フロンティアが販売するGHLシリーズ「FRGHLMB650/WS12100」のレビューを行った。Ryzen 7 9800X3D×Radeon RX 9070 XT搭載のハイエンドモデルだ。349,800円まで価格が下がり評価を上げている。実に50,000円の値下げが適用となった。メモリDDR5 32GB、SSD 2TB Gen4 NVMeと圧巻の構成を持つ。メモリがシングルチャネルへとダウングレードされているが、ゲームプレイにおいてそこまでマイナスはないはずだ。
「ゲーミングPCにメモリは何GB必要なのか?」そして「シングルチャネルは本当に性能が落ちるのか?」 今回は、メモリ8GB・16GB・32GBの各容量でゲーム性能の徹底検証を行った。特に注目したいのが、16GBでの「シング …
フロンティアは、ヤマダ電機グループに属するBTOメーカーだ。セール・キャンペーンに強く高コスパなモデルを多数揃えている。コストパフォーマンス重視でゲーミングPCを選びたいならチェックしておく価値がある。カスタマイズ費用も抑えられていて選びやすい。一方で、納期がやや長め・延長保証に加入できないモデルもある、サポート時間が短いなどのデメリットがある点は押さえておこう。
- 短所
-
- クリエイティブ作業の適正がやや低い
- ショップのサポートはやや弱い
- こんな方におすすめ
-
- 予算を350,000円前後で組んでいる方
- 最新のゲームも快適にプレイしたい方
- コストパフォーマンスを重視する方
FRGHLMB650/WS12100のスペック

