載となる。ミドルクラスからハイクラス→ハイエンドクラスとステップアップもしていきやすい。電源ユニットをカスタマイズで強化しておけばなおよしだ。

G TUNE FG-A7A7X(マウスコンピューター)

G TUNE FG-A7G80価格:449,900円(送料込)
CPU:Ryzen 7 9800X3D(水冷)
GPU:Radeon RX 9070 XT
メモリ:DDR5-5600 32GB
ストレージ:SSD 2TB Gen4 NVMe
電源:850W 80PLUS GOLD
コスパ:調査中

公式サイト

Ryzen 7 9800X3D×Radeon RX 9070 XT搭載のハイクラスのゲーミングPCだ。Radeon RX 9070 XTは2025年3月に登場したばかりの最新モデルだ。競合のGeForce RTX 5070 Tiと同等の性能を持つ。レイトレーシング性能についてはGeForce RTX 5070 Tiと比べるとワンランク落ちるが、Radeon RX 7700 XTと比べると大幅に強化されている。CPUクーラーは360mmラジエーター搭載の水冷クーラーで安全だ。4K環境にも対応できるポテンシャルを持つ。メモリDD5-5600 32GB・SSD 2TB Gen4 NVMeと圧巻の構成だ。電源ユニットは850W BRONZEとなる。電力制限解除などに対応しやすい。無線LAN・Bluetooth対応で実用性が高い。

G TUNE FG-A7G80(マウスコンピューター)

G TUNE FG-A7G80価格:569,800円(送料込)
CPU:Ryzen 7 9800X3D
GPU:GeForce RTX 5080
メモリ:DDR5-5600 32GB
ストレージ:SSD 2TB Gen4 NVMe
電源:1200W 80PLUS PLATINUM
コスパ:調査中

公式サイト

Ryzen 7 9800X3D×GeForce RTX 5080搭載のハイエンドクラスのゲーミングPCだ。CPUクーラーは360mmラジエーター搭載の水冷クーラーで安全だ。4K環境がメインターゲットとなる。レイトレーシング性能も高く幅広いゲームに対応花押だ。Ryzen 7 9800X3Dの性能があればボトルネックを心配しなくてもいい。思う存分ゲームを楽しめるだろう。メモリDD5-5600 32GB・SSD 2TB Gen4 NVMeと圧巻の構成だ。電源ユニットは1200W PLATINUMで余裕がある。

ZEFT R44K(セブン)

ZEFT Z45CN価格:615,780円(送料込)
CPU:Ryzen 9 7950X3D
GPU:GeForce RTX 5070 Ti
メモリ:DDR5-5600 32GB
ストレージ:SSD 2TB Gen4 NVMe×2基
電源:1000W 80PLUS GOLD
コスパ:調査中

公式サイト

PCケースに「ASUS ROG Hyperion GR701 EXTRA WHITE」を搭載したゲーミングPCだ。本体サイズは幅268mm×奥行き659mm×高さ639mmとかなり大きい。一般的なBTOメーカーのオリジナルケースとは一線を画する。ゲーミング性能的にはハイクラスで4K解像度にも対応できる。Ryzen 9 7950X3Dは16コア32スレッドのハイエンドモデルでゲーム実況や動画編集などゲーム+αで考えている方におすすめだ。ゲーム性能もトップクラスでGeForce RTX 5070 Tiの性能を引き出せる。メモリDDR5-5600 32GBと大容量だ。ストレージはSSD 2TB Gen4 NVMe×2基搭載と圧巻だ。電源ユニットは1000W GOLDを搭載している。