
パソコン工房が販売する「LEVEL-M1A6-R77-TK4X」のレビューを行った。Ryzen 7 7700×GeForce RTX 5070搭載のハイクラスのゲーミングPCだ。値上げはされたものの239,800円は相場よりも安く購入できる。しかもお得なキャンペーンを実施中でおすすめしやすい。当該モデルでネックとなるのは最大8週間での出荷という納期の長さだろう。2ヶ月程度待てるかどうかが肝となりそうだ。
カラーバリエーション

- 長所
-
- キャンペーン中は20,000円分相当のポイント還元あり
- えなこ氏カレンダー引換券付き
- GeForce RTX 5070搭載モデルと安価
- 比較的カスタマイズ費用が抑えられている
- ケース2色+LEDカラー8色と豊富なラインナップ
- 短所
-
- 納期が最大8週間と極端に長い
- 電源ユニットの容量が控え目
- カスタマイズの選択肢が少ない
- こんな方におすすめ
-
- 購入後手元に届くまで長期間待てる方
- RTX 5070搭載モデルをお得に購入したい方
- WQHD環境でのゲームプレイを想定している方
LEVEL-M1A6-R77-TK4Xのスペック解説

| メーカー | パソコン工房 |
|---|---|
| ゲーミングブランド | LEVELθ |
| 製品名 | LEVEL-M1A6-R77-TK4X |
| 価格 | 239,800円(税込) |
| CPU | Ryzen 7 7700(レビュー) |
| CPUクーラー | 空冷式 |
| GPU | GeForce RTX 5070(レビュー) |
| メモリ | DDR5 16GB |
| SSD | 500GB NVMe |
| 電源 | 650W BRONZE |
| マザーボード | チップセットA620 |
| おすすめ度 | Sランク |
| 評価 | ・コスパ 9.9 ・ショップ評価 9.6 |
おすすめカスタマイズを解説
| パーツ | おすすめ度 | 詳細 |
|---|---|---|
| えなこ2026カレンダー引換券プレゼント | ご自宅へカレンダーの配送を希望(送料+1,100円(税込)) +1,100円 | |
| 「プラチナITパスポート」会員加入 | 変更なし | |
| 延長保証サービス | 3年間保証 +23,980円 | |
| 【配送先にお届け】出張設定設置サービス | 変更なし | |
| オプション追加(出張設定設置サービス) | 変更なし | |
| OS | 変更なし | |
| 表計算・ワープロソフトウェア | 変更なし | |
| アンチウィルス・セキュリティ対策ソフト | 変更なし | |
| カラーバリエーション | 好みで選択 +0円 | |
| CPU冷却グリス | 【熱伝導率: 9W/m・K】 シルバーグリス Arctic Silver 5 塗布サービス +2,000円 | |
| CPUクーラー | 変更なし | |
| メインメモリ | 32GB(16GB×2) [DDR5 / デュアルチャンネル] +26,000円 | |
| 1stストレージ[OSインストール] | 1TB SSD / NVMe M.2 [PCIe 4.0×4] +6,000円 | |
| ゲーミングデバイスキット | 【ホワイト】ゲーミングスターターキット [モニター・キーボード・マウス・ヘッドセットの4点セット] +33,000円 |
カスタマイズについてはメモリとストレージがおすすめだ。メモリ32GBへのカスタマイズが+26,000円と高騰の影響は受けているものの相場よりも安い本体のおかげでアップグレードしやすいように思う。ハイクラスのモデルなら32GBのメモリも活かせるはずだ。ゲームプレイはもちろん動画編集などのPC作業でもパフォーマンスアップが期待できる。
今後どこまでメモリ価格が上がるかわからないので今の価格で納得しておくとよさそうだ。ストレージについては+6,000円と比較的価格が抑えられているので必ずアップグレードしておきたい。他社メーカーだと20,000円程度のカスタマイズ費用がかかっているところもある。+6,000円はバーゲンセールだ。
えなこ氏のカレンダー引換券がプレゼントされる。店頭受け取りなら費用はかからないが、現実問題郵送を指定することになるだろう。+1,100円かかってしまうのが悩ましい。カレンダー自体が不要であれば選択肢から外すこともできる。保証費用は+23,980円となる。将来の出費を抑えたいなら検討する価値がある。100%壊れないとは断言できないので、安心を買うという意味でおすすめはできる。
LEVEL-M1A6-R77-TK4Xのゲーミング性能まとめ
ゲーミングPCは、CPUやグラフィックボードなどのパーツの集合体だ。とくにグラフィックボードはゲームに大きな影響を与えるパーツだ。CPUはゲームはもちろん、ゲーム以外の用途にも使用される重要なパーツだ。初心者の方は、CPUやグラフィックボードの型番やスペックから性能をイメージしにくいはずだ。それぞれの性能をよく知ることで、理想的な環境を整えることができるようになる。CPUとグラフィックボードの性能をグラフとスコアでわかりやすく解説している。
Ryzen 7 7700(CPU)
Ryzen 7 7700は、Zen 4アーキテクチャを採用した高パフォーマンスモデルだ。従来モデルのRyzen 7 5700Xと比べて23%もゲーム性能が高い。競合のCore Ultra 7 265と比べてもパフォーマンスは上だ。70番台や60番台のグラフィックボードとの組み合わせがおすすめだ。マルチコア性能はIntel製CPUに劣るものの最低限必要な性能を持つ。オールラウンドに対応できるモデルだといえるだろう。
GeForce RTX 5070(GPU)
GeForce RTX 5070は、Blackwell世代のハイクラスモデルだ。従来モデルのGeForce RTX 4070と比べて15%弱高く、GeForce RTX 4070 SUPERを上回る。DLSS 4.0あるいはマルチフレーム生成という新しい武器を手に入れて高いパフォーマンスを期待できる。ソフトの面でも強化され従来モデルとは数字以上の差があると考えてよい。競合のRadeon RX 9070と比べると4%弱低くなっているが、ターゲット的にはWQHD環境と共通だ。
LEVEL-M1A6-R77-TK4Xの特徴&注意点
キャンペーンがお得でRTX 5070搭載として割安なゲーミングPC