| ブランド名 | フロンティア |
|---|---|
| 製品名 | FRGHLMB650/WS12100 |
| 価格 | 349,800円(+送料3,300円) |
| CPU | Ryzen 7 9800X3D |
| CPUクーラー | 空冷(CPS RT400-BK) |
| グラボ | Radeon RX 9070 XT |
| メモリ | DDR5 32GB (シングルチャネル) |
| SSD | 2TB Gen4 NVMe |
| 電源 | 750W 80PLUS PLATINUM |
| マザーボード | チップセットB650 |
| おすすめ度 | Aランク |
| 評価 | ・コスパ 10.0 ・ショップ評価 9.5 |
FRGHLMB650/WS12100のカスタマイズ項目を評価
| パーツ | 詳細 |
|---|---|
| ケース | 好みで選択 +0円 |
| OS | 変更なし |
| CPUクーラー | SilverStoneサイドフローCPUクーラー ブラック 【Hydrogon D120 ARGB-V2】 +5,500円 |
| CPUグリス | AINEX JP-DX2 ナノダイヤモンドグリス +2,970円 |
| 電源 | 【静音電源】1000W ATX3.1電源80PLUS PLATINUM (日本コンデンサ仕様) +13,200円 |
| Steamアプリ | Steamクライアントソフトウェア +0円 |
| 保証 | プレミアム保証(標準1年+2年延長保証)+34,980円 |
本機は初期構成が優れていて、基本的にカスタマイズを考えなくてもいい。カスタマイズをするとすればCPUクーラー・電源ユニット・延長保証の3つだ。本来であればメモリを64GBにアップグレードしたかったところだが、カスタマイズができなくなってしまった。ここは諦めるしかない。
CPUクーラーのアップグレードは冷却性能を高めるのはもちろんのことだが、一番はRGBライティングに対応した派手さの演出だ。クリアサイドパネル採用ケースでは、CPUクーラーのLEDは影響が大きい。LEDの光で派手さを演出するなら変更を推奨したい。
電源は750W 80PLUS PLATINUMを採用している。構成的に電源は変更しなくても問題はない。先々CPUやグラフィックボードなどを交換して長く使用することを想定するなら、電源容量は1000W以上をおすすめする。Radeon 9070 XTよりも高い性能を持つグラフィックボードは、次世代のものであっても消費電力は大きくなりやすい。電源の交換は手間がかかるので、先に変更しておくと手間がない。
ストレージは標準で2TBあるので変更は不要だ。保証については好みで選択しよう。基本保証が1年間で、+39,930円で3年間の延長保証に加入できる。これは本体価格の10%弱と相場ぐらいだ。ただし、カスタマイズをしても保証料は変わらないので割安になる。他社の場合はカスタマイズ費用を含めた本体価格の10%がかかるためだ。将来の出費を絶対に抑えたいと考えるユーザーは検討してほしい。
FRGHLMB650/WS12100の特徴&注意点
充実の構成で高コスパを誇る
| ブランド名 | FRONTIER | NEXTGEAR |
|---|---|---|
| イメージ | ![]() | ![]() |
| 製品名 | FRGHLMB650/WS12100 | NEXTGEAR HD-A7A7X (ホワイト) |
| ケースサイズ | 230×465×500mm | 205×438×484.5mm |
| 価格 | 349,800円 | 369,800円 |
| 送料 | 3,300円 | 無料 |
| CPU | Ryzen 7 9800X3D (8コア16スレッド) | Ryzen 7 9800X3D (8コア16スレッド) |
| CPUクーラー | 空冷 | 水冷(240mm) |
| GPU | RX 9070 XT | RTX 5070 |
| メモリ | DDR5 32GB (シングルチャネル) | DDR5-5200 32GB (デュアルチャネル) |
| SSD | 2TB NVMe Gen4 | 1TB NVMe Gen4 |
| 電源 | 750W PLATINUM | 850W GOLD |
| マザボ | B650 | B850 |
| 納期 | 約20営業日 | 約20営業日 |
| 保証(延長) | 1年間 (最長3年間) | 3年間(-) |
| 電話サポート | 10:00-19:00 | 24時間365日 |
| 公式 | 公式 | 公式 |
| レビュー | 当ページ | レビュー |
マザーボードのチップセットは変更できない箇所で現行のB850を採用しているNEXTGEAR HD-A7A7Xが優勢だ。保証期間が長いのも強みといえる。延長保証加入は+34,980円となるので、保証まで考慮すればその差は12,520円まで縮まる。サポートなどの費用と考えれば同等といえるかもしれないが、ゲーミングPC本体だけで見ればFRGHLMB650/WS12100の価値だ。
ゲームへの対応力が高い
| Apex Legends | フォートナイト | モンハンワイルズ | マイクラ |
|---|---|---|---|
![]() ・200fps ・144fps |
![]() ・200fps ・144fps |
![]() ・120fps ・60fps |
![]() ・影Mod ・通常 |
FRGHLMB650/WS12100はCPUにRyzen 7 9800X3Dを、GPUにRadeon RX 9070 XT搭載のハイエンドモデルでゲーム性能は高い。CPUにゲームに特化したRyzen 7 9800X3Dを搭載している。Radeon RX 9070 XTと組み合わせることでハイエンドクラスに匹敵するパフォーマンスを発揮できる。この組み合わせなら画質を求めながら高いフレームレートを引き出せそうだ。高いフレームレートを求める本格的なスタイルから、美麗な映像を求めるスタイルまでカバーしている。ゲームジャンルを問わない対応力は、コアなゲーマーにもおすすめだ。
「Apex Legends」や「フォートナイト」といった対人要素の強いゲームでは、フルHDで240fpsを目指せる。快適で有利な環境を構築できることから、プロ志向のゲーマーにとって理想的なモデルとなる。
「モンスターハンターワイルズ」のような最新ゲームでも、フレーム生成を利用すれば最高設定で快適にプレイできる。特にRadeon RX 9000シリーズとの相性がよいタイトルでNVIDIA製モデルと比べても優位性がある。さらに、VRAM 16GBが推奨されるDLC「高解像度テクスチャパック」も適用可能だ。高いフレームレートと鮮やかなグラフィックを両立できる贅沢な性能を有している。
高い負荷のかかる環境ではなくても性能を活かしやすい。要求スペックの低い「マインクラフト」ではオーバースペックながら、影Modやマルチサーバーなどに余裕を持って対応できる。マイクラは攻略情報をブラウザで表示しながらプレイしたり、動画を視聴したりすることが多いはずだ。ゲーム単体なら負荷は軽くても、複数のアプリケーションを起動すると負荷は高くなる。どういった環境でも快適にプレイできる余裕のある性能は、じっくりマイクラの世界を楽しめるはずだ。
AMD最上位のRadeon RX 9070 XTとゲーム性能最高峰のRyzen 7 9800X3Dの組み合わせなら、プレイできないゲームを探す方が難しい。強いて言えば高解像度でのゲームプレイだろうか。対応力はあっても、WQHD(2560×1440)を基準に考えたい。ゲームによっては4Kの最高設定も実現可能だが、すべてのゲームが4Kで快適にプレイできることを保証できない。
FRGHLMB650/WS12100は、あくまでもハイエンドに近いハイクラスのゲーミングPCだ。高すぎる負荷や環境に完璧な対応はできない。それでも、多くの方が理想とするゲーム毎の環境を実現できる性能がある。
クリエイティブ性能はトップクラスではない

