Victus 15L performancetop
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HPが販売する「Victus 15L(インテル)パフォーマンス」のレビューを行った。Core i7-14700F×GeForce RTX 4060を搭載したミドルクラスのゲーミングPCだ。セール対象モデルということでコストパフォーマンスが高く今回レビューを行うことにした。現在の価格は149,800円で相場から見て2,3万円安く購入できる。メモリ/SSDの規格が弱かったり電源容量が物足りなかったりとデメリットはあるものの総合的におすすめ度の高いモデルといえる。

*正式な製品名:Victus by HP 15L Gaming Desktop TG02-2001jp パフォーマンスモデル

hpgamingsale-newlife22025年3月14日(金)13:00~2025年4月7日(月)12:59までの期間限定で新生活大祭り第2弾を実施中だ。割引額も大きくぜひともチェックしておきたいセールだといえる。

Victus 15L(インテル)パフォーマンスのスペック解説

victus

メーカー HP
ブランド名 Victus 15L
製品名 Victus by HP 15L Gaming Desktop TG02-2001jp
(パフォーマンス)
価格 223,300円/定価
149,800円/セール時
CPU Core i7-14700F(レビュー)
グラボ GeForce RTX 4060(レビュー)
メモリ DDR4-3200 16GB
ストレージ SSD 1TB NVMe
電源 500W 80PLUS BRONZE
マザーボード チップセットH670
(Wi-Fi・Bluetooth対応)
おすすめ度 Sランク
評価 ・コスパ
10.0

・ショップ評価
8.5

・納期
1週間程度

キャンペーン中は73,500円OFFで購入できる。HPの場合希望販売価格はあってないようなものだと考えてよい。それでも今の149,800円という価格は破格だ。送料もかかないのでお買い得だ。Victusブランドはコスパが高いことでユーザーからの評価が高い。CPUにはCore i7-14700Fを、GPUにはGeForce RTX 4060を搭載している。メモリはDDR4-3200 16GB、ストレージはSSD 1TB NVMeだ。電源ユニットは500W BRONZEだ。

マザーボードのチップセットはH670だ。Wi-Fi及びBluetoothに対応している。おすすめ度は最高のSランクだ。コストパフォーマンスは最高評価の10.0だ。セールモデルなだけあって、圧倒的なコストパフォーマンスを誇っている。異常とも言える低価格は、高騰の影響を微塵も感じさせない。相場を無視したかのような低価格を実現している。それだけでVictus 15L パフォーマンスモデルを選ぶ理由になるだろう。

ショップの評価は8.5と高い。コスパの高いモデルが揃っているのが評価の理由だ。また、ゲーム特化のカスタマーサポートサービスである「Cafe de OMEN」もHPならではの強みといえる。保証期間は1年間で最長3年間の延長保証に加入できる。納期は1週間程度と比較的スピーディーだ。

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Victus 15L(インテル)パフォーマンスのカスタマイズ

  • CPU -
  • CPUグリス –
  • メモリ –
  • SSD –
  • 電源 –

ほとんどカスタマイズができないモデルとなる。メモリ・ストレージ・電源ユニットなどBTOパソコンでは定番の箇所もカスタマイズができない。CPUグリスやCPUクーラーさえも固定だ。BTOパソコンではなく既製品に近い。海外メーカーのゲーミングPCではむしろBTOパソコンの方が少ない印象がある。コストを抑えるためなのかもしれない。

捉え方次第では、構成を変更しなくてもよいというメリットもある。とくに、初心者の方にとってカスタマイズはハードルが高い。どう変更してよいか、おすすめのカスタマイズがわかりにくいものだ。カスタマイズできないモデルは迷わなくてよいので、メリットとして捉えたい。これがコストを抑えて低価格を実現できる要因になっているかもしれない。BTOではないことがメリットを大きくしていると考えれば、悪いことばかりではない。

各タイトルの対応表

Apex Legends フォートナイト マイクラ モンハンワイルズ
Apex-Legends
・240Hz

・144Hz
fortnite
・240Hz

・144Hz
palworld
・影Mod

・通常
monsterwilds
・144fps

・60fps

対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解であることをご了承いただきたい。

Core i7-14700FとGeForce RTX 4060を搭載したミドルクラスのゲーミングPCだ。CPUにCore i7-14700Fを採用したミドルクラスのゲーミングPCは珍しく、最近は人気の組み合わせとは言えない。それでも、CPU負荷の高い用途に対応できる汎用性は、ミドルクラスの枠にとらわれない対応力につながっている。ゲームでは体感しにくくても、その恩恵は大きいと言えるだろう。

