当ページでは、サイバーパンク2077の概要及び必要スペックと推奨ゲーミングPCを解説している。2020年12月10日に登場した重量級ゲームだ。マルチフレーム生成に対応していてGeForce RTX 50シリーズのパフォーマンスを最大限に活かせる。サイバーパンク2077を存分に楽しみたいならグラフィックボードにお金を掛けるべきだ。おすすめのモデルは「サイバーパンク2077におすすめのゲーミングPC」で紹介している。
サイバーパンク2077の推奨ゲーム環境
要求スペックまとめ
最小動作環境 | 推奨動作環境 | |
---|---|---|
OS | Windows 10 64-bit | Windows 10 (64-bit) |
CPU | Core i7-6700 or Ryzen 5 1600 | Core i7-12700 or Ryzen 7 7800X3D |
メモリ | 12GB | 16GB |
GPU | GTX 1060 6GB or RX 580 8GB or Arc A380 | RTX 2060 SUPER or RX 5700 XT or Arc A770 |
ストレージ | HDD 70GB | SSD 70GB |
徹底解剖検証推奨スペック
- CPU:Core i5-14400/Ryzen 7 5700X
- GPU:GeForce RTX 5060/RTX 4060
- メモリ:16GB
要求スペックの高いタイトルの一つだ。少し前に話題になったモンスターハンターワイルズと同等だ。Cyberpunk 2077でもフルHD環境の推奨環境はGeForce RTX 2060 SUPERなどミドルクラス相当が指定されている。CPUもCore i7-12700やRyzen 7 7800X3Dなどかなり高い。CPUに関してはモンスターハンターを超えている。
GeForce RTX 5060はあくまで基準として設定しているものだ。エントリーモデルのGeForce RTX 5050でも対応できなくはない。CPUはCore i5-14400F・Ryzen 5 7500F・Ryzen 7 5700Xを選んでおけば間違いない。Ryzen 5 4500は顕著にフレームレートが落ち込むので避けた方がよい。メモリは16GBを最低に据えたい。サイバーパンク2077のスペック選びはかなり難しいことになりそうだ。
サイバーパンク2077のベンチマーク結果を詳しく見る
通常ウルトラ設定
ベンチマークを見るとサイバーパンクの負荷の高さがわかるだろう。フルHD環境なら現行のエントリーモデルであるGeForce RTX 5050で問題ない。Ampere世代のGeForce RTX 3050 6GBだと歯が立たない。DLSS 2.0を有効化してもなんとか60fpsぐらいになる程度だ。(グラフには記載なし)基本的にはGeForce RTX 3050 6GBなら設定を下げるべきだろう。
GeForce RTX 4060でもGeForce RTX 5050と同等のフレームレートを出せる。100fps以上を目指すならGeForce RTX 5060やGeForce RTX 5060 Ti 16GB/8GBがよい。GeForce RTX 5060 Ti 16GB/8GB・Radeon RX 9060 XT 16GB/8GB以上ならWQHD環境にも対応可能だ。GeForce RTX 5070ならWQHD環境でも100fps以上でゲームがプレイできる。4K環境になるとGeForce RTX 5070でも苦しくアップスケーリングに頼る必要がある。ネイティブでプレイするならGeForce RTX 5080やRadeon RX 9070 XTが最低ラインだ。
もう一つ考慮すべきはCPUだ。要求スペック通りそれなりの性能があった方がよい。低価格帯でおなじみのRyzen 5 4500は避けるべきだ。例えば、フルHD環境でみるとRyzen 5 4500とGeForce RTX 5070の組み合わせでもCore i5-14400×GeForce RTX 5050に届かない。できる限りCPUへの投資は行う方がよい。Core i5-14400F・Ryzen 7 5700Xを最低基準に考えよう。
また、グラフに記載はないが、Core Ultra 7 265/Core Ultra 5 225やRyzen 7 7700/Ryzen 7 7500Fなどで問題ない。なお、4K環境など高解像度になるとCPU性能の差は小さくなる。ただし、高解像度=高性能なグラフィックボードとなるため結局CPUのボトルネックは発生しやすいというジレンマが起こる。やはりCPUにもある程度お金を掛けた方がよさそうだ。
レイトレーシングウルトラ+アップスケーリング
レイトレーシング性能についても計測している。CPUはRyzen 7 9800X3Dで固定してボトルネックが発生しないように配慮している。まず、GeForce RTX 5060のフレームレートがなぜか伸びなかったことは初めに伝えておく。DLSS 4.0を有効化すればGeForce RTX 5050でもフルHDで208.71fpsと高いフレームレートが出ている。WQHD環境以上になるとVRAM 16GB版のGeForce RTX 5060 TiやGeForce RTX 5070が輝く。VRAM容量が強みになるのだ。GeForce RTX 5060 Ti 16GBなら4Kでも100fpsを超える。アップスケーリング技術に頼るのも悪くない。
