
当ページでは、Cities: Skylines(シティーズスカイラインズ)の必要スペックと推奨PCを検証した。おすすめモデルについては、「Cities: SkylinesにおすすめのゲーミングPC」の項目で解説している。Cities: Skylinesは、続編の「Cities: Skylines II」が登場したことで一度アップデートを終了した。しかしながら、続編の評価が芳しくないこともあり、オリジナルのCities: Skylinesは再度注目を集めている。2025年には小さなアップデートがいくつか再開され、Cities: Skylines IIに劣らない人気を維持している。Steamでの評価も高く、今からでも十分楽しめる名作だ。
Cities: Skylinesの必要環境と推奨環境
| 項目 | 必要動作環境 | 推奨動作環境 | 徹底解剖推奨環境 |
|---|---|---|---|
| OS | Windows 10 64bit | Windows 10 64bit | Windows 11 64bit |
| CPU | Intel Core I7 930 | AMD FX 6350 | Intel Core I7 2700K | AMD Ryzen 7 2700X | Ryzen 7 5700X以上 |
| GPU | NVIDIA GeForce GTS 450 (1 GB) AMD R7 250 (2 GB) Intel Iris Xe G7 (Tiger Lake) |
NVIDIA GeForce GTX 580 (1.5 GB) AMD Radeon RX 560 (4 GB) |
NVIDIA GeForce RTX 5060 |
| メモリ | 8GB | 16GB | 16GB以上 |
| 空き容量 | 4GB | 4GB | 4GB |
公式の要求スペックは記載されている世代が古く、現行のパーツに当てはめるのが難しい。公式の推奨環境から判断すると、現行のエントリークラスでも十分対応できるように見える。しかし、要求スペックをそのまま鵜呑みにすると痛い目を見るのがシミュレーションというジャンルだ。当サイトの推奨環境は、現行の性能に当てはめつつ、将来的な負荷を見越して少し余裕を持たせている。
推奨環境に指定されているCore i7-2700Kは、現行のゲーミングPCに搭載される中で最も性能が低いRyzen 5 4500よりもさらに性能が低い。そうなるとRyzen 5 4500で十分だと捉えてしまうだろう。実際にはRyzen 5 4500では性能に不安があり、中終盤の負荷に対応できなくなる。当サイトの推奨環境は、中終盤まで視野を広げ、Ryzen 7 5700Xを推奨としている。
ただし、Ryzen 7 5700Xの性能でも終盤は厳しくなる。CPUに関しては性能が高くて困ることはないため、予算が許せばさらに高性能なCPUを選択してもよい。理想を追い求めると最上位クラスを指定しなければならなくなることから、現実的なラインとしてRyzen 7 5700X以上を推奨とした。
グラフィックボードも古い型番指定でわかりにくい。推奨環境のGeForce GTX 580は、現行ロークラスのGeForce RTX 3050 6GBよりも性能が大きく下回る。推奨環境を満たすためだけならGeForce RTX 3050 6GBで十分だ。ただ、序盤と終盤ではCities: Skylinesの負荷は全く別物になる。快適にプレイするためには、公式の推奨環境ではなく、当サイトの推奨環境を最低ラインとして考えた方がよい。
街が大きくなるにつれて、負荷が増大していくのがCities: Skylinesの醍醐味であり難点だ。序盤は1タイルだけだが、終盤は9タイルまで拡張できるようになる。Modを導入すれば25タイルまで拡張可能だ。序盤と終盤ではそれだけマップの広がり方が異なり、かかる負荷も数倍違ってくる。
公式発表の推奨環境は、あくまで序盤の負荷を想定しているはずだ。終盤に向かうほどプレイヤーごとに違った街並みになり、負荷の予想がつかないため仕方がない面もある。Cities: Skylinesを快適にプレイするためには、当サイトの推奨環境をも超えたスペックが理想となる。特にCPUの性能は極めて重要だ。CPUを妥協すると快適性を維持するのが難しくなるので注意してほしい。
Cities: Skylinesの必要スペックを検証
要求スペックは低くても、終盤の負荷が大きい
Cities: Skylinesは2015年に発売され、すでに登場から10年が経過したゲームだ。10年前のゲームであれば、公式の推奨環境から見ても軽いゲームだと勘違いしてしまうだろう。しかし、実際はそうではない。終盤にかかる負荷は、2025年に発売された最新ゲームにも劣らないものだ。特にCPU性能が求められるゲームであるため、グラフィックボードに偏った選び方をしてしまうと、後々苦労することになる。