2025年12月18日(木)11:00から2026年1月14日(水)10:59まで年末年始ウルトラ還元祭を実施中だ。iiyama PCのスペックに応じて最大100,000円分相当のポイント還元を受けられる。LEVEL-M1A6-R77-TK4Xは20,000円分相当のポイントがもらえる。つまり、実質20,000円OFFで購入できるということだ。Ryzen 7 7700×GeForce RTX 5070搭載モデルが実質219,800円なら買いだ。やや弱みもあるものの、昨今の情勢を考えれば妥協するべきだろう。

えなこ氏のカレンダープレゼント引換券ももらえる。ファンの方にはたまらない特典だ。
構成はやや物足りなさがある
CPUとグラフィックボードの組み合わせから見れば割安なモデルであることは間違いないが、構成面はやや貧弱な印象を受ける。メモリDDR5 16GB・SSD 500GB NVMeと平凡だ。もっともどちらもカスタマイズで対応できる。カスタマイズ費用も割安なのは素晴らしい。問題は電源ユニットだ。GeForce RTX 5070搭載モデルで650W BRONZEは物足りなさがある。せめて750W BRONZEを選択できればいいのだが、カスタマイズ自体ができなくなっている。
将来的にCPUやグラフィックボードの換装を考えていると対応できない可能性が高い。ご自身で電源ユニットの交換するのは手間もコストもかかってしまう。マザーボードのチップセットも廉価グレードのA620となる。ここはどこのBTOメーカーでも一緒なのでそこまで気にしなくてもいい。最低限の拡張性は持ち不便さを感じる場面は少ないはずだ。
納期がかなり長くなっている
納期が40営業日(最大8週間)とかなり長期化している点は注意が必要だろう。この記事を執筆している2025年12月20日(土)に購入してもおそらく受け取りは2026年2月以降になる。これだけ先になってしまうのであれば少しぐらい高くても納期が短いショップで購入する方がよいのではと思ってしまう。購入前は必ず納期を確認しておこう。
同じパソコン工房のゲーミングPCと比較
| ブランド名 | LEVELθ | LEVELθ |
|---|---|---|
| イメージ | ![]() |
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| 製品名 | LEVEL-M1A6-R77-TK4X | LEVEL-M1A6-LCR78D-TK4X |
| ケース | ミニタワー | ミニタワー |
| 価格 | 239,800円 | 269,800円 |
| 送料 | 2,200円(会員無料) | 2,200円(会員無料) |
| キャンペーン | 20,000pt | 20,000pt |
| CPU | Ryzen 7 7700 (8コア16スレッド) |
Ryzen 7 7800X3D (8コア16スレッド) |
| CPUクーラー | 空冷 | 水冷(240mm) |
| GPU | RTX 5070 | RTX 5070 |
| メモリ | DDR5 16GB (デュアルチャネル) |
DDR5 16GB (デュアルチャネル) |
| SSD | 500GB NVMe | 500GB NVMe |
| 電源 | 650W BRONZE | 650W BRONZE |
| マザーボード | A620 | A620 |
| 納期 | 8週間(40営業日) | 8週間(40営業日) |
| 基本保証 (延長保証) |
1年間 (最長4年間) |