サイバーパンク2077推奨パソコン選びのポイント
次世代のゲームを感じさせるグラフィックのクオリティ
サイバーパンク2077はリアルタイムレイトレーシングなどの最新の機能に対応した次世代のゲームだ。要求スペックの幅は非常に広く、前世代のロークラスから現行のハイエンドまでが要求されている。性能が大きく伸びたRTX 30シリーズを活かすにはちょうどよいタイトルである。ウィッチャーシリーズのスタッフが制作しているが、サイバーパンク2077の世界はボーダーランズシリーズに近いものがある。
グラフィックの質、街の構造やNPCのスタンスがよく似ている。ボーダーランズシリーズが好きであれば特に違和感なく入り込めると思う。ただ、既存のタイトルに似た部分はあっても、グラフィックのクオリティは抜群によい。アニメーション風に見えて、細部まで作り込まれている。このこだわりが負荷に表れているのだろう。
GeForce RTX 30シリーズが登場したとき、このスペックを要求するタイトルはないのだから扱いにくいと思っていた。しかし、サイバーパンク2077を見ると、性能の向上がゲームの質も向上させるのだと実感した。性能が上がればゲームに費やせるリソースも増えるようだ。グラフィックもそうだが、武器やUIもボーダーランズに近いものを感じる。この辺りはかなりユーザーを選んでしまいそうなのが気になる。
サイバーパンク2077は、リアルタイムレイトレーシングの効果を体感するには十分なものだ。これからのゲームにリアルタイムレイトレーシングが標準で対応していくことも考えられる。グラフィックレベルはまた一歩前進したように思う。ただ、ゲーム性の向上には繋がっていなさそうだ。サイバーパンク2077を語る上で避けられないのが膨大なバグだ。
現在は修正されつつあるが、致命的なバグも幾つか残っている。リアルタイムレイトレーシングの影響がないとは言い切れない。幅広いスペックに対応することが影響してそうだ。グラフィックのクオリティは高くても、ゲームの完成度は今ひとつだ。この課題は徐々に解決に向かうはずだ。その時、サイバーパンク2077は再度評価されるタイトルになるだろう。
プレイ環境で要求スペックが大きく変わる
サイバーパンク2077はプレイする環境によって要求スペックが大きく変わる。そのため、快適にプレイするための環境を準備するのが最も難しいタイトルでもある。高品質なグラフィックスを実現するための高性能グラフィックボードの選択はサイバーパンクの世界を楽しむ上で重要な要素だ。高解像度をを想定すると現行のハイクラスレベルの性能が求められる。まず、スペック選びは解像度の選択から始まる。
フルHD・WQHD・4Kのうちどの解像度を想定するかだ。フルHDならロークラス~ミドルエンド、WQHDならミドルエンド~ハイクラス、4Kならハイクラス~ハイエンドが必要となる。レイトレーシングを有効化したいならGeForce RTX 30シリーズやRadeon RX 6000シリーズは避けた方がよい。レイトレーシングは負荷が高くアップスケーリング技術が重要となる。古い世代のモデルだとアップスケーリング技術が見劣りしてしまうからだ。
また、同グレードだとNVIDIA製グラフィックボードの方が優勢だ。公式の推奨環境は60fpsを基準にしている。快適の基準が144fpsや240fpsであるならかなりの余裕を見ておく必要がある。推奨スペックに対して、高リフレッシュレートを想定するなら一つ上の環境を見ておく方がいいかもしれない。ただでさえ要求されるスペックの幅が広いのに、こういった具合に環境次第で多少の振り幅がある。これがスペック選びをややこしくしている。GPUを中心に考えると少しわかりやすい。
サイバーパンク2077はGPU負荷が高く、CPU負荷は比較的低い。フルHDならGeForce RTX 5060 or GeForce RTX 4060 or Radeon RX 9060 XT 8GBあたりを選ぶといい。リアルタイムレイトレーシングを有効にする場合はGeForce RTX 5070かGeForce RTX 5060 Ti 16GB/8GBをおすすめする。WQHDならGeForce RTX 5070 or GeForce RTX 4070 SUPERがよい。4KはGeForce RTX 5080 or GeForce RTX 4080 SUPERがリアルタイムレイトレーシングを有効にするなら同様にGeForce RTX 5080以上が適している。
GPUを基準に、CPUはフルHDならCore i5-14400/Ryzen 7 5700X・Ryzen 5 7500F、それ以上ならCore i7-14700/Ryzen 7 7700以上を推奨する。第12世代のCore i5-12400やCore i7-12700でも問題ない。この組み合わせで考えるとパターンはそう多くない。想定した環境に合わせてスペックを決めれば選びやすい。
サイバーパンク2077のような負荷の高いゲームは環境によって適切なスペックが変わる。初心者ユーザーにとってはかなりハードルの高い推奨環境と言える。GPUを基準に選べば性能不足に陥りにくい。購入したのにゲームがプレイできないという最悪は回避できる。
サイバーパンク2077におすすめのゲーミングPC
GALLERIA RM5C-R56T (ドスパラ)
価格:159,980円+送料3,300円
CPU:Core i5-14400F
GPU:GeForce RTX 5060 Ti 8GB
