i5-13400

当ページでは、Core i5-13400のの性能比較&ベンチマーク検証をしている。2023年1月のCES 2023でようやくIntel第13世代CPUの無印モデルが発表され1月5日に早速Core i5-13400が発売された。Core i5シリーズの下位モデルでもハイブリッドコアアーキテクチャが採用されている。旧世代のCore i5-12400の6コア12スレッドから10コア16スレッドへとスペックが引き上げられているのがハイライトだ。

2022年もっとも売れたCPUはIntel第12世代のCore i5-12400F(BCN+R, 2023)だ。CPU内蔵グラフィックス搭載のCore i5-12400も第4位にランクインしている。第12世代のCore i5-12400の人気が高かったこともあり、その後継モデルであるCore i5-13400も注目されている。手頃な価格で十分なゲーミング性能を得られるのかどうか検証していく。一つ上のCore i5-13500にも注目したい。記事執筆時点で新品BTOパソコンの販売は終了して中古でのみ購入可能だ。「Core i5-13400搭載中古ゲーミングPC紹介」でまとめているので参考にしてほしい。価格がこなれていて選びやすくなっている。

競合モデルはRyzen 5 7600XRyzen 5 7600ではなく、旧世代のRyzen 7 5700Xだ。最新のRyzen 5シリーズよりも性能は劣るが、価格が底値でかなり安く購入できる。単体価格は26,980円と破格でCore i5-13400と同等のゲーミング性能を持つ。搭載ゲーミングPCも安価だ。Core i5-13400はマルチコア性能も重視したいユーザー向けとなる。後継モデルはIntel第14世代のCore i5-14400だ。Raptor Lake-Refreshで性能はほとんど同じだ。

Core i5-13400の基本情報

コードネーム Raptor Lake
プロセス 10nm
コア/スレッド数 10コア(6P+4E)/ 16スレッド
定格/最大クロック(P) 2.5 GHz / 4.6 Ghz
定格/最大クロック(E) 1.8 GHz / 3.3 Ghz
L2キャッシュ 9.5MB
L3キャッシュ 20MB
PBP 65W
MTP 154W
発売日 2023年01月04日
MSRP $221
中古価格 23,980円~/通常
20,980円~/Fシリーズ
特徴 (+)ハイブリッドコアアーキテクチャを採用している
(+)i5-12400よりも25%以上処理性能が向上している
(+)省電力性の高いモデルとなる
(+)搭載BTOパソコンに掛かる期待は大きい
(-)ゲーミング性能は旧モデルからそれほど伸びていない
(-)組み合わせ次第ではボトルネックになる可能性がある
評価 ・総合評価
7.5

・ゲーム評価
7.0

Core i5-13400の基本情報

旧世代のモデルと比較

Core i5-13400 Core i5-12600K Core i5-12400
メーカー Intel Intel Intel
コードネーム Raptor Lake Alder Lake Alder Lake
プロセス 10nm 10nm 10nm
トランジスタ数
ダイサイズ 257 mm² 215 mm² 163 mm²
コア/スレッド数 10(6P+4E)/ 16 10(6P+4E)/ 16 6 / 12
定格クロック(P) 2.5 GHz 3.7 GHz 2.5 GHz
最大クロック(P) 4.6 GHz 4.9 GHz 4.4 GHz
定格クロック(E) 1.8 GHz 2.8 GHz
最大クロック(E) 3.3 GHz 3.6 GHz
オーバークロック × ×
L2キャッシュ 9.5MB 9.5MB 7.5MB
L3キャッシュ 20MB 20MB 18MB
対応メモリ DDR5-4800
DDR4-3200
DDR5-4800
DDR4-3200
DDR5-4800
DDR4-3200
内蔵グラフィックス UHD Graphics 730 UHD Graphics 770 UHD Graphics 730
実行ユニット 24 32 24
グラフィックス周波数 300MHz-1550MHz 300MHz-1450MHz 300MHz-1450MHz
CPUクーラー なし
PCI-Express Gen 5, 20 Lanes Gen 5, 20 Lanes Gen 5, 20 Lanes
PBP 65W 125W 65W
MTP(PL2) 148W 150W 117W
MSRP $221 $318 $211
国内価格 35,840円~/通常
31,750円~/Fシリーズ
25,980円~/通常
21,880円~/Fシリーズ
搭載モデル価格
(RTX 4060)
154,800円~
発売日 2023/01/03 2021/11/04 2022/01/04

