当ページでは、ゲーム実況及び配信をするのに最適なBTOパソコンについて紹介している。同時にゲーム実況を行う上で、CPU・GPUなどどのパーツが重要なのかについても解説しているので、自作PCで構築したいという方にも参考にしていただけると思う。
当ページの目次
Twitchやニコ生などでのゲーム実況を想定
Twitch TV・ニコ生・Youtube Liveなどのプラットフォームの普及でゲーム実況や配信はこれまで以上に一般的となった。動画投稿はYoutubeやニコニコ動画などが挙げられる。ゲーム実況や配信は一定のスペックを持つパソコンとノウハウさえあれば誰でも気軽に行える時代だ。
スペックに関しても昔ほど難しく考える必要はない。時代が進み標準クラスの性能でも十分に対応できるようになったからだ。視聴者にストレスなくあなたの動画や配信を楽しんでもらうためには、それなりのスペックを持つPCが必要だということは知っておいて欲しい。
スペック不足だと動画がかくかくしたり、音声がずれたりとまともに視聴することが難しくなる。視聴者からするとそのような配信を観たいとは思わないだろう。どんなにコンテンツが優れていたとしても足かせとなってしまう可能性が高い。
快適にゲームができるスペック+α
これを意識してゲーミングPC選びを行おう。当然ゲームプレイ自体がかくかくしているというのは話にならない。これを踏まえた上でまずはゲーム実況や配信におすすめのBTOパソコンを紹介する。そのあとで、細かくスペックを見ていく。なお、生配信ではなく自身のプレイ動画を撮影できるパソコンを探しているという方は下記の記事を参考にして欲しい。
ゲーム動画を撮るのに必要なPCスペック及びおすすめのBTOパソコンを解説している。CPUは、i5-9400/i7-7700などのクアッドコア以上かつ3.0GH/z以上となる。GPUは、GTX1660/1060 3GB以上あれば問題ないだろう。最後に快適ゲーム動画を撮影できるおすすめの動画撮影ソフトも紹介している。
ゲーム実況&配信におすすめのBTOパソコン紹介
GALLERIA XA7R-R70S(ドスパラ)
価格:139,980円
CPU:Ryzen 7 3700X
GPU:GeForce RTX 2070 SUPER
メモリ:DDR4 16GB
SSD:512GB NVMe対応
HDD:非搭載
電源:650W BRONZE
配信に適したコストパフォーマンスの高いゲーミングPCとなっている。ゲームを快適にプレイできる性能と、配信に掛かる負荷の処理に適した性能を併せ持つモデルだ。繰り返された値引きでコストパフォーマンスも非常に高い。一時はドスパラの人気ランキング1位に輝いたほどだ。配信には適していても動画投稿には構成が適していない。どちらかと言うとゲーム配信向けだ。ストレージ容量を増やすことで、動画編集における容量の問題を解決できる。カスタマイズではなく外付けのHDDなどで対応する程度にしておきたい。GALLERIA XA7R-R70Sは標準構成が最も評価の高まるモデルだ。配信と動画投稿を両立するなら、ストレージ対策を考えるか別の製品を検討したい。
LEVEL-R049-iX7-TWSH-JUPITER(パソコン工房)
CPU:Core i7-10700
GPU:GeForce RTX 2070 SUPER RTX 2080 SUPER
メモリ:16GB
SSD:480GB
HDD:2TB
電源:700W BRONZE
ゲームの配信・動画投稿に適した性能を持つゲーミングPCだ。優秀なゲーム性能とマルチコア性能を持つCore i7-10700はゲームを中心とした配信や動画に適している。RTX 2080 SUPERは最新のゲームを快適にプレイできる性能だ。このCPUとGPUの組み合わせで様々なことへの対応力が高い。特にゲーム配信とゲーム実況に最も優れた適正がある。ストレージ容量も十分でコストパフォーマンスも高い。価格ありきのモデルなので、税抜161,980円よりも高くなるとおすすめしにくい。あくまでも、この価格なら適しているという認識だ。また、CPU性能は最上位ではないので、ハイエンドクラスの中でもまずまずの選択肢程度である。
LEVEL-M0B4-R93X-RWS(パソコン工房)
CPU:Ryzen 9 3900X
GPU:GeForce RTX 2070 SUPER
メモリ:DDR4 16GB
SSD:480GB
HDD:非搭載
電源:700W BRONZE
コストパフォーマンスはそこまで高くないが、非常に実用的なゲーミングPCだ。動画の編集やエンコードに強く、配信にも適したRyzen 9 3900Xを搭載しているのが特徴だ。ゲーム性能は控えめながら、CPU処理性能は圧倒的である。ゲームが苦手でもゲームプレイに支障をきたすほどではない。構成はストレージを少し強化したいところだ。価格が抑えられたモデルなのでHDD 1TBくらいは追加してもよいだろう。パソコンを使用する多くのことに対応できるCPU性能は、ゲーマー・ストリーマー・クリエイターの区別がない。オールラウンド性こそ最大の強みだ。処理性能の高みを目指すなら選択したいモデルである。