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 500GB Gen4 NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
マザボ:チップセットB760
コスパ:9.7
サイバーパンク2077の最小環境を満たせるおすすめのモデルだ。GALLERIAシリーズはドスパラのプレミアムブランドとなっている。廉価ブランドのMagnate-Gシリーズとはコンセプトが異なっている。当該モデルはケースデザインもよくおすすめしやすい。グラフィックスにはGeForce RTX 5060 Ti 8GBを、CPUにはCore i5-14400Fを搭載している。低価格帯最強のゲーミングPCで、多くのゲームに対応可能だ。性能の上では推奨環境を満たしているので60fpsを安定させることはできる。144Hz以上の高リフレッシュレートを目指すこともできる。
NEXTGEAR JG-A7A7X コラボモデル(マウスコンピューター)
価格:174,300円(送料込)
CPU:Ryzen 7 5700X
GPU:Radeon RX 7700 XT
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB Gen4 NVMe
電源:550W 80PLUS BRONZE
マザボ:チップセットB550
コスパ:6.8
マウスコンピューターと当サイトとのコラボレーションモデルだ。Ryzen 7 5700X×Radeon RX 7700 XT搭載のゲーミングPCとなっている。Radeon RX 7700 XT搭載モデルで税込17万円台は破格だ。ゲーミング性能は高くWQHD環境でのゲームプレイに対応できる。フルHD環境なら高リフレッシュレートを実現可能だ。メモリDDR4-3200 16GB、SSD 500GB Gen4 NVMeと構成は平均的だ。電源ユニットは550W BRONZEを搭載している。ややコストカットは見られるがその分価格が抑えられているのが特徴だ。
Lightning-G AF7W Ryzen7 7700搭載 (ドスパラ)
価格194,980円+送料3,300円
CPU:Ryzen 7 7700
GPU:GeForce RTX 5070
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 500GB Gen4 NVMe
電源:750W 80PLUS GOLD
マザボ:チップセットA620
コスパ:10.0
ハイクラスのGeForce RTX 5070を搭載したゲーミングPCだ。WQHD+リアルタイムレイトレーシング(アップスケーリング利用)の環境を満たせる性能を持っている。リアルタイムレイトレーシングを適用しなければ4K+高設定に対応できるが、WQHD+144Hzを超える高リフレッシュレートへの対応は難しい。フルHDであればリアルタイムレイトレーシング+144Hzも可能だ。優れた性能であるため、対応できるプレイスタイルの幅は非常に広い。予算に余裕があるなら、まずはLightning-G AF7W Ryzen7 7700搭載をメインに考えてもよさそうだ。
GALLERIA XA7C-R57T(ドスパラ)
価格:309,980円+送料3,300円
CPU:Core Ultra 7 265F
GPU:GeForce RTX 5070 Ti
メモリ:DDR5-4800 32GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:750W 80PLUS GOLD
マザボ:チップセットB860
コスパ:8.6
Core Ultra 7 265F×GeForce RTX 5070 Ti搭載のハイクラスのゲーミングPCだ。最新のCPUとGPUを組み合わせた一台となっている。DLSS 4.0をサポートしているので快適にゲームを楽しめる。現行の70番台なら余裕をもってゲームをプレイできるはずだ。メモリDDR5-4800 32GB・SSD 1TB Gen4 NVMeと構成も抜群だ。電源ユニットは750W GOLDを搭載している。サイバーパンク以外の用途にも対応しやすく幅広くゲームを楽しみたいゲーマーにもおすすめだ。
G TUNE FG-A7G80 (マウスコンピューター)
価格:539,800円(送料込)
CPU:Ryzen 7 9800X3D(水冷)
GPU:GeForce RTX 5080
メモリ:DDR5-5600 32GB
ストレージ:SSD 2TB Gen4 NVMe
電源:1200W 80PLUS PLATINUM
マザボ:チップセットB650
コスパ:6.8
サイバーパンク2077を余すことなく遊び尽くしたいならGeForce RTX 5080を搭載したG TUNE FG-A7G80がおすすめだ。リアルタイムレイトレーシング+4K+最高設定でも安定しやすい性能が特徴だ。現行最強の性能を有していることから、高解像度を前提としているなら目指したいモデルだ。最上位の環境は、どんなプレイスタイルでも環境を構築しやすい。これから登場してくるゲームにも対応できるので、コアなゲーマーにとっては理想的なモデルと言える。水冷CPUクーラー搭載で安定したパフォーマンスを発揮することが可能だ。
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