ゲーミングPCとは何かについて解説していく。ゲーミングPCとは、オンラインゲームのプレイを目的としたパソコンのことだ。高性能なグラフィックボードを搭載していて快適にゲームを楽しめる。普通のパソコンとの違いは何?ビジネスでも使えるの?といった疑問を持っている方やこれからゲーミングPCの購入を考えている方はぜひ参考にして欲しい。
当ページの目次
ゲーミングPCとは?
当サイトでは、ゲーミングPCの定義はFPS・TPS・MMORPGなどのオンラインゲームを快適にプレイすることに特化したPCのことだと考えている。もちろん定義についてはいろいろな解釈あるはずで、それらの内の一つだと認識していただければと思う。オンラインゲームを快適にプレイするには高性能なCPUやグラフィックボードが必須でそれなりの予算を見ておくとよい。
最新のタイトルをプレイしたり、高解像度・高リフレッシュレートでゲームをプレイしたりするなら、より高性能なモデルが要求される。それに合わせて高品質な電源ユニットや大容量のメモリが必要だ。排熱性能に長けたPCケースが選択される。最近は各BTOメーカーがケースのリニューアルを行い機能面だけではなくデザイン面でも大きく進化したといえる。数年前までのBTOメーカーとは全く異なっている。野暮ったいという印象は拭えるはずだ。
PS5とどちらを購入するべきか悩む方も多いかもしれない。PS5やXboxなど家庭用コンソールとのクロスプラットフォームのタイトルが増えてきている。これらの家庭用コンソールと比べた時のゲーミングPCの優位性は性能の高さにある。予算がある方ならPS5やXboxよりも高性能なグラフィックボードを選択できる。ゲーミングPCは4K環境や240Hz環境などより快適なゲーム環境を実現しやすい。また、動画編集・画像編集・3D CADなどゲーム以外の用途にも対応できるのもゲーミングPCのメリットだろう。
ゲーミングPCの入手方法
ゲーミングPCの入手方法あるいは購入先について解説していく。まず、ゲーミングPCを語る上でBTOパソコンについて触れないわけにはいかない。BTOパソコンとは、ドスパラやマウスコンピューターなどのBTOメーカーが販売するパソコンのことだ。ゲーミングPCの主流はこのBTOパソコンとなる。
ゲーミングPC(BTOパソコン)を購入する方法は2種類だ。各BTOメーカーが運営するECサイト(自社サイト)かリアル店舗だ。ECサイトでの買い物は利便性が高くおすすめだ。ショップによって最短翌営業日出荷に対応しているなど店舗と変わらない体験ができる。リアル店舗で購入するメリットは実際にゲーミングPCに触れられることだろう。パソコンに詳しいスタッフに質問できるのもポイントとなる。店舗ならゲーミングデバイスも選びやすいように思う。秋葉原や大阪日本橋がメッカだ。
最後にご自身でゲーミングPCを自作するという方法もある。必要なPCパーツを購入して自分で組み立てることだ。こだわりのゲーミングPCが手に入れられるのが最大の魅力となる。筆者もこだわりの白色ゲーミングPCを自作したことがある。コストは掛かってしまうが、デザイン・メーカーなどにこだわりたいならおすすめだ。
普通のPCとの違いは?
