当記事では、ドスパラのゲーミングPCである「GALLERIA RM5C-G60S」の詳細レビューをまとめている。Core i5-13400F×GTX 1660 SUPER搭載のゲーミングPCだ。10,000円の値引きが適用となり評価を上げている。ここ最近はゲーミングPC全体の価格が下落傾向にあるように思う。CPU性能を落とせばワンランク上のRTX 4060搭載モデルが選択肢に入るのが悩ましい。ゲーミング性能を重視するならGPUを重視する方がよいかもしれない。
当ページの目次
GALLERIA RM5C-G60Sのスペック
ブランド名 | GALLERIA |
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製品名 | GALLERIA RM5C-G60S |
価格 | 134,979円(税込) |
CPU | Core i5-13400F |
グラフィックボード | GeForce GTX 1660 SUPER |
メモリ | DDR4-3200 16GB |
SSD | NVMe 1TB |
HDD | 非搭載 |
電源 | 550W BRONZE |
マザーボード | チップセットB760 |
おすすめ度 | Aランク |
評価 | ・コスパ 7.3 ・構成 6.0 ・品質/サポート 10.0 ・総合評価 7.7 |
各タイトルの対応表
FF15 | Apex Legends | FORTNITE |
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・4K ・WQHD | ・240fps ・144pfs | ・240fps ・144fps |
★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。
GALLERIA RM5C-G60SはCore i5-13400FとGTX 1660 SUPERを搭載したロークラスのゲーミングPCだ。ゲーム性能はそれほど高くない。Apex Legendsを144Hz環境で快適にプレイするには設定を標準以下にしなくてはならない。フォートナイトでも少し下げる必要がある。一方でCPU性能は非常に優秀であるため、ゲーム以外の用途に適している。作業を中心に、簡単なゲームプレイを想定しているユーザー向けの性能だ。
GALLERIA RM5C-G60Sのゲーミング性能まとめ
Core i5-13400F(CPU)
Core i7-13700K | |
Ryzen 9 7900X | |
Core i9-12900K | |
Core i5-13600K | |
Core i7-12700K | |
Core i7-12700 | |
Ryzen 7 7700X | |
Core i5-13500 | |
Core i5-12600K | |
Core i5-13400 | |
Ryzen 5 7600X | |
Ryzen 7 5800X | |
Core i7-11700K | |
Core i5-12400 | |
Core i7-11700 | |
Core i5-11400 |
Core i5-13400Fは、Intel第13世代CPUの高コスパモデルだ。Alder Lake世代のCore i5-12400の後継モデルとなる。Core i5-12400を搭載したゲーミングPCが売れ筋モデルだったこともあってCore i5-13400Fに掛かる期待は大きい。6コア12スレッドから10コア16スレッドへとスペックが引き上げられてCPU性能が高くなった。Core i5-12400と比べて25%以上もパフォーマンスが高い。
競合モデルのRyzen 5 7600Xと比べても性能は上回っている。動画編集や動画のエンコードなどの作業にも適している。一方で、ゲーミング性能についてはCore i5-12400とそれほど変わらない。これはCPUコアが新しいRaptor Coveではなく、Alder Lake世代のGolden Coveを使用していることが要因だろう。ゲーム目的だとCore i5-12400搭載モデルとほとんど変わらないと考えてよい。
GeForce GTX 1660 SUPER(GPU)
RTX 3060 Ti | |
RTX 3060 | |
RTX 2060 SUPER | |
RTX 2060 | |
GTX 1070 | |
RTX 3050 | |
GTX 1660 Ti | |
GTX 1660 SUPER | |
GTX 1660 | |
GTX 1650 SUPER | |
GTX 1060 6GB | |
GTX 1060 3GB | |
GTX 1650 | |
GTX 960 |
当該モデルではグラフィックスにGeForce GTX 1660 SUPERを搭載している。旧世代のグラフィックボードで登場時こそミドルクラスのモデルとして人気があったが、今ではロークラスの性能を持つに留まる。Ampere世代の50番台であるGeForce RTX 3050と同等だ。レイトレーシング・DLSSには対応していない。過度な期待はしない方がよいだろう。基本的には設定を下げたゲームプレイが前提となる。高解像度でのゲムプレイには不向きだ。
GALLERIA RM5C-G60Sの特徴まとめ
理想的な価格に近づきおすすめしやすいモデルへ
GALLERIA RM5C-G60Sには、価格が高いという致命的な弱点があったが、今回の値下げ13万円台中盤にまで価格が下がり評価を上げている。GTX 1660 SUPER搭載モデルとしてはまずまずのモデルになった。キャンペーンやセールでも思うように価格が下がらず、Ryzen搭載モデルに大きな差をつけられていたのは過去のことだ。GTX 1660 SUPERは2世代前のGPUだ。それだけに、搭載モデルには価格の安さが求められる。
