Core i5-6500画像引用元:https://www.ark-pc.co.jp/

Core i5-6500のスペックレビューと性能ベンチマークを検証していく。当該モデルは、Intel第6世代(Skylake)において、優れたコストパフォーマンスを誇るミドルクラスCPUとして爆発的な人気を博した。かつては多くの低価格帯ゲーミングPCに搭載されており、今日のCore i5=ゲーミングの定番という地位を築き上げた功労者と言っても過言ではない。

2026年現在においては、もはや現役で通用するスペックではないのが現実だ。4コア4スレッドという仕様は、第10世代のCore i3-10100にすら及ばず、最新のゲームプレイやマルチタスクでは完全に力不足となっている。Core i5-6500は実際に使用する道具としてではなく、Core i5の黄金時代を築いた偉大なCPとして、その名を記憶に留めておくのが正解だろう。発売当時の熱狂を振り返りつつ、現在の市場価値について客観的に評価していこう。

後継モデルはKaby Lake世代のCore i5-7500だ。4コア4スレッドとスペックは同等で大きく性能が向上しているわけではなく、Core i5-6500と同様に今では推奨できないCPUとなる。

Core i5-6500の基本スペック

Core i5-6500 Core i5-4590 Core i5-4440
メーカー Intel Intel Intel
コードネーム Skylake Haswell Refresh Haswell-R
プロセス 14nm 14nm 22nm
トランジスタ数 14億
ダイサイズ 177 mm² 177 mm² 177 mm²
CPUコア数 4 4 4
スレッド数 4 4 4
定格クロック 3.2GHz 3.3GHz 3.1GHz
最大クロック 3.6GHz 3.7GHz 3.3GHz
L3キャッシュ 6MB 6MB 6MB
対応メモリ DDR4-2133 DDR3-1600 DDR3-1600
内蔵グラフィックス HD Graphics 530 HD Graphics 4600 HD Graphics 4600
CPUクーラー 同梱 同梱 同梱
PCI-Express Gen 3.0 Gen 3.0 Gen 3.0
TDP 65W 84W 84W
MSRP $192 $202 $187
中古価格 4,580円 2,480円 1,980円
発売日 2015/07/02 2014/05/12 2013/09/01

Haswell RefreshのCore i5-4590及びHaswell世代のCore i5-4440とスペックを比較していく。Core i5-4590は、Core i5-4440のリフレッシュモデルで少しだけ性能が引き上げられた。Core i5-6500では、前世代のCore i5-4440の22nmプロセスから14nmプロセスへと微細化されている。このプロセスの変更によって省電力性の向上に繋がった。

事実定格クロックが4%、最大クロックが10%引き上げられているにも関わらず消費電力は84W→65Wへと20%以上省電力性が高くなっている。これが第6世代の最大のポイントだと言えるかもしれない。CPUコアは4コア、スレッド数も4スレッドで共通だ。第6世代のCPUからメモリ規格がDDR-2133に対応となった。DDR3よりもメモリの転送速度が40%程度向上している。このメモリ変更は総合的な性能アップに一役買っている。

Core i5-4590と比べるとCore i5-6500の方がクロック周波数が低い。定格クロック・最大クロック共に0.1GHz低くなっている。世代が新しくなって処理性能を落とすのは珍しい。それでもメモリ規格がDDR4に変わったことでパフォーマンスは向上している。これからあとはこのDDR4が定番となった。L3キャッシュなどは同じ6MBだ。

2024年03月時点の中古価格は4,580円となっている。価格的に底値なのではないかと思う。旧世代のCore i5-4590が2,480円、Core i5-4440が1,980円だ。さすがにこれだけ安価なCPUだと性能が不安だ。特にゲームプレイでの使用を考えている方は注意しよう。ビジネス用途でも物足りなさを感じるレベルにある。

Core i5-6500の評価と振り返り【2026年】

4コア4スレッドとスペックが低く通用しない

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CPU性能で見るとCore i5-6500は、前世代のCore i5-4590を上回っている。ただし、第6世代CPUのCore i5-6500は負荷に弱い側面があり、高負荷時はCore i5-4590と同等にまで落ちてしまう。これはおそらくクロック周波数が落ちたことによる代償だろう。高クロックなDDR4メモリを搭載することで、総合性能で上回る程度だ。性能の伸びは微妙である。