*価格は発売時点のもの

Core i5-13400は、10コア16スレッドというスペックで、コア・スレッドに関しては旧世代の上位モデルであるCore i5-12600Kと同等だ。Intel第13世代では初めてCore i5シリーズの廉価モデルでハイブリッドコアアーキテクチャが採用された。これは大きな進化だと言えるだろう。

消費電力を低くするためにCore i5-12600Kと比べるとクロック周波数は抑えられている。Pコアの定格クロックは32%低く、最大クロックも6%低い。Eコアも定格クロックが35%低く、最大クロックも7%低い。L2キャッシュ及びL3キャッシュはCore i5-12600Kと共通だ。

内蔵GPUはUHD Graphis 730が選択されている。これはCore i5-12400と同じだ。Core i5-13400はCPUクーラーが同梱となっている。Core i5-13400は消費電力が65W-148Wと抑えられている。国内価格は34,480円~とCore i5-12600Kよりも15%程度安く購入できる。オーバークロックができないためCore i5-12600Kの方がポテンシャルが高い。省電力性を重視するならCore i5-13400は魅力的な選択肢となる。

Core i5-12400は6コア12スレッドというスペックだ。ハイブリッドコアアーキテクチャには対応しておらずCore i5-13400で一気にスペックが引き上げられた。Pコアの定格クロックは変わっていないが、最大クロックが5%高くなった。また、L2キャッシュ・L3キャッシュ共に少しだけ増えている。内蔵GPUはUHD Graphics 730と同じだが、グラフィック周波数が高くなっている。

CPUクーラー同梱は共通だ。PCI-ExpressもGen 5, 20 Lanesとなる。PBPは65Wだ。MTPは28%高くなり148Wだ。やはりハイブリッドコアアーキテクチャを採用したことで消費電力を抑えることは難しいのだろう。MSRPは$10高くなっていて、国内の販売価格は10,000円程度の差がある。参考としてRTX 3060搭載モデルの価格では1万円程度の差が付けられていた。

現行上位の13500/i5-13600Kと比較

Core i5-13400 Core i5-13500 Core i5-13600K
メーカー Intel Intel Intel
コードネーム Raptor Lake Raptor Lake Raptor Lake
プロセス 10nm 10nm 10nm
トランジスタ数
ダイサイズ 257 mm² 257 mm² 257 mm²
コア/スレッド数 10(6P+4E)/ 16 14(6P+8E)/ 20 14(6P+8E)/ 20
定格クロック(P) 2.5 GHz 2.5 GHz 3.5 GHz
最大クロック(P) 4.6 GHz 4.8 GHz 5.1 GHz
定格クロック(E) 1.8 GHz 1.8 GHz 2.6 GHz
最大クロック(E) 3.3 GHz 3.5 GHz 3.9 GHz
オーバークロック × ×
L2キャッシュ 9.5MB 11.5 MB 20MB
L3キャッシュ 20MB 24MB 24MB
対応メモリ DDR5-4800
DDR4-3200
DDR5-4800
DDR4-3200
DDR5-5600
DDR4-3200
内蔵グラフィックス UHD Graphics 730 UHD Graphics 770 UHD Graphics 770
実行ユニット 24 32 32
グラフィックス周波数 300MHz-1550MHz 300MHz-1550MHz 300MHz-1550MHz
CPUクーラー なし
PCI-Express Gen 5, 16 Lanes Gen 5, 16 Lanes Gen 5, 16 Lanes
PBP 65W 65W 125W
MTP(PL2) 148W 154W 181W
MSRP $221 $242 $319
国内価格 35,840円~/通常
31,750円~/Fシリーズ
37,670円 48,980円~/通常
45,200円~/Fシリーズ
発売日 2023/01/03 2023/01/03 2022/10/20