ゲーム実況&配信に必要なスペックを検証
配信の仕組みを知る
ゲーム実況をする際の配信の仕組みを知っておけばどのパーツが重要なのかイメージしやすいだろう。Twitchでの配信を前提に考えてみよう。使用するソフトウェアは「OBS Studio(OBS)」だ。このソフトウェアが映像と音声の配信を行う。当然ゲームの配信を行うにはゲームをプレイする必要がある。ここでゲームがかくかくしてしまうと配信は厳しい。ゲームのかくつきはパソコン性能不足で発生する。
ゲーム+配信に求められる性能は、当然ゲーム単体で求められる性能よりも高い。最低限ゲームをさくさく動かすスペックが必要となる。OBSを使用することで、指定した範囲の映像を配信可能になる。ゲーム画面以外を映さないように設定することも可能だ。配慮すべき点は解像度にもある。
例えばフルHDの画面を配信すると画質を維持するデータ量が多くなる。このデータ量が増えると映像が止まったり、ブロックノイズが発生したりする。配信する側の負荷が高まるほど視聴しづらくなる。ハイスペックだからと性能に合わせ過ぎてもいけない。細かな設定を無視してフルHD・WQHD・4Kの配信をすると映像の乱れだけでなく音声のズレも発生する。
ゲームの設定は高くしても、配信の設定は控えめにしておくのも一つのコツだ。配信には映像の元となるゲームとOBSなどの配信ソフトを合わせて快適に起動できる性能が必要だ。ゲームを快適にプレイするだけの性能ではなく、もう一歩先の性能が必要となるわけだ。
動画投稿に必要なもの
動画投稿に必要なものは意外と幅広い。キャプチャーソフトを起動しながらゲームを快適にプレイできる性能が求められる。このキャプチャーソフトは配信ソフトよりも負荷の高いものも幾つかある。常時CPU負荷が掛かるので、ゲームによってはフレームレートが一気に半減することもある。現在のキャプチャーソフトは比較的負荷が軽くはなったが。動画の編集やエンコードではそれなりのCPU性能が必要になる。
用途は違っても動画投稿ではCPUが重要だ。次にストレージだ。SSDが主流の今、HDDを搭載したモデルは少ない。動画編集を行う際はHDDが適している。厳密に言えば動画の保存に適していると言った方がいいだろう。ゲームのように常時アクセスのあるアプリケーションでは、ランダムアクセスに長けるSSDは優秀だ。一方で動画ファイルや写真ファイルのようなものは常時アクセスが発生しない。
動画を選択してプレイヤーを起動する瞬間くらいだろう。価格あたりの容量に優れ、SSDの機能性を必要としないという意味でHDDの容量にも注目したい。これらは動画の編集、エンコードに求められるものだ。その上でゲームならGPU、高解像度ならメモリという具合に必要なものは変わっていく。ゲームの実況プレイには、CPU・GPU・ストレージ構成が重要だ。ストレージは前述の通りだ
GPUはゲームプレイに大きな影響を与え、CPUはゲームやエンコードなどアプリケーション全般の処理だ。メモリ容量はゲームプレイを前提として16GBを見ておきたい。上述のおすすめモデルは配信、動画投稿の両方に対応している。時代が進み、PCの性能は高くなっているので昔ほど高性能なモデルは必要なくなった。分からなければ予算に合わせて選択するくらいでいいだろう。
重要なパーツ一覧
上記の配信の仕組みを知った上で各パーツについて一つずつ見ていこう。ある程度予想が付いていると思うが、基本となるのはやはりCPUとGPUだ。
CPU
CPUはアプリケーション全般で使用する重要なパーツだ。ゲーム・動画編集・エンコード・配信の全てにおいて機能する。それだけでなく、パソコンを動作させるためにも必須だ。配信や動画投稿を考えているなら、処理性能の高いCPUをおすすめする。Core i7-10700やRyzen 7 3700X以上あれば、これからのゲームにも安心して対応できる。ゲームを優先するならCore iシリーズ、動画編集やエンコードを重視するならRyzenシリーズがおすすめだ。
GPU
GPUはDirectXを使用するゲームに特化したパーツだ。3Dグラフィックスの処理を行うゲーム実況やゲーム配信においては、CPUと並んで重要だ。CPUとの組み合わせでGPUの性能は引き出される。そのため、ゲームを快適にプレイするためにはGPUだけでは足りない。用途が動画投稿と配信がメインならGPU性能はそこそこでいい。ミドルクラスのGTX 1660 SUPER以上を検討したい。
ストレージ
保険的な意味でも、ゲームを保存するSSDと動画ファイルや編集ファイルの保存用のHDDは合った方がよい。配信のみ、ゲームプレイのみであればSSD1つでも可能だ。動画投稿を行う場合に限りデュアルストレージ搭載モデルを推奨する。外付けのHDDでも対応できるのでデュアルストレージが必須というわけではない。