第6世代のCore i5は、DDR4メモリの採用によって総合性能を補っているものの、純粋なCPU処理能力では第8世代以降の多コア化の波に完全に飲み込まれている。物理4コアのみでスレッド並列処理(HT)を持たないため、最新ゲームの最低システム要件を満たせないケースが続出している。

6コア化したCore i5-8400以降、Core i5の性能は飛躍的に向上した。それ以前の4コアモデルであるCore i5-6500は、もはや骨董品に近い扱いだ。Intel第8世代までのCore i5はあまり性能差がないのが現状だ。第4世代登場あたりまではシングルコアの性能がゲームに求められていた。ゲーム目的であれば総合性能はあまり重要ではなかったため、Core i5-6500は評価の上では落第点ではなかったのだ。

シングルコアの性能で言えばCore i7-4790Kに近い物がある。また、Intel第6世代が登場した頃にはCore i7の方がゲームに適しているという評価が一般的になりつつあったと言える。第9世代のCore i5-9400は、Core i5-8400よりも高い性能を持つ。

このグラフだけで見ると非常に優秀な性能に見えるかもしれないが、現在ではCore i5-9400が推奨環境を満たしていないゲームも登場している。Core i5シリーズに限っては、2026年で使用するには第9世代以降のモデルが必要になる。現行のCore i3-12100は、Core i3シリーズながら高いパフォーマンスを得られる。その性能差はダブルスコア以上に開いている。Core i5-9400よりも性能は高い。

Core i7と異なり総合性能で届かない旧世代のCore i5はゲーミングPCに採用するのはおすすめしない。今で言うコストパフォーマンスでも、当時のコストパフォーマンスでもその両方で通用していない。Core i5-6500は性能ではなく、その功績を称えるCPUである。実際に使用するには時代が進みすぎた。

中古価格は安いがおすすめできない

現在、Core i5-6500は2,480円とかなりやすい価格で価格で市場に流れている。残念ながら、CPU性能が求められる今、性能がそれほど高くないCore i5-6500は選択すべきではないだろう。性能が低いからこそ価格も底値に近いと考えることもできる。ゲームを快適にプレイすることは到底叶わないだろう。この性能帯のモデルになるとコストパフォーマンスの指標だけで決めるのは危険だ。

当時のゲームをプレイするならともかく、登場から3年以内のゲームではかなり厳しい。対応するLGA151マザーボード自体が経年劣化しており故障リスクが高いことWindows 11のサポートをしていないことから選ぶメリットはない。セキュリティ面やOSの寿命を考えるとメイン機としての採用は厳しい。

Core i5-6500を選択するよりも、予算を少し上げてCore i5-9400(8,980円)以上、できればCore i5-10400(12,980円)以上を手にしたい。Core i5-9400の購入に当たってマザーボードなどの準備にかかる費用もかさむことになるが、性能不足で買い直すことになるよりはマシである。

何度も繰り返してきたように、Core i5-6500は見えない功績の大きなCPUであることは事実だ。しかしながら、性能は当時から疑問視されていた。登場から10年以上経ち、2026年に選ぶメリットが薄い。本当の意味でもコストパフォーマンスがよいとは言えない。価格が安いものにはそれなりの理由があるのだ。

今でも使用される旧世代CPUの多くはCore i7シリーズ(Core i7-7700 etc.)である。Core i7の総合性能ならCore i5-9400Fに近いものもある。それでも、Core i5シリーズは第8世代から大きく性能が伸びた。第8世代より前のCore i5はゲームで通用しにくいだろう。

Core i5こそゲームの最適解を決定づけた存在

発売当時、Core i5-6500は圧倒的な支持を得ていた。その理由は、上位モデルのCore i5-6600Kほど高価ではなく、下位のi5-6400よりも目に見えて性能が高かったからだ。当時、ゲーミングPCメーカーのドスパラやマウスコンピューターなどでは、Core i5-6500とGeForce GTX 960やGeForce GTX 1060を組み合わせたモデルが売れ筋だった。

