ALIENWARE M17 R4
当ページでは、Core i9-10980HKの性能レビュー及びベンチマークを紹介している。Core i9-9980HKの後継モデルだ。Intel第10世代モバイル向けモデルのフラグシップモデルとなっている。8コア16スレッドと高いスペックを持ちゲーミングノートPCに最適だ。

下位モデルであるCore i7-10875Hも8コア16スレッドと同じスペックでクロック周波数の差があるぐらいだ。性能差がそれほど大きいわけではない点は理解しておこう。また、搭載モデルの価格が税込30万円オーバーと高めなのもネックとなる。後継モデルは、「Core i9-11980HK」となる。35%以上もパフォーマンスが向上している。

よくわかる!!Core i9-10980HKの特徴まとめ

アーキテクチャComet Lake
プロセス14nm
コア/スレッド数8コア/16スレッド
定格/最大クロック2.4 GHz/ 5.3 Ghz
L3キャッシュ16MB
TDP45W
発売日2020年04月
価格$583
コメント 第10世代モバイル向けCPUのフラグシップモデル
オーバークロック対応の高パフォーマンスCPU
ハイエンドモデルで採用されることが多く価格が高い
評価・総合評価
6.5

・ゲーム評価
7.0

Core i9-10980HKの概要

基本スペック

 Core i9-10980HKCore i7-10875HCore i9-9880H
メーカーIntelIntelIntel
プロセス14nm14nm14 nm
コードネームComet LakeComet LakeCoffee Lake
CPUコア数8コア8コア8コア
スレッド数16スレッド16スレッド16スレッド
定格クロック2.40 GHz2.30 GHz2.30 GHz
最大クロック5.30 GHz5.10 GHz4.80 GHz
オーバークロック××
L3キャッシュ16MB16MB16MB
対応メモリDDR4-2933DDR4-2933DDR4-2666
TDP45W45W45W
価格$583$450$556
発売日Q2'20Q2'20Q2'19
前世代のCore i9-9880H及び現行の下位モデルであるCore i7-10875Hとスペックを比較していく。前世代のCore i9-9880Hと比べるとプロセスは14nmで基本的なアーキテクチャは共通だ。コードネームはCoffee LakeからComet Lakeに変わっている。コア/スレッドはどちらも8コア16スレッドと高スペックだ。定格クロックが0.1GHzアップ、最大クロックが0.5GHzアップしている。プロセスは同じでもアーキテクチャの改良によってクロック周波数を引き上げられるようになったわけだ。

また、Core i9-10980HKではオーバークロックに対応しているのがポイントだ。消費電力及び熱のコントロールさえできればよりクロック周波数を引き上げることができる。末尾の「K」はデスクトップと同じくオーバークロックに対応していることを意味する。Core i9-9880Hはフラグシップモデルだが、オーバークロックには対応していない。メモリ規格がDDR4-2933へアップグレードされている。価格差は$27(約3,000円)と少しだけ高くなった。

同じComet Lake世代の下位モデルであるCore i7-10875Hと比較していく。実はCore i7シリーズの最上位モデルでも8コア16スレッドと同じだ。当然Core i9-10980HKとの差別化のために、Core i9の方が定格クロックが0.1GHz大きく、最大クロックは0.2GHz大きい。また、オーバークロックに対応しているという点でCore i9-10980HKの方が性能は高い。メモリ規格は同じDDR4-2933だ。価格差は$183(約22,000円)とやや大きい。

