eurotrucksimulotor2
当記事では、Euro Truck Simulator 2(ユーロトラックシミュレーター)の必要スペックと推奨PCを検証をしている。オープンワールドのようなゲーム性を持つタイトルだ。広大なフィールドを走り回り、荷物を配達していくことになる。道路以外の部分はオブジェクトもテクスチャも簡易的だ。遊び方次第ではスペックが高くなくても楽しめる。推奨モデルを知りたい方は「Euro Truck Simulator 2推奨ゲーミングPC」を参考にして欲しい。

Euro Truck Simulator 2の必要&推奨環境

徹底解剖推奨環境 最低環境 推奨環境
OS Windows 11 Windows 10 64-bit Windows 10 64-bit
CPU Ryzen 7 5700 Intel Core i5-6400
AMD Ryzen 3 1200
Intel Core i5-9600
AMD Ryzen 5 3600
GPU Radeon RX 7600 NVIDIA GeForce GTX 660
AMD Radeon RX 460
NVIDIA GeForce GTX 1660
AMD Radeon RX 590 (2GB VRAM)
メモリ 16GB 8GB 12GB

徹底解剖推奨スペックは、公式発表のスペックよりも高めにしている。ゲームの推奨環境はアップデートやDLCの登場で少しずつ変化していく。当初は余裕があった性能も、いつの間にか不安定になるのはよくあることだ。推奨環境はギリギリに合わせるよりも余裕を持たせた方がよい。CPUはRyzen 7 5700X以上、グラフィックボードはRadeon RX 7600以上が安心だ。

Euro Truck Simulator 2の推奨環境の考察

要求スペックが跳ね上がった

Euro Truck Simulator 2の登場は2012年10月で13年前のタイトルだ。元々は要求スペックも低く、ゲーミングPCでなくても遊べるゲームだった。長らくそういった状況が続き、登場時から要求スペックは変わらずにきた。それが2024年頃に推奨環境が底上げされ、12年前のミドルクラスから6年前のミドルクラス程度にまで引き上げられている。

推奨スペックが引き上げられた要因は、登場時から現在も続くDLCによるものだろう。単調なゲームになりやすいEuro Truck Simulator 2を超長寿ゲームに仕上げたのはDLCだ。主にMAPの拡張やデザインの追加だ。PCゲームはアップデートで負荷を増大させやすく、Euro Truck Simulator 2も同じ形だ。DLCの要求スペックはEuro Truck Simulator 2と同じながら、要求されるスペックは少し高めに感じられる。

もともと、実際のゲーム負荷に対して推奨環境は低すぎたように感じていた。2024年の推奨環境のアップデートは必要なものだ。ゲームの性質上、CPU・グラフィックボードはもちろん、メモリ容量も不足しがちだった。推奨環境は、ほぼ従来の2倍以上の性能となっている。低スペックでも遊べるゲームEuro Truck Simulator 2は、標準的な要求スペックになった。

メモリ容量的には標準よりやや上といったところか。少なくとも、もう低スペックで遊べるゲームとは言えなくなった。オープンワールド風なゲーム性であり、様々な動くオブジェクトからCPU性能は必要だ。グラフィックパフォーマンスの向上から、グラフィックボードの性能も順当なアップだろうか。

メモリ容量はMAPの拡大に伴って必要になったのだろう。これらを考えると、推奨環境よりも少し上の性能を目指した方がいいかもしれない。当サイト基準の推奨環境は、現行の最低限クラスよりも余裕のある標準的な性能に設定している。Euro Truck Simulator 2の推奨環境は今後も高くなるはずだ。公式の推奨環境に合わせた性能選びには注意が必要だ。

推奨環境を目指すよりも、現行のミドルクラス程度を目指す方が確実だ。2024年に引き上げられた推奨環境は、2025年時点でも控えめな部類だ。定期的に新しいDLCが登場したり、アップデートがあったりすることを考えると、このまま同じ環境でプレイし続けるのが難しいことは想像できる。それに加えて、Euro Truck Simulator 2は様々な環境でのゲームプレイが想定できる。高リフレッシュレート、特殊な解像度などがそれにあたる。

2021年のアップデートで追加されたマルチプレイモード「コンボイ」は、Euro Truck Simulator 2に新しい楽しみ方を生み出した。注意点として、他のプレイヤーの存在により負荷がシングルプレイ時より高くなる傾向にある。サーバーに参加しているプレイヤー数に比例するため、マルチプレイサーバーへの参加を想定するなら当サイト基準の推奨環境を最低限に考えたい。

シミュレーター系は環境によって必要となる性能が大きく変わる。Euro Truck Simulator 2を長く続けることを考えれば、当サイト基準の推奨環境でも不安が全くないわけではない。ミドルクラス以上を目指せば、当面の間は大丈夫なはずだ。