画質設定を下げても負荷が軽減されにくいのは、CPUにかかるシミュレーションの負荷が高いためだ。グラフィックボードの性能が不足しているだけであれば、描画設定を下げれば解決する。しかし、CPUにかかる負荷の正体は、数万人単位の住人のAIや車の挙動といった処理だ。これらは設定を下げても演算量を劇的に減らすことができず、描画距離を短くするなどの限定的な対応しかできない。これがCities: Skylinesが重いと言われる根本的な原因だ。
一般的なゲームはグラフィックボードが重要であるため、多くのゲーマーはGPU性能を重視する。その結果、Cities: SkylinesのようにCPUへ甚大な負荷がかかるタイトルへの対応が疎かになりがちだ。もちろんグラフィックボードも重要であり、極端にCPUへ特化したバランスの悪い構成でも快適なプレイは望めない。また、街が発展するほどアセット(建物や小物のデータ)が増え、メモリの消費も激しくなるため、メモリ容量の確保も重要だ。
序盤から終盤まで完璧な動作を求めるなら、ハイエンドクラスのスペックが必要になるだろう。どこまで妥協できるかで、選択すべき性能は変わってくる。幸いなことに、FPSのようにフレームレートが勝敗に直結するゲームではない。30fpsを割り込まない程度に維持できれば、ゲーム進行に支障はないはずだ。快適さを追求すればハイエンドクラス、ある程度の妥協を許容するならミドルクラスと、選ぶべきスペックの幅は広い。まずは当サイトの推奨環境を基準に、予算に合わせて性能を調整していくのが無難だ。
アップデートで負荷が増減する可能性
Cities: Skylinesは、続編のCities: Skylines IIが登場したことで一度はアップデートを終了した。しかし、Cities: Skylines IIの人気が安定せず、プレイヤー数も期待ほど伸びなかった。こうした状況を受け、アップデートが終了したはずのCities: Skylinesに10周年記念アップデートが適用され、今後の展開にも再び期待が寄せられている。
Steamの統計データ(Steam, 2025)を見る限り、Cities: SkylinesとCities: Skylines IIのプレイヤー数は拮抗している。また、ゲームの評価については、続編のIIが約56,000件のレビューで「賛否両論」であるのに対し、初代Cities: Skylinesは21万件超のレビューで「非常に好評」を維持している。レビュー総数は発売時期の差もあるが、評価の質に関しては歴然とした差が現れている。この結果を受けて、開発側もCities: Skylinesの再アップデートに着手したのかもしれない。
2025年9月には新しいDLCも展開された。今のところ大規模なシステム変更はないものの、今後要求スペックがわずかに引き上げられる可能性はある。負荷が軽くなるような最適化の有無も含め、今後の要求スペックの動向には注目したい。
現在、当サイトの推奨環境としては、CPUにRyzen 7 5700X、グラフィックボードにGeForce RTX 5060を推奨している。数年先を見据えるなら、Ryzen 7 7700やGeForce RTX 5060 Ti 8GB以上を目指したいところだ。CPU性能をさらに重視するなら、Core Ultra 7 265Fも有力な選択肢になる。今からCities: Skylinesをプレイするなら、いつ大型アップデートが適用されても対応できる余裕のあるスペックを視野に入れた方がよいだろう。
今後のアップデートやDLC、さらにModの導入まで考慮すれば、ハイクラスのゲーミングPCを選んでも決してオーバースペックにはならない。パーツのバランスは、ややCPU寄りで考えるのが定石だ。予算内でゲーミングPCを選ぶ際の参考になれば幸いだ。
Cities: Skylinesの概要
シンプルながら奥深い街づくり

Cities: Skylinesは建てる家を細かく指定するようなことはできない。消防署や警察署などの役割を持つ建築物は指定できるが、基本的には住宅地・商業地・工業地を範囲で指定する。そこに何が建つかは指定できないので、この点ではシンプルなゲーム性に見える。雑多な作りにすると消防署や警察署やゴミ収集などの範囲でカバーできなくなる。ある程度街の大枠をしっかり作らなければ一気に崩壊することもありえる。
また、それらに掛かる経費から赤字なりやすく、建てまくればよいという単純なものでもない。特にゴミ収集は多ければカバーできる範囲も増えるものの、同時に渋滞を引き起こす可能性も出てくる。Cities: Skylinesはいかに渋滞を緩和していくかを考えるゲームになっていきがちだ。消防署等が1つでカバーできる範囲に街を築くと渋滞で商業や工業が上手く進まなくなり、分散させ過ぎると経費が掛かる。