*価格は発売時点のもの

Core i5-13400の一つ上にCore i5-13500がある。10コア16スレッドから14コア20スレッドと大幅にスペックが強化される。Core i5-13500もコスパが高いCPUの一つだ。Eコアが4つ増える形だ。Pコアの最大クロックが0.2 GHz高く、Eコアの最大クロックも0.2 GHz高い。L2キャッシュは2.0MB多く、L3キャッシュも4MB多い。内蔵GPUもUHD Graphics 730からUHD Graphics 770へとワンランクアップだ。Core i5-13500もCPUクーラー同梱でお得感がある。

PCI-ExpressはGen 5, 16 Lanesと共通だ。PBOも65Wと同じだが、MTPは154Wと4%程度高くなる。MSRPでは+21だ。Core i5-13500にはCPU内蔵グラフィックス非搭載のFシリーズはない。国内の販売価格は37,670円で、Core i5-13400と比べて1,830円高い程度だ。これならCore i5-13500のコスパの高さが光る。BTOパソコンではマイナーな存在なのが悲しい。

Core i5-13400は、Raptor Lake世代の倍率ロックモデルだ。2022年10月に発売されたCore i5-13600Kの下位モデルとなる。上位モデルのCore i5-13600Kになると、14コア20スレッドとより高いスペックを得られる。Pコアは6コアと共通だが、Eコアが倍の8コアとなった。Pコアの最大クロックは5.1GHzと高い数値となっている。EコアもCore i5-13400よりも定格クロック・最大クロックがそれぞれ45%・18%高い。

Core i5-13600KではL2キャッシュが20MBと21%多い。L3キャッシュも20%増えて24MBとなる。ゲームプレイなどではCore i5-13600Kが上だ。内蔵GPUはUHD Graphics 770だ。Core i5-13600KではCPUクーラーが非同梱で別途用意する必要がある。国内価格は48,980円~だ。コスト面を考えるとやはりCore i5-13400は魅力的な選択肢となる。CPUクーラーが同梱なのも魅力的だ。

Core i5-13400の最新評価【2025年】

i5-13400gamescore2025
次世代のCore i5-14400との性能差は小さく今選んでも後悔はしないように思う。30,000近いスコアでGeForce RTX 4060 TiやGeForce RTX 3060 Tiなどミドルハイクラスまでのグラフィックボードとの組み合わせならバランスをとれる。Ryzen 5 7500Fと同等のゲーム性能を有している。ハイブリッドコアアーキテクチャを採用しているのもうれしいポイントだ。現行のCore Ultra 5 245Kとの性能差は10%ちょっとだ。Core Ultra 200Sシリーズは最適化不足か思ったほどのパフォーマンスを引き出せていない。

マルチコア性能は大きく向上しているが、ゲーム性能については期待外れといったところだ。競合のRyzen 5 7600と比べると3%-4%劣る結果だが、新品でしか入手できないRyzen 5 7600よりもCore i5-13400は選びやすさがある。Core i5-13400Fなら20,980円から購入可能だ。もう1世代前のCore i5-12400Fなら14,980円からと破格といえる。性能の近いRyzen 7 5700Xが21,980円~なのでAMD製CPUを探しているならこちらを候補にするとよい。Ryzen 7 5700Xについては新品で購入することもできる。

Core i5-13400の特徴&注意点

10コア16スレッドと従来モデルから大幅スペックアップ

型番 総合性能
Core i7-13700K 38,343
Ryzen 9 7900X 37,541
Core i9-12900K 34,518
Core i5-13600K 30,159
Core i7-12700K 30,046
Core i7-12700 28,961
Ryzen 7 7700X 27,183
Core i5-13500 27,009
Core i5-12600K 25,507
Core i5-13400 25,345
Ryzen 5 7600X 24,962
Ryzen 7 5800X 24,001
Core i7-11700K 23,705
Core i5-12400 20,146
Core i7-11700 20,009
Core i5-11400 16,019