1年間 (最長4年間) |
| 電話サポート | 24時間365日 | 24時間365日 |
| 公式 | 公式 | 公式 |
同じキャンペーンモデルであるLEVEL-M1A6-LCR78D-TK4Xと比較していく。両モデルの違いはCPUだ。LEVEL-M1A6-LCR78D-TK4Xでは3D V-Cache搭載のRyzen 7 7800X3Dが選択されている。マルチコア性能は同低度に留まるが、ゲーム性能は圧倒している。GeForce RTX 5080との組み合わせでもバランスを取れるほどだ。+30,000円出す価値はあるだろう。少しでも予算を抑えたいならRyzen 7 7700がいい。GeForce RTX 5070の性能を引き出すには十分だ。
競合モデルとの比較
| ブランド名 | LEVELθ | Lightning-G |
|---|---|---|
| イメージ | ![]() |
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| 製品名 | LEVEL-M1A6-R77-TK4X | Lightning-G AF7W Ryzen7 7700搭載 |
| ケース | ミニタワー | ミニタワー |
| 価格 | 239,800円 | 247,980円 |
| 送料 | 2,200円(会員無料) | 3,300円 |
| キャンペーン | 20,000pt | なし |
| CPU | Ryzen 7 7700 (8コア16スレッド) |
Ryzen 7 7700 (8コア16スレッド) |
| CPUクーラー | 空冷 | 空冷 |
| GPU | RTX 5070 | RTX 5070 |
| メモリ | DDR5 16GB (デュアルチャネル) |
DDR5-4800 16GB (シングルチャネル) |
| SSD | 500GB NVMe | 500GB NVMe Gen4 |
| 電源 | 650W BRONZE | 750W GOLD |
| マザーボード | A620 | A620 |
| 納期 | 8週間(40営業日) | 2週間 |
| 基本保証 (延長保証) |
1年間 (最長4年間) |
1年間 (最長5年間) |
| 電話サポート | 24時間365日 | 24時間365日 |
| 公式 | 公式 | 公式 |
| レビュー | 当ページ | レビュー |
ドスパラでもRyzen 7 7700×GeForce RTX 5070搭載モデルが売れ筋だ。LEVEL-M1A6-R77-TK4Xの方が8,180円も安く購入できる。さらに、無料会員登録を行えば送料がかからず実質の価格差は11,480円だ。キャンペーン期間中は20,000ptが獲得できるのも大きい。構成面でもメモリがデュアルチャネルとなる。
Lightning-G AF7Wのようなシングルチャネル(16枚×1枚組)だと速度が遅くなり用途によってパフォーマンスが落ちることがある。SSDの規格と電源容量・規格はLightning-G AF7Wが優れている。納期が短いのもポイントだ。長期間待てないのであればLightning-G AF7Wを選ぶとよいだろう。多少割高でもすぐに受け取ることができるのはメリットだといえる。
パソコンケースレビュー
LEVELθは2023年12月7日に登場した新しいシリーズだ。ミニタワーケースを採用しており、ゲーミングPCらしいデザインが特徴だ。最大240mmの水冷クーラーも搭載可能で、拡張性にも優れたケースである。
正面