メモリ
メモリの増設は手間が少ない。初心者でも簡単に行えるので、カスタマイズで予算オーバーするなら別途購入して自分で増設する方が価格を抑えられる。メモリ不足は動画や配信だけでなく、快適なゲームプレイも難しくする。特に設定を高めにしてのゲームプレイはメモリ容量は重要だ。ハイクラス以上のゲーミングPCを選択する際はほぼ必須だ。
排熱性能
普段使いにはあまり恩恵のない水冷式CPUクーラーは、動画のエンコードには有用だ。配信は動画のエンコードほど負荷が掛からないので必須ではない。ただ、熱によるパフォーマンスの低下はゲームをプレイするだけの場合よりも発生しやすい。排熱や冷却に関してはしっかり対策しておくに越したことはない。
これは電源の容量や規格も影響してくる。例えば400W使用する場合に、500Wと700Wでは使用率が80%と55%ほどになる。使用率は低い方が発熱量も少なくなる。80PLUSのBRONZEやGOLDなどの規格も影響してくるのでこだわり過ぎるとキリがない。カスタマイズや選択の参考にして欲しい。
動画投稿はRyzenが有利だが、Core iシリーズの成長に注目
このグラフは動画のエンコードに掛かる時間だ。数値が少ないほど処理速度が速いことになる。動画のエンコードのみならRyzenは優秀だが、ゲームをプレイすることになるならIntelのCore iシリーズの方が優れている。IntelのCPUは第10世代からマルチコア性能が大きく向上した。これにより、動画のエンコードに関してはRyzenだけの強みではなくなった。
小さな差ではあるが、同等の規格であるRyzen 7 3700XとCore i7-10700ではH.265の圧縮でCore i7-10700が上回っている。ゲームと動画投稿の組み合わせなら、Core i7-10700に分がある。このように、CPUの処理性能はRyzenだけの強みとは言えなくなった。ただし、コア数とスレッド数が処理性能に影響することを考えると、Ryzenはまだまだ優秀だ。例えばRyzen 5 3600は従来のCore i7に匹敵する。
また、Ryzen 9 3900Xは突き抜けたスコアを叩き出している。価格を抑えたCPU、性能に特化したCPUではRyzenが強い。ゲームをプレイしないのであれば、これらのCPUも強力な選択肢となる。Ryzen 9 3900Xはこれだけ突き抜けた処理性能を持っていても、ゲームではRyzen 7 3700Xと同等に収まる。処理性能を中心としたコストパフォーマンスではRyzenが優れている。バランスを考えるとCore iシリーズに分がありそうだ。
その他ゲーム実況&配信に関するよくある質問
- PS4やNintendo Switchでも生配信できますか?
- 家庭用ハードでもTwitchなどで配信することが可能だ。しかし、必ずキャプチャーボードと呼ばれる周辺機器を用意する必要がある。これを使えばPS4やSwitchのゲーム画面をPCモニターに映すことができる。PCからTwitchに配信設定をすれば完了だ。キャプチャーボードは10,000円弱で購入することができる。家庭用ゲーム機での配信を考えている方は事前に用意しておこう。
- ゲーム実況をする際に著作権はどうなりますか?
- ゲーム実況をする際にはゲームの著作権についても考える必要がある。タイトルによっては許可されていることもあるが、詳細は各タイトルの運営会社に問い合わせて欲しい。
- ゲーム実況に必要な機材はなんですか?
- ゲーム実況を行う上で必要な機材としては、パソコン、マイク(ヘッドセット)、キャプチャーボード(家庭用ハードの場合)となる。また、インターネット環境も必須だ。
- スマホアプリの配信は可能ですか?
- パソコンを通すことでAndroid、iPhoneともに配信も動画撮影もできる。それぞれに必要なアプリケーションは異なる。AndroidならReflector、iphoneは標準搭載のAirPlayミラーリングでスマホの画面をPCに描写することが可能だ。後は家庭用ゲーム機の配信と同じように配信設定を行う。動画の際は動画をキャプチャーするだけだ。スマホ単体よりも描写している画面の確認がしやすいこと、動画の編集がしやすいことが特徴だ。
- 動画投稿すると画質が悪くなるのは何故ですか?
- 恐らくそれは再エンコードだ。動画投稿サイトそれぞれに、アップロードする動画のビットレートや容量に制限がある。その制限を超える動画は、制限内に収まる様に自動的に圧縮される。これにより、投稿した動画よりも品質が落ちる。再エンコードを回避するために、エンコード設定を見直す必要がある。それぞれのサイトにある投稿仕様を確認しておこう。
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