Core i5-13400は、Core i5シリーズの無印モデルとして初めてハイブリッドコアアーキテクチャを採用している。初めてとは言ってもハイブリッドコアアーキテクチャ自体が2世代目だが、それでも進化としては順当だ。6コア12スレッドから10コア16スレッドへとコア・スレッドがそれぞれ66%・33%増えた。それはパフォーマンスにも現れていてCore i5-12400と比べて25%程度性能が高い。やはりEコアが増えたことで性能の底上げが行われている。

一方で、ゲーミング性能については従来モデルのCore i5-12400から飛躍的に伸びているわけではない。Core i5-12400から数%アップしただけに留まる。Core i5-13400のPコア部分はRaptor Cove(2.0MB×コア)ではなく、Intel第12世代のGolden Cove(1.25MB×コア)を採用しているのではないかと考えられる。それはL2キャッシュ容量にも現れている。

Core i5-13400のL2キャッシュ容量は1.25MB×6(Pコア)+2.0MB(Eコア)=9.5MBだ。L3キャッシュ容量も20MBにとどまる。Core i5-12400がそれぞれ7.5MB・18MBだったので伸びていることは伸びているが、それはあくまでEコアが増えた分だけだ。つまり、アーキテクチャ的にはそれほど変わっていないということになる。ゲーミング性能がそれほど伸びていないのはこの部分にあるのかもしれない。

上位モデルであるCore i5-13600Kでは、L2キャッシュが20MB・L3キャッシュが24MBと大容量だ。特にL2キャッシュ容量は2倍以上だ。Core i5-13600Kとの性能差は大きく、アーキテクチャの違いがあると考えるのがしっくり来る。Core i5-13400はハイブリッドコアアーキテクチャを採用したものの上位モデルとの差別化のためにIntel第12世代のリフレッシュモデルでしかない。

なお、Core i5-13400と同じリフレッシュモデルであるCore i5-13500と比べても6%程度性能で劣る。Eコアが増えている分だけCore i5-13500が有利だ。アーキテクチャ的には変わらずCore i5-13600Kとの差は大きい。

無印モデルとしてしっかり消費電力が抑えられている

i5-13400watt
Core i5-13400は、無印モデルとして省電力性の高いCPUとなっている。従来モデルのCore i5-12400と比べても消費電力が5%弱上がったぐらいで、性能が25%以上高くなっていることを考えると評価は高い。Core i5-12400と同じ電源ユニットを流用しても問題ない。

上位モデルであるCore i5-13600Kになると207Wと消費電力が一気に上がる。そういう意味では省電力性の高いCore i5-13400に魅力を感じる方は多いだろう。競合モデルのRyzen 5 7600Xと比べても40%程度消費電力が抑えられている。その後登場したRyzen 5 7600になるとCore i5-13400よりも省電力性が高い。プラットフォームコストが掛かるとは言え単体のCPUとして見ればRyzen 5 7600は優秀だ。

i5-12400の後継として搭載モデルに掛かる期待が大きい

Core i5-13400は、Core i5-12400の後継モデルとして搭載ゲーミングPCへ掛かる期待は大きい。当然Core i5-13400もその流れを引き継いでいるはずで、搭載モデルも人気になるだろう。ゲーミングPCのサイトを運営している筆者も大きな期待を寄せている。旧世代であるIntel第12世代のCore i5-12400が想定以上の人気を得た。

それは世代が変わって性能が引き上げられたことが大きい。残念なところは、Core i5-12400がCore i7-11700と同等のゲーム性能を持っていたが、Core i5-13400はCore i7-12700を超えていないということだ。それでもCore i5-12400よりも性能は高いので大きなマイナスではない。

Core i5シリーズのメリットは価格だ。Core i7シリーズに比べて価格が安くまずまずの性能を持ちコストパフォーマンスが高い。今はまだCore i5-12400搭載モデルも販売されていて価格差があることから選びづらさがあるが、今後Core i5-13400へと完全に切り替えられれば各BTOメーカーのランキングでも上位に食い込むはずだ。2023年1月の後半になってCore i5-12400からCore i5-13400への切り替えは進んでいるようだ。価格もかなり落ち着いて来ていて購入しやすい状況だ。