国内人気の高いApex Legendsは144fpsの完全な張り付きが目指せる。240fpsになると一気に苦しくなり、標準設定以下に下げてようやく240fpsが実現できる。完全な張り付きではなく240Hz環境に対応できる程度に考えたい。

バトロワ系で高い人気を集めるフォートナイトも、Apex Legends同様に144fpsの張り付きが容易だ。240fpsの安定も設定を大きく下げれば可能だ。注意点としてプレイするゲームモードによって負荷が異なるため、フォートナイト全体で240fpsの張り付きができるかと言われると難しい。こちらも240Hz環境に対応できると考えた方がよいだろう。

多くのプレイヤーに支持されるMinecraftは、負荷の高い影Modを導入しても快適にプレイできる。Minecraftをプレイするならおすすめの性能だ。CPU性能が高いことから、チャンク表示やゲーム配信にも適している。Minecraftを遊び尽くすならベストに近い性能だ。ただし、経験値タワーのように負荷が集中する場所付近ではカクついてしまう。これは避けられないことなので理解しておきたい。

2025年2月末に登場したモンハンワイルズは、要求スペックが引き下げられたことで対応しやすくなった。フレーム生成を使用すれば100fps以上の安定が可能だ。設定を下げれば144fpsも実現できるが、場面によってはフレームレートが下がるので完璧な安定は難しい。モンハンワイルズを高リフレッシュレートで快適にプレイするなら最低限必要な性能を持っているといえる。

Victus 15L(インテル)パフォーマンスのゲーミング性能

ゲーミングPCは、グラフィックボードやCPUなどのPCパーツの集合体だ。ゲームをプレイする上で重要なグラフィックボードとCPUについて細かく見ていく。

初心者の方がスペックを見て性能をイメージすることは難しいはずだ。グラフと数値で全体を見ることで、一つずつのパーツの性能や特性が理解しやすいと考えている。

Core i7-14700F(CPU)

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CPUにはIntel第14世代のハイパフォーマンスモデルであるCore i7-14700Fを搭載している。競合のRyzen 7 9700Xと同等以上の高いゲーム性能を持つ。次世代モデルであるCore Ultra 7 265はゲーム性能が安定せず今のところはCore i7-14700Fの方が性能が高い。ハイブリッドコアアーキテクチャ採用で8つのPコアと12のEコアを搭載している。20コア28スレッドと高いスペックを誇る。ゲームプレイだけではなくゲーム配信などへの適正も高い。

GeForce RTX 4060(GPU)

rtx4060gamescore20250321

グラフィックボードはAda Lovelace世代のミドルクラスであるGeForce RTX 4060だ。メインターゲットはフルHD環境だ。従来モデルのGeForce RTX 3060よりも10%程度処理性能が向上している。競合のRadeon RX 7600 XTと同等の性能を発揮する。レイトレーシング・DLSSといった機能では競合を上回る。Intel Arc B580も競合となるが、知名度的にNVIDIAやAMD製モデルに劣ってしまうように思う。

CPUとGPUのバランス考察

i7-14700-rtx4060balance

Core i7-14700FとGeForce RTX 4060のバランスはよいとはいえない。CPU性能が高くゲームだけだとオーバースペックだ。もっともCPUがボトルネックになることはなくコスト面さえ受け入れられるならデメリットはない。ゲームの配信や動画編集などゲーム以外の用途を視野に入れるならCore i7-14700Fは優秀なCPUだ。CPUがハイクラスになるだけでできることの幅は広がる。

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Victus 15L(インテル)パフォーマンスの特徴

まさに価格破壊のコストパフォーマンス重視モデル

Victus 15L パフォーマンスモデルの特徴を一言で表すなら圧倒的に価格が安いことだ。実は、GeForce RTX 4060搭載モデルで149,800円というのはさほど珍しいものではない。しかしながら、ハイクラスのCore i7-14700Fとの組み合わせではあり得ない価格設定だ。150,000円前後のモデルは、よくてCore i5-14400FとGeForce RTX 4060を搭載したモデルだ。

Core i7-14700F搭載ともなれば18万円台が中心となる。コストパフォーマンスの高さは、この性能あってのものでもある。Core i5-14400F搭載モデルであれば、149,800円で販売されるモデルが登場してもおかしくない。そう考えると、このモデルの評価を高めているのはCPUである。ゲーミングPCで最も人気のある価格帯は15万前後だ。

多くのゲーマーにとってちょうどよい価格設定なのだろう。予算的に出しやすいともいえる。Victus 15L パフォーマンスモデルはその最も人気の価格帯にある。当該モデルはセールモデルとしての扱いだが、それを加味しても考えられない価格だ。この価格こそが評価の高さを支えている。相場通りの価格であれば、平凡なモデルとして注目も集めなかった。