第4世代から第6世代への買い替えは、消費電力の低下とDDR4の高速化という明確なメリットがあり、ユーザーにとって魅力的な選択肢だったのである。第6世代は、その後の第7世代、そして多コア化を果たした第8世代への架け橋となった。Core i5-6500が示した手頃な価格で必要十分な性能というコンセプトは、現在のCore i5-13400やCore i5-14400といった人気モデルにも脈々と受け継がれている。

Core i5-6500販売当時の評価

価格が安く人気があるCPU

Core i5-6500は、低価格なため非常に高い人気がある。性能的にはローエンドからミドルスペックとなっている。そこそこゲームをプレイしているライトユーザーにおすすめだ。Core i5-6500搭載ゲーミングパソコンの価格帯としては、10万円~12万円程度となっている。予算を抑えたいという方向けだと言える。

第六世代の中ではゲームをプレイする上での最低限必要な性能はクリアしていると言えるだろう。Core i5-4590が定格3.3GHz 最大3.7GHzに対してi5-6500は定格3.2GHz 最大3.6GHzと周波数は下回っている。その為、全体的な性能の向上にDDR4が必要不可欠に近く、CPU単体での性能は少し劣っている。

i5-6400よりi5-6500の方がコスパが高い

コストパフォーマンスという意味ではCore i5-6500の方が上である。今も残るゲーミングPCなどのコストパフォーマンスは、価格が安いことが前提にあるように思う。今でこそ、Core i5-10500より最下位モデルのCore i5-10400が主流になっている。ところが、当時のCore i5-6400とCore i5-6500では価格差よりも性能差が広かった。それはグラフを見て貰えば分かるだろう。

10%以上の開きがある。CPU単体の価格では4,000円開いているかどうか程度だった。15万円で50の性能を持つモデルには使われず、5万円で10の性能を持つモデルの方に使われる常套句になっている。それでも、Core i5-6500のようなi5-x500搭載モデルが第7世代まではあった。徐々にCore i5-x400搭載モデルが主流になり、いつしかi5-x500搭載モデルは見かけることが少なくなった。

大きな変化はドスパラだっただろうか。G-Tuneを始め、多くのショップがCore i5-x400へ移行する中で、Core i5-x500シリーズを搭載し続けていた。そのドスパラが第9世代からCore i5-9400を採用した。確かに、i5-9400とi5-9500の差はCore i5-6400とCore i5-6500ほど開いてはいない。

それは価格も同じだった。北米価格での価格差は$10である。ここで主流となったのは性能で勝るCore i5-9500ではなく、Core i5-9400である。そしてi5-9500搭載モデルを見かけることは無い。ここまでの流れを作った第6世代はやはり偉大なCPUなのだろう。

第6世代CPUはCore i5の評価を固定させた

2020年現在、ゲーミングPCに搭載されるCore i5は限られている。Core i5-9400/Fがほとんどで、僅かにCore i5-9600Kが残る程度だ。実際の選択肢がこの2つである理由は第6世代から広がったコストパフォーマンスである。Core i5がゲームに最適であるという昔の評価と相まって、価格が安いことでコストパフォーマンスが良いと判断されたのだろう。その結果、ゲーミングPCに搭載されるi5はコストパフォーマンスが重視された。

発売された頃はCore i5シリーズに求められるのは性能の高さではなく、コストパフォーマンスだったのだ。コストパフォーマンスと言っても、単に価格が安いことが重視されていたように思う。それはCore i5-6500よりもCore i5-6400を搭載したモデルの方が人気だったことからもわかる。第6世代ではCore i5-6400、Core i5-6500、Core i5-6600、Core i5-6600Kの4種類を搭載したモデルが存在した。

第7世代からその数を減らし、第8世代以降は2種類にまでなっている。Core i5の礎を築くと同時に、コストパフォーマンスを重視する傾向を強くしたのが第6世代である。第6世代と第7世代を比べて見て欲しい。クロック数とメモリ規格くらいしか変更が無い。第4世代と第6世代よりも変更箇所が少ない。第6世代は次の第7世代、第8世代の礎を築いたCPUとして評価されている。2021年現在、Core i5はゲーミングPCでは主流のCPUである。

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