corei5-6600k

当ページでは、第6世代CPUであるCore i5-6600Kのスペックレビュー&性能ベンチマークを検証している。およそ7年前に発売されたCPUだ。Core i5-4690Kの後継モデルとなる。現在当該CPUを使用していて客観的に性能を知りたいという方向けの内容だと言える。

2024年時点での評価もまとめているのでぜひ参考にして欲しい。次世代モデルは、Kaby Lake世代の「Core i5-7600K」となる。クロック周波数が引き上げられたり、メモリ規格がアップグレードされたりとマイナーチェンジが行われた。

Core i5-6600Kの基本スペック

i5-6600Ki5-6500i5-4690K
コードネームSkylakeSkylakeHaswell-R
製造プロセス14nm14nm22nm
CPUコア数444
スレッド数444
定格クロック3.5GHz3.2GHz3.5GHz
最大クロック3.9GHz3.6GHz3.9GHz
メモリ規格DDR4-2133DDR4-2133DDR3-1600
CPU内蔵グラフィックスHD Graphics 530HD Graphics 530HD Graphics 4600
L3キャッシュ6MB6MB6MB
TDP91W65W88W
MSRP$242$192$242
中古価格4,980円4,480円3,480円
発売日2015/07/022015/07/022014/06/02
前世代であるi5-4690Kと比較しながらそのスペックを見ていく。実は前世代のHawell-Rから見るとそれほど表面上はそれほど大きな進化がない。事実コア数/スレッド数、クロック周波数について大きな違いがない。消費電力が3W引き上げられて91Wになっているぐらいだ。L3キャッシュについても変わりはなく、これらのスペックだけ見ると何が変わったのかわかりにくい。

内部を見ていくと変化していることがわかる。まず、製造プロセスが22nmから14nmへと小型化が図られている。製造プロセスが縮小するとより性能の効率が良くなるというメリットがある。省電力性も高くなりCPU開発の根幹と言える部分だ。この製造プロセスの小型化はCPU性能アップの基礎となる。

CPU内蔵グラフィックスがHD Graphics 4600からHD Graphics 530へとリニューアルされた。また、マザーボードの規格がZ170あるいはH170にも対応し、メモリ規格もDDR4へと高性能になっている。これらの要因によってコア数やクロック周波数からはわからない性能面での進化がある。結果的にCore i5-4690Kよりもおよそ15%程度性能アップしている。

なお、下位モデルとしてCore i5-6500があるがクロック数が絞られている。オーバークロックにも対応していない。クロック周波数が少ない分消費電力が低く、価格も$50安くなっている。ゲームプレイを考えないのであれば十分な性能だと言える。

Core i5-6600Kの最新評価【2024年】

Core i3-8100と同等のゲーム性能を持つ

i56600kgamescore
Core i5-6600Kはおよそ7年前のCPUで2024年時点では性能面で物足りなさが残る。4世代前のCore i3-8100と同等のパフォーマンスを発揮する。さすがに時代の進化を感じざるを得ない。当時はCore i5シリーズでも4コア4スレッドとスペックは控え目だ。ゲームプレイを基準に考えるとおすすめできない。どうしてもボトルネックが発生してしまいフレームレートの低下に繋がってしまう可能性が高い。

GeForce GTX 1050やGeForce GTX 950など旧世代のロークラスのグラフィックボードと合わせるならまだ悪くない。次世代モデルのCore i3-13100なら25%以上高いゲーム性能が手に入る。価格は$122でおよそ半分だ。スペックを見ても現行モデルのCore i3シリーズの性能の高さが光る。4コア8スレッドとハイパースレッディング対応となっているのが大きい。定格クロックも最大クロックも上回っている。消費電力は60Wで省電力性も高い。現行のCore i3-14100でも同等のパフォーマンスを期待できる。

中古価格は税込4,980円~と安い

i5660kchuko画像引用元:https://www.janpara.co.jp/

2024年07月時点でのじゃんぱらの中古価格は税込4,980円~だ。かなり価格が下がっているのは嬉しいところだが、性能は価格相応でゲームプレイには不向きだと言える。Core i5-6600Kの強みはオーバークロックができるという点にある。中上級者でオーバークロックを考えているなら選択肢として悪くない。