上記グラフは各CPUのマルチコア性能(クリエイティブ性能)をまとめたものだ。ゲーム性能は文句なしでトップクラスだが、マルチコア性能となるとそうはいかない。Core Ultra 7 265K(F)よりも15%以上スコアが低い。ゲーム性能・マルチコア性能共に重視するならRyzen 9 9950X3D・Ryzen 9 9900X3Dが優れている。それでも従来モデルのRyzen 7 7800X3Dよりも15%以上性能が向上している。Ryzen 7 9700Xと比べても性能は高い。8コア16スレッドというスペックでは健闘しているだろう。ゲーム実況などもある程度対応できる。
同価格帯のフロンティア製ゲーミングPCと比較
| ブランド | FRONTIER | FRONTIER |
|---|---|---|
| イメージ | ![]() |
![]() |
| 製品名 | FRGHLMB650/WS12100 | FRGHLMB650/WS0210 |
| ケース | ミドル | ミドル |
| 価格 | 349,800円 | 379,800円 |
| 送料 | 3,300円 | 3,300円 |
| CPU | Ryzen 7 9800X3D (8コア16スレッド) |
Ryzen 7 9800X3D (8コア16スレッド) |
| CPUクーラー | 空冷 (CPS RT400-BK) |
空冷 (CPS RT400-BK) |
| GPU | RX 9070XT | RTX 5070 Ti |
| メモリ | DDR5-5600 32GB | DDR5-5600 32GB |
| SSD | 2TB NVMe Gen4 | 1TB NVMe Gen4 |
| 電源 | 750W PLATINUM | 750W PLATINUM |
| マザーボード | B650 | B650 |
| 無線 | ◯ 対応 | ◯ 対応 |
| 納期 | 6週間 | 6週間 |
| 公式 | 公式 | 公式 |
+30,000円でGeFroce RTX 5070 Ti搭載モデルが選択可能だ。SSD容量が半減となるので価格差以上の差があるが、ゲーム性能がアップすることを考えれば十分比較対象になるはずだ。Radeon RX 9070 XTが得意なのはフォートナイト・モンハンワイルズで、GeForce RTX 5070 Tiが得意なのはCyeberpunk 2077・FF 15・Far Cry 6なのだ。どのタイトルをプレイしたいのかを基準に考えるとよさそうだ。迷ったらGeForce RTX 5070 Ti搭載モデルがおすすめだ。総合性能が高い上に、レイトレーシング性能・DLSSといったソフト面も優れているからだ。
FRGHLMB650/WS12100の各種ベンチマーク紹介
同等のCPU及びグラフィックボードを搭載したベンチマーク検証機でパフォーマンスを計測した。FRGHLMB650/WS12100の性能を知る上で一つの参考になるはずだ。
フォートナイト
設定を落とせばかなりのフレームレートを出せる。GeForce RTX 5080搭載モデルを上回るほどだ。設定を上げるにつれてややフレームレートは落ち込むものの性能は高い。GeForce RTX 5070 Ti搭載モデルよりは大きく上回る。フォートナイトはCPU性能も重要だ。3D V-Cache搭載モデルとの相性がよい。
フライトシミュレーター
フライトシミュレーターとの相性はよくない。GeForce RTX 50シリーズを選ぶのが吉だ。GeForce RTX 5070搭載モデルと比べて最大で35%もフレームレートが低い。GeForce RTX 5070 Ti搭載モデルと比べてもツーランク落ちる。
モンスターハンターワイルズ
モンスターハンターワイルズは得意としている。GeForce RTX 5080と同等以上のフレームレートが出ている。最高の組み合わせはIntel Core Ultraシリーズ2とRadeon RX 9000シリーズだが、Ryzen 7 9800X3Dでも十分なフレームレートが出ている。
Cyberpunk 2077
4K環境でもまずまずのフレームレートが出せる。GeForce RTX 5070と比べてもパフォーマンスは上だ。おおよそGeForce RTX 5070 Tiと同水準にある。
Cinebench 2024
マルチコアは1,321ptで、シングルコアは129ptだ。Ryzen 7 9700Xと比べてもマルチコア性能が高い。従来モデルのRyzen 7 7800X3Dと比べるとマルチコアが25%高く、シングルコアも18%弱高くなっている。これは3D V-Cacheの配置変更による恩恵だ。Core Ultra 7 265Kと比べるとマルチコアが34%低いが、シングルコアは8%弱高い。
Handbrake
エンコードに掛かる時間を計測した。H.264で2分46秒、H.265で6分1秒だ。Ryzen 7 9700Xよりもパフォーマンスが高い。Ryzen 7 7800X3Dと比べると大幅にパフォーマンスが引き上げられている。一方で、競合のCore Ultra 7 265Kと比べるとH.264で1分4秒遅く、H.265でも1分34秒遅い。性能差はやや大きいといえる。
GPLシリーズケース詳細
正面

