画像引用元:https://www.elsa-jp.co.jp/
当記事では、GeForce GTX 680の性能スペック&ベンチマークを紹介している。Fermi世代に続くKepler世代のグラフィックボードが登場した。従来どおり上位モデルからリリースされている。前世代のGTX 580からどのぐらいパフォーマンスが向上しているのかを見ていこう。
Kepler世代のモデルは全く新しいアーキテクチャを採用しているというわけではなくFermi世代のモデルのリフレッシュバージョンと考えるとよい。このKepler世代でシェダークロックという概念はなくなりコアクロック及びブーストクロックという概念が生まれた。
総合評価 :30/100
ゲーム評価:30/100
- (+)Radeon HD 7970を超える性能を持つ
- (+)省電力性が大きく向上している
- (+)中古でも購入しやすい(現時点)
- (-)GTX 1050と同等の性能に留まる(現時点)
当ページの目次
GeForce GTX 680の基本スペック・仕様
GTX 680 | GTX 580 | HD 7970 | |
---|---|---|---|
アーキテクチャ | Kepler | Fermi | GCN 1.0 |
GPU | GK104 | GF110 | Tahiti |
プロセス | 28nm | 40nm | 28 nm |
トランジスタ数 | 35.4億 | 30.0億 | 43.13億 |
ダイサイズ | 294 mm² | 520 mm² | 352 mm² |
CUDAコア数 | 1536基 | 512基 | 2048基 |
コアクロック | 1006 MHz | 772 MHz | 925 MHz |
ブーストクロック | 1058 MHz | - | - |
シェダークロック | - | 1544 MHz | - |
メモリクロック | 1502 MHz (6.0Gbps) | 1002 MHz (4.0Gbps) | 1375 MHz (5.5 Gbps) |
GPUメモリ | 2GB | 1.5GB | 3GB |
メモリタイプ | GDDR5 | GDDR5 | GDDR5 |
メモリバス | 256 bit | 384 bit | 384 bit |
バンド幅 | 192.3 GB/s | 192.4 GB/s | 264.0 GB/s |
TDP | 195W | 244W | 250W |
価格 | $499 | $499 | $549 |
発売日 | 2012/03/22 | 2010/11/09 | 2011/12/22 |
CUDAコア数は大きく変わったところの一つだ。これまでSM(Streaming Multiprocessor)当たりCUDAコアは32基だったものが、SMX(Streaming Multiprocessor eXtreme)と拡張されてCUDAコアも192基へと6倍になっている。GTX 680ではCUDAコア192基×SMX 4×GPC 4=1536基だ。GTX 580が512基だったので3倍になっているということだ。また、Kepler世代からシェダークロックがなくなり代わりにブーストクロックが追加されている。消費電力に余力がある場合自動的にGPUコアクロックが引き上げられる仕組みだ。これは現行のTensor世代にも繋がっている。
メモリ周りについてはやや変化が加えられている。メモリバスが384 bitから256 bitへとグレードダウンとなった。そのダウン分をカバーするためにメモリ速度が6.0Gbps、メモリクロック1502 MHzと大幅に引き上げている。GPUメモリは33%アップの2GBとなる。バンド幅はほぼ同じ192.3 GB/sだ。なお、バスインターフェースがPCle 3.0へと変わっている。
Radeon HD 7970が直接の競合となる。GCNアーキテクチャを採用していてAMDのフラグシップモデルだ。プロセスは同じ28nmでトランジスタ数は43.13億個となっている。ダイサイズは20%大きく352 mm²だ。CUDAコアが2048基でコアクロックは925 MHzだ。メモリ速度は5.5 Gbpsでメモリクロックが1375 MHzとGTX 680よりも少しだけ劣る。
一方で、GPUメモリ容量やメモリバスは大きく上回る。メモリバンド幅は264.0 GB/sとGTX 680よりも40%近く広いということになる。このメモリ周りの差がゲームプレイにおいてどのような影響を与えるのかは注目したい。TDPは250Wと消費電力は大きめでやや古さを感じてしまう。価格は$549と$50高い。