次世代モデルであるCore i3-13100Fなら新品で17,780円で購入可能だ。性能は25%アップとかなり大きい。Intel第10世代のCore i3-10100Fなら中古で7,980円前後だ。Core i3-13100と比べると性能はワンランク落ちるが、Core i5-6600Kよりも5%以上性能が高い。ゲームプレイにも対応できないこともない。マルチコア性能ではよりその差が広がる形だ。

買い替えはCore i5-10400以上を推奨

今Core i5-6600Kを使用している方はCore i5-10400以上に買い換えれば性能差を体感することができるだろう。6コア12スレッドとなり安定感が増している。8コア16スレッドまではコア・スレッド共に増えても活かしやすい。当サイトがゲーミングCPUとして基準としている20,000スコアを満たしていて心強い。ゲームプレイを考えるのであればCore i3よりもCore i5が優れていることは今でも変わらない。

また、Skylakeよりも前のモデルを使用しているのであればCore i3-10100でも十分だろう。数年で大きく変わってしまうためできる限り時代にキャッチアップしていくことが大切だと言える。対応ソケットは考えておく必要がある。Core i5-6600Kの対応ソケットはLGA1151でIntel第9世代まで続く。それ以降のモデルの場合はマザーボードなどの買い替えが必要だ。

Core i5-6600Kの評価【2015年】

2015年このCPUが販売された当時は確かにハイクラスのCPUだった。この性能があればゲームプレイにおいてボトルネックに感じることはなかったと言える。当サイトの思い出としては、今でも続くG-Tuneとのコラボモデルの一つにこのCore i5-6600K搭載モデルを選択したのが懐かしい。

当時ゲーミングPCではCore i5-6400やCore i5-6500搭載モデルが主流でCore i5-6600Kはほとんどなかったのだ。その中でCore i5-6500以下では性能不足だと考えており、Core i5-6600K搭載モデルを提案した経緯がある。販売台数も増えてユーザーが必要としていた性能だったことを証明することができた。

当サイトの管理人はCore i5シリーズに思い入れがあるのかもしれない。事実現在のコラボモデルでもゲーミングPCとしては珍しいCore i5-8600を搭載したモデルを販売している。Core i5-8600Kのモデルを提案するのも良いかもしれないなとふと思った。

Core i5-6600Kのベンチマーク

Cinebench R15

cinebenchr15corei5-6600k-cinebenchr15

Cinebench R15でCPU性能を客観的に見ていこう。Core i5-4690Kと比べてマルチスレッド性能は13%高く、シングルスレッド性能は8%高い。それほど大きく伸びているわけではないが性能帯を考えると及第点だと言える。上位モデルのCore i7-6700Kと比べるとマルチスレッド性能が29%低く、シングルスレッド性能が6%低い。マルチスレッド性能を重視するならCore i7-6700Kの方が好ましい。

Adobe CC Photoshop

adobecorei5-6600k-photoshop

写真編集に掛かる時間を計測している。シングルスレッド性能の高いCore i5-6600Kがトップのパフォーマンスを発揮する形となった。Core i7-6700Kと比べても5%程度パフォーマンスが高い。従来モデルのCore i5-4690Kと比べて17%程度パフォーマンスが高くなっている。6コア12スレッドのCore i7-5960Xが全く歯が立たないのは興味深い。

WinZip Pro 19-圧縮

zipcorei5-6600k-winzip

Zipファイルの圧縮ではCore i7-5960XやCore i7-6700Kが有利だ。Core i5-6600Kは下から2番目という結果となった。Core i5-4690Kと比べて4%程度パフォーマンスが向上している。Core i3-3770Kに及ばないのは残念だ。

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GPUPalit GeForce GTX 980 OC
メモリCorsair DDR4-3200 Vengeance LPX
電源ユニットSeaSonic Platinum 860W
マザーボードMSI Z170A Gaming M7
参照元:Skylake: Intel’s Core i7-6700K And i5-6600K(tom’s HARDWARE)