本来競合モデルであるRyzen 5 7600は、プラットフォームコストが高いということもあってやや厳しい状況だ。代わりに第4世代RyzenシリーズのRyzen 7 5700Xが台頭している。Core i5-13400よりも30%程度安く26,980円~購入できる。ゲームだけを考えるならRyzen 7 5700Xは魅力的な選択肢となる。両モデルの特性をしっかり吟味することを推奨する。

Core i5-13400のゲームベンチマーク一覧

Far Cry 6

farcry6Core i5-13400-farcry6

Far Cry 6では120.8fpsとまずまずのパフォーマンスとなる。従来モデルのCore i5-12400と比べて5%程度フレームレートが伸びている。新しい世代のCPUとしての伸びはそれほど大きくないと考えてよい。Core i5-12600Kと比べると9%程度劣る。これはクロック周波数の差が現れている形だ。Core i5-13400がゲーミングPCにおいて最低基準として考えると悪くない。

Hitman 3

hitman3Core i5-13400-hitman3

Hitman 3では、Core i5-12400よりも4%-6%程度フレームレートが向上している。Core i5-12600Kと比べると12%程度フレームレートが低い。Core i5-13600Kとの性能差は大きく40%近くも平均フレームレートの差がある。ハイエンドクラスのグラフィックボードとの組み合わせを考えるとCore i5-13400は選びづらいかもしれない。

Cyberpunk 2077

Cyberpunk2077topCore i5-13400-cyberpunk2077

Cyberpunk 2077ではCore i5-12400とそれほど性能差があるわけではない。平均fpsは1%高く、最小fpsは3%高いだけに留まる。Core i5-12600Kと比べるとフレームレートは5%程度低い。Core i5-13600Kとのフレームレートの差は大きく平均fpsは30%近くも高くなる。

Red Dead Redemption 2

Red Dead Redemption 2Corei5-13400-Red Dead Redemption 2

Red Dead Redemption 2でもCore i5-12400と比べてそれほどフレームレートが高くなっているわけではない。数値上は1%-2%程度の伸びに留まる。Core i5-12600Kと比べると3%前後だ。Ryzen 5 7600Xとの差は25%以上とかなり大きくなっている。クロック周波数が抑えられていることがマイナスになっているのかもしれない。

Watch Dogs: Legion

watchdogslegioni5-13400-Watch Dogs Legion

Watch Dogs: LegionではCore i5-12400と比べて3%程度平均フレームレートが高くなっている。Core i5-12600Kとの差は3%程度だ。Ryzen 5 7600Xと比べると8%程度フレームレートが低くなっている。

その他アプリケーションのベンチマーク

Cinebench R23

cinebenchCore i5-13400-cinebench

Cinebench R23はCPUの性能を客観的に測る上で有益なベンチマークソフトだ。従来モデルのCore i5-12400と比べてマルチスレッド性能がおよそ30%高く、シングルスレッド性能も5%程度高い。Core i5-12600Kと比べるとマルチスレッド性能は8%低く、シングルスレッド性能も4%低い。スペック的にも性能的にも非常に似ていることがわかる。競合モデルであるRyzen 5 7600Xと比べるとマルチスレッド性能が5%高いが、シングルスレッド性能では8%低くなっている。クロック周波数が抑えられている分シングルスレッド性能では劣る結果となった。それでもCore i5シリーズの廉価モデルとしては十分なスコアを出していると言える。

7-Zip

zipCore i5-13400-zip

Zipファイルの解凍・圧縮速度を一覧でまとめている。ハイブリッドコアアーキテクチャが活きる用途だ。Core i5-12400と比べて解凍速度が23%速く、圧縮速度が25%速くなっている。Core i5-12600Kとの差は4%-9%程度だ。上位モデルのCore i5-13600Kになると解凍速度が54%速く、圧縮速度も48%も速い。

Handbrake

handbrakeCore i5-13400-handbrake

動画のエンコードに掛かる時間を計測している。Core i5-12400と比べてx264で23%速く、x265でも27%も速くなっている。6コア12スレッドと10コア16スレッドではパフォーマンスの差が顕著に現れる。Core i5-12600Kと比べると1%-5%程度とかなり詰めていることがわかる。