ゲーミングPC | 普通のPC | |
---|---|---|
イメージ | ||
CPU | Core i5以上 | Core i3やPentium等 |
GPU | グラフィックボード搭載 | オンボードが多数 |
メモリ | 16GB以上 | 8GB以上 |
電源 | 550W 80PLUS | 標準モデル |
排熱性能 | 高い | 普通 |
価格帯 | 10万円~ | 6万円~ |
高性能なCPUとGPU
ゲーミングPCに搭載されているパーツは高性能だ。CPUはCore i5/Ryzen 5以上、グラフィックボードはGeForce RTX 3050 6GB以上が選択されていることがほとんどでコストがかかっていることがわかる。今ではCPUに安価なCore i3シリーズを搭載しているモデルは少なくなっている。確かにCore i3シリーズの性能も高くなっているが、時代の流れについていくにはCore i5シリーズ以上を選択するのが吉だ。6コア以上を搭載したCPUの方がゲームプレイにおいて有利に働く。
CPUとGPUのバランスを考えるとある程度CPUにも投資した方が理想的な一台に仕上がるだろう。また、一般的なパソコンにはグラフィックボードが搭載されておらず、CPU搭載のオンボードを使用してグラフィック性能を補完している形になっている。当然外付けのグラフィックボードと比べると性能は低い。高性能なCPUとグラフィックボードが追加されただけで「ゲーミングPC」と呼ぶのは少し早い。他にも重要な要素がある。
大容量のメモリ
ゲーミングPCでは大容量のメモリが搭載されているのが一般的だ。それは最新のタイトルではメモリ容量が不足すると快適なゲームプレイからかけ離れてしまうからだ。最近のゲーミングPCではメモリの最低容量が16GBとなっている。8GB搭載モデルは完全に過去のものとなった。9万円台で販売されている「Lightning AT5」でもメモリ容量は16GBだ。
GeForce RTX 4070 Ti SUPER搭載モデル以上のハイエンドゲーミングPCになるとメモリ32GBを搭載していることもある。グラフィックス負荷が上がるとメモリ消費も大きくなるため大いに越したことはない。また、ゲーム実況をしたり、動画編集をしたりと他のアプリケーションも使うなら32GBを最低基準に考えてもよいだろう。一般的なパソコンでは4GB~8GBとなっているのでここは大きな違いとなる。
高品質の電源ユニット
ゲーミングPCでは高品質な電源ユニットが搭載されている。80PLUS認証という電源効率のよい電源ユニットが採用されているのだ。80PLUS BRONZE・80PLUS GOLD・80PLUS PLATINUMなどモデルの性能に合わせて選択される。非常に高品質なのがゲーミングPCだ。通常ゲーミングPCでは80PLUS認証と呼ばれる電源効率のよい電源が採用されている。80PLUS BRONZEだけではなく80PLUS GOLDや80PLUS PLATINUMなどの高品質モデルを搭載されていることも多い。
450W BRONZE・600W BRONZE・650W BRONZE・700W BRONZE・750W GOLD・800W GOLD・1200W PLATINUMと搭載しているCPUやグラフィックボードに合わせて容量も増えていく。高性能なCPU・グラフィックボード・大容量メモリに安定した電気を供給する重要なパーツだ。高性能なパソコンは電源消費も多いので、無駄のない高品質の電源が必須となる。
排熱性能の高さ
ゲーミングPCのもう一つの重要な性能は排熱性能(エアフロー)だ。高性能なパーツを支えるためにしっかりと排熱が考えられた構成になっている。上記はエアフローをまとめたものだ。丸い赤丸が主な熱源を意味している。このケースでは前面及び下部吸気、上面及び背面排気だ。ケースファンを多く搭載して排熱効率を高めている。
普通のパソコンケースは排熱についてそこまで考えられていないことが多い。通常のパソコンには優れたグラフィックボードのような熱を発するパーツが搭載されていない。そもそも通常のパソコンではそこまで排熱の必要性が高くないことと、そしてコストを抑えることを考えているためだ。排熱のことまで考えられて初めてゲーミングPCと呼べるだろう。世間ではどのように考えられているかわからないが私はそのように考えている。
排熱に関わる部分としては、PCケース・ケースファン・CPUクーラー・電源ユニットなどが重要だ。特にBTOメーカーは定期的に新しいPCケースを導入してより優れたエアーフローを実現している。もちろん排熱性だけではなくI/Oパネルの見直しなど実用性も向上している。ゲーミングPCを買うときは性能ではなく直接見ることのできない排熱など全てを見るようにしよう。ただ安いだけのパソコンやゲーミングPCはこの排熱の部分やその他細かいところの手を抜いているように感じるからだ。
初心者ほどパソコンの性能だけ価格だけを基準に考えてしまうのだ。せっかく快適にゲームをプレイするためにゲームパソコンの購入を考えているのなら、自分の扱うパソコンの性能を熟知して欲しい。性能だけとか価格だけを考えて購入をしてはいけない。排熱等を含む全てを俯瞰してみる必要があるのだ。ゲーミングPCを選ぶといってもそんなに単純なものではない。客観的にゲーミングPCを選ぶために是非当サイトを活用してほしい。
10万円以上と高価
ゲーミングPCとなるとそれなりの価格設定となっていることに気づくだろう。グラフィックボードを搭載しているゲーミングPCの場合最低でも10万円前後必要だ。どうしても通常のパソコンと比較するとコストが掛かるので学生の方などはハードルが高いかもしれない。ゲーミングPCのデメリットの一つだと言える。
セールを活用するとオトクに購入することが可能だ。場合によってはローンなどをうまく活用するとよいかもしれない。もちろん計画的に利用することが必須だ。あまりに安いモデルを購入してしまうと満足にゲームができなくなってしまうことがあるので、必ず必要なスペックを考えた上で予算を決めることが大切だ。当サイトでレビューをしているモデルを見ればおおよその価格帯を把握できる。