常にバランスとの戦いがある。警察署が無ければ治安が悪くなり、住宅地から家が消えていく。これはゴミ収集でも同じだ。消防署がカバーできなければ、火事で建物が消えていく。どこからどこまでが範囲内か道沿いに表示されるので親切設計である。ただし、常にその範囲をカバーできるわけではない。
道が混んでいるとそこで詰まり、緊急車両やゴミ収集車は目的地にたどり着くことができない。幅広くカバーさせ過ぎると手が足りず、結局は崩壊が始まる。余裕を持たせつつバランスを維持することがCities: Skylinesでは重要なテーマである。建物を細かく建設するシムシティとは違い、街全体の枠組みを作ることがCities: Skylinesである。
インフラ整備がゲームの醍醐味

Cities: Skylinesはインフラが全てと言っても過言ではない。上下水道・電気・道だ。下水を排出するパイプの下流に水道に使うパイプを使用すると下水が上ってくる。これはそれほど難しいことではない。ただ、街が大きくなるにつれて、水の供給源が重なりやすくなり、いつの間にか下水道と上水道が繋がってしまうことがある。基本的なことながら、見落としやすい要素でもある。
次に重要なのは電気だ。電気が通っていないと住宅や工場などの建築物は稼働しなくなる。放置が長くなると、一帯で住民や会社が消えていく大幅な収入減となる。新しい区画を作る時は電力や水が足りているか、常に目を光らせなければならない。街を管理するという点では、Cities: Skylinesよりもバランスのよいゲームはないのではないか。
だからこそ、登場から10年以上が経った今でも人気なのだろう。インフラ整備の最大の醍醐味であり、難関は道路整備だ。交通渋滞は全ての機能を麻痺させてしまう。トロピコシリーズでも大きな課題となるように、街づくり系にはついて回る問題だ。Cities: SkylinesのAIはなるべく短距離を走ろうとするので渋滞が起きやすい。
横道を作っても解決しにくく、いかに信号を作らないかがキーになる部分もある。そこで採用されるのがラウンドアバウトだ。一方通行をメインの道にすると渋滞を緩和しやすい。反面、一方通行であるため緊急車両等が遠回りを強いられることもあるのでここもバランスが大事だ。高速道路を整備すると、流入や移動距離の拡張を見込める反面、入り口や下り口で渋滞が発生しやすくなる。
1つをカバーするために施策を続けると迷路のような道が出来上がり、管理が困難になっていく。いかに効率よく車を通すかを考えていくことが最もCities: Skylinesを楽しんでいる時間のようにさえ思える。傍から見ていると苦行のようなことも、プレイしていると楽しい。そして多くの時間を奪い、時間泥棒と言われる所以となっている。
アップデート再開で人気再燃
Cities: Skylines Ⅱの登場でCities: Skylinesはアップデートを終了した。突然10周年記念アップデートが告知され、2025年はアップデートが頻繁に行われ、新しいDLCも販売された。今ではCities: Skylines Ⅱとほぼ同等のプレイヤーがゲームを楽しんでいる。Cities: Skylinesは10年経っても街づくり系のゲームで人気No.1と言ってもよさそうだ。
定価3,990円でセールの最安値は399円だ。Steamのセールが開催されるたびに人気が盛り返しているような印象がある。アップデート再開もあってシミュレーションジャンルでは圧倒的な支持を得たゲームだ。2025年現在でもCities: Skylinesの人気を上回るタイトルは登場していない。一時的に人気となるゲームはあっても、その勢いを維持することはできていない。
人気再燃の最大の理由はCities: Skylines Ⅱの不発だ。高まりすぎた期待値を超えることができず、微妙な評価に留まった。これがCities: Skylinesの完成度の高さを再評価する流れを生み、アップデートの再開とともにプレイヤーが増加傾向にある。今後も評価を伸ばし、シミュレーションゲームといえばCities: Skylinesという図式が出来上がるだろう。
シミュレーション系のゲームは、これまで説明したように負荷が高まりやすい。Cities: Skylinesも終盤の負荷こそ高いものの、10年前のゲームであることからまだ現実的な範囲だ。選びやすい価格、対応しやすい負荷も人気の理由だ。噛めば噛むほど味が出るスルメゲームと言ってもよい。