これまでのLEVEL∞シリーズを踏襲したような、真ん中にLEVELθのロゴがあるシンプルなデザインだ。下部にThermaltakeのロゴがあるように、Thermaltake製のS100 TGシリーズをベースとしている。白色に溶け込むような目立たないロゴが、ケースのよさを引き出しているように見える。
左側面

左側面は中身を全て確認できる大きなガラスパネルを採用している。LEDファンとの相性もよく、5割程度がガラスパネルのケースと違って見栄えがよい。白色ケースではLEDファンは青色発光になる。光を反射する白色によく合うカラーだ。

Ver.2になりブラックの縁がホワイトへ変更されている。より統一感が出たように思う。
左側面カバー

左側面はスウィングドアになっており、簡単に開閉ができる。増設などで内部を触る機会が多い方にとっては、有用な開閉システムと言える。一方で、スライド方式と違い、カバーを開くスペースが必要になる。PCワゴンのようなところに設置すると、開閉に一手間あるかもしれない。設置場所に少し気を遣う必要があるのはデメリットとなるかもしれない。

カバーの内部もホワイトカラーとなる。
右側面

右側面にはとくに何もない。フロント側にエアホールがあるくらいだ。
天板

本体上部の天板には2基のLEDファンと防塵フィルターがある。フロントファンは増設できるが、主なエアフローはこの天板部分のファンから行う。少し特殊な構造ながら、冷却性能の評価は高い。I/Oパネルも天板部分に設置されている。天板のほとんどはフィルターに覆われていることからわかるように、比較的大きめのファンも取り付けられそうだ。

メッシュカバーもホワイトで統一されている。ここはかなり気になった部分なのでこの変更は評価できる。
I/Oパネル

天板のI/Oパネルには、電源・リセットボタン・USB3.0 x1・USB 2.0 x2・イヤホンマイクの入出力端子がある。構成は標準的だ。気になるのはフロント部分に横一列に設置されているところだ。パソコンの設置場所によっては少し邪魔になるかもしれない。とくに、上部にスペースのない場所では、USBを接続することが難しくなる。ケース正面はすっきりするが、利便性は少し落ちるかもしれない。
背面

LEVELθの白色ケースの魅力は、この背面部分も白に統一されている点だ。多くの白色ケースは、普通に設置すると見えない背面部分の色が黒や銀色である。しっかりと白く塗装されているのは評価したい。排気ファンのあるメッシュ部分も白く、PCIeスロットカバーも白い。背面I/Oパネルと電源部分は搭載するマザーボードと電源の色となる。背面I/Oパネルは銀色、電源は黒になりやすい。それを差し引いても、背面全体が白色に統一されているのは素晴らしい。
底面

本体底面はよくある構造だ。電源部分は天板と同じハニカム構造に防塵フィルターだ。四隅の足に滑り止めがついているので、設置面を気にしなくていい。基本に忠実といったところだろうか。
管理人による総評
GeForce RTX 5070搭載モデルの購入を考えているなら第一に考えて欲しいモデルだ。本体価格が割安なことに加えて20,000pt還元を受けられる。在庫切れや値上げの可能性があると考えている。問題は納期が長いことだ。最大で8週間、2ヶ月程度待たなければいけない。我慢できる方は購入してしまってよい。
| 価格 | CPU | グラボ |
|---|---|---|
| 239,800円 | Ryzen 7 7700 | RTX5070 |
| メモリ | SSD | チップセット |
| DDR5 16GB | 500GB | A620 |