優れた構成を持っているわけでもなく、むしろ電源容量が乏しいという弱点まである。完全無欠なモデルはないため、どうしてもマイナスに作用する部分がある。価格が想像を絶するほど抑えられていることで、そういったマイナス要素をも飲み込んだ。電源容量を下げたり、コストカットをしたりしても多くの競合製品がたどり着けない領域にある。

ここまでコストパフォーマンスを重視した価格特化のモデルは今後登場しないかもしれない。それほどのモデルを逃す手はない。これだけ突出したモデルはセール終了を待たずに販売が停止する可能性がある。在庫があるうちに候補に加えたなら、なくなる前にしっかり選んでおこう。

電源などコストカットが目立つのが弱点

完全無欠のモデルではないことはすでにお伝えしたとおりだ。弱点は構成にある。まず、採用されているマザーボードは一世代前のもので、拡張性も乏しい廉価モデルだ。一世代前のマザーボードを使用していることで、メモリもDDR4-3200と旧規格が採用されている。国内メーカーの同性能帯のゲーミングPCではDDR5-4800以上が採用されており、明確なコストカットが見て取れる。

SSDも容量こそ1TBあるが、接続規格はGen3だ。ここはデメリットに感じる方は少ないのではないだろうか。むしろ、Gen3で価格を抑えられるなら歓迎する方が多いだろう。このように、すべてが容赦なくコストカットされているわけではない。SSDの接続規格に関しては悪くない印象だ。

気になるのは電源だ。500W 80PLUS BRONZEは十分な容量とは言いにくい。国内メーカーは少し余裕をもたせるのに対して、HPではぎりぎりまで削ぎ落してくる。多くの方が電源容量を不安視するのではないかと思えるほどだ。もちろん、動作できないほどギリギリというわけではないので安心してほしい。

BTOパソコンにおける電源のカスタマイズ率はとても高く、安心を買うという意味で大容量モデルを選択する方もいる。いかに必要十分と言っても、500W採用のミドルクラスは国内メーカーではほとんど見かけない。残念ながらカスタマイズに対応していないため、購入時にカスタマイズでカバーすることもできない。

他メーカーが同じ構成にしても、同じ価格を実現することは不可能だろう。しかし、構成面でははっきりと落ちる。特に、こだわりたい方の多い電源はマイナスが大きい。Victus 15L パフォーマンスモデルを選択する場合、カスタマイズできないことと電源容量が比較的小さめであることを理解して選ばなければならない。数年先にCPUやグラフィックボードを交換して使い続けるには500Wでは心もとない。

ミドルハイクラス以上のグラフィックボードに交換して使用するなら、650W以上の容量が推奨される。パーツ交換で長く使い続けることに適しているとは言えない。これをどう捉えるかは人によるところだ。もっとも、Victus 15L パフォーマンスモデルであれば性能に困るのは相当先だ。手間はかかるが電源を交換すればクリアできる問題でもある。ここにデメリットを感じなければ、後悔せず満足できるだろう。

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競合モデルとの比較

ブランド名 Victus GALLERIA
イメージ victusseries GALLERIA RM7C-R46T 2025
製品名 Victus 15L
パフォーマンス
GALLERIA RM7C-R46
ケース ミニタワー ミニタワー
価格 149,800円 189,979円
送料 無料 3,300円
CPU Core i7-14700F
(20コア28スレッド)
Core i7-14700F
(20コア28スレッド)
CPUクーラー 空冷 空冷
CPUグリス 標準グリス 標準グリス
GPU RTX 4060 RTX 4060
メモリ DDR4-3200 16GB DDR5-4800 16GB
SSD 1TB NVMe 500GB Gen4 NVMe
電源 500W BRONZE 650W BRONZE
マザーボード H670 B760
Wi-Fi・Bluetooth ×
納期 1週間 3日出荷
保証
(延長)
1年間
(最長3年間)
1年間
(最長5年間)
電話サポート Café de OMEN
平日9:00-21:00
土9:00-17:00
24時間365日
公式 公式 公式
レビュー 当ページ レビュー

比較対象はドスパラの「GALLERIA RM7C-R46」だ。同性能帯の人気モデルとなる。価格差は40,179円でVictus 15L パフォーマンスの方が安く購入できる。送料の差を考慮するとその差は43,479円まで広がる。CPU・GPUは共通だ。メモリは容量こそ共通だが、規格はDDR5-4800搭載のGALLERIA RM7C-R46が優れている。ストレージについても規格はGALLERIA RM7C-R46が優れているが、容量はVictus 15L パフォーマンスの方が多い。