1世代前のRTX 3060搭載モデル並の価格設定だったこれまでが異常だ。ようやく理想的な価格に近づいたと言える。GALLERIA RM5C-G60Sの理想の価格は11万円台だ。そこまで価格が下がれば非常に強力な存在となり、価格帯最強のモデルになるだろう。コストパフォーマンスの改善はGALLERIA RM5C-G60Sにとって急務な問題だった。予算を抑えたい方にとって選びやすくなったのは大きい。GTX 1660 SUPERは旧製品ながら、今も高い人気を誇っている。
それは価格が安く扱いやすい性能だからだ。コストパフォーマンスが優秀ということで選ばれている。課題をクリアできたことで、本来の評価を取り戻したとも言える。一方で、この価格帯は強力なモデルが多く存在している点を忘れてはいけない。13万円台はミドルクラスとロークラスを分ける一つの壁だ。CPU性能を削ったミドルクラスのモデルにも手が届く価格帯だ。
優秀なモデルとなったGALLERIA RM5C-G60Sは、ここで立ち止まるとすぐに飲み込まれる位置にある。キャンペーンやセールでさらにお得な変化を見せることに期待したい。134,979円の状態でなら選んでも後悔はないはずだ。GTX 1650搭載モデルやRTX 3050搭載モデルが健在のうちは、これ以上の値下げは難しい。セールやキャンペーンでも無い限りは、この価格に納得して選ぶくらいでいい。
設定次第で144Hz環境に対応できる性能が魅力
Core i5-13400FとGTX 1660 SUPERの組み合わせは、コストパフォーマンスの高さから選ばれる傾向にある。さらに、実用面でも扱いやすいのが特徴だ。240HzやWQHD環境は難しくても、設定を下げればフルHDで144Hz環境への対応力はある。標準的と言えるようになってきた144Hz環境に対応できるので、エントリークラスの性能としては十分だ。144Hz環境はFPSやMMORPGなど、ジャンルを選ばずに用いられるリフレッシュレートである。
本格的なゲームプレイを目指すなら、この144Hz環境は最低限の基準にしておくとよい。144Hzに対応できるということは、多くのゲームで100fps以上の安定に期待ができるということだ。最新のゲームであっても、設定を下げることで対応できるものも多い。性能的にはもちろんゲームの設定を下げる必要が出てくる。画質でゲームを楽しむことには適正が低い。
そういう点では対人要素の強いゲーム向けと言えるかもしれない。Apex Legendsやフォートナイト、VALORANTやCS2などがそれにあたる。LoLやDota 2ではもう少し高い環境に対応できるので、設定を下げることに抵抗がなければ本格的なゲーム環境を整えやすい。これから長くPCゲームをプレイしていくなら、最低限見ておきたい性能でもある。
最新のゲームの中にはRTX 3060のような性能が推奨環境になっている。GTX 1660 SUPERを搭載したGALLERIA RM5C-G60Sでは推奨環境を満たせない。ただ、これも設定を下げることで高リフレッシュレートで対応できるタイトルもある。画質よりも快適性を重視するゲーマーが選べば満足度の高いモデルなので安心してほしい。
似ているモデルとの比較
ブランド名 | GALLERIA | GALLERIA |
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イメージ | ![]() | |
製品名 | GALLERIA RM5C-G60S | GALLERIA RM5R-R46 4500搭載 |
価格 | 134,979 円(税込) | 134,979円(税込) |
CPU | Core i5-13400F | 3,300円(税込) |
GPU | GTX 1660 SUPER | Ryzen 5 4500 |
メモリ | DDR4-3200 16GB | RTX 4060 |
SSD | NVMe 1TB | DDR4-3200 16GB |
HDD | 非搭載 | NVMe 1TB |
電源 | 550W BRONZE | 550W BRONZE |
マザーボード | B760 | A520 |
公式 | 公式 | 公式 |
レビュー | 当ページ | レビュー |
GALLERIA RM5C-G60Sは価格が下がったのは事実だ。しかしながら、ゲームに特化したモデルと並んでしまったのは不幸だ。GALLERIA RM5C-G60SはGALLERIA RM5R-R46 4500搭載に対して少しでも価格差をつけることが課題となりそうだ。現時点では、CPU性能も重視するならGALLERIA RM5C-G60S、GPU性能のみを求めるならGALLERIA RM5R-R46 4500搭載を選ぶことになる。用途や好みで選んでもいいだろう。
パソコンケースレビュー
正面
右サイド
左サイド
背面パネル
I/Oパネル
本体上部
本体内部
内部にはある程度の余裕がある。ガレリアブランドの場合ミニタワーケースでもサイズは大きめであることがわかる。
正面-LED
管理人による総評(GALLERIA RM5C-G60S)

GALLERIA RM5C-G60Sは、Core i5-13400F×GTX 1660 SUPER搭載のローエンドクラスのゲーミングPCだ。GTX 1660 SUPER搭載モデルで13万円台はまずまずと言える。ゲーミング性能はそれほど高くなくフルHDでもある程度設定を下げる必要が出てくる。それでも設定次第では144Hz環境を構築可能だ。この価格帯ならRTX 4060搭載モデルが視野に入る。いろいろなモデルを見ることを推奨する。メモリ16GB、SSD 1TBと構成は十分だろう。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
134,979円 | i5-13400F | GTX1660S |
メモリ | SSD | HDD |
DDR4 16GB | 500GB | 非搭載 |