CPU性能は高めを意識したい

Euro Truck Simulator 2は、CPUの負荷がやや高めに感じる。広大なフィールドを走り回り、多くのオブジェクトが存在していることから、CPU性能には余裕を持たせた方がいい。当サイトの推奨環境ではRyzen 7 5700Xを挙げているが、もう少しランクを上げてRyzen 7 7700の方が無難かもしれない。CPUの性能は軽視されがちなだけに、しっかりした性能を選んでおきたい。

グラフィックボードの性能はゲームの安定に直結するように、CPUはパソコンの動作全体に影響を与える。必要最低限ではゲームの安定にまでつなげられない可能性がある。オーバースペックなCPUとまではないかなくても、ミドルクラスのCore i5-14400Fも候補に挙がる。Euro Truck Simulator 2の楽しみ方は様々で、流れる景色を眺めるのも一つだ。

高速道路や交通量の多い箇所ではCPUの負荷が少し高くなる。陰影をはっきりさせる設定では、CPUの負荷は大きくなる。こういった設定の積み重ねで負荷が増大していく。設定を下げて快適になっても、Euro Truck Simulator 2を長く続けるのは難しい。美麗とは言えないグラフィックであっても、運転しながら見える風景が没入感を高める。

スムーズな映像描写、ゲームプレイがEuro Truck Simulator 2を長く続けるコツだ。カクつきが生じるとストレスを感じやすい。すべての拡張DLCを導入し、最高設定でプレイするならCore i5-14400F程度はあった方がいい。マルチプレイとなるコンボイでは、多くのプレイヤーが一箇所に集まると負荷を体感しやすい。ゲームの特性上、故意に集まらなければ一箇所にプレイヤーが集中することはほとんどない。

しかしながら、3~4人のプレイヤーがいるだけで、シングルプレイでは感じない負荷を感じてしまうこともある。この負荷はCPU性能が高ければ軽減するため、Euro Truck Simulator 2を今後も長く遊び尽くすならCPU性能を重視した方がよい。

さらに、Modを追加したゲームプレイでは、当サイト基準の推奨環境でも安定しにくいものもある。基本的にゲームシステムに変更を加えるものが中心なので、負荷に影響を与えるModは少ない。グラフィック等に影響するModを前提とするなら、グラフィックボードはもちろん、CPUの性能が重要になる。

Euro Truck Simulator 2概要

単純で単調だからこそ楽しめる

Euro Truck Simulator 2は雇われのドライバーからスタートして独立した会社を大きくしていくゲームだ。シミュレーション要素はほとんどなく、会社も設立以降は特にすることはなくなる。そこからがEuro Truck Simulator 2の始まりと言っても過言ではない。依頼を受け、短距離~長距離の輸送をし続けるだけの単調なゲームだ。道路や道路の構造は代わり映えがなく、、どこかで見た風景が延々続く。

道路の構造は変わらなくても、道路の状況は変化する。ランダムイベントとして、道路の状況が一変することがある。車線が工事や事故で封鎖されたり、落下物で慎重な運転が求められたりする。時には大事故などで道自体が封鎖され、迂回を余儀なくされる。代わり映えのない未知でも、状況はランダムに変化する。迂回することになれば、必要な時間も変わってくる。ゲームの難易度が少し上がると同時に、単調さの改善につながっているように思う。

DLCで追加された地域では、これまでになかったような道が追加されることもある。もっとも、基本的な構造はよく似ているので道路に大きな変化があるとは言えない。これだけ聞くとあまり面白そうに思えないだろう。実際にプレイしてみても、おそらく感想は変わらないのではないかと考える。それほどまでに一直線で単調なシミュレーターだ。シミュレーション系やシミュレーター系は、独自の楽しみ方を持ってこそ楽しめるジャンルである。

会社を最大にまで大きくして、社員に高級なトラックを持たせるといったメインコンテンツ外の楽しみ方だ。中には優秀なドライバーにだけ社長賞として高級トラックをプレゼントするといった楽しみ方をしているプレイヤーもいる。ゲーム外のことにどれだけ楽しみを見出だせるか、妄想力と本筋にない要素に力を入れることで別の楽しみが出てくる。

もちろん、輸送を純粋に楽しむこともできる。毎日毎日純粋にEuro Truck Simulator 2を続けるのは稀だ。時々触りたくなって、時々長時間プレイするというようなプレイスタイルが多く見られる。音楽を掛けながらドライブのような感覚でプレイできるがEuro Truck Simulator 2の魅力だ。海外製のシミュレーターにある、誰得俺得と言えるゲームだ。