電源ユニットはGALLERIA RM7C-R46の方が容量が多くなっている。マザーボードのチップセットは世代こそGALLERIA RM7C-R46の方が新しいが、グレード的にはH670のVictus 15L パフォーマンスが上だ。GALLERIA RM7C-R46のストレージを1TBにするのにかかる費用は+6,000円だ。これでトータルで49,479円も高いということになる。これだけ価格差があるとガレリアを選びづらい。

ショップの評価あるいはブランド力ではガレリアが上だ。国内メーカーという安心感もある。電話サポートも24時間365日といつでも相談できる。一方で、HPではゲーム特化型サポートサービスのCafé de OMENを提供している。パソコンだけではなくデバイスやゲームの設定なども相談できる。これは他にはない強みとなる。コストパフォーマンスを重視するならHPを選択するのが無難だ。

パソコンケースレビュー

概要

Victusのケースはコンパクトなミニタワーとなっている。定番の箱型ながら、角を丸くしていることで黒い箱という印象もない。ミニタワーというよりもスリム型に近い形状で、省スペース化に特化しているように感じる。マザーボードはメモリスロットが2つしかないMicroATXを採用している。拡張性よりもスタイルと省スペースを意識した形状だ。

比較的コンパクトなゲーミングPCのミニタワーよりも細身で小さい。Victusのサイズを見ると幅155mm×奥行き297mm×高さ337mmである。幅も然ることながら、奥行きが非常に小さく、高さも抑えられている。人気のフロンティアのミニタワーは幅190mm×奥行き356mm×高さ421mmだ。パソコン工房のLEVELミニタワーは幅190mm×奥行き410mm×高さ356mmとなる奥行きが小さくなると高さが出る。

高さを抑えると奥行きが伸びるというのがミニタワーの特性だ。省スペース性に優れたケースは、採用されているマザーボードや電源は特殊なサイズ、規格になるので交換が難しい。グラフィックボードの大きさにも制限がかかるため、パソコンのパーツを交換することはあまり想定されていないように感じる。

正面

Victussyoumen
正面からのシルエットは細身なケースというのがよくわかる。下部には「VICTUS」の印字が薄くされ、中央にはロゴが大きく陣取っている。このロゴはRGBに対応したLEDで、設定した色に発光する。シンプルでもゲーミングPCらしさのあるデザインだ。角ばっていないケースに角ばったロゴがマッチしている。角の丸いケースはあまり見たことはないが、ここまで印象が変わるとは思わなかった。パッと見ただけではスマートフォンのように見える。

I/Oパネル

Victusiopanel
正面右側にフロントI/Oパネルが集約されている。上から、電源、ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート、USB3.2 Gen 1 × 2、USB 3.2 Gen2 × 2、USB3.2 Gen 1 Type-C × 1となっている。必要最低限と言ったところだろうか。ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポートなので、3.5mmなどのミニプラグで接続するヘッドセットなどは分配器が必要になる。USB接続ができるならそれほど困ることはない。今はUSBが主流となっているので、この構成であっても問題はなさそうだ。

左側面

Victusleft
左側には吸気用のエアホールがある。コンパクトなケースであるため、ケースファンがない。背面からの排気で負圧がかかり、このエアホールから吸気ということになる。サイズ的にもハイクラス以上のグラフィックボードには適していない。

右側面

Victusright
右側面はVICTUSの印字があるだけのシンプルなものだ。角を丸くしているせいか、前面と右側面はケースと一体化しており取り外しはできない。この特性はコンパクトケースやスリム型に見られるものだ。やはり、ミニタワーというカテゴリにあるだけで、スリム型のパソコンとして見た方がいいのかもしれない。

管理人による総評

Victus by HP 15L Gaming Desktop TG02

高コスパなGeForce RTX 4060搭載モデルだ。CPUにCore i7-14700Fを搭載しながらCore i5-14400F搭載モデル並みの価格設定は素晴らしい。相場から見て15%前後安く購入できる。HPのVictusブランドはこのモデルのようにコストパフォーマンスの高いモデルが揃う。弱点と言えばメモリの規格がDDR5ではなくDDR4なこと、SSDの規格がGen4ではなくGen3なこと、そして電源ユニットが500W BRONZEと容量が控えめなことだ。性能以外の部分だとケースデザインにやや古さを感じてしまうかもしれない。これらを受け入れられるのであれば購入してしまって問題ない。

価格 CPU グラボ
149,800円 Core i7-14700F RTX4060
メモリ SSD チップセット
DDR4 16GB 1TB H670