前面ファンが映えるケースを採用している。白色のケースデザインが今風だ。LEDはソフトウェアで制限できる。
上部

上部にはメッシュパネルを採用していてメンテナンス性が高い。エアフロー的にも優れている。
右側面

右側面はシンプルなデザインだ。ロゴの刻印などもない。
左側面内部1

水冷式CPUクーラーを搭載した場合の内部画像だ。最大で360mmラジエーター搭載CPUクーラーを搭載できる。拡張性は高い。
左側面内部2

RGBファン搭載で見せるゲーミングPCに仕上がる。水冷式CPUクーラーへのカスタマイズがおすすめだ。360mmラジエーター搭載モデルなら上部のファンが3基になる。初期構成の空冷式クーラーだと上の2基のファンがなくなる。
管理人による総評
Ryzen 7 9800X3D×Radeon RX 9070 XT搭載のハイエンドモデルだ。50,000円の値下げで大幅に評価を上げている。最安値279,800円から見ればまだまだ高いが、現在の市場では割安だ。充実の構成が評価を下支えしている。メモリDDR5 32GB・SSD 2TB Gen NVMeと圧倒的だ。BTOパソコン全体でみてもここまでのモデルは希少だ。ゲーム側の要求スペックも上がりメモリ32GBというのは時代の流れに沿っている。同様にデータ容量も増加傾向にありストレージ容量は多いに越したことはない。
| 価格 | CPU | グラボ |
|---|---|---|
| 349,800円 | 7 9800X3D | RX9070XT |
| メモリ | SSD | チップセット |
| DDR5 32GB | 2TB | B650 |





