DLCが可能性を広げる

Euro Truck Simulator 2は、それ単体でも楽しめるが、DLCを追加することでより楽しめる。やり込んでいる方からすると、DLCを追加してからがスタートラインだと言うほどだ。DLCを導入していない状態では、マップも小さいのでチュートリアルにも思えるのだろう。ヨーロッパ全土をDLCで徐々に広げていく。最初は長距離だった配達距離も、DLCでマップを拡張すると中距離程度になる。

ゲーム性を大きく変えるようなことはなく、ゲームのコンテンツを拡充する程度のものだ。他のゲームではあまり評価が上がらないタイプのDLCだ。それが登場から12年経った今でも登場しているところに、Euro Truck Simulator 2の人気が伺える。単調なゲーム性に少し工夫がされているのは、前述したランダムイベントで道路が事故で封鎖されていたり、工事で車線規制されていたりしていることだ。

以前はDLCによるものだったが、現在はオプションで発生率を変更できるようになっている。これによりあまり通らない道を通ることにもなるので新鮮味が増す。ただし、時間ギリギリのときに迂回させられると罰金が発生するので、のんびりし過ぎているとペナルティにつながる。知っている道だからとぼーっとしていると、封鎖している箇所に突っ込んでしまうこともある。

DLCが追加されるとアップデートも行われる。このアップデートはランダムイベントを含めて、Euro Truck Simulator 2をより楽しめるような小さなコンテンツが追加される。この繰り返しにより長く遊べるサイクルができている。システムの根幹は変更せずとも、少しの変化で楽しめるのはEuro Truck Simulator 2の魅力だ。

マップを拡張するDLCがEuro Truck Simulator 2の人気を支えているのは間違いない。もちろん、配達物を増やすDLCも面白い。「High Power Cargo Pack」では小型ヘリコプターなど、コンテナではなく物体そのものの輸送が行えるようになった。DLCで追加される物の輸送は報酬もよい。しかし、最も素晴らしいと思うのは輸送物の見た目が明らかに変わるところだ。ヘリコプターを輸送していると、その視覚的な印象は何とも言えない満足感がある。

Euro Truck Simulator 2はDLCがなくても遊べる。必要だと思うものを追加していけば、自分なりの楽しみ方を見出だせるはずだ。ゲームに没入し、トラックドライバーになりきればDLCのよさがより深く理解できるようになる。DLCを追加してからが本番という方もいる理由がよくわかる。トラックドライバーである自分が運べるものを増やすのは、熟練ドライバーになったかのような感覚を覚える。

もちろん、DLCにもデメリットもある。DLCは有料のダウンロードコンテンツとなるため、すべて揃えるとそれなりの価格になる。Euro Truck Simulator 2自体は、セールのタイミングなら500円以下で購入できることがある。DLCの方が高い状況が多いので、安価なゲームの割にコストがかかるのはデメリットだ。

定価ですべてのDLCを購入すると43,216円かかる。ペイントなどゲーム性に影響を与えないものも含まれているが、Euro Truck Simulator 2の定価2,780円と合わせると45,000円を超える。一気に揃えず、セールのタイミングで少しずつ買い揃えていくのがよい。これもまた長くEuro Truck Simulator 2を遊ぶコツと言えるかもしれない。

ハンドルコントローラーのすすめ

Euro Truck Simulator-handlecontroller
Euro Truck Simulator 2を本格的に始めるなら、フォースフィードバック(FFB)に対応したハンドルコントローラーがおすすめだ。キーボードやゲームパッドよりもリアルなシミュレーターを体験できる。悪路でハンドルが取られることもあり、なかなかリアルな仕様になっている。グラフィックはイマイチでも流れる風景を横目に運転していると現実と錯覚してしまうほどだ。ハンドルコントローラーの相性は抜群だ。

細かな操作も可能となるので購入をおすすめしたい。また、Euro Truck Simulator 2をメインに考えているなら、ハンドルコントローラーはFFB非対応でも問題はない。求めるのはハンドリングだからだ。理想は900°に対応したタイプだが、5万円前後と高価なのでまずは安価なものから始めていい。ハンドルコントローラー自体があるのと無いのとでは大きな差がでる。

ハンドルコントローラーの存在により、単調な配達からドライブも兼ねたゲーム性に変わる。音楽を流しながらプレイしていると、本当にトラックを運転しているようにさえ思う。教習所のシミュレーターに採用しても何の問題もない仕上がりだ。長時間Euro Truck Simulator 2をプレイするならハンドルコントローラーを導入してみてほしい。ペダル付きならなおよしだ。

マルチプレイは慣れが必要

Euro Truck Simulator 2にはコンボイというマルチプレイのモードがある。ひとつのサーバーに複数人が参加し、それぞれが同じ空間で配送を行うというものだ。はっきり言って、マルチプレイでEuro Truck Simulator 2をプレイしても、面白くなるわけではない。やることはほぼ同じだからだ。