シミュレーション系のゲームは息の長いゲームが多い。その中でもCities: Skylinesは異例である。最高同時アクセスは60,000人程度と、オンラインゲームと比べると控えめだ。しかし、10年経っても10,000人以上をキープしている。PvPメインのゲームでは珍しくないが、シミュレーションゲームでは異常なまでの高水準である。また、2025年のアップデートが発表されたときは同時アクセス50,000人に迫っている。
DLCの追加は来ないと予想していたが、それをあっさり展開したことで見る目が変わった。今後もCities: Skylinesはシミュレーションゲームを牽引していく存在となるはずだ。新しいから優れているわけではないことを再認識させてくれたゲームだ。
Cities: SkylinesにおすすめのゲーミングPC
LEVEL-M1P5-R45-DEX(パソコン工房)
価格:164,800円+送料2,200円
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:Radeon RX 7600
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB Gen4 NVMe
電源:550W 80PLUS BRONZE
マザボ:チップセットA520
コスパ:7.4
Cities: Skylinesを最低限プレイできる性能を持つモデルだ。中終盤の負荷への対応力はあまりなく、最低設定でゲーム進行が可能なレベルだ。許容範囲は人それぞれだが、本気でやり込むには性能が少し心もとない。それでもプレイ自体はできる。予算が150,000円前後なら唯一に近い選択肢だ。
Lightning-G AV-Ti7W 7 7700/RTX5060Ti 8GB(ドスパラ)
価格:224,980円+送料3,300円
CPU:Ryzen 7 7700
GPU:GeForce RTX 5060 Ti 8GB
メモリ:DDR5-5600 16GB(シングル)
ストレージ:SSD 500GB Gen4 NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
マザボ:チップセットA620A
コスパ:9.4
Cities: Skylinesの推奨環境を満たしたモデルである。公式の推奨環境は中終盤の負荷を考慮していないようにも感じるので余裕をもたせたほうがよい。GeForce RTX 5060 Ti 8GBを搭載していれば問題なく対応できる。また、CPU性能も重要になってくるタイトルということを考慮しても、Ryzen 7 7700を搭載したこのモデルなら安心だ。
GALLERIA XPC7A-R57-GD(ドスパラ)
価格:319,980円+送料3,300円
CPU:Core Ultra 7 265F
GPU:GeForce RTX 5070
メモリ:DDR5-5600 16GB
ストレージ:SSD 500GB Gen4 NVMe
電源:750W 80PLUS GOLD
マザボ:チップセットB860
コスパ:8.6
当サイト基準の推奨環境を満たしたモデルだ。VRAM 12GBというのは頼もしい。Cities: Skylinesを快適にプレイでき、中終盤の負荷にもある程度対応可能だ。CPUとグラフィックボードの性能がともによく、バランスの取れたモデルと言える。Cities: Skylinesに限らず、多くのゲームへの対応力に優れている。幅広くゲームをプレイするならGALLERIA XPC7A-R57-GDがおすすめだ。価格は高めだが、それに見合う価値がある。
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ゲーミングPCでないと起動すら出来ないと思い込んでいたのですが、それは違うらしいと知り
windows11 i3-9100 メモリ8GB のスリムPCで遊んでみたら、任天堂switch版よりも人口増やせました。
同じ会社のもっと古いゲーム『Cities in Motion 2』は ryzen7 1700 RTX2060 メモリ24GB(ツクモ G-GEAR)でも交通機関を都市全域に張り巡らせようとするとモッサリ・・・
こういう点が生半可な価格だと解決しないのならwindows11対応の新しいゲーミングPCは敢えて高いのを買うべきか迷ってしまいます。
後継作の『Cities: Skylines II』の推奨環境が
RTX 2080 Ti (11GB) | Radeon RX 6800 XT (16GB)
になってて大変ショックです(検索すると10~15万円のグラボらしいです)
ノートパソコンでも5万人程度の都市を開発できました。
【環境】
・Windows10 Pro 64bit
・intel Core i3-4000M(2.4GHz)
・メモリー8GB
・intel HD Graphics 4600
少し”もっさり”した感じ。
金がないので、当分はこれで我慢かなぁ・・・。