GeForce GTX 680の特徴まとめ【2022年】
GTX 1050よりもゲーム性能が高い
ゲーミング性能的にはPascal世代のGeForce GTX 1050よりも7%程度高い。ゲーミング性能自体高いわけではなくフルHD環境で設定を落とすことが前提だ。10年前に発売されたグラフィックボードとしては健闘しているように思える。下位モデルのGTX 670やGTX 660 Tiに比べると扱いやすい。80番台や90番台のグラフィックボードは長く使用できることを証明した。
さすがにTuring世代のGTX 1650には及ばず2022年時点で快適にゲームがプレイできると言えない。GPUメモリ容量が2GBと少ないこともデメリットとなる。モデルによっては4GB搭載されているモデルもある。GTX 1650だとどのモデルでも4GBメモリを搭載している。設定にこだわらない方や負荷の軽いゲームしかプレイしないという方向けだ。
在庫が豊富で中古で探すこともできる
Fermi世代のGTX 580が不評だったこともあってGTX 680はよく売れた。その後GTX 900シリーズが登場して買い替えるゲーマーが多く、その時の名残で今でも市場にGTX 680の在庫があるようだ。税込10,000円前後という価格で購入しやすい。性能を考えると妥当な範疇だ。
性能的には劣るGTX 1050が20,000円前後なのでコスパは良好だ。GTX 1050になると省電力性は向上しているが、パフォーマンスだけを見ればGTX 680は選択肢として悪くない。友人や知人に譲ってもらえるならなおさら嬉しいはずだ。古いモデルということで故障リスクが格段に上がってしまうことは理解しておこう。
GeForce GTX 680の発売当時の評価【2012年】
シングルGPU最強の称号を獲得
GTX 680は、性能でRadeon HD 7970を上回りシングルGPU最強の名にふさわしいグラフィックボードとなった。およそ3ヶ月で最強の座に返り咲いたということになる。GTX 580と比べておおよそ15%ゲーミング性能が向上している。
その上でアーキテクチャの改善によって省電力性が引き上げられたのは嬉しい。ワットパフォーマンスで言えば30%程度向上している。ドライバが最適なクロック周波数を決定する仕組みだ。これはGTX 580でネガティブだった部分をしっかりと克服してきたということだ。
実質GTX 560 Tiの後継モデル
GTX 680のGPUはGK104となっている。GTX 580のGPUがGF110でGTX 560 TiのGPUがGF114というNVIDIAのルールを勘案すると本来はGK100となったはずだ。ハイエンド向けGPUではなくミッドレンジのGPUを採用したのは興味深い。GTX 680の直接の祖先はGTX 560 Tiということになる。
CUDAコアでは4倍と大幅にスペックが引き上げられている。GTX 560 Tiと比べるとGTX 680はシェダーパフォーマンスが244%アップ、ROPパフォーマンスが122%アップ、メモリバンド幅が150%アップとなっている。ROPを除いておおよそ2倍以上のパフォーマンスが向上に成功したということだ。
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GeForce GTX 680のベンチマーク一覧
GTX 680の実際のゲーム環境(1920×1200と2560×1600)におけるフレームレートを計測した。他のグラフィックボードとの相対的な位置を確認して欲しい。
Battlefield 3
GTX 590 | |
GTX 680 | |
HD 7970 | |
HD 7950 | |
GTX 580 | |
GTX 480 |
The Elder Scrolls: Skyrim
GTX 680 | |
GTX 580 | |
HD 7970 | |
HD 7950 | |
GTX 480 | |
GTX 590 |
Civilization 5
GTX 590 | |
GTX 680 | |
GTX 580 | |
HD 7970 | |
HD 7950 | |
GTX 480 |
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