AMD製CPUと比較

 Core i9-10980HKRyzen 9 4900HRyzen 7 4800H
メーカーIntelAMDAMD
プロセス14nm7nm7nm
コードネームComet LakeZen 2Zen 2
CPUコア数8コア8コア8コア
スレッド数16スレッド16スレッド16スレッド
定格クロック2.40 GHz3.30 GHz2.90 GHz
最大クロック5.30 GHz4.40 GHz4.20 GHz
オーバークロック××
L3キャッシュ16MB16MB16MB
対応メモリDDR4-2933DDR4-3200DDR4-3200
TDP45W45W45W
価格$583--
発売日Q2'20Q1'20Q1'20
AMD製モバイル向けRyzenシリーズと比較していく。型番的には直接の競合はRyzen 9 4900Hだ。注意点としてこのRyzen 9 4900Hを搭載したゲーミングノートPCは国内ではほとんど販売されていない。つまり、実質は後述するRyzen 7 4800Hを参考にする必要がある。Ryzen 9 4900H/Ryzen 7 4800Hは、Zen 2アーキテクチャーを採用したCPUだ。7nmプロセスを採用していてCore i9-10980Kの14nmプロセスより優秀だと言える。Intelは今回で最後の14nmプロセスとなるはずだ。

Ryzen 9 4900Hは8コア16スレッドとCore i9-10980HKと共通だ。定格クロックはRyzen 9 4900Hのほうが38%高く、最大クロックはCore i9-10980HKのほうが21%高い。L3キャッシュは同じ16MBとなっている。対応メモリはRyzen 9 4900Hのほうがワンランク上のDDR4-3200を採用している。

Ryzen 7 4800Hも8コア16スレッドというスペックだ。定格クロックはRyzen 7 4800Hのほうが21%高く、最大クロックはCore i9-10980HKのほうが27%高い。シングルスレッド性能ではCore i9が優勢だ。Core i9-10980HKはオーバークロックに対応しているため底知れぬパフォーマンスを発揮できる。L3キャッシュは同じ16MBとなっている。対応メモリについてはRyzen 7 4800HではDDR4-3200とワンランク上だ。消費電力は45Wと共通だ。

Core i9-10980HKの総合性能

Core i9-10980HKseinou

Core i9-10980HKは、2020年に発売されたハイパフォーマンスモデルとなっている。2年前のモデルでも上位に位置しているのはさすがだ。Core i5-11400Hと同等の性能を持つ。次世代のCore i9-11980HKになると37%性能が高くなる。同じ8コア16スレッドというスペックでもアーキテクチャが変わり性能が伸びているのだ。動画編集や画像編集などのクリエイター作業を考えている方にとっても心強い。今後買い替えを検討するならCore i7-11800H以上のモデルを選択するとよいだろう。

Core i9-10980HKの特徴&注意点

Intel第10世代CPUのフラグシップモデル

Core i9-10980HKは、Intel第10世代のモバイル向けモデルのフラグシップモデルだ。クロック周波数が高いのが最大の魅力だと言える。前世代のCore i9-9880Hよりも最大クロック周波数が10%以上高くなり5.30GHzに到達した。フラグシップモデルにふさわしいスペックだ。さらに、Core i9-10980HKは第10世代モバイル向けCPUの中で唯一オーバークロックに対応しているためより高みを目指すことも可能だ。

モバイル向けPCで最も高いシングルスレッド性能を持っていると言っても過言ではない。ただし、オーバークロックに対応するかどうかはゲーミングノートを販売しているメーカー次第で消費電力や熱の問題をカバーする必要がある。熱がネックとなりやすく環境によってはパフォーマンスを発揮できないこともある。コア/スレッドもモバイル向けの最上位である8コア16スレッドとなっている。2021年時点でこの8コア16スレッドを超えるモバイル向けCPUは存在していない。

Core i7-10875HとRyzen 7 4800Hの存在で見劣りする

Core i9-10980HKは性能が高く魅力的なモバイル向けCPUであることは疑いようのない事実だが、同じIntelの下位モデルであるCore i7-10875HやAMDのRyzen 7 4800Hと比べると見劣りしてしまうというのも事実だ。Core i9-10980HKはこれらのCPUと比べるとコストパフォーマンスが低い。$100以上安価なCore i7-10875Hとの性能差はそれほど大きくなく、Ryzen 7 4800Hと比べると性能で劣る場面も見られる。