同じ依頼を受けて一緒に配送を行うにしても、トラックの性能や車列の関係で徐々に距離は広がっていく。さらに、NPCの車はサーバーホストの環境に依存する。ホストとの回線状況によっては遅延やラグが生じる。こうなると、避けたはずの車にぶつかったり、遠くに見えた車と接触したりすることもある。

実際にプレイしてみて、あまり魅力を感じなかった。もう少しマルチプレイを行うメリットなどがあればよかった。元々シングルプレイで設計されていたゲームだ。今からマルチプレイに力を入れるとも思えない。コンボイはオマケとして考えた方がよさそうだ。

コンボイが実装されるまではマルチプレイModで対応するしかなかった。マルチプレイのModは遅延の問題や制御できない動きで進行に難があった。コンボイは公式が追加したコンテンツなだけあって、Mod版マルチプレイよりも安定したゲームプレイが可能だ。それでも、シングルプレイと比べると快適とは言えない。自前でサーバーを用意するか、レンタルサーバーを利用しないと満足しにくい印象だ。

サーバーの維持にもそれなりにお金がかかるため、DLCの費用と合わせればかなりの出費だ。複数人でプレイすることで会社を大きくしやすくするなど、マルチプレイに独自のコンテンツがあればよかった。そういったものなら今後追加される可能性はある。もっとも、マルチプレイはそこまで盛況ではないようだ。複数人でも遊べるモードがあると知っておけば、より長く遊ぶ機会があるかもしれない。

Euro Truck Simulator 2向けおすすめのゲーミングPC

Lightning-G AT5W Ryzen5 4500搭載 (発光非対応モデル) (ドスパラ)

Lightning-G AT5W価格:84,980円+送料2,200円
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:GeForce RTX 3050 6GB
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:550W 80PLUS BRONZE
マザボ:チップセットA520
コスパ:10.0

公式サイト詳細

Lightning-G AT5Wは送料込みでも90,000円を下回るゲーミングPC最安値のモデルだ。Ryzen 5 4500とGeForce RTX 3050 6GBの組み合わせは最低限の性能だ。しかしながら、Euro Truck Simulator 2の推奨環境を満たしている。予算を抑えつつ、Euro Truck Simulator 2を始めたい方に向けたエントリーモデルである。カクついたとしても設定を下げれば容易に快適な環境を構築できる。特殊な解像度でゲームプレイやフレームレートなどを意識するならおすすめできない。あくまでもEuro Truck Simulator 2を楽しみたい方におすすめのモデルだ。

Lightning-G AT7XRW Ryzen7 5700X搭載 (発光非対応モデル)(ドスパラ)

Lightning-G AT7XRW価格:114,980円+送料3,300円
CPU:Ryzen 7 5700X
GPU:Radeon RX 7600
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:550W 80PLUS BRONZE
マザボ:チップセットA520
コスパ:8.3

公式サイト

Lightning-G AT7XRWは、当サイトの推奨環境を満たしたモデルだ。Euro Truck Simulator 2を快適にプレイするには、Lightning-G AT7XRWを基準に考える必要がある。公式の推奨環境よりも性能にかなり余裕を持たせている。すべてのDLCを導入しても快適性は維持できるだろう。本格的にEuro Truck Simulator 2をプレイしたい方におすすめだ。フルHDでのゲームプレイを想定しているため、特殊な解像度や大きな負荷がかかるような環境は苦手だ。フルHDでEuro Truck Simulator 2をプレイする方におすすめだ。

NEXTGEAR JG-A7G60(マウスコンピューター)

NEXTGEAR JG-A7G60価格:149,800円+送料無料
CPU:Ryzen 7 5700X
GPU:GeForce RTX 5060
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 1TB NVMe Gen4
電源:750W 80PLUS BRONZE
マザボ:チップセットB550
コスパ:10.0

公式サイト詳細

NEXTGEAR JG-A7G60は、当サイトの推奨環境を大きく上回る性能を有している。王道のミドルクラスで、Euro Truck Simulator 2以外のゲームにも対応しやすい。幅広くゲームをプレイするならおすすめだ。Euro Truck Simulator 2に対してはオーバースペックに見えるかもしれない。しかし、特殊な解像度でプレイしたり、高いフレームレートを目指したりするなら有用な性能だ。マルチプレイでも安定しやすいことから、Euro Truck Simulator 2を遊び尽くすのに適している。今後のアップデートやDLCにも余裕を持って対応できるため、一生のゲームとして考えているならNEXTGEAR JG-A7G60をおすすめしたい。

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