ここからわかるとことはHandbrakeではクロック周波数よりもコア・スレッド数を重視した方がよい結果が生まれるということだ。価格帯が上のRyzen 5 7600Xと比べても見劣りしないパフォーマンスは圧巻だ。コア・スレッドの多いCore i7-13700やCore i5-13600Kは強力なCPUとなっている。

Adobe Lightroom and Premiere Pro

Adobe Premiere Pro CCCore i5-13400-adobe

画像編集及び動画編集ソフトにおけるパフォーマンスを見ていく。Core i5-12400と比べて画像編集は13%速く、動画編集でも7%速くなった。おおよそCore i5-12600Kと同等のパフォーマンスだ。アプリケーションへの適性も向上していることがわかる。Ryzen 5 7600Xはより性能が高く20%以上も上回っている。

Core i5-13400搭載中古ゲーミングPC紹介

パソコン工房でCore i5-13400を搭載した中古モデルを見つけたので紹介していく。中古ゲーミングPCを購入するならパソコン工房はおすすめだ。パソコンの状態についてしっかり記載されていて安心感がある。標準保証が3か月と長くかつ延長保証(対象モデルのみ)にも加入できる。コストパフォーマンスの高いモデルも多く初めてのゲーミングPCにも適している。

ILeDEi-M77M-134F-RFSXM(パソコン工房)

LEVEL-M価格:79,981円+送料2,200円
CPU:Core i5-13400
GPU:GeForce GTX 1650
メモリ:16GB
ストレージ:SSD 512GB
電源:非公開
コスパ:調査中

公式サイト

Core i5-13400×GeForce GTX 1650搭載のエントリークラスの一台だ。79,981円と新品では到底実現できない価格設定だ。パソコン工房のゲーミングブランドLEVEL∞のミニタワーケースを採用している。ブラックを基調としたデザインがかっこいい。メモリ16GB・SSD 512GBと構成も平均的で申し分なしだ。

ILeDEs-C066-L134-RBSXB(パソコン工房)

LEVEL-C046-LCiX7-TWXsyoumen価格:129,980円+送料2,200円
CPU:Core i5-13400
GPU:GeForce RTX 3060
メモリ:32GB(16GB×2枚)
ストレージ:SSD 512GB
電源:非公開
コスパ:調査中

公式サイト

最近ではあまり見かけなくなったキューブ型のコンパクトPCだ。GPUにAmpere世代のミドルクラスであるGeForce RTX 3060を搭載していて快適にゲームを楽しめる。フルHD環境で60fpsを基準にすれば対応しやすい。メモリ32GBと大容量なのも高ポイントだ。クリエイティブ作業やビジネス作業での使用を想定しているユーザーにもおすすめだ。ストレージはSSD 512GBを搭載している。複数タイトルの保存でも余裕がある。

ILeDXs-M77M-A134-SLSXB(パソコン工房)

LEVEL-M価格:159,980円+送料2,200円
CPU:Core i5-13400
GPU:GeForce RTX 4060 Ti
メモリ:16GB
ストレージ:SSD 1TB
電源:非公開
コスパ:調査中

公式サイト

GPUにGeForce RTX 4060 Tiを搭載したミドルハイクラスのゲーミングPCだ。GPUについては今でも購入できる。159,980円と妥当な価格設定だが、この価格なら新品でRyzen 7 5700X×GeForce RTX 4060 Ti搭載モデルを購入するかフロンティアのセール対象モデルを検討してもよさそうだ。メモリ16GB・SSD 1TBと構成も充実している。

Core i5-13400搭載おすすめゲーミングPC

LEVEL-M77M-134F-RLX(パソコン工房)

LEVEL-M77M-137-ULX価格:144,800円+送料2,200円
CPU:Core i5-13400
GPU:GeForce RTX 3060
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:700W 80PLUS BRONZE
コスパ:調査中