ゲーミング用途なら同等のパフォーマンスを発揮できるCore i7-10875Hは魅力的だろう。価格も安く搭載モデルも豊富だ。また、動画編集・RAW現像・WEBデザインなどのクリエイター作業を考えているならRyzen 7 4800Hが魅力的な選択肢となるはずだ。価格が安いにもかかわらずワンランク上の性能が手に入る。Core i9-10980HKは、ゲーム用途でさらにフラグシップモデルにこだわりたいと考えているユーザーにのみおすすめできる。

下位モデルであるCore i7-10875Hと同じ8コア16スレッドというのは厳しい。今回Core i9シリーズが1種類しかなかったのはCore i7シリーズで8コア16スレッドのモデルを出したからだろう。これはRyzen 7 4800Hを意識した形であることは間違いない。オーバークロックという差別化ポイントがあるもののまだまだ弱い。それはベンチマークを見れば明らかだ。10nmプロセス採用の次世代モデルに期待したい。

ミドルクラス以下のモデルの選択肢はなし

Core i9-10980HKはく購入のハードルが極端に高いCPUとなっている。搭載モデルは税抜30万円~と他のモデルと比べてなかなか手を出せる価格帯とは言えない。その要因としてCore i9-10980HKの価格が高いことも挙げられるが、ミドルクラス以下のグラフィックボードを搭載したモデルがないことが要因だ。RTX 3070 MobileやRTX 3080 Mobileを搭載すると価格は跳ね上がってしまう。

Core i9-10980HK自体の価格が高いことはもちろんその性能を引き出すためには本体が大きくなり冷却システムも高性能なものが必要になる。本体にコストが掛かってしまうこともあってミドルクラスのグラフィックボードを搭載していては採算が合わないのだ。また、ユーザー層を考えてもCore i9-10980HK搭載モデルでミドルクラスのグラフィックボードは求めてしないはずだ。

Core i9-10980HKのベンチマーク一覧

Cinebench R20

cinebenchcorei9-10980hk-cinebench

Core i9-10980HKは、前世代のCore i9-9880Hよりも13%マルチスレッド性能が高い。シングルスレッド性能でも10%高くなっている。同じ14nmプロセスを採用していることを考えると順当なパフォーマンスアップだ。Core i7-10875Hとの差は6%で、シングルスレッド性能ではCore i7-10875Hのほうが高い。

スペック差があるにもかかわらずこの差は悩ましい。熱の問題などもあるのかもしれない。Ryzen 9 4900Hと比べると21%劣る形だ。シングルスレッド性能ではCorei 9-10980HKのほうが1%高い。マルチスレッド性能ではRyzen 7 4800Hよりも低いスコアとなっている。Cinebench R20ではRyzenシリーズが強い。

Handbrake

handbrakei9-10980HK-handbrake

動画のエンコードに掛かる時間を計測している。前世代のCore i9-9880Hよりも12%パフォーマンスが高い。Core i7-10875Hとの差は11%だ。Ryzen 9 4900Hとの差は21%、Ryzen 7 4800Hとの差は16%だ。Cinebench R20のスコア通りRyzenシリーズが上位を独占している。お仕事や趣味などで動画のエンコードをする機会が多いならRyzen 7 4800Hが候補に入るだろう。

7-Zip

zipi9-10980hk-zip

Zipファイルの解凍及び圧縮速度を計測している。上位2つはRyzenシリーズが独占している。Core i9-10980HKは、Core i9-9880Hよりも8%-13%向上している。解凍速度のほうが伸びが大きい。Core i7-10875Hとの差も同じぐらいだ。Ryzen 7 4800Hとの差は最大18%と大きい。圧縮速度ではCore i9-10980HKのほうが19%大きくなっている。Ryzen 9 4900Hと比べても同じ傾向が見られる。圧縮速度はシングルスレッド性能が重要ということだろう。

Core i9-10980HK搭載のゲーミングノートPC一覧

GE76 Raider GE76-10UG-002JP(MSI)

GE76 Raider GE76-10UG-002JP価格:332,800円(税込)
液晶:17.3インチ 300Hz
重量:約2.9kg
駆動時間:非公開
CPU:Core i9-10980HK
GPU:GeForce RTX 3070 Mobile
メモリ:DDR4 32GB
SSD:1TB
HDD:非搭載

RTX 3070 Mobileを搭載したハイクラスのゲーミングノートPCだ。17.3インチ300Hz対応モニターを採用している。狭額縁デザインを採用していて視認性が高い。前世代のRTX 2080 SUPER Mobileを超えるゲーミング性能を持ち300Hzモニターを活かすことができる。メモリ32GB、SSD 1TBと圧倒的な構成を持つ。最新の冷却システムであるCooler Boost 5を採用していて熱対策もばっちりだ。複数のヒートパイプと2基のファンを持つ。USB 3.2 Gen2 Type-C×2、USB 3.2 Gen1 Type-A×1、USB 3.2 Gen2 Type-A、SDカードリーダーと拡張ポートも充実している。難点は3kgに届きそうな重量だろう。基本的には移動を考えている方には向いていない。

ROG Strix SCAR 15 G532LWS(ASUS)

ROG Strix G15 G513QR価格:299,818円
液晶:15.6インチ 300Hz
重量:約2.35kg
駆動時間:約8.0時間
CPU:Core i9-10980HK
GPU:GeForce RTX 2070 SUPER
メモリ:DDR4 32GB
SSD:1TB×2基
HDD:非搭載

RTX 2070 SUPER Mobileを搭載したゲーミングノートPCとなっている。一世代前のモデルだがゲーミング性能的には不足はない。300Hzモニターを活かすことが可能だ。1TB×2基のSSDを搭載しているのも珍しい。デスクトップパソコンに近い環境が作り上げられている。BMW DesignWorksとのコラボレーションによってスタイリッシュなデザインが実現した。本体前面と両側面に搭載されたLEDバーが華麗に演出してくれる。本格的な冷却システムを搭載していて従来モデルよりもエアフローが向上した。Themal Grizzly社製の液体金属グリスを採用しているのもこだわりの一つだ。これだけのクラスになると熱対策は必須だと言える。本体重量は約2.35kgと持ち運びができない重さではない。

YB-9JP6450MP AORUS 15G(GIGABYTE)

AORUS 17G KB-8JP2130MH価格:351,780(税込)
液晶:15.6インチ 300Hz
重量:約2.2kg
駆動時間:非公開
CPU:Core i9-10980HK
GPU:GeForce RTX 2080 SUPER MAX-Q
メモリ:DDR4 32GB
SSD:1TB
HDD:非搭載

グラフィックボードにはTuring世代のRTX 2080 SUPER MAX-Qを搭載している。300Hzモニターを活かすだけの性能を兼ね備えている。Core i9-10980HKとの相性も良好だ。メモリ32GB、SSD 1TBと圧倒的な構成を持っている。ハイエンドにふさわしい一台だ。また、オムロン社と協力して生まれたメカニカルスイッチを備えている。軽快な打鍵感が人気だ。WINDFORCE Infinity冷却システムを採用していて熱対策もしっかり行われている。5本のヒートパイプ、2基のファン、4つの排気口を設けて従来比で30%も冷却効率が向上している。

ALIENWARE M17 R4 スプレマシー(エイリアンウェア)

ALIENWARE M17 R4価格:400,980円
液晶:17.3インチ 144Hz
重量:約2.5kg
駆動時間:非公開
CPU:Core i9-10980HK
GPU:GeForce RTX 3080
メモリ:DDR4 32GB
SSD:256GB
HDD:非搭載

RTX 3080 Mobile×Cor ei9-10980HK搭載のフラグシップモデルだ。17.3インチと大型液晶を採用している。リフレッシュレートは144Hzだ。ゲーミング性能が高く最高設定でも100fps以上で安定させられるポテンシャルを持っている。本体重量約2.5kgと17.3インチノートであることを考えると軽量化されている。メモリ32GB、SSD 256GBという構成だ。ストレージ容量はそれほど多くなくカスタマイズを検討してもよいだろう。

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