Core i5-13400×RTX 3060搭載のミドルクラスのゲーミングPCとなる。コストパフォーマンス指標はMAXの10だ。アーリーサマーセール限定特価モデルとして販売されていて価格は139,800円だ。RTX 3060搭載モデルで13万円台は素晴らしい。CPUにはIntel第13世代のCore i5-13400を搭載している。10コア16スレッドとマルチコア性能が高く動画編集などのクリエイター作業にも対応しやすい。数世代前のCore i5シリーズからの買い替えでもメリットは大きい。コンパクトなミニタワーケースを採用していて使い勝手も良好だ。拡張性なども必要十分で将来性も高いと言える。ゲーミングブランドのLEVEL∞でこれだけ価格が抑えられているのは評価できる。光学ドライブが標準搭載の珍しいモデルだ。映画鑑賞などでPC使用を考えていなくても意外とあると便利なこともあるだろう。

G-Tune PG-I5G1B(G-Tune)

littlegear価格:159,800円(送料込み)
CPU:Core i5-13400F
GPU:GeForce GTX 1650 GDDR6
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 1TB Gen4 NVMe
電源:550W 80PLUS BRONZE
コスパ:調査中

キューブ型ケースを採用したモデルだ。本体上部にハンドルが付いていて持ち運びがしやすい。グラフィックスにはTuring世代のエントリークラスであるGeForce GTX 1650 GDDR6を搭載している。フルHD環境で設定を落とすことが前提だ。Core i5-13400Fだとオーバースペック気味だ。メモリDDR4-3200 16GB・SSD 1TB Gen4 NVMeと構成は充実している。電源ユニットは550W BRONZEを採用している。

G-Tune DG-I5G6T(ホワイトカラーモデル)(G-Tune)

gtunewhite価格:240,000円(送料込み)
CPU:Core i5-13400F
GPU:GeForce RTX 4060 Ti
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 500GB Gen4 NVMe
電源:750W 80PLUS BRONZE
コスパ:調査中

Core i5-13400F×RTX 4060 Ti搭載のミドルハイクラスのゲーミングPCだ。フルHD環境でなら余裕を持って対応できる。タイトル次第ではWQHDにも対応可能だ。Core i5-13400Fは、Core i5シリーズながら従来モデルのCore i5-12600Kと同等のパフォーマンスを発揮する。GeForce RTX 4060 Tiとのバランスもとりやすい。メモリDDR5-4800 16GB、SSD 500GB Gen4 NVMeと価格帯を考えると控えめだ。電源ユニットは750W BRONZEを採用している。

Magnate MT 第13世代Core搭載(ドスパラ)

Lightning価格:113,980円(税込)
CPU:Core i5-13400F
GPU:GeForce GTX 1660 SUPER
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:7.9

Core i5-13400F×GTX 1660 SUPER搭載のローエンドクラスのビジネスモデルだ。フルHD環境で設定調整を行えばある程度のゲームに対応できる。現行モデルで言えばRTX 3050相当の性能を持つ。RTX 3050は、レイトレーシング・DLSSには対応していないので、その点は注意しよう。Intel第13世代になってCore i5がより心強い存在となっている。バランスを考えるとCPU寄りだ。ドスパラのMagnateシリーズは本来ビジネス向けモデルだが、最近はゲーミングブランドにカテゴライズされることもある。ガレリアブランドよりもコストパフォーマンスの高いモデルが揃っている。ケースデザインこそ劣るもののパフォーマンスだけを見れば魅力的な選択肢となるはずだ。

Magnate MV 第13世代Core搭載(ドスパラ)

Lightning価格:138,980円(税込)
CPU:Core i5-13400F
GPU:GeForce RTX 4060
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:9.5

Core i5-13400F×RTX 4060搭載のミドルクラスのビジネスモデルとなる。旧世代のCore i5-12400×RTX 3060搭載モデルと同等の価格で販売されていてコストパフォーマンスが高い。ドスパラのビジネスモデル部門No.2だ。ビジネスモデルとは言ってもグラフィックボードを搭載していてゲームプレイにも対応できる。RTX 4060はRTX 3060よりも20%程度性能が高くフルHD環境でのゲーム適性が向上している。メモリ16GB、SSD 500GBと構成も必要十分だと言える。ケースデザインさえ受け入れられるなら検討する価値がある。

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